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鎌倉幕府とモンゴルの誕生コメントを戴いた方から紹介していただいた川幡穂高著『気候変動と「日本人」20万年史』(岩波書店)という本があります。歴史と気候変動の関連の研究で実におもしろかった本です。大変遅まきながら、この場をお借りしお礼を述べさせていただきます。気候変動と「日本人」20万年史[川幡穂高]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}川幡穂高氏よると、気候変動の最悪条件の時チンギス・ハンという偉大なリーダーが誕生し、機が熟した
◆第341位『紅嵐~明王朝太祖異聞』評価:070点/著者:高橋和島/巻数:全2巻/ジャンル:中国史小説/1993年◆第342位『永楽帝』評価:070点/著者:伴野朗/巻数:全1巻/ジャンル:中国史小説/1997年◆第343位『八幡太郎義家』評価:070点/著者:小川由秋/巻数:全1巻/ジャンル:日本史小説/2009年◆第344位『日本の時代史7~院政の展開と内乱』評価:070点/著者:元木泰雄/巻数:全1巻/ジャンル:日本中世史/2002年◆第346位
「男にとって最初に自負心をもたせてくれるのは、母親が彼にそそぐ愛情である。幼時に母の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚も会得する。そして、過去に捕らわれずに未来に眼を向ける積極性も、知らず知らずのうちに身につけてくる。」塩野七生著ローマ人の物語8ユリウス・カエサルルビコン以前上巻より子供の頃の生活環境は人格の形成に影響を与えるのか。というテーマで学生時代に議論したことを思い出した。
永遠に続くはずの繁栄も破滅はほどなく😓ギリシアといえばアテネのイメージが強いが、それは大いなる繁栄があればこそ。民主主義やオリンピックなど、現代に繋がる創造性豊かな文化も歴史に燦然と輝く。それらも有能な人材の活躍で実現したことを第2巻が雄弁に物語っていた。現代の価値観から見ても、繁栄したアテネの国家戦略は実に合理的だ。アテネの同盟が単なる軍事同盟に収まらず、経済的な繋がりや食糧確保にも重要な役割を担ったが、指導層の迷走で戦略が破綻する。スパルタとの長引く戦争ですべてを失う結果に。海洋国家の
私はイタリア好きです文化や国に興味を持ちイタリアの街を自由にひとりで旅できるようになりたいな〜と思ったこともきっかけとなり、都内のイタリア語学校に通い語学を学んでいました。週1レッスンで8年間ほど。(になってました…)今考えると…けっこう通って勉強してましたねただ去年の夏頃から頻繁に実家に戻る機会を増やさなければならない状況になり、時間の調整が難しくなったので学校での学びは卒業しましたその時に一緒にプライベートレッスンをしていたお友達がおすすめしてくれた本“塩野七生”
独裁官になる前もなって後も、スッラは、公生活と私生活の区別をはっきり分ける生き方を変えなかった。公生活では厳正な態度を崩さなかった彼だが、いったん家にもどるや、冗談好きで馬鹿騒ぎも辞さないローマ人に一変する。塩野七生著ローマ人の物語7勝者の混迷下巻より仕事と家庭をはっきり区別することが出来なかった、家でも稟議書を作成した。電話があると休日でもすぐに対応し、家庭を犠牲にしていたビジネス戦士はその頃は気にしなかっ
ギリシア語を知らないで成長したこと自体は、欠陥ではない。だが、ギリシア語習得に象徴されるローマの高等教育を受けなかったことは、武将としてはたぐいまれなこの男を、もつ必要のない劣等感に落としこむことになる。確固とした自負心のみが、劣等感に悩むという「地獄」に落ちるのを防ぐのだ。そして、過度な劣等感くらい、状況判断を狂わせるものもないのである。塩野七生著ローマ人の物語6勝者の混迷上巻より私は英語が苦手だったので劣等
「子は、母の胎内で育つだけでなく、母親のとりしきる食卓の会話でも育つ」と言った女だ。このコルネリアは、ユリウス・カエサルの母アウレリアと並んで、ローマ人の間では長くローマの女の鏡、と讃えられることになる。塩野七生著ローマ人の物語6勝者の混迷上巻より子供の頃、父は「食事中は静かに、黙って食べろ」と言い母は「早く食べなさい、学校に遅れるよ」とそんなことばかりを言っていた気がする。でも夕食の時、父は
ランキング、今何位?応援クリック、ポチッとお願いします。こんにちは、ゆめ丸です!今年も残すところ5日となりましたね。今年はあたなにとってどんな年だったでしょうか?私にとっては、遅ればせながら、この年になってやっと「読書に開眼」した年になりました!今読み始めているのは、昔からず~っと読みたかった塩野七生さんの「ローマ人の物語」。この大作は、新潮文庫で全巻なんと43巻なんですよね。
最近の私のマイブームが、歴史上の人物で活躍した男性の若い頃がどんな風だったのかを調べるのが楽しみになってましてこの本、読みました。「男の肖像」著者塩野七生登場していた男性陣はみな歴史に名を残した、過去に大活躍した男たちばかり。器量がいいかとか、そういう問題じゃなく、男としての魅力がどうだったか?の塩野さんの分析。塩野さんの本は、タイトルに引かれて過去に何冊か読んだ事があったのですが、最後まで読めたことがなくて。難しくて途中から内容が入ってこなくて、読むのを止めてしまうのです
久しぶりに読み返した、100円書斎Love。コンスタンチノープルの陥落塩野七生本棚にあった本を久しぶりに読み返しました。塩野七生は海の都の物語で嵌って、高校生のころ、次々と読み漁りましたね。だから、大学生のころのバックパッカー旅行も、その舞台へと行きたかったというのがあったよ。今から、40年も昔になりますね。ヨーロッパの物価は日本より安く、円は強かった。コンスタンチノープルの陥落、オスマントルコの若きスルタン、メフメト2世による東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルの攻略を両軍
この秋はチャリチョコがあったので毎日スマホばかり見ていて全然ページをめくらなかった…そして今もその習慣から抜け出せていないよ自分(´д`)今日はここから本の話です📖とりあえずこの2冊は面白かった。中山七里さんの御子柴シリーズどんどん面白くなってる気がする。このシリーズが非常にニクいのは実際に起こった事件を土台にすることが多い点じゃないかな。そもそも主人公の御子柴自体神戸の児童殺傷事件を基にした設定なのできちんと更生した現在の彼はどこか人間らしさを欠いていながらも受
◆第291位『源頼朝と鎌倉』評価:070点/著者:坂井孝一/巻数:全1巻/ジャンル:日本中世史/2016年◆第292位『体系日本の歴史⑤~鎌倉と京~』評価:070点/著者:五味文彦/巻数:全1巻/ジャンル:日本中世史/1992年◆第293位『ローマ人盛衰原因論』評価:070点/著者:モンテスキュー/巻数:全1巻/ジャンル:西洋史/1734年◆第294位『ローマ人の物語Ⅰ~ローマは一日にして成らず』評価:070点/著者:塩野七生/巻数:全1巻/ジャンル:西洋史/1
優れたリーダーとは、優秀な才能によって人々を率いていくだけの人間ではない。率いられていく人々に、自分たちがいなくては、と思わせることに成功した人でもある。持続する人間関係は、必ず相互関係である。一方的関係では、持続は望めない。(仕事はキツイ、給料は安い、でも、あの人がこの会社のリーダーだから私たちは、この会社で働いている、あの人はいつも率先垂範だ、あの人は私たちの話をよく聞いてくれるだからこの会社で働いていると人間として成長できるような気がする)
「同時代人に比べて彼が断じて優れていたのは、情報の重要性に着目したことであった。イタリア側に住むガリア人もフランス側に住むガリア人も、家畜などを連れてアルプスを越えて往来していたのも、だから知っていたはずである。」「ハンニバルは、原住民であるガリア人がやっていることを、大軍を率い象まで連れるという、大規模な形で実行しようとしたのである。このハンニバルの「アルプス越え」は、冒険ではあっても、冷徹な計算のうえに立って実行された冒険であった。」現在の戦争やビジ
自分が塩野七生さんの「ギリシア人の物語」を読み始めたのを見て、妻が「塩野七生さんは男性ファンが多いよね」と。代表作『ローマ人の物語』(1992~2006年)も、カエサルという男について書きたくて書いたという塩野さん。塩野さんの最後の歴史エッセイ、『ギリシア人の物語』は、アレクサンダーを書きたくて書いたそうな。塩野さんが好きな男は、まずエリートであること、それでいて偏見から自由な男、リスクを負う男だという。彼女に言わせれば、カエサルは成熟した天才、それに対してアレクサンダーは未完の
『おとな二人の午後』五木寛之、塩野七生塩野七生:文化勲章受賞の歴史作家、評論家:塩野七生-Wikipedia五木寛之:日本の代表的小説家:五木寛之-Wikipedia世界文化社2000年(2003年角川文庫)日本の現在を、歴史と外国から捉える二人の知的巨人の対談です。@印象に残ったところ五木寛之(I)と塩野七生(S)―S:外国で30年以上も生活をすると、やっぱり鍛えられる。外国って、住むとそれはいろいろあるんですよ。―I:要するに、無
「十字軍物語」全4巻塩野七生(新潮文庫)第1巻神がそれを望んでおられる第2巻イスラムの反撃第3巻獅子心王リチャード第4巻十字軍の黄昏全4巻読み終えて、お腹いっぱいですカタカナの人名と地名が頭の中で大混乱してます「十字軍」というコトバは知ってはいてもそれがどういうものだったのかは知らなかったなあ、とこの4冊を読んでつくづく思いました「神が望んでおられる」から「イェルサレムをイスラム教徒から奪還せよ」という時のローマ法王のアジテーショ
アレクサンドロス大王の遠征は何のため?アレクサンドロス大王とはアレクサンドロス大王が遺したものアレクサンドロス大王とは紀元前4世紀、日本では弥生時代で、チャイナでは、戦国時代頃になります。ペルシャ戦争で勝利したギリシャの各都市、中でもアテネは、戦いの中心となった中間層が力をもち、都市(ポリス)の住民が直接参加する民主制とともに現代にもつながる優れた哲学や数学、芸術などを生み出しました。しかし、しだいに各ポリス同士の争いが激しくなり、内部から衰退し
『ギリシア人の物語』(塩野七生著)が文庫化(新潮文庫)されたのに気づき、読み始めた。最初にギリシア神話が紹介されている。ようやく、ギリシア神話の神々の相関関係が理解できた。以下には、一部自分で調べた内容も含む。ギリシアは海洋国家だから、海を司るポセイドンは主神ゼウスの兄弟なのだろう。ゼウスの正妻の子がなぜかややマイナーな神。エロスがアフロディテの子なのは分かるが、なぜアスクレピオスがアポロンの子なのだろう。旧約聖書でモーセが青銅の蛇の杖を掲げて民に癒やしを与える話があるが、アス
彼らの責任は明らかである。敵方の捕虜になった者や、事故の責任者に再び指揮をゆだねるのは、名誉挽回の機会を与えてやろうという温情ではない、失策を犯したのだから、学んだにもちがいない、というのであったというから面白い。塩野七生著ローマ人の物語3ハンニバル戦記上巻より私は後輩が失敗した時、野球の話をしていた。「三振してもいい。プロ野球の選手だって三振する。だけどその後が重要なのだ、次の試合で、監督が、この選手は前の試合で三振した
「読書」。塩野七生、半世紀以上、地中海世界の歴史エッセイを書き続けるという偉業を達成。司馬さんと同じで、賛否両論あると思いますが、個人的には、古代ギリシャから古代ローマ、ルネッサンス、現在のイタリアなどのように半世紀以上、地中海の「歴史エッセイ」を批判を浴びながら書き続けたという偉業を達成したのは凄いです。「歴史論文」のように色々な仮説と可能性と検証を繰り返して結論を見出すという事をしていないので、歴史家からは安直だと批判をされてますが、一般市民に「地中海の歴史」を紹介した偉業
こんばんは。今日は歌舞伎座へ。インドに行った事があるほど、大好き。迷ってたら、6年前はすぐ売り切れ。原作も読んでみたが。上下巻の上巻で、時間切れ。カタカナの名前が苦手。学生時代、友人から。塩野七生さんの本を貸してもらった。話は面白いのだが。途中で、登場人物の関係性についていけず。気にせず、読み進めて、気になる関係性だけ。読み直していくことにした。インド神話は奥深い。人生訓も含まれている。ちなみに、会社の上司からは。古事記と日本書紀を渡され、読んだ事がある。日本の
甲府の屋根屋です。今朝の山梨県は冬のように冷え込んでおります。昨日の午後から強い北風で寒くなりました。昨晩はウィスキーにハイボールと晩酌致しました。でもウィスキーばかりではアルコール度数もお高いですし、寒かったので。「元老院」のお湯割りです(*´∀`*)麦焼酎と芋焼酎のブレンドとのこと。昨晩は割と麦焼酎っぽい優しい柔らかな甘味。お湯割りだと、もっと芋焼酎らしさが出てくると思いましたが、でも美味しいですね(≧∇≦)b元老院飲むと、塩野七生先生の「ローマ人の物語」が読みたくなります。
寡頭政というものは、民主政ほどではなくても船頭の多いシステムである。このような政体の欠陥は、緊急事態に際して適切な決定をくださねばならないときに、敏速さを欠きやすいという点である。この欠陥をおぎなうのが、独裁官の制度であったのだ。共和政ローマにとっての、危機管理システムであったと言ってもよい。塩野七生著ローマ人の物語2ローマは一日にして成らず下巻より3.11の東日本大震災と原発事故、そして今なお続くコロナウイルスによる
哲学の故郷が歩んだ歴史を知りたくて🤔ローマ人の歴史を綴り続けて1つのジャンルを築いた塩野七生。途中で挫折してからそれきりだったのに、ギリシア人の歴史が改めて気になった。民主制や哲学を生んだ独自の文化の背景に何があったのか。全4巻の長い旅路の最初からグイグイ引き込まれた。2度のペルシア戦役に直面したギリシアは、アテネとスパルタを軸とした都市国家連合軍で大国の侵攻に対峙する。圧倒的な数の差を前に、柔軟で先見性ある戦略と士気高い市民兵の勇猛さで、見事に平和を守り抜く。中でもテミストクレスの活躍は図
「ローマ人の物語21,22,23危機と克服」[上][中][下]69年は、皇帝がガルバ、オトー、ヴィテリウスと1年で3人代わるドタバタ内戦状態。これに付け込んでライン河ではゲルマン人とゲルマン系ガリア人が「ガリア帝国」創設を掲げて反乱勢力を拡大。さらに東方ではイェルサレムでユダヤ人の反抗が長引く。この危機を克服したのが、ヴェスパシアヌス、そしてその長男のティトゥス、次男のドミティアヌス、と皇帝3代続くフラヴィウス朝。貢献度的にはヴェスパシアヌスが圧倒的に大きい。すでに皇帝の血統繋
writtenby塩野七生今回この作品を読もうと思ったきっかけは「うまく使った一日の後には快い眠りが訪れるのに似て、うまく使った一生の後には安らかな死が訪れる」(ダビンチ)というフレーズを見たことあーこれピタッとくる以前同著者のヴェネツィアの歴史関連の文庫を何かのレビューを見て手に取り歴史不得意の私にしてはこの歴史本はかなり読み進めてたのになんでか途中断念した記憶がありますすみませんヴェネツィアの水害及び利用政策が優れてる話で政治家の皆さんおすすめですよー『
記者会見する塩野七生さん=10日午後、東京都新宿区ローマ在住の作家、塩野七生さん(86)が10日、東京都内で文化勲章を受けての記者会見を開き、イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザの情勢について「弾を撃ち合い、憎しみが堆積している当事者間だけで解決するのは難しい。(米国など)外部の国家が介入すべきだ」と語った。さらに「平和のためには軍事力が必要。勝ち負けが付いた後に、勝った方が譲ることが重要だ」とも述べた。塩野さんは「ローマ人の物語」をはじめとした歴史巨編を多数発表。地中海世界