ジャパンカップ(JC)といえば、「孤高のカリスマ」と呼ばれた競馬予想家の清水成駿氏(2016年死去)を思い出す。個々の馬たちの競走能力に加え、世界情勢にまで踏み込んだ予想コラムは、多くの競馬ファンを魅了した。特に強く記憶に残るのは、ドイツのランドが勝った1995年だ。人気のナリタブライアンやヒシアマゾンではなく「2年前からJCで勝負になると見込んでいた」(成駿氏)というランドに◎を打った。確か「一馬」(当時、コラムを書いていた専門紙)の予想陣でランドに◎を打っていたのは成駿氏だけだったと思う。ま