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岩木山信仰、多都比姫神、龍飛姫神について考察してきましたが、それは、この大女仙の御神名が宮地水位先生を海仙界に誘われた大女仙の御神名と同じだからです。宮地神仙道の聖地とも言うべき、手箱山に大瀧があり、この大女仙は大瀧の霊境の主祭神とは別神ながら、密接不離の御関係があるとされています。宮地常磐、水位両先生は潮江天満宮の神官でいらっしゃいましたが、清水宗徳先生は、潮江天満宮の幽境には壮麗なる龍王宮殿が併存されており、手箱山大瀧の霊境と関連していて、大菅公とは極めて密接な御交渉がおありであ
今日こそ、「岩木山信仰史」から“岩木山は桃源郷”を紹介したいと思います。本当は、他に書きたいことがあるんですけど…やはり弘前市立図書館にある「岩木山神霊記」に安寿伝説、花若・田村麿呂の武勇が語られ、百沢寺住職の言誉法印朝誓の桃源郷行きの物語がある。要約するとこうである。貞享・元禄の頃の百沢寺住職朝誓が一月十一日の大雪の晩に、糠駄の岳の治郎坊へ娘をやり、それを尋ねて行く途中、雪路に迷って来た白髪の老女を泊めて、大変親切に世話をしてやった。翌朝、迎えの者が来て帰る時、棲家へ帰ってから
柳田國男著「オシラ神の話」オシラ様の祭の日は正三九の十六日、土地によって三月だけは十八日を用いる例もある。あるいは偶合でありまたは採用であるかも知れぬが、三月十八日は簡単に観世音の御縁日と片付けてしまうわけにも行かぬようである。たとえば伝説上の小野小町、和泉式部、さては歌の神と祀らるる人丸大明神なども、すべてこの日をもって命日としており、言わば我々の昔語りの日であったと言い得る。というわけで、今日は、オシラ様の御縁日です。土地によって三月だけは十八日を用いる例もある。との
昨日、「身延鏡」を紹介しましたが、そこには、七面天女、吉祥天女、弁才天、市杵島姫命が御同神の如く書かれていました。ウィキペディアには、さらに厳島大明神の本地についての伝説としてお伽草子、天竺トウシヨウ国のセンサイ(善財)王は、父大王より賜った伝家の宝の扇に画いてある毘沙門天の妹吉祥天を見て恋の病に臥す。西方サイシヨウ国の第三王女あしびきの宮は、その画のような美人であると教える者があった。しかし、その国へは往復十二年もかかるが、家宝である五からすという烏が王のために使して、往復百七十日ばか
今、多都比姫神、国安珠姫神、龍飛姫神に話を特化してブログを書いています。それは、この大女仙が私が、尊崇している市杵島姫命と御同神と考えているからです。岩木山三所大権現とは、岩鬼山十一面観音国安珠姫命(多都比姫命)岩木山阿弥陀如来(国常立命)鳥海山薬師如来(大己貴命)の事でした。岩鬼山は、多都比姫命のお山であるはずが、巌鬼山神社の御祭神が大山祇大神でした。これまで、度々瀬織津姫命と大山祇大神が重なる神社等を紹介してきました。今、「水神竜神十和田信仰」小舘衷三著を読ん
岩木山信仰、多都比姫命、国安珠姫命について紹介してきました。岩木山三所大権現岩鬼山十一面観音国安珠姫命(多都比姫命)岩木山阿弥陀如来(国常立命)鳥海山薬師如来(大己貴命)青森県弘前市百沢字寺沢に岩木山神社、青森県弘前市十腰内字猿沢に巌鬼山神社がありますが、岩木山神社の元社が巌鬼神社のようですので、先ずは、巌鬼神社を先に紹介したいと思います。御祭神大山祇神由緒当神社は、桓武天皇の御世延暦15年の草創なり、大同2年征夷大将軍坂上田村麿公奥羽平定の時、霊験を蒙り当
多都比姫命についてこれから書いていくにあたり、昨日、岩木山信仰についておさらいしました。岩木山は、岩鬼山、岩木山、鳥海山の三峰から成り立っており岩鬼山十一面観音国安珠姫命(多都比姫命)岩木山阿弥陀如来(国常立命)鳥海山薬師如来(大己貴命)これを岩木山三所大権現といいます。では、岩木山の神は御三柱かといえば、「百沢寺光明院縁起」には三峰三所一体分身の垂迹、権現と崇め奉るものなりと書かれています。「百沢寺光明院縁起」に関しては、また詳しく紹介する予定ですが、
昨日に引き続き八大龍王について書きたいと思います。埼玉県秩父市中町今宮神社御祭神八大龍王神、役尊神(役小角=役行者=神変大菩薩)、聖観音神、伊邪那岐大神、伊邪那美大神、須佐之男命、弁財天、宮中八神(大宮売神、高御産霊神、神御産霊神、生産霊神、足産霊神、事代主神、御食津神、魂積産霊神)由緒記一役行者、八大龍王を祀る当社には古代より龍神池と言われる霊泉があり、ここに伊邪那岐・伊邪那美の二神が祀られていました。大宝年間(701~714年)、役行者が飛来し、神仏混淆を旨とする修験の教えを
先日来、朝熊神社について紹介してきましたが、嘗て朝熊山の山頂に鎮座されていたようですが、今は、山頂に八大龍王社が鎮座されていることを紹介しました。宮地常磐、水位先生が神官として奉仕されていた潮江天満宮は上古八大龍王を祭祀していたこと、そして大神神社にある龗神神社があり、こちらの御祭神が八大龗王弁財天大神。看板には日本最古八大龍王辨財天大神龍神神社と書かれている事も紹介しました。八大竜王について神社を調べてみると広島県福山市新市町に高靇神社があり、御祭神は高靇神相殿神高魂命
昨日朝熊の由来を考察する上で「円空と瀬織津姫」菊池展明著から紹介した「朝熊嶽縁起」を紹介しましたが、そこには天魔将に障碍を為んとす、池中より金色の石涌出し忽ち長さ一丈度りの大熊と変じ而も光輝有って以て四方を射る、天魔甚だ恐怖し障をなすことを得ず、朝露の消ゆるが如く恐懼して去る、時に大熊変じて明星天子と現じ朝日に向って上天し玉ふ故に朝熊山と号すとありました。大熊変じて明星天子と現じ実は、三國遺事にも熊が出てきます。時に一熊一虎あり、穴を同うして居れり、常に神雄に祈り、