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マーケティングでよく言うのは「単純明快繰り返し」ですが、宣伝や販促の売り文句は誰でもわかる簡単な短い言葉でまとめ、いたるところで繰り返すのが肝要ということ。繰り返して言っていると、聞いている人は嘘でも段々と信じ始めるから、と…。「指導者たちは主として次の三つの手段に頼る。すなわち、断言と反復と感染である」嘘はいけないが、群衆を操作する指導者のテクニックである。まずリーダーに大事なのは群衆の前での演説ですね。才智や学識は指導者にとって有害で、論理的な思考になってしまう人は歴史的なリーダーには
この国の精神昭和歌謡にみる大衆の精神―エピローグ―秋隆三昭和歌謡曲に随分と長い時間がかかった。まだまだ足りない。膨大な数の歌謡曲である。一体、世界の国、民族で、日本の歌謡曲と呼べるような音楽スタイルのものがどれほどあるのだろうか。スペインのフラメンコ等は、歌謡曲ではなく民謡である。日本であれば津軽じょんがら節や、追分等と同じような分類であろう。1800年代初頭に完成するヨーロッパ楽曲、つまり、モーツアルト、ベートーベンに代表される作曲家によって成熟・完成した音楽技術、
オルテガの「大衆の反逆」を読んだ。しかし、社会科学の古典たる本書はとにかく難しい。抽象度の高い内容、冗長な言い回しが読み手の理解を妨げる。可能な限り内容を記載してみたいが、「第二部世界を支配しているのは誰か」の部分は理解が乏しいので、記載はしない。ヨーロッパを支配した「大衆人」現代は「貴族」に代わり、「大衆人」が権力を握るようになった。「大衆人」とは、自らを省みることができず、歴史を学ばず、優れた他人を認めず、自身の万能性を疑わない、無責任な人々のことである。オルテガは彼らのことを「甘やかさ
大衆に迎合する事。
この国の精神昭和歌謡にみる大衆の精神―昭和33年~昭和41年―秋隆三<昭和30年代とは>なぜ、昭和33年から昭和41年までを一つの区切りにしたかと言えば、まず、昭和33年には売春防止法が施行されたことがある。売春は、江戸時代にも禁止令が出ているが公娼制度は、取り締まり外地区として存在し、この売春防止法が施行されるまで、公娼制度は存在していた。ちなみに、小笠原諸島では昭和43年まで、沖縄では昭和47年まで公娼制度があった。世界では、売春の合法化が進んでいる。組織的売春は
この国の精神昭和歌謡にみる大衆の精神―昭和27年~昭和32年―秋隆三<激動の昭和>あらたまって説明するまでもなく、何とも世の中というものは、いろいろな事件が次から次へと発生するものである。特に明治維新以後の社会変化のすさまじさは、世界でも日本が抜きんでていたのではないだろうか。勿論、20世紀科学技術の進歩は、欧米は勿論、アジアでは日本が世界水準で変化した。明治初期には輸入蒸気機関車が走り、明治26年には国産化されている。明治22年には東海道線が、明治24年には東北本線
この国の精神昭和歌謡にみる大衆の精神―昭和21年~昭和26年―秋隆三<始まりはリンゴの唄だった!>この歌は、Wikipediaによれば、昭和20年10月11日に公開された映画「そよかぜ」の主題歌である。昭和20年12月14日には、NHK「歌と軽音楽」で初めて放送されたとある。映画の内容は、一人の少女がスター歌手として成功するまでのハートウォーミング映画である。それにしても、戦後2ヶ月も経たぬ間に制作したとは驚きである。歌詞は、4番まであり、有名な出だしの詩は下記のとおり
この国の精神昭和歌謡にみる大衆の精神―序―秋隆三思想とは、人の思いであり共感である。確固たる思想などはないとも言える。それでも思想は片時も休むことのない社会・時代の中にあって、少し先へと人々を突き動かす。思想とは何か?スペインの哲学者オルテガは、著書「大衆の反逆」の中で次のように書いている。「思想とは真理に対する王手である」と。王手にもいろいろある。持ち駒があれば、ある意味、いつでもどこでも王手はかけられる。こういった王手となる持ち駒も、思想と言えなくはない。しかし、一手
週末に本棚のラインナップを替えました再読候補です●ガブリエーレ・ダヌンツィオ『死の勝利』マンゾーニから始まった私のイタリア文学学生時代は、それこそ、ダンテやモラヴィアなど文庫で読めるイタリアの作家は限られていましたが、今は、いろんな作家の作品を読むことができるようになりましたそんななか、『死の勝利』は古くから文庫化されていた作品です遅れてきた中二病というか、笑悪徳的なテーマに、若い私は魅かれました(谷崎もいっぱい読んだなぁ)今読むと、また印象が違うかもしれませんね●フリオ
最近、本業のお仕事なく、今日は雨なので雨読な日です。ファンドマネージャーの石原順(西山孝四郎)さんのツイート👇始まりました。https://t.co/Ko4KFjLdO9—石原順(西山孝四郎)(@ishiharajun)May26,2021【大衆は、急激な産業化や大量消費社会の波に洗われ、自らのコミュニティや足場となる場所を見失い、根無し草のように浮遊を続ける。他者の動向のみに細心の注意を払わずにはいられない大衆は、世界の複雑さや困難さに耐えられず、「み
4月バカの日にどんなウソついてやろうかと考えながらswitchの『ブレイブリーデフォルトⅡ』をやってたら2日になってしまいました。『能力者憲章』の元になった論文がイグノーベル平和賞を受賞したとか考えてたんですけどね。もちろんウソです。ロシー・アドノア=イェネンコフ・デキネフスキーとかそんなふざけた名前のロシア人がいるわけねーだろと。アレは多分じいさんのでっちあげでしょう。決して断言はしませんが。ところでビデオ屋のぞくとX-MENのパクりみてーな超能力モノは腐るほどありますが、旧
今回紹介する記事は2021年1月10日付けの「朝日新聞」の記事です。【「坊ちゃん」が映すポピュリズムの始まり群れを頼む人々暴動に重なるSNSバッシングにも通じるあり方】というタイトルで、日露戦争に勝利して近代化が安定期を迎えると同時に、「日比谷焼き打ち事件」などの大衆暴動が多発し、「ポピュリズム時代の始まり」ともされた時期に、小説家として活躍した文豪・夏目漱石が、大衆に何を見たのかについて、紹介しています。いつもどおり、「4つ」の視点でこの記事を見ていき
未だに収束が見えないコロナ禍の中で、今年もお盆休みを迎えました。何となくパッとしない思いを抱えている方も少なくないかもしれませんね。こんな時こそ、これまでの歩みに思いを致すような作品に向き合うのも良いのではないでしょうか。そこで今回は、100分de名著でも取り上げられた20世紀の古典をご紹介致します。この4月に岩波文庫から新訳が出版され、僕もこちらを読み進めました。著者はスペインの哲学者であるオルデガ・イ・ガセット。保守主義の観点から、20世紀に爆発的な拡大を見せた大衆社会を批判した作
大衆の反逆(ちくま学芸文庫)Amazon(アマゾン)827〜6,192円最近読んでいるのは、オルテガが100年前に書いた古典的傑作。まだ途中ではありますが、備忘録的な感想を少々。まず「大衆」の定義ですが、これは単純な“一般人”の言い換えでは使われてはいません。18世紀以前の一般人は、その日暮らしが精いっぱいな人の集団で、政治や文化がどうだこうだなんてことは考えもできない状況でした。しかし19世紀以後の自由民主主義体制の成立と産業革命が全てを変えました。一般人の
「マスクが配給制になるんじゃないか?」と冗談で言ってたら・・・政府が買い上げて緊急で必要なところへ配布するという・・・。「そのうち、戦時中みたいにいろんな物資が配給制になり、政府命令で施設や建物も借り上げられるかもしれないね・・・野戦病院みたいに・・・。」なんてことを冗談で言っていたら、緊急事態宣言の改訂で、私権よりも政府命令が優先されるという事態に・・・。こりゃもう・・・有事ですな。オルテガの言う『自由を求めて、自由を壊す』・・・大衆の反逆・・・『ト
スペインの哲学者、オルテガは、その著書「大衆の反逆」のなかで、エリートなき社会は崩壊すると看破した。オルテガは言う。産業の近代化に伴い、「大衆人」という新しい人種が生まれた。彼らはエリートを嫌い、嫉む。エリートと大衆は本来、車の前輪と後輪のようなものであり、どちらかが欠けても駆動しないだろう。だからこそ、エリートには高貴な責任と、大衆にはエリートを仰ぎ見る姿勢こそが重要なのだと。一般に日本ではエリートというと、高級官僚のことなどを指すと思われがちだが、
六本木の俳優座劇場で芝居を見てきたのでありますよ。「ハーヴェイ」というタイトルのアメリカの戯曲で、こんなあらすじであると。アメリカの西部の町。ダウド家の屋敷では、婚活中の娘マートルのお相手探しのパーティが開かれている。しかし母親のヴェイタには大きな悩みがあった。ヴェイタの弟エルウッドが人には見えない巨大ウサギ“ハーヴェイ”と話したり笑ったりしているということ。パーティのお客さんたちにまでハーヴェイを紹介し始めて、お相手探しはぶち壊し‼「このままでは娘が一生お嫁に行けない……」と心配したヴェイ
みんなの回答を見る苦手ってことはない行きたいところには、一人でも行くやりたいことは、一人でもやるよ(^O^)100分de名著「大衆の反逆」見ましたオルテガ『大衆の反逆』2019年2月(100分de名著)566円Amazonオルテガは保守派なんだけどとってもリベラル『大衆の反逆』はファシズムの台頭してきた時代に書かれた本民主主義によって独裁者が生み出されたって、アーレントの時に学んだけどオルテガも同じこと言ってるよだから、良く考えて投票しないといけない《今、自
新元号を記念して、宮島の千畳閣にて、発表を待ち、発表後にこの写真を撮影しました。とっさに思いついたので、適当に書いてしまったのが、心残りですが、とりあえず、アップしました。そして、人気(ひとけ)があまりにもなかったのもあって、無性に持っていたオルテガの「大衆の反逆」を読みたくなり、人の目を気にしながら、ほんの少しですが、音読をすることにしました。人が近くに来ては、やめ、いなくなったら、また始め、の繰り返しなので、しかも、小声でしてますので、超怪しい音読になってしまいました。
こんにちは。手帳と対話で未来をデザインするecorazón湯本理絵です。あっという間に,、でもとても大切な2月が終わり3月へ。新年度に向けて何を目指して、どのように動くのか、を考えながら準備する時期でもありますね。わたしも例外なく、考え中。準備中。最近のお伴はこちら。100分de名著オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」番組は5回完結で、コンパクトにオルテガの想いや時代背景を知る手がかりになります。最近録画した番組を何かしながらではあるけど、何度も見ています。半
Ireadaboutthenatureofthemassesin“大衆の反逆(Larebelióndelasmasas)”byOrtega(NHKテキスト100分de名著).
土曜日の少し長めのお散歩時、カメラを持って出なかったのを後悔しました。買い物の「荷物持ち」はいるのだから、こんな日こそチャンス(=偶然)なのです。まあ、家のすぐ目の前だからこういう買い物の時でなくとも、先週の満開に気付いた時にすぐに撮りに出るのが本当は1番の正解なのだけど。(梅の香りは完全に”美味しい”香り!)
「NHK100分de名著2019年2月オルテガ大衆の反逆」(中島岳志、著/NHK出版)を読了しました。この本は、「オルテガ」という「保守思想の水脈」につながる人物の「大衆の反逆」という本を解説した本です。私の理解では、「保守思想」は、「懐疑することを懐疑しない」という言葉にも表れているように、自分自身も含めて、物事を相対的に見ていこうという「相対主義」を内包している思想なのではないかと思いました。何でもかんでも「これが正しい」みたいな「絶対主義」や「原理主義」に陥らないということ
東京の江戸川区篠崎にあります。「読書のすすめ」というすごく素敵な本屋さんがあるのですが、そんな素敵な本屋さんの店長である清水店長が私のような未熟者のブログをご自身のブログに載せていただけたことに恐縮な気持ちと、大変有難い気持ちが混同しております。清水店長誠にありがとうございます。日々精進致しながら、行動させていただきます。人生をよりよく生きるために!今の時代に必要な考え方を身に付けるためにも!「読書のすすめ」さんにて「本」を是非ともお買い求めください!思索の入り口になる非常に
こんばんは!ひのははです。Eテレで放送している「100分で名著」http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/84_ortega/index.html#box03をご覧になったことがありますか?私もいつも見ているわけではありません。今月、たまたま見て、「100年近く前にこんなことを唱えた人がいたのか!」と感心した次第です。取り上げているのは、スペインの哲学者・オルテガの『大衆の反逆』です。第3回の放送を見て、オルテガが「今の社会が先人たちの長い年月