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レッスン終わりに生徒のお母さまがお見えになって今年もありがとうございましたとご挨拶をいただきました。こちらこそ毎年私が大好きなエビせんべい・お心遣いをいただきとても感謝しております。小さなお子さんがお兄ちゃんについて教室に顔を見せたのはまだ小学校も上がる前でした。最初は「かえるのうた」を何週もかけてゆっくりゆっくり一音づつ弾けるようになってはまた忘れちゃって…の繰り返しでしたが、そんな彼女もそろそろ中学校が見えてくる学年。立派にショパンのワルツに取り組むまでに成長してこちらも本当に心が
クラシック音楽のはじまりはキリスト教における「お経」?!なんとも無茶なタイトルですが(笑)クラシック音楽と一般にみなさんがイメージする音楽はハーモニー(二つ以上の音の調和・和声)と呼ばれる何世紀にもわたって改良が積み重ねられて人々がつなげていったルールのもとに作られた壮大な伝統を持つ音楽のスタイルのことです。そのはじまりはキリスト教の歴史ととても密接に関係があります。時代は9世紀、さらにそれよりも前の記録もあるようですが、その頃から西方教会において「グレゴリオ聖歌」なるまだまだ
日々生徒たちから色々なお土産を頂いてしまい、勝手に親戚のおじさん気分に浸ってとてもうれしい時間を過ごしています。遠くへ行けない母とともに旅行した気分ですぐ頂いてしまうので全然写真が残せていないのですが(笑)とても幸せな気分を頂いております。いつもありがとう!!先日はボストン時代からの仲間であり私が尊敬する友人ピアニスト・木田先生がお仕事でこちらにいらしたついでにお会いしてきました。ピアニストとして私なんかが足元にも及ばない本当に素晴らしい演奏をする人で、私がこう弾きたいな
ニューヨークの地下鉄におけるパスモやスイカにあたるカードはメトロカードになります。そのメトロカード廃止のニュースを知り心がギュッとなります。販売は今年一杯まで、使用は来年一杯で終了になるそうです。私にとって当たり前のように毎日使っていたものです。ニューヨークには実はたった3年たらずしかいなかったはずですが、この黄色いスタイリッシュなカードは初めて降り立った日から毎日欠かさずお世話になった「日常の記憶」と共にあるものです。たくさんの思い出があるはずなのですが…その記憶が徐々に欠けてきてい
一音も弾かない曲がある?!あります。「4分33秒」という曲でジョン・ケージという作曲家(1886-1964)が書いています。この曲はちゃんと楽譜も有り小節線まで書かれている楽譜もありますが、演奏者に音を出す指示はいっさい書かれていません。つまり何も音をださないで4分33秒間、ピアノの椅子に座りただただ時間が過ぎるのを待つのです。さらにこの曲は3楽章あり4分33秒の中でランダムに区切られます。(ですので全体としての時間が4分33秒です。)初演のピアニストの機転により演奏のはじ
他人と比べなくて良い=全然がんばらなくて良い…ではないです。もちろん。そうではなくて自分のやっていることに集中しなさい、自分の中で納得のできるまでやってみよう、その結果に喜んだり後悔しようと子供たちには言っています。そうやって打ち込んだものは大人となって他人との比較の中で戦うステージに行っても本人の中で大切な核となります。まわりに合わせて色々な競争に巻き込まれるままに大人になった、受験を終えてようやくそこから解放されると思ったら実際の大人社会は全然公平でも純粋な実力社会でもなく、とても複
11月に差し掛かり先生も生徒たちも疲労が溜まってきているなぁという感じですが、自分のペースで長く続けてきた生徒が立派な演奏をレッスン中に披露してくれると一気に疲れが飛んでいきます。練習が辛くなかなか身が入らない時期もあるのが普通ですが、それを乗り越えてようやくショパンのワルツを弾けるくらいまでになるとやっと音楽の楽しさ、ピアノが弾けることのおもしろさ、有名な曲を自分が思う存分弾ける自信がみなぎりわざわざこちらが「練習してきなね~」なんて言う必要が無くなりビックリするほど真剣に取り組んで
ピアノまめちしき・その4ピアノのご先祖様はピアノフォルテといいます。…いつもピアノと呼んでいる楽器ですが、音楽をやっていると「音を小さく演奏してください」という意味の記号に出くわしますよね?アルファベットの「P」と書いてピアノと読む記号です。さて。ここで一度は疑問に思ったことは無いですか?あの黒い大きな楽器の名前とこの音楽の強弱を表す記号が同じ名前だということを。。話はむかーしに戻ります。今の立派な金属フレームが使われている現代のピアノが産業革命の時代を経てうまれるちょ
ショパンコンクール皆さん立派で素敵でした。その感動や興奮はそのままに、少し違う話をしたいと思います。私は仕事がらコンクールの話は友人との会話にも出ますしテレビのニュースなどを見た方からも話を聞きますが、さて一般のテレビを見ない層の方にはどれほど話題にのぼったことなのだろう?と疑問に思っています。もしかしたらネットやSNS等でしか情報を得ていない方々の中には「え?そんなのやってたの?」という方がいらっしゃっても全然不思議ではありません。昨今のネットに表示されるニュース、SNSなどで流
まめちしきのお話はおかげさまで好評です。もともと100くらいのお話はすぐに思いつくのでノートにメモをとりましたが、それから意識して思い出したものは加えていっています。ですが気を付けないといけないのはその順番や内容です。今のところはピアノに詳しくない人々にもわかる内容ですが、じきにある程度の前提となる知識がないと話を聞いてもわからないということがあるかもしれません。専門家にとっては当然の話であっても他の人々にとっては何を言っているのかわけが分からないということは良くある話です。気を付けな
「猫ふんじゃった」はウソ?!ウソというほどの事でもないのですが(笑)世間で有名な「猫ふんじゃった」という曲はもともと「蚤(ノミ)のワルツ」というタイトルでした。ドイツで作曲されたようなのですが、それが世界へ広がっていく過程でタイトルが変化していき、日本へは「猫ふんじゃった」というタイトルで伝わりました。作者不詳です。さて、この曲は音楽を専門で勉強する人ほど知らなかったり人前で弾かないものですが、アメリカでの留学中に一度だけピアノ曲レパートリーの教授が話題に出したことがあり「おい
「楽譜なんか読めなくていい!!♪☆☆☆」…みたいな売り文句で一時期よく見かけたピアノの先生?の動画はさすがに最近は見なくなりましたね。ハッキリ言いますが楽譜は読めないと始まらないです。音符を読まずに音だけ誰かから教えてもらってその場その場で覚えて演奏することは、算数で言えば2+3=5の5という”答えだけ”を丸覚えしてその理由や仕組みを無視していることに似ています。テストで同じ2+3が出れば正解できますが、これが例えば2+2=?となったとたん「わからない!」となり、それ以上考えようとしても
ピアノを教えながら少し危惧している真面目なつぶやき。色々な動画コンテンツで当たり前になっていますが、10秒以内ごとに刺激的な場面やサプライズ、トークならオチがないと再生数が伸びないのでそれをメインとしたコンテンツばかりになっていっています。→当然視聴者もそれに慣れて、どんどんテンポ感がよくシンプルなものに慣れていき、じっと我慢して何かを見るというのが苦痛になっていきます。映画すら2倍再生で楽しむ人が多いそうです。私自身も確かにスキップしながら見ていることもありますが、それすることによ
バッハは子だくさん!?はい、バッハは二人の奥さんとの間に20人もの子供を授かりました。ですが、やはり今ほど医療が発達していなかった時代ですから無事に大きく育ったのはその半分だったそうです。子供たちは皆音楽の才能に恵まれていたそうですが、特に有名なのが長男のW.F.バッハ(ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ)と次男のC.P.E.バッハ(カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ)です。今でこそバッハと言えばJ.S.バッハ(ヨハン・セバスティアン・バッハ)が有名ですが、当時はテレビもインタ
いつもブログを見てくださっている方には突然ですが、教室の外にあるお知らせボードに「ピアノ豆知識」というコーナーを始めましたので一つ書かせてください。はじめは「ドレミは日本語じゃない!?」です。教室に通っている生徒たちにはおなじみですがドレミはイタリア語です。もともとクラシック音楽の用語はイタリア語起源のものが多いですがこのドレミは最たるものではないでしょうか。もちろんヨーロッパ語圏からアジアの国々までほとんどの国でドレミは通じます。ただ日本もですが本格的に音楽を学ぶ専門家たちはド
私にとってはめずらしい土日のお休み。ありがたい夏休みに突然思いつき箱根の日帰り温泉へ。天山湯治郷。自宅からなんと2時間ちょっとぐらいでたどり着けることがわかっていってきました。朝からお客さんいっぱいで今度は平日に行きたいなぁ~と思いつつしっかり温泉を堪能。ファミリー施設と違い、一人で訪れることを強く推奨している施設でとても静かでじっくりと目を閉じて湯につかれます。日頃の喧騒を忘れられますね^^良いタイミングのバスが無かったので箱根湯本の駅から歩いて行ったのですが、もう着くかな?ってタイミン
ピアノ教室の年に一度の発表会。準備も佳境に入って朝から夜までバタバタです。生徒たちはピアノの演奏に最終の追い込み、ご家族の皆様はそのまわりのサポート(着るものや当日スケジュールの把握、食べ物や移動手段など本人の気が行かない所で様々なご助力をしていただいていることと思います)、私は会場まわりの準備、当日演奏まわりの想定しうるトラブルの準備、もちろんプログラム等はかなり余裕を持って作り終えています。演奏も同じですが、準備をしっかり前もって時間をかけて計画的に行えば、おのずとトラブル・ミスは減
大きな生徒はだんだんスケジュールのやりとりを私と直にするようになる子も多いです。そこで機会があれば生徒たちにしっかり説教することにしていることがあります。レッスン時間の変更の希望がある時は必ず理由も一緒に言おう。そしてその理由が妥当かどうかしっかり考えてから連絡しようと。一度スケジュールされた時間は、他の予定を入れずにその生徒のために確保してある時間です。場合によっては他の予定も含めて元の希望の上で一日の予定を組んでいます。その時間のために長時間にわたる大きな仕事を断っているか
発表会の準備に追われて書くのが遅れてしまいましたが、医大生となった生徒が遠路はるばるレッスンしにきてくれました。彼ははじめてピアノ教室にきた日からすごい頭脳ときちんとしたご家庭で常識も持ち合わせているなと感動した生徒でしたが、その彼が医大生となって一人暮らしも始めて忙しい中、電子ピアノを調達して練習に打ち込んでいるようです。彼の演奏は猛練習しているのが手に取るようにわかるものでしたがそれ以上に彼の人柄や生き様を表現するものになってきていました。彼の特性はその精神の清さ、まっすぐな強さで
いよいよ発表会まで一か月ぐらいになってきました。ピアノ教室とその生徒さんたちにとって一年に一度の晴れ舞台。このステージで輝くためにみんな一年間がんばってレッスンと練習を続けてきたと言ってもいいかもしれません。そこで今年は今までよりさらにパワーアップを図ってプログラムに生徒たちの写真・またはアイデンティティとなるものの写真を載せることにしました^^写真は選抜生徒たちによる一門コンサートのものですが、発表会でも写真を載せることでより生徒たちのモチベーションがあがり、またご家族や未来の生徒ご本
ご家庭の事情で海外へ行ってしまった教え子が数年ぶりに訪ねてきてくれました!記憶の中の生徒がたった数年で驚くほど背が伸びて全体的に大人っぽくなってビックリ!それに人のオーラみたいなものがすっかり大きくなっていて。。本人ケロッとしていましたが、きっと何重にも「守られた」母国から飛び出して、外世界で自分の足で時間を過ごしてきた芯みたいなものができたのでしょうね。私も(だいぶ大きくなってからw)ですが、いったん本気で「自分の足で生きる」「誰も助けてくれない所・自分で何とかして解決して進むしかない」
↑パンブレット(プログラム)にも使った素敵な会場の写真。(例によって私自身は動き回ってるので一つも写真がないです^^)無事に第二回を終えることができました。素晴らしい演奏と新たな発見の連続で今回もやったあとの満足感は最高です。あらたに急成長している生徒さんたちを見ているとこれからも本当に楽しみであり、やはりご家族のサポートや普段の練習を見てくださる保護者の方の献身たるや頭があがらない思いです。そして中学~高校へと人生で一番すべての能力において「飛躍」という言葉が似合う愛弟子たちの活躍ぶ
6月6日の人吉新聞(本当は吉の字は下の横棒のが長いのですね)にコンサート記事が載っていたとお知らせいただきました。とてもありがたいです。コンサート当日の会場でも強く感じたのですが、私の演奏・ピアノをここまで歓迎してくださる人吉の方々には本当にありがたい気持ちでいっぱいです。そしてその文化的な教養の高さに驚かされてばかりです。私の地元、横浜に比べてはるかに本格的なクラシックのレパートリーを聞く機会は少ないにも関わらず、熱心に興味を持ってくださり将来の夢あふれる子供たちもたくさん連れてきて
教室開業当初から通ってくれている生徒が「先生これどうぞ!」とお土産をくれました。毎年折についてお歳暮など準備してくださるご家庭も多く本当に感謝しておりますが、こうして生徒自身が修学旅行やイベントに行った時にお小遣いの範囲でちょこちょこと色々くれるのが心底うれしいです。(この生徒はすでに社会人ですが!^^)きっと息子や娘がいたら父の日にはこういう気持ちになるのかなぁと妄想します。子供の頃は素直に渡せたものがちょっと大きくなると「こんなものもらってうれしいのかなぁ?」なんて斜にかまえてしまいます
おかげさまで忙しくさせて頂いています。そしていよいよ一門コンサートが近づいてきました。これは教室の発表会とは別のイベントで特に目覚ましい取り組みと結果を出している生徒を選抜して「実際のコンサートそのもの」を経験させようというものです。そこで得られるものはとても大きいですが、プレッシャーも発表会の比ではありません。そんなコンサートに出てもらいたいなぁ~と思っていたけれど、進学の都合で出れなかった生徒(医大生)から「今度地元へ帰るのでレッスンしてください!」と連絡が。嬉しいなぁ~!!
新学期がはじまりひと段落つくこの時期。ふと気づくとこの間まで足台に足をのせてピアノレッスンを受けていた生徒たちがいつのまにか大きくなって足台が不要になっている。そんなサイクルをいつの間にかもう何周もしているんだなぁと。子供たちとピアノに取り組んで16年。だいぶ難しい曲を弾くような生徒も増えてきて感慨深い。そんな小さい頃から知っている子が立派に名門中学校の卒業式で独奏している姿には感動が止まらない!また小学校高学年からピアノを始めた子が中学の卒業式でピアノを弾いたという映像も素晴らしく
ピアノのペダルは弾いている音に対して「踏む」か「踏んでいない」かの単純な作業のように思えますが、次の動画(ユーチューブのショート動画です。昨日チャチャっと撮ったのではだしですが(笑))を見てください。かなり細かく踏み分けている…音をつなげる目的だけでも細かく調節したり、音のニュアンスの幅を広げるために踏み込む深さやタイミング・強さを変えて使います。ペダル参考動画・大沼岳彦
体力的に2時間ぐらいの移動圏内が限界の母を妹と一緒に連れて海ほたるへ。近い存在だけにイライラしてしまうことも多いけど、年々そこへ近づいていっている自分への不安でもあるんだろうなとも。ここのところ本当に体調を簡単に崩す、回復に時間がかかるようになったなぁと痛感するし、仕事では「暗譜」に驚くほど時間がかかるようになってしまった。そしてすぐ忘れる。。いつも蓮君ママがくださるスタバカードにて豪遊。ありがとうございます!!
大好評の前回があまりに良くてなかなか第二弾に踏み切れずにいましたが、ようやく動き出して本番まで二か月という所までこぎつけました。悩みに悩んだ末の5名の選抜メンバーと共にガラコンサートを渋谷で行います。ご興味がある方はご連絡ください。
まだ将来のことも考えずに夢中でピアノに打ち込んでいた頃の音源が出てきました^^友人の助けもかりて、なんとかユーチューブに当時の写真もつけて載せられたのでぜひ見ていただければ幸いです。プロコフィエフソナタ2番終楽章https://youtu.be/B2bqGdf3Klsモーツァルトロンドhttps://youtu.be/evNvNYOxKBw初外国で右も左もわかないまま一日600円ぐらいで過ごしていた頃の私です(笑)プロコフィエフでは当時のニューヨークの写真、モーツ