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「ふー」ホームスチールは刺した。しかしランナーは2塁に進んでいる。相変わらずピンチであることは変わらない。「新太郎」「はい」この声かけが大きかった。夏までならホームスチールを刺したことで浮かれ、心の隙が出来ていただろう。それは新太郎ばかりでなく、スグルやボクトツらバックにも共通していた。局面が変わったピンチを認識していた。平常心を取り戻すと夏甲子園ベスト8のメンバーが7人残っている光高校である。BT学園に対し一日の長がある。後続をしっかり断って無失点に逃れた。「ピンチをしのいだんだ
試合は光高校の先攻で始まった。「いいピッチャーだな」こいつは打ちあぐむぞ、とダントツは思った。テンポがよく、変化球のキレもいい左腕だ。「BT学園は左腕の育成が上手いみたいですね」新太郎に言われ気付いた。そういえば昨年夏、BT学園が明訓と接戦を繰り広げた際は隼という左の好投手がいた。出羽というこのピッチャーもいい。期待の大二郎もインコースを攻められ、最後はボールになるスライダーに手をだし三振。初回は三者凡退となった。一方、新太郎も恋ヶ窪商戦のような下手な緊張感はなく、しっかりと腕を振って
「うぬう、なめやがって」いきり立つ一番星に対し「それじゃあスグル、竹馬。頼んだぞ」「はい」と一番星の先攻で試合が始まった。スグルは一番星を嘲笑うかのようなスローボールを駆使し、三者凡退のスタートだった。「一番星は振りまわしてくるから楽とのことです」ベンチに戻ってきた竹馬のコメントだった。一方で、攻撃面では「俺の球が・・・」一番星のエースイサムがショックを受けていた。「やはり一番星の連中は周りが見えてないんだな。相変わらず自分達が上と思っている」「だからつけ入る隙も多いわけで
若菜にセレクションの話が来た日の午後、キヨシにもセレクションの話が来た。こちらは東都1部のチームからだった。「セレクション合格もだが、入学後大学野球についていけるように鍛えてやる」「お願いします」練習に加わってもらうことは、手の足りないチームにとっては一挙両得だからな。ともダントツは思った。実際、若菜とキヨシが練習に加わることは活気をもたらした。と同時に新たな悩みも生み出した。新チームについてダントツは考えた。何しろ部員数が少ない。若菜とキヨシの代わりはエントツとシンヤを使うしかないだ
ちょいと先ほどドカベンについて語ったんですが、そのドカベンに登場する1人の登場人物について語ります。語り好きだwそれが白新高校のエース投手、不知火守。個人的にドカベンに出てくる選手の中で1番カッコいいと思っています。帽子のツバが割れていて、そこから片目だけを出すのがトレードマーク。初登場時。中学生です。基本老け顔が多い。まあ昭和の漫画だしな。これは偵察に来ているんだが、何故ここに不知火が来たのか?山田のことをどう知ったのか?あまり細かい経緯は語られることはないです。次のシーン、
「ありがとうございます」すると米川の親父は笑って「真面目な話はここまでだ。あとはたっぷり、甲子園の思い出話を聞こうかな。とっておきのを頼むよ」「はい」北見校長に連絡をとった。地元に戻った日(甲子園準決勝の日)、そして翌日(甲子園で再試合が行われた日)は家族に報告のため休みにさせたという。ただ生徒達からの申し入れで、翌々日から練習を始めるとのことだった。また、大二郎(浪花)は甲子園から直接実家に帰らさせた。そして数日休んでから光高校に帰ってくるよう指示したという。最初の練習日「監督も
ミーティングが終わるともう夕方である。夕飯になる。「いただきます」選手達は食べ始めた。そこに北見校長が「皆さん、聞いてください」と声をかけた。「今日まで、はやし家(『大甲子園』の7巻に、光高校の宿舎がはやし家である旨が書かれている)の皆さんや、ご近所の皆さんにはご迷惑をかけてきました。明日はしっかりと掃除して帰りましょう」「はい」こういうことにも素直な返事をするのが光高校の選手達だ。「そしたら、外は俺が仕切るから、中はキヨシが仕切れ」若菜が言うと「勝手に決めるな」キヨシが返
久しぶりになりました。9回裏の光の攻撃です。打順は1番の若菜から。「間違いなく高校野球生活、最後の打席だ。三振してもいい。思いっきりいく」若菜は思いをこめて打席に入った。そして「きやがれ」と吠えた。そして里中が投げ込んだストレートを思いっきり引っ叩いた。「あまいわい」若菜渾身の一打を岩鬼が横っ飛びでキャッチし1塁送球。必死に駆け込む若菜だったが「アウト」のコールが響いた。天を仰ぐ若菜だったが「めいいっぱいやった、悔いはない」笑顔でベンチに戻った。次はこの日守備で大活躍のスグ
お疲れ様です。最近ハマっているアニメは?キングダム…TVアニメ「キングダム」公式サイトTVアニメ「キングダム」第6シリーズ2025年10月4日(土)24時10分~NHK総合にて放送開始!趙、全面戦争開幕---!秦国連合軍、結成!李牧が誇る鉄壁の防衛線を突破せよ。いざ、中華統一へ本格始動!kingdom-anime.com観てますよぉ〜▼本日限定!ブログスタンプいや、今日は…📅「図鑑の日」の由来2025年10月22日の「図鑑の日」は、1908年(明治41年)10月22日に
8月6日生まれの古田敦也は、/#のび太世代/と/#山田世代/の年齢を考える上で重要な人物。午後2:57·2025年8月6日原辰徳(1958~)、香川伸行(1961~2014)…鷹丘中学~明訓高校編の/#山田世代/古田敦也(1965~)、清原和博(1967~)、桑田真澄、野茂英雄(1968~)…大甲子園鈴木一朗(1973~)、小林幹英、松井秀喜(1974~)…新潟明訓対神奈川明訓城島健司(1976~)、新井貴浩(1977~)…プロ野球編/午後3:07·2025年8月6日
お疲れ様です。ひまわり…『今日は、徘徊中止です…&ひまわり・とうもろこし』お疲れ様です。よく食べるラーメンは?いやよく行くラーメン屋さんは…今日も、良い天気です。暑いです。8:25頃到着ですよぉ〜まぁ、いつものどこらへんですねぇ〜写…ameblo.jpからの…もちろんいつもの場所に戻りますよぉ〜その前に!北条町駅です。応援は年1回の乗車からごめんなさい…こんだけネタに使ってますが乗ったことはありません(・_・;列車が止まってませんよぉ〜向こうの方に…「キハ40」が
1点を追う9回表の明訓の攻撃はワンアウト2,3塁でバッターは7番蛸田。1回表の因縁の対決でもある。「今度こそ」蛸田は燃えていた。「ここは打順を考えずに投げるべきですよね」光高校のベンチでは北見校長がつぶやいていた。そして初球、ストレートから入った(荒木)新太郎。蛸田は強振もファール。「くそ〜」悔しがる蛸田を見て「ストレートはタイミングがあったら危ないですとのことです」竹馬からサインが出た。新太郎は頷く。投じられた2球目はチェンジアップ。蛸田はタイミングが全くあわず空振り。バッ
「さすがに里中、表情よくないな」「ダントツ君、トリプルプレーなんかくらったらみんなそうなるんじゃない?」三郎丸監督と北見校長(部長としてベンチ入り)が言葉を交わす。「うちとしてはつけいるチャンスだが」8回裏の光は7番ドカ(福田)からだ。「若菜君までまわしたいね」三郎丸監督はドカにサインを送った。ドカは頷く。「ボール」「ボール」三郎丸監督の作戦は待球。心理的安定を欠く里中に効くものだった。「なんやサト、しっかりせんかい」「うっ」激とともに返したボールには勢いがあった。「済
7回表の明訓の攻撃はツーアウト。しかし9番目黒の打球は右中間へ。「ま、まさか」「ウソだろ」センターキヨシ(中畑)、ライトライパチ(井上)が思わずもらす。打球は2人の間を抜いた。「やった〜」明訓ベンチが盛り上がる。打球にはライパチが追いついた。「ライパチ急げ」ただ、ライパチの肩はそんなに強くない。さらにカットに入ったボクトツ(田村)の肩もそんなに強くない。送球がサードに到達する前に、目黒は3塁に滑り込んでいた。さて、ここからしばらく文体を変えて分析をしたいと思います。ここで飛び
5回裏の光の攻撃は7番のドカ(福田)からだ。「ドカいけえ」光のベンチから声があがる。三郎丸監督も「スクイズ失敗などで里中に動揺がある。この回つけいるぞ」と、隙をうかがっていた。「ボール」「ボール」ボールの先行に「何やっとんやサト」岩鬼が怒り気味にボールを返した。そして「わいがサインを出す」と言い、サインを出した。「えっ」里中は一瞬とまどったが「さあ、こんかい!」の声にワインドアップに入った。ドカは「どうせど真ん中にストレートだろう」と思った。ストレート狙いでいた。する
4回裏、岩鬼の躍動のプレーまで書いていました。ちょうどこの頃、山田太郎、中西球道、真田一球の3人のやりとりがあるわけです。次の試合に向けて待機中の球道が、もしかしたらTVカメラで捉えられるようなところまで出てきての山田との会話が可能なのか?さらにいえば前日に敗れてしまっている一球がここまで入ってくることが可能なのか疑問はあるわけですが、この試合の最中の出来事としては1番大きな話ですので、ここは素直に読むところです。ただ、試合中1番のシーンが、本来この試合に関係のない球道、一球のシーンというの
今回は4回裏の光の攻撃からです。「スグルいけえ」「はい」4回裏の光は2番南(スグル)からの攻撃だ。意気込む光ベンチに対し里中はカーブから入った。「ストライク!」主審の声が響く。「サト、ええで」打ち気にはやっているバッターにはゆっくりした変化球が有効、基本通りの攻めを里中は見せた。そして2球目もアウトコースにカーブをきめストライク。スグルを追い込むと「しまった」というスグルの声と「よし」という里中の声が交錯した。高めの釣り玉に手が出てしまい三振、ワンアウトである。3番浪花
今回は2回裏からですので、オリジナルで話を進めていきます。「いけえキヨシ」2回裏の光の攻撃は5番中畑から。意気あがる光の様子を見て「それにしてもコイツら元気だせ」あきれたように呟く里中だったが、「さあ来い」中畑の様子を見て、まともに勝負しない方がいいな、と思う里中だった。「これなら引っかかるぜ」アウトコースへストレートを抜いて投げた。「ありゃ」打球はショートゴロ。高代がさばいてワンアウト。「サト、それでいいんやで」岩鬼にすれば、抜いたストレートで打ち取ったことは、小馬鹿に
明訓vs光、1回裏の光の攻撃。インターフェアーで若菜が出塁したところからでした。強肩の岩鬼とはいえ、不慣れなキャッチャー。三郎丸監督ならずとも揺さぶってくるのは常套手段でしょう。ここは岩鬼が上手かった。ただここでバントの格好で送球の邪魔をしたりと、案外この試合は光高校でスグル(南)が目立つんですよね。乱闘騒動でも岩鬼と言葉を交わしていましたし。浪花大二郎の打席、里中の投球はボールを縦に変化させていますが、バッテリーがノーサインなのでシンカー(さとるボール)ということはないでしょう。おそらくチ
さて、明訓vs光の準々決勝は1回表ツーアウト2塁、ここでバッターは4番微笑である。微笑、上下と連続デッドボールで満塁となり、岩鬼がブチ切れる。連続デッドボールはかつてのプロ野球なら乱闘間違いなしなので、策が潰されたと思っている岩鬼の気持ちもわからないでないが、あくまでも高校野球である(笑)もし故意死球があるならば、微笑に対してであろう。岩鬼の盗塁に気づいたシーンがあることと、死球が当たったのが微笑の臀部だということがその可能性を証明している。YouTubeや本を読んでいると、かつてプロ野球で
【Q21196】高校時代に『NHKのど自慢』に出場した際にゲストの水樹奈々の『DISCOTHEQUE』を本人の前で歌いチャンピオンになり、10年後の2024年にKINGSUPERLIVEで憧れの水樹と共演を果たした声優で、『転生したらスライムだった件』の主人公リムル役などで知られ、2025年に声優アワードで主演声優賞を受賞したのは誰?【岡咲美保(おかさきみほ)】【Q21197】水島新司作品の登場人物が一堂に会し、『ドカベン』の明訓高校対『一球さん』の巨人学園、明訓高校対『球道く
明訓のイレギュラーな打順について書いていました。この大会、高代は2安打、蛸田は1安打。そして高代は前年夏の神奈川大会で2番(殿馬不在時)や4番(山田の腕が動かなくなった時)の経験もある。実は高代が蛸田よりもいい打順でも不思議はない。漫画の展開の都合上なんて野暮なことを言わないのも、私見たる所以である(笑)そしてレギュラーに抜擢されたのが目黒。選抜では目黒によく似た福島が3塁のランナーコーチをやっていたが、おそらく他人だろう。後に『プロ野球編』で明訓五人衆のドラフト指名の際に、山田からキャッ
さて、『大甲子園』もいよいよ準々決勝です。準々決勝第1試合の花巻vs西海。太平洋がノーヒットノーランを達成したことが描かれています。準々決勝でのノーヒットノーランは凄いですよね。また、花巻が3回戦を戦ったのは前日の第3試合(この時も明訓の前の試合)。太平は連投でしたがよくやりました。比較的涼しい第1試合というのもプラスに作用したでしょうか。「これだけしか書かないの?」と思う方もいるでしょうが、ノーヒットノーランなんて描かれると、深く想像する余地がないんです。そして準決勝の組み合わせ抽選へ。
「もしもし」「おう司か」話すのは久しぶりだ。とはいえ一緒に汗を流した仲だ。すぐに昔のような口調になった。「妙子から司の下で野球がしたいと言ってきた。俺は司が旧知の仲とは言ってない」「それなら当日、俺達は会わない方がいいな」別の日に2人で会うこと、都市対抗野球の応援に行くことなどを約束し、電話を切った。3塁側内野席、東日パルプ応援団の中に司はヒロエといた。「あんなとこに女子高生がいるわよ」「おそらく妙子ちゃんじゃないかな」「あのコが明日来るわけね」一角の所属する東日パルプの対戦
巨人学園後日談エピソード、司の話を続けます。1人5球ずつで終わるはずだったノック、ひと通り終わったところでクミが「もういっちょう」とまた出てきた。「お、いいね」司は笑顔でノックバットをふるった。「俺も徹底的につきあうわ」「いえ〜」歓声があがった。どれだけバットを振っただろう。司も覚えていない。ただノックをしているだけだが、妙に楽しかった。自分から見ればこの女の子達は下手だ。ただ、みんな明るい。そして楽しんでいる。「こんな野球もあったんだな」なんて思いながらだ。この気持ちはい
明訓vs巨人学園、8回表が終了しました。一球がマウンドに上がる。8回裏の明訓は5番微笑からだ。一球はオーバースローで投げ込んだ。「ボール」2球目もボール。カウントが悪くなった。ライトでは文六が「アンダースローの方がコントロールがいいのに・・・」なんて呟いていた。一球は委細構わず投げ込み、ど真ん中へ「ファール」「ふぅ」三太郎は息をついた。今のファールの手応え、ボールの力はオーバースローの方があるようだ。「ただコントロールはないがな」前の回まで一球がオーバースローで投げたのは数球
明訓vs巨人学園は7回表の巨人学園の攻撃。ツーアウトでバッターは6番一角、ワンボールワンストライク(当時の表記ならワンストライクワンボール)からの3球目、里中の投じたカーブを叩いた打球は・・・からです。ここは甲子園球場。浜風が吹いている。少し高くあがった打球は浜風にのった。打球はフェンスを越え、アルプススタンドの外野席寄りに飛び込んだ。「ファール」一角は大息をついた。助かった、と思った。打球がアルプススタンドに飛び込んでいなかったら、レフトの三太郎に取られていただろう。「タイム」打席
大甲子園3回戦、明訓vs巨人学園は0−0で7回表ワンアウト、バッターは巨人学園の5番司という場面を書いていました。追いこんだ明訓バッテリー、里中のストレートをとらえた司。「次もストレートということはないだろう」読む司。山田からサインが出る。頷く里中。ワインドアップから投じられたボールはアウトローへのスライダー。「よし」司はとらえた、と思ったが「なに」「殿馬!」セカンドの頭上、右中間を襲うかと思われたライナーは殿馬にキャッチされた。「司。もう少し角度が、だったな」「あれを取られ
6回表の一球の奇襲をしのいだ明訓。「しかし真田も強引だったな」バッティングの準備をしながら里中が言った。「強引になるズラ」そう言って殿馬はベンチに座った。「まあ、次は呉だからな」「むっ」山田が気づいた。この打席でもあったように、真田には出塁され、かき回されるのが怖い。ペースを乱され、その後強打者というのが1番怖い。つまり真田、堀田、司、一角と打順を組まれるのが1番厄介だったはずだ。それがここまでかき回された影武者作戦によって、堀田、法市、真田、呉、司、一角という打順となり、流れ
6回表、ワンアウト1塁。バッターは真田一球。「なんで左(打席)に入るんだ」里中の呟きに答えるように「左の方が1塁に近いずら」「間違いなくここはバントだ」山田のサインはアウトコースのストレート。サードの岩鬼とファーストの上下がチャージをかけた。「それはわかっているよ」一球が一瞬笑ったように山田は感じた。「ん」アウトコースの球を無理矢理巻き込むように一球はバント。少し強めのゴロバントが里中と上下の間に転がった。「あっ」投げ終わった後の里中の対応は間に合わない。しかし上下が対応、