ブログ記事97件
「実は、私には、今まで誰にも話してこなかった、秘密があります」昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語るとっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出とは……。心あたたまる連作短編集。駅名変更に伴って閉じる本屋と喫茶店。閉店までの月1回、喫茶店に集まって待兼山で起こった奇跡を語り合っていくお話で、各
大好きな青春物でしかも自転車こういうの大好きです。馬鹿々々しいほどにストレートな青春物です。主人公達は北九州市で育っています。町の産業はかっての石炭産業からセメントに移っていますが、昔の繁栄の面影は薄くなっていて、どこか寂し気な雰囲気です。主人公達の親世代は苦労を重ねていて、この時代の事や、地域性の事や、親子間の葛藤、中坊達の思春期のモンモンとした感情などが、この本の本来の読みどころなんだと思います。最初から「中学生の160kmride」と書いてしまったのは、「ネタバ
この2枚アップします。なぜかフィットタイプしかないジャスミン。ちょっと汚れてるスヌーピーのビンテージピロケース。最近読んだ、今読んでる本。あいかわらず大好きな中山七里さんの本。ただの殺人事件かとおもったら、死刑廃止論まで、、、。重い題材になってきました。そんなのばっかり読んでいて、てたまにほっこりしたいなとおもうときに読む増山実さん。今回の『喫茶マチカネ』はほっこり、どころか、グッサリこころをわしづかみされました。2回泣かされました。何か月かしたらもう1度読みたい。次回
前からちょっと気になっていた本を読んだ。増山実さんの「今夜、喫茶マチカネで」(2024)。「マチカネ」と聞いて「待兼」と変換できるのは、大阪でも池田か豊中か、せいぜい阪急宝塚線沿線の住民、もしくは阪大関係者くらいのものではないか。その阪急待兼山駅の商店街にある喫茶マチカネを舞台に、その街の記憶とその街で織りなされた人生が描かれる物語。待兼山という駅は実在しない。あるのは1910年に開設された石橋駅、その109年後の2019年10月に石橋阪大前駅に駅名変更。阪急電鉄によれば、石橋駅周辺のさら
読書日記2025-174あの夏のクライフ同盟増山実(著)[幻冬舎2024年12月発行]あらすじしっかり者だがどこか流されがちなぺぺ、気弱なオカルト好きのツヨシ、運動神経抜群で人気者のサトル、ムードメーカーのエロ番長・ゴロー。北九州に住む中学生4人組は、いつでも一緒のサッカー仲間だ。そんな彼らのもとに歓喜と絶望のニュースがやって来た。大ファンで、雑誌で見かけてはサッカーの「神」と崇めてきたヨハン・クライフ。彼がオランダ代表で出場するW杯が日本初の生中継されるが、九州は放送
明日は大事な一戦レッズレデイース対アイナック何年か前なら絶対浦和まで観に行ってた最近の体調から老化の進み具合も考えてネット観戦にしよう。注目選手いろいろいるがどうやって得点にこぎつけるかがお互いのぶつかり合いの中で多分ワンプレーの行方が結果を決めるような際どいゲームが予想されるし楽しみだ。増山実さんの本4冊目は今夜、喫茶マチカネで今回は何度か涙があふれた。特にロッキーラックーンのはなし最初から最後まで僕にとって親近感のある世界が広がって
増山実先生の小説今夜、喫茶マチカネでを読みました!大阪の待兼山駅前で町の名前を店名に付けた喫茶マチカネが駅の名前が最寄りの神社仏閣や大学など名称に因んだ名に変更する流れで【阪大駅前】に代わるのをきっかけに9月に閉店する事に!しかし、まだ半年あるので毎月一度集まって待兼山で起こった奇跡を語り合うイベントを開催その名も待兼山奇譚倶楽部●小さなカレー屋の大将●長年食堂を営むおばあちゃん●閉店した銭湯でピアノを弾いていた人●かつて、化石発掘に夢
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「ジュリーの世界」増山実実話がベースの小説。横浜にはメリーさんという伝説の白塗りのおばーさんが居ました。そして京都にはジュリーと呼ばれたホームレスが居ました。そのジュリーの物語です。物語の舞台は1979年の京都。主人公は交番に赴任したばかりの新人巡査。右も左も分からない主人公は、先輩巡査や町の人から(河原町のジュリー)と呼ばれるホームレスの存在を教えて貰います。巡回の途中で何度もジュリーに会い
波の上のキネマ(集英社文庫(日本))[増山実]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}増山実さんの『波の上のキネマ』、読みました。集英社文庫から出ているこの本、映画好きならきっと心惹かれるタイトルですよね。私もその一人で、手に取ってからあっという間に読み終えてしまいました。今回は、読書好きの私が『波の上のキネマ』の魅力と、なぜあなたにおすすめしたいのかを、ネタバレなしでじっくりとレビューしていきます。このレビューを読めば、きっとあなたも『波の上のキ
昨日、増山実さんの「ジュリーの世界」を読み終えました…増山さんも1958年生まれ、同じときに京都で学生生活を送っています。1979年なら21歳、俺も「河原町のジュリー」を見た、あの頃の京都はこんな感じやった。そして、自分は人に迷惑をかけたり、傷つけたりしてただけちゃうやろか…今さら、昔は良かった、昭和の方が良かったとは言いませんが、確かに自分もあの時代を生きていたんやと思わせてくれる本でした。
2024年元旦。能登を襲った大地震。追い打ちを掛けるように余震や大雨災害が続く。父92歳、母90歳。両親は能登から大阪に出てきてクリーニング屋を開業した。われらみな、星の子どもたちAmazon(アマゾン)幼なじみとして遊んだ頃から数えると85年。結婚してから67年。ずっと時を共にしてきた二人が、入院で離れ離れになって7ヶ月。同じ病院に入って3ヶ月。同じ階、その距離わずか20m。それでも会えない。7/2お互いベッドで寝たきりでやっと再会を果た
今日も気温は高いけど乾燥してこれくらいなら我慢できる。先月たまたま図書館で小説を借りてその世界が僕の感覚にぴったりだった増山実さんの本をあれから2冊読んだ。ジュリーの世界と甘夏とオリオン。ジュリーの世界はホームレスと警官甘夏とオリオンは落語家の話。時代背景と、とても詳しい街感覚にそして落語への愛情まで僕にとってそれは最上級の贈り物だった。今の時代アニメでの世界観が普通だろうが子供時代に見てたハリスの旋風とか子育てに忙しかったころ見てた
サッカーのオールドファンなら誰でも知っているオランダのサッカー選手ヨハン・クライフ。その名前と日経の書評(藤島大)に惹かれ購入。少年たちの青春小説。
大阪科学技術館にプラネタリウムを見に行きました!元ひきこもりの弁護士がスクールロイヤーとして嫌いな学校で働く事になりその高校の天文部の顧問になるドラマ【僕たちはまだその星の校則を知らない】や闘病中の両親から自分の祖先はどんな逆境にも夜空の星を観てその美しさに励まされ逞しく生きてきた事を知る増山実先生の最新小説【われらみな星の子どもたち】われらみな、星の子どもたちAmazon(アマゾン)そして今もNHKで再放送される地動説を証明することに自らの
初めて読む作家さん、インスタで紹介されていて読んでみたくなりました良かったです今夜、喫茶マチカネで内容は書籍の案内よりお借りしました「実は、私には、今まで誰にも話してこなかった、秘密があります」昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語るとっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出と
『今夜、喫茶マチカネで』2024年増山実あらすじ昭和29年、大阪待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。閉店が決まった喫茶店が主催する月に一度開かれる「待兼山奇談倶楽部」で街にゆかりの人々が語るせつなく、美しく、不思議な物語。7つの連作短編集。兄弟も知らなかった口数の少なかった亡き父の思いを知ったり…待兼山の街にまつわる不思議な奇蹟、そして大切な思い出。心にじーん
増山実『われらみな、星の子どもたち』です。私の好きさレベル5段階評価の『4』です。どこ行ったって、へこたれんと生きていく。それが能登の人間や――。著者渾身の新たなる代表作懸命に生きようと見上げた空には、いつも「星」があった。父が語り始めた、波瀾万丈の生涯を送った一族の物語とは――。人生の輝きが胸を打つ、感動のファミリーストーリー。2024年元日、能登半島に震度7の地震が襲った。大阪で暮らすホテルマン・星場恵介は、故郷で震災が起こったことを入院
1979年頃、京都の河原町にいた浮浪者「河原町のジュリー」の話。上の挿絵のように髪を長くしてボロを纏って繁華街を歩いていたらしいです。実在の人物らしいですね。「京都本屋大賞」受賞作私ももう何回も京都に行ったのですが、自力ではなく、いつも誰かと一緒に行っているから地理が頭に入ってこないですね。実在した人物とはいえ、あまりにもデータが少ないため、創作部分が多く、なかなか本筋に近づかない苛立たしさも感じました。そして生き方にも共感は全く覚えず、ただのフーテンが行き倒れた以外の感情は持ち
今回の読書は、増山実さんの『われらみな、星の子どもたち』。物語の舞台は、2024年元日に震度7の地震が襲った能登半島。大阪で暮らすホテルマン・星場恵介が、入院中の父に故郷の震災を伝えるところから始まります。そこから父が語り始めるのは、母との思い出や、能登を離れて波瀾万丈の人生を歩んだ一族の話でした。読みながら、思い出したのは、3年前に亡くなった父のことでした。もっと話をしておけばよかった。もっと話を聞いておけばよかった…とめっちゃ思いました。
やっと2冊今年何冊かわからない「あの夏のクライフ同盟」増山実九州版、スタンドバイミーで良かった好きだわパソコン無いから不便⤵︎持ち合わせがない買うかな…
増山実の小説「波の上のキネマ」を読みました。主人公は尼崎に祖父が作った小さな映画館「波の上キネマ」の館主。映画「ニューシネマパラダイス」のような古き良き映画館の思い出エピソードかと思ったら、舞台は現代の尼崎から第二次世界大戦前の西表島へ。西表島の炭鉱。タイトルの「波の上のキネマ」の意味。知られざる歴史を織り込んだミステリアスな展開にどんどん引き込まれました。物語のスケールが壮大で読み応えがありました。映画の話しが物語の中によく出てきて映画好きは楽しめます。少しネタバレになりますが、物語に
雨上がりの午後、駅の方へ自転車で向かう高校生の集団と会った。下校途中の彼らは、誰もが同じように制服の背中に学校のバッグを背負って、信号待ちをしていた。学校での安全指導が行き届いているのか、交通ルールをよく守っているお喋りしながらも縦の車列を整えて、信号が変わってからも、安全を確認してから自転車を走らせていく学校は駅からかなり遠い処にあり、緩やかな坂がずっと続く汗をかきながら必死で自転車をこいでいく……若いって羨ましいなあ……筋肉の付いた腕や腿のしっかりした太さをチラッと眺
去年読んだ増山実先生の著『百年の藍』で百年の藍Amazon(アマゾン)繊維産業が盛んな岡山県は国産ジーンズの発祥の地でありまた学生服の出荷額全国一位の県でもあるのを知る!岡山は今日、コスパラお薦めコスで紹介されてる非常にかわいいデザインのセーラーワンピース制服の一大文化圏と言われてる!数年前に京都に行った時。修学旅行か社会見学かは存じませんが、私の目の前に止まった観光バスに岡山なんちゃら高校御一行と
今回の読書は、増山実さんの著書「波の上のキネマ」です。この本の舞台は、”尼崎(立花)”にある映画館。昨日、まさにその舞台である尼崎(立花)の本屋(小林書店)のイベントに参加していたのですが、そのトークテーマが「趣味尼崎」でした。尼崎愛に溢れた人たちの話は、めちゃくちゃ面白いし、熱いし、いい意味でおせっかいだし…とにかく、尼崎の地域の魅力と人情を感じた1日だったんです。その翌日に、会社の収納箱にしまってあった何冊もの
図書館「甘夏とオリオン」増山実大阪の下町、玉出の銭湯に居候する駆け出しの落語家・甘夏。彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。苦境を打開するため、甘夏は自身が住んでいる銭湯で、深夜「師匠、死んじゃったかもしれない寄席」を行うことを思いつく。今回も街が、素敵に書かれていました行ったことが無くても、なんとなく風景が目に浮かぶ大阪の下町、いい感じでした作中に出ていた、「小西儀介商店」それって何処やねんと思う方もいると思いますが、接着剤のボンドの会社です読んでいて思い出
私は父が買ってろくに乗ってなかった初代リーフに乗ってます。月2000円?とかで何回か自宅以外で急速充電もできるサービスがあったのに、年々月会費が高くなるし、さほど使わないのでやめました。ところが!先日富山でたまたま充電しないと帰宅できないこととなり、日産の高速充電を使用しました。高速言うても30分もかかるんですよ。しゃーないけど。日産なのに。一回2800円くらいとられます!!クレカ支払い。しかも35キロくらい走って、到着したら電池残量20キロほどになってました涙🥲。リーフのせいで行きた
図書館「ジュリーの世界」増山実京都国体の開催を機に、街から「異物」が排除されようとしていく中で、彼の伝説は生きていた。かつてこの街で彼と人生を交錯させた人々は、やがてその「真相」を知る。人間の自由と尊厳を浮かび上がらせ、人が「物語る」ことの意味を問うた感動作。増山さんの2作目、前回読んだ「マチカネ」は場所今回は、本当にいた「人」の話巡査の木戸さんは、多分私と同年代なので(作者さんも同年代)とても時代がわかるから余計に面白かった昔の出来事を懐かしみだした私ももう年寄りだ
大阪に住むおばちゃんのkuinaです介護の仕事をパートでしていますお一人様を絶賛満喫中です金曜日に書いたこのトークショー行ってきました『待兼山ヘンジ』大阪に住むおばちゃんのkuinaです介護の仕事をパートでしていますお一人様を絶賛満喫中です『「今夜、喫茶マチカネで」増山実』図書館「今夜、喫茶マチ…ameblo.jp仕事が終わって、駅前公園で待ち合わせてまずは、腹ごしらえここのホットドック本当に美味しいんですよね『豊中は暑かった』大阪に住むお
大阪に住むおばちゃんのkuinaです介護の仕事をパートでしていますお一人様を絶賛満喫中です『「今夜、喫茶マチカネで」増山実』図書館「今夜、喫茶マチカネで」増山実店を閉じることにした喫茶マチカネの店主・今澤は、店を愛する客からの提案で、残された数カ月の間、心に残る不思議な経験をゲス…ameblo.jpこの本に出ている「待兼山ヘンジ」今年の1月11日は、本を読んだ人が結構いて、人だかりができていたそうです正確には「石橋ヘンジ」ですが…私は諸般の事情で、行けなかっ
読書日記2025-42今夜、喫茶マチカネで増山実(著)[集英社2024年7月発行]あらすじ「実は、私には、今まで誰にも話してこなかった、秘密があります」昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語るとっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出とは……。心あたたまる連作短編集。(第一話:待