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夏目漱石著「吾輩は猫である」、終盤は文明論に終始する。自己の発見と、その自己との限りない戦い、明けても暮れても自己から逃れられない苦しみの連鎖、無間地獄それが文明の本質で、もはや自然と相容れない悲しい存在と化してしまった哀れな人間。この苦しみから逃れるには死しか選択肢はない、という結論に至る。まさに現代、いまではないか。常にそこ、死に自らを追い込まないではいられない生とは果たして何か?そのうち死といえば、それは自殺を意味することになる、とまで言わせるけど、な
「主人は痘痕面である。」という書き出しが「吾輩は猫である」にある。主人とは吾輩の飼い主にあたる珍野苦沙弥氏で、まあ、漱石先生を重ねてしまう。当の漱石先生は確かに痘痕面であったらしい。ぼくのみている岩波文庫版の註にはそう書かれている。痘痕とはあばたもえくぼの、あばたです。顔に残る凹凸痕ですね。で、これ天然痘ウイルスに罹った後、治癒しても残る痕という意味なんですね。天然痘の歴史は古い。紀元前世紀にまでさかのぼるというから、ウイルスは人類史ととも
本日1月6日、Galleryは開廊いたしました。吾輩は夏目坂通りのねこ様展、銅版画・安藤睦子、油彩・上原柳二、イラスト・谷村あかね、貼り絵・はやしらん。2月8日まで開催しております。また第二弾は2月10日より開催を予定しております。Galleryころころinfo@d-korokoro.com
きのうはGalleryのなかをお掃除しまして、きょうは入り口まわり、煉瓦張りの玄関先をごしごしとブラシがけをして、新年を万全でお迎えすべく、お清めにあいつとめました。新年は6日より開廊いたします。また当初は1月25日までとした会期を2月8日まで延長して開催いたします。「吾輩は夏目坂通りのねこ様」展!CatExhibition銅版画・安藤睦子、油彩・上原柳二、イラスト・谷村あかね、貼り絵・はやしらん。来年もどうぞよろしくお願いします!Galleryこ
夏目漱石の小説「吾輩は猫である」に着想を得た作品。「三毛子さん」(左)、「吾輩」。実に繊細にして細やかなコラージュ。色彩の対称性はそのままキャラクターが置かれた境遇かな。小説の背景が随所に散りばめられてたのしさがいっぱい。吾輩は夏目坂通りのねこ様展!CatExhibition今年はあさって26日まで!12:00~18:30.銅版画・安藤睦子、油彩・上原柳二、イラスト・谷村あかね、貼り絵・はやしらん。夏目漱石ゆかりの夏目坂にあるGallery
上のポスター、左端上の作品がはやしらんさんの貼り絵「三毛子さん」の一部ですが、きのうTwitterでも流しましたが、一昨日かの三毛子さんに恋心を抱く当の「吾輩」をはやしさん、仕上げられ、急遽搬入くださいました!「三毛子さん」と「吾輩」、二つの作品がめでたく並んでレイアウトできました!二人の、と呼ぶべきかもしれませんが。吾輩は夏目坂通りのねこ様展!CatExhibition今年は26日まで!12:00~18:30,火曜定休。銅版画・安藤睦子、油彩・上
それにしても漱石先生はなぜ吾輩の愛した三毛子さんを、あっさり殺してしまわれたのか?正月には赤い首輪に鈴を鳴らして元気でいたのに、正月の明けた10日には猫誉信女のありがたい御戒名をもらい、もはやこの世の猫ではない、早死にさせている。はじめはちょっとした風邪だったはず。それがあっという間に命を奪われた。漱石先生はペストという言葉を出して、この不穏な病の蔓延を暗にほのめかしてもいる。ペストは14世紀に世界的に猖獗を極めている。ペスト菌はまずねずみなどに感染し、そ
吾輩が秘かに恋心を抱いている雌猫の三毛子さん。三毛子さんは「この近所でも有名な美貌家である」。吾輩はかの三毛子さんを通して女性の素晴らしさを知る。天鵞絨を欺くほどの滑らかな満身の毛をゆうし、また正月なので赤い首輪に鈴を鳴らしている。飼い主はお隣に住まう二弦琴のお師匠さん。大事にされている。はやしらんさんの貼り絵作品はかこ「三毛子さん」だ。吾輩は夏目坂通りのねこ様展!Catexhibition今年は26日まで!12:00~18:30.火曜定休。
吾輩は夏目坂通りのねこ様展!開催中です!ねこはミャオ―となく。なき声の表記はそれぞれだろうけど、まあ、世界共通のニュアンスとしてはこんなもんでしょう。で、このミャオ―をうるさいとは、まさか思わないだろう、というのがねこ好きの大前提だろうけど、世の中にはいろいろな人がいるので、このミャオ―をうるさいと受け取るねこ嫌いな人も当然のごとくいらっしゃる。まして盛りのついた時季の声ときたら、ねこ好きとは言え、なかなか聞きごたえがある。きけば聞くほど求める性の凄
本日初日です!いい天気ですね。いま、日の出は何時ぐらいなんですか?6時でも薄暗い気はしますけど。で、いま午後4.時半過ぎですがもう暗い。日が短くなるのは、やはりどことなく哀しみが募ります。ああ、もう暗闇に飲み込まれる。そんな闇の世界を身近に感じてしまうからでしょうか。さて、「吾輩は猫である」です。Galleryころころinfo@d-korokoro.com
きょう5日、昼過ぎから搬入をしました!午後3時ごろに無事終わり。それにしても搬入、レイアウトをしていると、スゴイ睡魔に襲われるのは何故かな?いつも思うけど、これ、やはり悩んでいるからですよね。ああでもない、こうでもないと、作品の展示位置をGallery空間のなかで,他の作品との兼ね合いを考えながら試行錯誤しているから、なんだろうと思わざるを得ない。自分ではそんなに意識しているつもりはなく、むしろ愉しんでいるつもりなんだけど。バランスって、つまり難しい
来週12月9日からは今年最後の展示会「吾輩は夏目坂通りのねこ様」を開催します!Galleryは26日(土)まで開廊しています。約3週間ですね、今年の展示も。はやい!おそらくみんな、だれもが思っている今年の時間感覚ではないだろうか。そしてこのままいくと、この感覚はさらにすすむ。それはそうです、やり過ごそうやり過ごそう、と念じながら日々を送るわけですものね。コロナ禍のなせるワザです。だけどこのコロナ禍が暗示しているのは、実は逆なのでは?この
それから夏目漱石新潮文庫<夏目坂、漱石山房>夏目漱石の名作である。夏目漱石の書いた本はどれもおもしろいからこれだけを名作というのは無理がある。これも名作といった方がいいだろうか。10月27日の新聞に夏目漱石の話がでていた。というか夏目坂の話である。今の夏目坂には明治の痕跡すらもう残っていないが、昔を忍んで若松町交差点から早稲田駅前まで歩き、それから漱石山房を訪れるのも悪くはないのではないか。コロナで漱石山房も空いているという話である。<松田勇作は蹴ったり、殴ったりするだけの俳優
CATExhibition12:00~18:30。火曜定休。銅版画・安藤睦子、画家・上原柳二、イラストレーター・谷村あかね、絵本作家・はやしらん、室井さと子。etchingacrylicillustrationpastingandpostcard夏目漱石の夏目坂通りにあるGalleryころころで開催中!Galleryころころinfo@d-korokoro.com
茨木のり子詩集「わたしが一番きれいだったとき」(岩崎書店豊かなことば現代日本の詩⑦)をペラペラしていた。できれば長生きしよう、と記したあと、最後にルオーの名がポツリと出てくる。ジョルジョ・ルオーは1958年86歳で死去。茨木のり子は1997年、73歳のときに詩集「倚りかからず」(筑摩書房)を刊行。2006年、享年79。ウイキペディアでお写真を拝見。おきれいな方でした。Galleryころころinfo@d-korokoro.com
CATExhibition12:00~18:30。火曜定休。銅版画・安藤睦子、画家・上原柳二、イラストレーター・谷村あかね、絵本作家・はやしらん、室井さと子。etchingacrylicillustrationpastingandpostcard~ねこの時間を真似てみる~夏目漱石の夏目坂通りにあるGalleryころころで開催中!Galleryころころinf@d-korokoro.com
Galleryで雑誌を見ながら珈琲を飲んでいて、最近はドトールに行けないので、もっぱらここなんですが、で、ときどき外へ出る、わけですね。たまたま、学校帰りの、いつもの子たちに会いまして。みんなすっかりマスクをしている。ぼくは珈琲を飲んでいたもんで、していない。と、さっそくマスク!マスク!たしなめられまして、あわてて口を押えて、そそくさとGalleryに戻った、という、おそ松、カラ松、十四松。Galleryころころinfo@d-korokoro.co
さてきょうはぼくのお休みの日。雨の心配はどうやらなさそう、ということで朝から洗濯。昼過ぎから神楽坂方面に散歩。きょうは以前とは異なる道順で行ってみることに。すなわち大久保通りをまたぎ、外堀よりの通りを選んで歩くつもり。原町から月桂寺沿い、市谷薬王寺から加賀町、大日本印刷の裏を久々に通ったけど、マンションばかりで驚いた。この辺は閑静ないいとこだったけどな。柳田國男の旧居跡、いまは大妻女子大学加賀寮になっているのかな。柳田家の養嗣子となったから、ここが
小学校の何年のときだろう、家族でというか、親戚も交じえた大人数で阿蘇、雲仙岳を巡った旅の途中、長崎の爆心地に建てられた「平和記念像」を見た記憶がよみがえった。それは腕や、指先、足の方向がそれぞれ何かを象徴し、複雑な動きの四肢をあらわす彫刻であったが、なにより強烈な「男神像」に違いなかった。そのことをいま改めて見て、やはり強く思う。彫刻家・小田原のどかの論稿「彫刻の問題加藤典洋、吉本隆明、高村光太郎から回路をひらく」(群像7月号講談社)を見て、ここでも「戦後」に出
Galleryまえを走る車の量が明らかに増えていて、しかも早い。Galleryの中にいるぼくの実感。ただこどもの気配がない。声が聞こえる。が、気配がない。忍者か!再び「戦後」」が炙り出されている。企画展「戦後」、考えを煮詰めていきたい。Galleryころころinfo@d-korokoro.com
サブにーねこの時間を真似てみるーという言葉を付け加えてみました。いい機会だから、何事も思い通りにはならない、という思いを肝に銘じながらこの「ねこ展」を開いてみようと、思っています。吾輩は夏目坂通りのねこ様展。12:00~19:00火曜定休日。銅版画・安藤睦子、画家・上原柳二、イラストレーター・谷村あかね、絵本作家・はやしらん、室井さと子。夏目漱石の夏目坂通りにあるGalleryころころで開催中!Galleryころころinfo@d-koro
さてきょうはぼくのお休みの日。天気が危なかっしい。と思いつつ、ぐだぐだしていたら晴れ間が見えてきて、これはいけそうかも、と踏んで、戸山図書館へ。11日から予約ができる。7月1日から通常通り、ということで。まだまだ不自由がつづくのか。ため息・・・。そのまま戸山公園をぶらり。雨水をたっぷり含んだ木々の匂いが体と心に沁みわたる。この空間は貴重だ。どくだみの花を摘んでいる、おばさまに、何してるんですか?焼酎につけて化粧水にするんだそうで、訊いてみるもん
明後日3日、からの常設展「吾輩は夏目坂通りのねこ様」展の搬入、飾り付けを、いま終えることができました。12:00~19:00火曜定休日。銅版画・安藤睦子、画家・上原柳二、イラストレーター・谷村あかね、絵本作家・はやしらん、室井さと子。ーねこの時間を真似てみるー夏目漱石の夏目坂通りにあるGalleryころころで開催!Galleryころころinfo@d-korokoro.com
南の方は梅雨入りしたらしい。もう夏なんだ。春、あったっけ?それどころではなかったせいか、春がすっぽり体の中をすり抜けて、その余韻もない。カポックが伸び過ぎたので、多分そのころ、バッサリ切って、池の中に放り込んだまま、最近取り出して見たら、根が生えてきていたので、鉢植えに植え替えた。Galleryの玄関わきにあるけど、カポックはほんとに元気がいい。しかしもう増やすまい。そろそろ蚊が出ている。そんな季節がやってきた。ローズマリーは香
王さまはいらない。誰にかしずきたくもないから。観たい映画をかなり観そびれてしまったけど。まあ、仕方ないさ。人は逆境と苦痛から多くを学ぶ。確かに。政治の世界で探すべきは、大きな心と小さな財布の人物です。なるほど。「愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」観たいんだけどな。Galleryころころinfo@d-korokoro.com
6月3日から「吾輩は夏目坂通りのねこ様」展を開催します!12:00~19:00。火曜定休日。銅版画・安藤睦子、、画家・上原柳二、イラストレーター・谷村あかね、絵本作家・はやしらん、室井さと子。文豪・夏目漱石ゆかりの夏目坂通りでおこなう「吾輩は夏目坂通りのねこ様」です。ねこの時間を生きてみる。Galleryころころinfo@d-kororo.com
雷ですか!降って来ましたね。まだジメジメ感はないからな。今年は梅雨は短いらしいけど。どうなんだろう?バジルをちょっと食べたんだけど、ちょっとでは味がわかんないな。どのくらいの割合で入れるのか。バジルにオリーブオイル、それと松の実、ガーリック、を混ぜるというけど、松の実は脂っぽいし、傷みが早い。難しい取り合わせではないか?家庭菜園の目覚めも、このコロナ禍の影響で、一つのプラス要因ではある。Galleryころころinfo@d-korokoro.c
6月3日から常設展で開催します。「吾輩は夏目坂通りのねこ様」展。銅版画・安藤睦子、画家・上原柳二、イラストレーター・谷村あかね、絵本作家・はやしらん、絵本作家・室井さと子。夏目漱石ゆかりの、ここ夏目坂通りでおこなう「ねこ様」です。Galleryころころinfo@d-korokoro.com