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大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです場面戻りますsideN智くんの家に着いて、玄関に入ってやっと二人っきりになった。…………のに、智くんは何だか紳士的で。俺なんかずっとドキドキしてるのに、智くんは冷静というか落ち着いてコーヒーを淹れてくれて、何だか普通におもてなししてくれてる。卒業したら俺の全部を貰うって智くんに言われてから、自分の全部を知られるのは少し恥ずかしいけど、智くんの全部も知ることができるならって、俺なりにきちんと覚悟もしていたし、男同士のソレを調べてもいたの
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO本当は、玄関に入って二人っきりになったらすぐに抱き締めたかった。そしてすぐにでも和さんの全部を貰いたかったけれど、翔くんにも大人っぽくスマートにって念押しされた事を思い出して、玄関に入ってすぐはさすがにがっつき過ぎだよなと、理性で抑えた。第一、和さんは朝から働いていて、疲れているだろうし。相手を思いやらずにがっつくのは最低な奴がする事だ。何て、少し格好つけてしまったんだ。だから、今、2人で並んで夕飯を食べているんだけど……
新しいお話始めますこちらのお話は『優しい香り、恋の時間1』大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「いってらっしゃい、今日も頑張ってね」いつもどおりの挨拶で常連さんに手を振る。ここは俺の父さんのパン屋…ameblo.jp『優しい香り、恋の時間(sideO)1』こちらは『優しい香り、恋の時間』と内容は同じで智くんサイドのお話になっています『優しい香り、恋の時間1』大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですside…ameblo.jpの続きになっています。先に上か
ひとつ前に『優しい香り、恋の時間』(sideO)の最終話をアップしてますのでお先にそちらからお読みくださいこんにちはいつも読んでくださってありがとうございます『優しい香り、恋の時間』(sideO)無事完結しましたー『優しい香り、恋の時間』は珍しく和くんサイドのみで書いたものだったので、そうなるとやっぱり智くんサイドも皆さま気になっちゃうかもしれないし、何より私が書きたくなってしまったんですよねただ、同じ内容のお話なはずなので楽勝で書けるかと思ったのですが、なかなか
最終話です大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOそれからまた、俺と和さんの雪かきも、学校終わりの翌日分のパンの仕込みも再開した。「チョコレートケーキみたいなパンは、販売するのやめようと思って」「えっ、美味しいのにどうしてですか?」「あのパンは、智くんだけに作りたいんだ」「勿体無い……」そう言ったけど、これからもずっと、あのパンは俺だけのために和さんが作ってくれるんだと思うと嬉しくて口元が緩むのを隠しきれなかった。だから和さんにも気づかれて笑われてしまった。
いつも読んでくださってありがとうございます初めて来てくださった方、いらっしゃいませこちらは嵐さんをモデルにBL小説を書いているブログになっております大宮Loveしか書いておりません。あくまでも妄想小説で、たまに成人向けになってます間違って足を踏み入れた方は回れ右で退室お願いしますねお話も少しずつ増えてきたので、お話の紹介をしたいと思います題名を押すと一話目に飛ぶようになってます。あとがきにオマケの話がついている事がありますので、良かったらあとがきまで読んでいただけたら嬉しいです。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO目が覚めたら、俺はソファで和さんを抱き締めて寝ていた。キスして、抱き締め合ったまま寝てしまったらしい……というか、多分、和さんより先に俺が寝てしまったんだと思う。寝不足と栄養不足は自分で思うよりも身体を弱らせていたみたいだ。だから、和さんを抱き締めたら急に意識を失うように寝てしまった。「最悪だ……」あんな良い雰囲気で寝るなんて、不甲斐ない。起こしたら、まだ間に合うか?でも……。俺にピッタリくっついて腕の中で眠っている
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOだから今までの触れるだけのキスとは違って。最初から奪うように、そして和さんの歯列を無理矢理割って深く口づける。和さんの口内を舌で蹂躙する。逃げ惑う和さんの舌を絡め取り、擦り合わせる。触れた部分が熱くて甘く痺れていく。「んっ」途中で脚が震えて腰砕けになった和さんが倒れないように支えた……。つもりだったけど、驚いたことに俺も身体に力が入らなくてバランスを崩して一緒にソファに倒れ込んでしまった。俺の上に乗
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺に背を向けた二宮さんは、逃げるようにリビングのドアノブに手をかけた。俺は逃さないように後ろから抱き締めた。「俺、二宮さんの好きを信じても良いんですか?」「好きな気持ちはずっと一緒だよ。好きだから、利用されたと思って辛くて苦しくて、智くんを責めてしまって、本当にごめん」「二宮さんは……、俺の好きを信じてくれるんですか?」そう訊いたら声が震えてしまった。また信じられないと言われたらと不安で堪らなかった。そうしたら二宮さ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO玄関ドアが閉まり、二宮さんの儚げな後ろ姿が見えなくなって。さっきまでうだうだ考えていたはずなのに、気づいたら二宮さんを追って玄関を飛び出していた。エレベーターまでの長い通路を足早に歩いている二宮さんを追いかける。後ろ姿で顔が見えなかったけれど、震える肩と腕で顔を拭っている姿を見て泣いている事に気づいた。俺が泣かせた。信じられないって言われた時の辛さを知っていたのに、俺は自分が傷つかないために同じ言葉で二宮さんを傷つけた。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO日曜日、学校が休みだから、最近はただぼんやりとソファに座って過ごしていた。その時、玄関のドアがバタンと大きな音を立てた。こんな風に入ってくるのは翔くんぐらいしかいない。でもいつもは一応インターフォンを鳴らすのに、今日はどうしたんだろうか?「翔くん?」リビングから声をかけても返事がなくて。「どうかしたの?」ソファから立ち上がり、リビングのドアを開けた。でもそこに居たのは翔くんではなくて。「二宮さん……、どうして……」
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO今まで彩りに満ちていた世界が、またどんどん色を失っていく。目の前が真っ暗になったような気がした。失ったものが大きくて感情がついていかない。自分は今どんな顔をしているんだろうか。「和さんも、やっぱりあいつと同じで、俺のこと信じてはくれないんですね」そう言って俯いた。ああ、そうだ、もう和さんとも呼べないな。麻痺した頭でそんな事を考える。「二宮さん、楽しかったです。ありがとうございました」和さんの顔を見るのは怖かった。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「やっぱりニノちゃん知らなかったんだ?俺も今日知って、早くニノちゃんに教えようと思ったんだよ。こいつは『Tendre』のスパイだから気をつけろってさぁ。ほーら、だからあんまり仲良くしない方が良いって忠告してやったのにさぁ」したり顔で饒舌に話す山下。「スパイではありません」殴り掛かりたい気持ちを抑えて山下を睨みつけながら言った。「でも、『Tendre』の社長の息子なんだろ?」「貴方に言う必要ありません」山下になんて言
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOその日は学校に行ったものの、早く和さんと話したかったり、どんな反応をされるのか怖かったり、複雑な気持ちで、授業はほぼほぼ上の空だった。『Tendre』が出店するって噂が出ているって事は、俺が社長の息子だって知っている人が居るということだろう。それが和さんの耳に入る前に、きちんと自分で話したい。そう思うと本当に落ち着かなくて。しかもそんな日に限って早く帰れなくて。バスを降りたら走り出していて、閉店間際に店に飛び込んだ。「和
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「翔くん、『琥珀の月うさぎ』にフランチャイズ契約しないかって営業に行った?」そう訊いたら、仕事の話だとは思っていなかった翔くんが驚いた顔をした。「行ったよ。智くん、『琥珀の月うさぎ』をフランチャイズ化したいって言ってたから。そうだ、それで智くんに確認したかったんだよ。あのお店、経営も順調そうだし、パンも美味しかったから、フランチャイズ化はおかしいよね?」「待って、翔くん、俺『琥珀の月うさぎ』をフランチャイズ化したいなんて
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO和さんと毎日楽しく過ごしすぎて、幸せばかりを感じて、話しづらい事を先延ばしにしていたからバチが当たったのかもしれない。「『Tendre』がこの辺に出店するって噂、聞いた?『Tendre』が出店したら、うちの経営も危ないかもね」雪かきの後にイートインスペースで和さんにそう訊ねられ、愕然とした。そんな噂がたっていたなんて。「それ、ただの噂じゃないですか?」出店するつもりなんてなかったから、そう言って安心させてあげたかったけれ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO今日もパンの新作について2人で考えていた。バレンタインに間に合うように、チョコレートを使うパンを和さんは考えているみたいだった。「どんなパンが良いのかな?やっぱりチョコパンなんだろうけど、普通だとインパクトないよね」俺のためだけにバレンタインを考えてくれているわけではないのは残念だったけれど、悩んでいる和さんの助けになりたくて。自分が食べてみたいパンを提案してみた。「んー、俺は、チョコレートケーキみたいなパンが食べたいで
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOこうして俺たちは晴れて恋人同士になることが出来た。呼び方も「二宮さん」から「和さん」に変えた。和さんはそのまま「智くん」って呼んでいるけど、いつか「智」って呼んでほしいと思ってる。でもそれはまだ急がない。俺が卒業して、和さんの全部を貰う時に甘く呼んでほしい。和さんは俺と恋人になったこと、俺がパン職人になりたくて専門学校に通うことをお父さんに話してくれたらしい。「勝手に話してごめんね」「いえ、いつか挨拶したいと思っていた
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、好きです」強く抱き締めたままそう言った。でも二宮さんは腕の中で苦しげな様子。「智くん、苦しいっ、そんな強く抱き締めなくても、俺はもう逃げないよ」さっきの身を翻した光景が目に焼き付いてしまっていて、またあんな風に背を向けられて逃げられるかもと思ったら怖くてなかなか離す事はできなくて。少しだけ腕を緩めた。「本当に逃げません?」「逃げないってば」もう自分の気持ちから逃げるのもやめたからって少しすっきりした顔で微
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺に背を向けた二宮さん。ここで逃したら絶対に駄目だ。「逃がさない」逃したくない気持ちが俺を素早く動かした。二宮さんの手を引いて抱き締める。「やっと二宮さんを捕まえられるのに、そんなチャンス逃すわけないじゃないですか」耳元でそう囁く。そして逃がさないように更に腕に力をこめた。しばらく振り払おうとしていた二宮さんも、諦めたのか力を抜いた。「二宮さん、本当の気持ちを教えてください」「好きだよ……、もう、ずっと前から」
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO開けたドアの先には驚いた顔をした二宮さんが立っていた。「智くん、どうしたの?もしかして朝何か忘れていった?」イートインの方を見ながらそう訊いてきた。「お父さんは?」「えっ、父さんなら、先に自宅に戻ったけど?」「良かった」これから大切な話をするから、なるべくならお父さんを気にせず話したかったんだ。勿論、お客さんにも邪魔されたくないから、ドアの鍵をガチャッと回してしめた。「えっ?智くん、何?」訳が分からないといった表
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOイートインスペースでいつもどおり試食させてもらって、少し話してから、二宮さんがレジの準備をしている間に、俺は外の看板をOpenに変えにいく。その看板の前には二宮さんうさぎにキスをしたままの俺うさぎ。こんなの見たら、また二宮さんは困惑してしまうんだろうな。明日には、普通に横に並んでいるかもしれないなって苦い笑みが漏れた。「お前たちは、誰にも邪魔されず、このままずっといられると良いな」そう願いながら看板をOpenに変えた。開
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOその日はあまり雪が降らなかったから、雪かきも早く終わるだろうと見込んで、俺は準備していたものを持って二宮さんの店に除雪に向かった。雪かきの合間に二宮さんに見つからないようにこっそり作って、店の入り口横の木製の椅子の上にあるOpen、Closedの看板の前に並べた。仲良く並んだ二羽の雪うさぎ。ここの店の名前が『琥珀の月うさぎ』だから、いつか作ってみようと思っていて、耳になりそうな葉っぱと目に使う赤い実を準備していたんだ。二羽は
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺にとって毎朝の雪かきは、二宮さんと一緒だと全然苦にならなくて、むしろ楽しい作業だった。スコップの重たさにヨロヨロしている二宮さんは、見ていると庇護欲がわいて、毎日抱き締めたい衝動に駆られるぐらいだった。雪かきが早く終わると、2人で雪だるまを作ったり、かまくらを作ったりした。かまくらは、まだ雪が足りなくて小さいものしか作れなかったんだけど。2人一緒に入ってドキドキしてしまった。「狭いね」そう言って俺を見た二宮さんの顔が、
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOしばらく胸の中で無言だった二宮さんが、俺の胸を強く押して離れた。「好きなんて、きっと勘違いだよ」やっぱり受け入れてはもらえないんだろうか?更に勘違いだと思われている事がショックだった。この気持ちは勘違いなんかじゃないのに。絶望的な気持ちになって、諦めそうになったけど。でも、簡単には諦められない程、俺の中で二宮さんの存在は大きく育ってしまっていたから。「二宮さん、俺が嫌いですか?」嫌われているなら諦めよう、そう思って訊
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、俺、大学に行くのやめました」「えっ!」二宮さんはかなり驚いたのか、大きな声を上げた。「智くん、大学行かないって、どうして?」「俺、将来はパン職人になりたいんです」パン職人になりたくて、二宮さんが通っていた専門学校を受けたんだ。二宮さんは父母が了承したか心配していたけど、父母にもしっかり話して了承を得ていたし、やりたい事が見つかって良かったと2人とも喜んでくれていた。ただ、ここからはまだ父母にも誰にも言ってい
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO雪かきからいつまでも戻らない俺たちを心配して、二宮さんのお父さんが様子を見にきた。雪だるまみたいな俺たちを見て、大笑いしていた。「風邪ひいたら困るから、とりあえず自宅で着替えて、髪の毛も乾かしておいで」そう言われて2人で階段を昇って2階に向かった。でも2人とも完全防備だったから、上着や帽子、マフラーはびしょ濡れだったけど、中までは濡れていなくて服は無事だった。ただ、帽子からはみ出ていた髪の毛と顔がかなり濡れてしまっていた。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOすっかり習慣になってきた毎朝の雪かきだったけど。今日は二宮さんの様子が何だか違っていた。「二宮さん?何かありました?」「えっ、何もないよ」「何か、元気がないから」心配で、何かあったなら話して欲しいと思ったんだ。でも話したくないかもしれないと思うと、強く訊けなくて。「ふふっ、ここ、皺寄ってる。格好良い顔が台無しよ」俺の眉間の皺を撫でながらそう言った二宮さん。突然触れられて、俺の心臓が跳ねた。でもこれぐらいで照れるな
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO雪かきが終わると、店の中のイートインスペースで試作品を食べさせてもらった。対面に座って、頬杖ついた二宮さんが小首を傾げて訊いてくる。「智くんは、どんなパンが好き?」「甘いパンが好きなんです。揚げパンとか、チョココロネとか、シナモンロールとか。でもハムエッグパンとカツサンドとカレーパンも好きです」二宮さんの新作の参考になるならと、自分の好きなパンを思い浮かべながら一生懸命に答えた。「結構たくさん好きなパンあるんだね」二
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO翌日、昨日みたいに迷惑をかけてはいけないと思い、俺はしっかりと雪かきをする服装で、大きなバッグに制服と学校用の靴と鞄を詰め込んで、朝5時に着くように二宮さんのお店に向かった。イートインスペースで着替えも出来るから、荷物はそのままイートインスペースに置かせてもらった。これなら迷惑がかからないし、きちんと考えていて子供っぽくないだろうっと思っていたんだけど。「明日からは除雪用の服と上着は俺のを貸してあげるから、もっと荷物小さくして