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十月大歌舞伎千穐楽おめでとうございます。先日、Bプロ第一部を観てきました。何と今回は後援会にお願いしたので前から3列目!「鳥居前」かしょさん義経、ここでも流し目にやられました。左近さんの静御前と並ぶ姿が美しい。けんけんの佐藤忠信は元気いっぱい。「渡海屋」Aプロと違って、こちらではお安を跨いだ弁慶の足が痺れる場面があった。これ好き。「大物浦」待ってましたな大物浦。安徳帝は歌舞伎関係じゃない子役なんだろうけど、辞世の句とか長い台詞も聞きやすく、相変わらず涙を誘われる。みっくん知盛登場。登場
義経千本桜Bプロ銀平実は知盛巳之助典の局孝太郎相模五郎松緑入江丹蔵坂東亀蔵源義経歌昇武蔵坊弁慶橋之助少し端折っている。大好きな場面洗濯ものを干していたが、雨が降ると言われるところがない。知盛が入水するところも、短め。良かったのは孝太郎の典の局。位取りもあり、お柳のときのきっぱりしたたたずまいも結構。京妙の女中は、美しいし、いつ見ても完璧。坂東亀蔵の入江丹蔵。義太夫の糸にのっているというのは、こういう台詞。きいていて心
10/9、「渡海屋・大物浦」と「木の実・小金吾討死」を一幕席にて。前者は隼人丈の渡海屋銀平実は新中納言知盛が、後者は新悟丈の主馬小金吾が素晴らしい。どちらも初役とは思えない。隼人丈は31歳での知盛役を早すぎると思っているようだが、歴史上の平知盛の没年は34であり、若さを前に出して演じて構わない。そして、早めに取り掛かってくれれば、これから進化していく若手役者の大役での成長を何度も楽しめる。この日の第1部の3階席は学校団体で「どんな反応をしてくれるかな」と見ていたら、隼人丈の知盛の男前と
歌舞伎座での「義経千本桜」の通し狂言、第一部Bプロの続きは、「渡海屋」と「大物浦」です。まずは、渡海屋で船頭の又之助、梅蔵、宇十郎が、わいわいがやがや。ほんに船頭というものは騒々しい。漁師女房の京妙と嶋之亟が、てきぱきと仕事をしながらの世間話。これで、船問屋の雰囲気が整う。このあと「実は」が続く人物が、きっちりと役にはまる安心感。武蔵坊の橋之助は、ちょっと軽め。ここに、相模五郎と入江丹蔵。五郎が初役の松緑は、いつもの大仰さで本人が狙った間抜け感が抜けている。そこに、
「嘘から出た実」私は『義経千本桜』の「渡海屋・大物浦」を観ると、このことわざを思い出さずにはいられないのです。渡海屋という名の船問屋を営む親子がいました。父渡海屋銀平母お柳娘お安……実はこの人たちは本当の親子ではありません。銀平は平家の武将、平知盛お柳は朝廷の高貴な女性、典侍局そして娘のお安は、幼い安徳帝でした。激しい合戦の末、源氏が勝利し、平家は安徳帝と共に大海の底へと沈み、滅亡した……と、誰もが思っていました。しかし、『義経千本桜』では滅んだはずの平家が生き延
見る前に3分で読む用のあらすじです。読み終わったら幕があがる前にスマホの電源を切ってね。約束だぞ!渡海屋・義経さまは戦で勝ったんだけど兄ちゃんに嫌われて殺されそうなので逃げている。・この宿では船をチャーターして荷物や人を運べる。これで九州に行こう。・でも天気が悪くて船が出せないのでしばらく滞在している。みんな変装してウロウロしているよ。・役人がやってくる。逃げている義経をかくまってるだろうと難癖をつける。・宿の主人が役人を追い返す。強い。・この宿は主人も奥さんも従業員もいい人、娘
8日に歌舞伎座義経千本桜の第一部Aプロを見た。まだまだ未知数の演技の部分もあるが、若手らしい迫力と魅力が横溢した舞台となった。まず、鳥居前は團子の狐忠信がこれが狐なのかという背の高さという欠点はありつつも、登場しただけで、目を惹く華やかさがあり、しかも二十一才で初演と言うことに驚かざるを得ない。この才気煥発な部分は祖父二代目猿翁を引き継いだ血でもあると思うのでこれから先欠点を直して精進していってほしい。巳之助の義経はやや堅さがあるののの御大将らしい物腰や品がありいい出来だ。笑也の静御前は経験も
一・二・三部、それぞれ2つの組による通し上演、私は2つの組を見比べるという贅沢はできないので💦各部1つの組だけ観劇です。一部と三部は、隼人の碇知盛、團子の狐忠信を観たかったのでこの回にしました。三部は仁左さまのいがみの権太を観ますよ。「鳥居前」團子/笑也/巳之助/青虎/橋之助/桂三/吉之丞/男寅/玉太郎團子の狐忠信、初役かと思っていましたが、第三部「吉野山」での忠信は勤めたことがあるんですね。ともかくも、第三部での忠信も含め、21歳という年齢でコレだけのことができるということ
先日、歌舞伎座の第一部Aプロを観てきました。Aプロはみっくん義経、はーちゃん知盛。そして、坂東巳之助さんの長男、守田緒兜くん初お目見得です!「鳥居前」みっくん義経、凛々しいお姿。團子ちゃん忠信、もうすっかり大人で、澤瀉屋が帰ってきた感で嬉しい。でも少し淋しい。四代目…。「渡海屋」緒兜くん、お安として登場の場面で拍手喝采。声も大きく、安徳帝として登場も凛とした姿。じっと座っていられる事に感心する。「大物浦」安徳帝の辞世の句とか緒兜くん、長い台詞もはっきりと大きな声で務めてました。典侍の局
ワンピース歌舞伎初演から10年サンジとゾロのお二人↓中村隼人『因縁?』皆さんこんにちは!今日は休演日前の最後の二回公演。気を抜かず勤めたいと思います!さてさて今回はある一コマをご紹介します💡ゾロとサンジ原作でもゾロとサンジは些細…ameblo.jpお二人共、今月は歌舞伎座にご出演中第一部Aプログラム義経千本桜<渡海屋・大物浦>で同じ舞台に立たれていて巳之助さんのご子息守田緒兜(もりたおと)君初お目見えですラストで義経役のみっくんが緒兜
こんな舞台に行きました。錦秋十月大歌舞伎『通し狂言義経千本桜』竹田出雲、三好松洛、並木千柳作日時:2025年10月7日(火)11:00~場所:東京都中央区歌舞伎座第一部鳥居前配役:團子、笑也、桂三、男寅、玉太郎、吉之丞、青虎、橋之助、巳之助義経と愛妾である静御前の別れの場面。ついて行きたいとすがる静を都に残して、義経は去る。その義経の追手が静を見つけ・・・静のすがる思いもわかりつつ、昔の旅なら女性はついていけないよね、というのもわかる。さすがにここは静を応援して観て
今年、松竹は創業百三十周年。それを寿ぎ、歌舞伎座では、歌舞伎の三大名作を一挙通し上演しています。三月には『仮名手本忠臣蔵』、九月には『菅原伝授手習鑑』、そして今月はいよいよフィナーレ。『義経千本桜』が、三部制で通し上演されています。私はまず第一部を10月1日の初日に観てきました。今回はその感想を♪初日の歌舞伎座はいつにもまして華やかな空気に包まれます。気温も1、2度高い感覚。配役は3部いずれも二通
大阪松竹座での「義経千本桜」の通し上演は、第1部の続きです。珍しい初段と伏見稲荷の段に続いて、歌舞伎でもおなじみの、渡海屋・大物浦の段。静と離れて、西へ落ち延びた義経一行は、尼ケ崎で船の出を待っている。暇を持て余す弁慶と、その相手をする女房おりう。穏やかながら、玉佳と和生に火花が散る。娘のお安が跨げない弁慶。これが伏線。小住太夫と清馗が整える中、やって来た敵の相模五郎。しつこく詮索する五郎に、気丈に振る舞う和生が遣う老女方。このおりうが、活き活きと。そこに、碇
9月26日(木)曇り10:40「桜美町若者」の曳山で外題『義経千本桜大物浦』蔦谷流桜雅会作人物「武蔵坊弁慶」「新中納言知盛」九州へ船で向かおうとする源義経一行は、大物浦で渡海船を営む廻船問屋に到着した。宿の主人渡海屋の銀平は、追手が来る前に一刻も早く船を出すよう義経に助言する。しかし、この銀平こそが壇ノ浦で死んだはずの平知盛だった。知盛は、白装束の鎧を着て幽霊に化け、義経を討とうとするがこれを見破っていた義経一行は反撃を加えて蹴散らす。死闘を繰り広げ
昨日、11月23日のことです。前々から、この『大物』には行きたいと思っていました。『だいもつ』と読みます。というのも、歌舞伎や文楽でも、よく上演される、『義経千本桜』。延亨4(1747)年11月、人形浄瑠璃として竹本座で初演。すぐに、歌舞伎でも上演され。2代目竹田出雲、三好松洛、並木千柳の合作。その2段目、『伏見稲荷の段』に続いて、『渡海屋・大物浦の段』。平知盛の、壮絶な死。見ごたえのある作品の、見ごたえのある段。その舞台となっている『大物』には、行きたいと。かつては海であ
古くから物流の拠点であった大物浦は、海・川・陸輸送の接点として、海上からの物資は都へ運ぶため川船に積み替え作業を行い、西国へ向かう旅人の海への玄関口でもありました。阪神電車の大物駅から、南に数分で、大物主神社に着きます。大物主神社は平家物語や謡曲の船弁慶、義太夫節の義経千本桜所縁の地として知られています。海上交通の要衝として栄えた大物浦の地にある大物主神社、多くの旅人が航海の安全を祈願したと伝わっています。こんな人もね源
国立劇場の、「義経千本桜」通し狂言の続き。「渡海屋」と「大物浦」です。岳父の吉右衛門が得意とした大役、銀平と知盛を、菊之助がどう演じるのか。主役が引き立つためには、ワキが重要。女房のお柳には、梅枝。艶のある声、すっとした姿勢、役をわきまえた立ち位置と仕草。この控えめな存在感、観るときにワクワクする役者。洗濯のしゃべりも、嫌味なくすっと聞かせてくれます。これが、典侍の局では、滅びの美学。感情の高ぶりではなく、蓄積された想いで演じるとは、深い。シリアスな場に、アイのチ
菊之助/錦之助/米吉/彦三郎/菊市郎/梅枝/丑之助/橘太郎/咲十郎菊之助が忠信、知盛、権太の三役完演に挑む舞台、2020年3月にやるはずだったのが疫病のため中止となり、無観客による舞台収録を行なって配信しましたよね。でも、映像を編集してある(シーンをカットし時間を短縮して配信)と聞いて、何故わざわざそんな余計なことを?😔そのままフルで配信することのどこが不都合なの?😡と憤慨。それでは作品を観たことにならないと思い視聴しませんでした。今回仕切り直して全プロ上演となり、あーよかったよかった。
【三年ぶりにねぶたガイド始動します】青森ねぶた祭開催に伴いねぶたガイドも7/1-8/6まで活動することになりました。7/1は雨の中開所式がありガイド隊スタート。色々制約はあり例年のようにはいきませんが少しでも雰囲気を味わってもらえるようご案内できたらたと思います。ねぶた愛好会様撮影許可ありがとうございます。早速手拭い購入❣️#青森ねぶた祭#青森市#青森県#ねぶたガイド#ねぶた愛好会#大物浦の亡霊#源義経#ラッセランド
大物主神社は、兵庫県尼崎市大物町にある社。1185年(文治元年)、兄の源頼朝と対立して都を落ちた源義経は、大物主神社近くにあった七軒長屋に逗留したのだと伝えられています。その後、神社前の大物浦から西国(九州)へ向けて船出した義経は・・・暴風雨により難破。四天王寺に宿した後、吉野山へ逃亡したのだと伝えられています。吉野山に逃げこむ前に、住吉大社の神主・津守長盛の許で一夜を過ごしたとも・・・。大物主神社☆☆☆☆☆鎌倉との繋がりを求めて。☆☆☆☆☆2022年の大河ド
京都文化博物館での、国芳と芳年の浮世絵展の、続きです。関連する年表を拝見します。ちっさ!今回は、国芳の猫が少ないのが、少し残念。それでも、戯れる流行猫が、粋だねぇ。うわ、きっしょ!って、浅草奥山生人形やないですか。旬の話題を描かせたら、国芳が一番。亀が喜んで、亀喜妙々。土蜘蛛を囲んで、わいわい大騒ぎ。浮世又平のところに、大津絵に描いたキャラが大集合。ちょっと、待ってえな。当世の大胆な描き方は、国芳ならでは。里すずめが、ちゅんちゅん大集合。
本日連投です。忙しくなりそうなので投稿できるうちに投稿しちゃいます💦国立劇場文楽プレミアムシアター義経千本桜渡海屋・大物浦(1984年4月国立文楽劇場、国立文楽劇場開場記念公演)観ました★国立劇場サイトより詳細&予告用動画https://www.ntj.jac.go.jp/sp/topics/bunraku/2021/s594.html【文楽プレミアムシアター】「義経千本桜渡海屋・大物浦の段」(S59/4)予告編公開!|独立行政法人日本芸術文化振興会独立行政法
昨晩の地震で被災された地域の皆さまの、ご無事を願っています。国立文楽劇場の公演記録映像の中から、選りすぐりの作品をオンラインで有料配信している「文楽プレミアムシアター」。今月の配信は、昭和59年4月文楽公演「義経千本桜」から「渡海屋・大物浦の段」です。実は第一回目の配信は既に終了していて、今、配信しているのは第二回目の配信になります。3月15日(火)午前11時~3月21日(月・祝)午後11時59分視聴チケット料金は3,000円です。詳細は国立文楽
第二部は。2/14と。2/24の2回。多分、雑感が引くほど暑苦しくなりそうです。仁左衛門様☆が『一世一代』と銘打つ演目は、私の中ではこれが2つ目。。1つ目は【絵本合法衢】。段々とそういう演目が増えていくのか、と思うと辛いのですが……そうか、あれが最後だったんだな。と後から振り返る事になるより……全力で拝見する!と思って『一世一代』を拝見するほうが良いのかも。いや、もうお仕舞いだよと言われるのも辛い。永遠に、どちらが良いのかは分かりませんが。相変わらず、お柳の時の康雄ちゃんは出来る
2月某日久方ぶりの歌舞伎。しばらく行ってないとは思ってたけど、2020年10月以来とは。一年以上も間を開けるのは初めて。三階席狙いのものには、コロナ禍でますますチケットが取りづらくなっていて、やる気なくしたというか、なんというか・・・。そんなわけで、もうずいぶん前から、演目のチェックなどもしておらず。が。たまたま出先のポスターで、仁左衛門一世一代の文字が目に入り、えぇ?!と。改めて、検索してみると、確かにそうある。演目は、『義経千本桜渡海屋/大物浦』見たこ
「鎌倉殿の13人」面白いですね!さすが、三谷さんの群像劇って感じです。どのキャラクターも生き生きとしていて、まるで同時代に生きているような気がしてきますし、良い面も悪い面もバランスよく見せてくる脚本の見事さ。そして「歴史オタク」をも満足させる時代考証の正確さにも脱帽。眉間に皴を寄せて難しいセリフを繰り出すでもなく、英雄然として描くのでもなく、今に通じる「人」としての様々をリアルに演じていて、これほど分かりやすく面白い源平合戦記は初めてです!!それにしても「菅田将暉
数ある義太夫浄瑠璃の中でも色々な物語の要素が詰まっていて、どの段を取っても面白くて大好きな演目。その中で渡海屋・大物浦は前半と後半の落差と壮絶な知盛の最後、義経と弁慶の行先を暗示して一瞬も気が抜けない。掛かるとつい行きたくなってこれまでに吉右衛門、先代と当代の幸四郎、松緑、海老蔵、菊之助、仁左衛門と色々観てきた。今月の歌舞伎座、仁左衛門一世一代は実は最初諦めていた。都内の感染者数の増加は不気味だし、どれほど気をつけていたとしても目に見えないものを完全に防ぐことは不可能。自分はと
仁左衛門/孝太郎/時蔵/小川大晴/又五郎/隼人/左團次千穐楽に行ってきました。一世一代で勤められた知盛、本当の最後の最後、仁左さま知盛の集大成を見届けてきました。こんなに泣いてしまうなんて思わなかった😭感想は月の前半に観たとき書いているので、ここでは新たに思ったことを。「渡海屋」。花道を出てくるアツシ姿の仁左さま銀平がひときわ大きく見えたのは、観る方にも「この姿を見るのは今日が最後なんだ」と気合が入っていたからですね。出陣前に厳かに舞う知盛が神掛かって見えました。孝太郎の女房(典侍の
歌舞伎座での二月大歌舞伎の続きで、「義経千本桜」から「渡海屋」と「大物浦」です。渡海屋銀平と新中納言知盛には、一世一代での仁左衛門。3年前の大阪松竹座で拝見してから、ひょっとしてと思っていたら、ついに見納めとなりました。「次にできても、みっともないものにしたくないので、自分で終止符を打つ」とは、仁左衛門らしい。渡海屋の傘で、花道から颯爽と登場する銀平。相模五郎と入江丹蔵に、船宿の主人らしく対応する。豹変するところは、ワルの釣鐘権助っぽく。吉右衛門が、侠客の幡随院風だったのに
今月は、あちこちの劇場で公演の休演が続きました。コロナウイルス陽性者が出ると、ミュージカルなどは全体を休演するという対応をとります。今月は、白鷗の一世一代の「ラ・マンチャの男」が日生劇場で開いていましたが、結局、残りの一週間が休演のまま終演となりました。そして、歌舞伎座は、第3部の「鼠小僧」で1週間ほどの休演を経て、巳之助休演で再開となりました(24日からは巳之助も復活)。2019年後半からコロナウイルスの騒動(コロナ禍)はもう2年にもなりますが、演劇界の被害はこの2月がいちばんひどい