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書評『奏鳴曲北里と鷗外』衛生行政めぐるライバル2022/3/2712:30生活・科学教育・文化軍医・文豪として名をなした森鷗外(林太郎)、「近代日本医学の父」で細菌学者、北里柴三郎。医師で作家の著者が、明治から大正にかけての日本の衛生行政樹立において双璧をなす2人を描いたライバル物語。津和野藩典医の家に生まれた鷗外と、阿蘇の寒村で庄屋の家に生まれた北里は、東京医学校(現・東大医学部)で出会う。級は鷗外が2年上だが、年齢は北里が9歳上だった。「無用に人を刺激する」言動の北里