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またまた須賀しのぶさん。どれも魅力的で、読みたいが止まらない!1945年夏、敗戦翌日。昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、ボールもない、球場もない、指導者もいない中、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させるべく立ち上がる朝日新聞記者のお話。爽やかな奮闘モノと思ったら、いやはや、もの凄く泥臭くて。子供達のために高校野球を復活させたい、という純粋な気持ちだけじゃなく、自分の生活を守るためであったり、それ故に子供達を利用しているんじゃないかと葛藤したり。それもそ
夏空白花(ポプラ文庫)Amazon(アマゾン)169〜3,426円「雲は湧き、光溢れて」シリーズや、「ゲームセットにはまだ早い」、「夏の祈りは」など、須賀しのぶさんの書く野球小説は本当に面白いですね。小さい頃から父親に連れられて野球観戦に行っていたという須賀しのぶさん。プレーの描写が的確なことはもちろん、どの作品も作者の野球愛が伝わってくるようです。1945年夏、敗戦翌日。昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てを失った
ポプラ文庫『夏空白花』須賀しのぶ敗戦後の高校野球、今で言う甲子園大会復活のお話。先日、甲子園大会の始まりの小説を読んでいたのと、昔、戦後プロ野球復活の日だったかな、そんなタイトルの小説を読んでいたこともあり購入。根底は、単に野球が好きなだけ(笑)。さて、この本であるけれど、ノンフィクションなのか事実を元に脚色されたフィクションなのかは分からなかった。大筋の事実だけは追っているとは思うけどね。まぁ、そんなことは小さな問題だ。保身だろうが何だろうが、動き出せば本気に
今日は浜松へ。読書会してきましたよー。こんな素敵なアフタヌーンティーと紅茶を楽しみながら本の話をする……幸せ💕熱く語りすぎて引かれてないかが心配wwお題は「2018年のオススメ作品」でしたが、単に自分が好きなものを集めた感じがしてならない。私が紹介した本は6冊。順番に紹介していきますね。夏空白花1,836円Amazon終戦直後、高校野球大会を復活させるべく奔走する人達の物語。著者の野球愛が溢れる一冊。詳しい感想はこちらから。須賀しのぶ作品はほぼ網羅しているので、あと1時間
夏空白花須賀しのぶ帯にあるように、甲子園の高校野球を書いた小説。戦後すぐに甲子園大会を復活させるために尽力した、朝日新聞社員の話。事実をもとにしたフィクション、とのこと。面白かったけどなぁ。手に汗握り、とならないのは何故だろう。一日少しずつ読んでいるからか。「ヤキュウ」と「ベースボール」、それと主人公個人の過去への拘泥は要るのかなぁ。まぁ前者は確かにこの本に深みを与えているし、言っていることもわかるのだけれど、結局その命題に、何か新しい結論を与えている訳でもないし。主人公の奥さんの人間
この時季、存在感を増すツマグロヒョウモン。新鮮な花です。顔に花粉をつけて吸蜜してます。撮影日:2018年11月10日〈今週読んだ本〉夏空白花/須賀しのぶ【本】1,836円楽天史実に基づいたフィクション。本書のタイトルは、甲子園球場の景色、を表現している。先の大戦中、高校野球(当時は中学野球)の夏の甲子園大会は未開催。しかし終戦後1年で再開されることになる。そこに至るまでの朝日新聞記者の奮闘を描いている。GHQの許可がなければ大会などできない時代。GHQ将
夏空白花読了
100回目の夏の甲子園が始まった日に読了。終戦からわずか1年で高校野球大会を復活させる……そんな夢物語を実現させるまでを描いた一冊です。夏空白花1,836円Amazon主人公はかつて球児として甲子園に立った経験をもつ新聞記者・神住。彼が社屋の屋上で玉音放送を聴いている所から物語は始まります。十一年前のあの日。まだ少年だった自分も、こうして空を見上げた。頭が真っ白になって、何をしていいかわからなくて、もう空を見上げることしかできなかった。(P11〜12)憧れの甲子園での悪夢。挫