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場面緘黙の症状がすぐに治せるケース場面緘黙の症状がある子の中には、すぐに治せるケースもあります。□本人が「話せるようになりたい」と強く思っている□家や家族の他にも話せる場面がいくつかある□緘黙症状以外の問題がほとんどないこの3条件にすべて当てはまる子の場合、そもそも緘黙症状は簡単に治ってしまう可能性が高いです。この条件が揃っているのにまだ治っていないとすれば、その理由は次のいずれか(または両方)であることがほとんどです。1.緘黙症状を改善させるための取り組みが行われ
目次基本は「1回6,500円」・割引料金1回の相談でできること・緘黙症状を治すための最適な計画・メール相談は無料・本人へのカウンセリングや話す練習相談終了までの期間や回数の目安・緘黙症状が解消するまでの期間・「入学」「進学」のタイミングで改善するケースは多い・終了までの相談の回数・実際にかかる費用の目安「いくらかかるか」よりも大事なこと・治らなければ意味がない・費用は無料でも、「コスト」は0ではない・無駄な「コスト」がかからないオンライン相談のメ
【質問】小学3年生の緘黙症状のある子の保護者からの質問です。教えていただた方法で学校での練習ができるように、担任の先生に相談しました。今日はもう一つ別件で相談があります。ご相談の際に受診についてもお話ししましたが、その病院でプレイセラピーを勧められました。2週間に1回ほどのペースで通って、心理士の先生とセラピーを行うそうです。学校での練習もあるので負担が大きいかと思う一方、親としてできることはしてあげたいです。他機関のことなのでお答えしづらいかもしれないですが、いかがで
【質問】小学5年生の緘黙症状のある子の保護者からの質問です。4月に考えていただいた練習メニューで、1学期のうちに何度か先生と練習しました。放課後、教室で教科書の音読を担任の先生に聞いてもらう練習にとりくみました。これまで学校では一言も話せなかったが、はじめて先生に声を出せたときは感激しました。ただ2学期になってなかなか練習の機会が作ってもらえません。行事などもあってお忙しいとは思うのですが、せっかく成果が出ているのに残念です。私も連絡帳などで何度かお願いしたりはしましたが、
「場面緘黙の症状にどの心理療法が効果があるのでしょうか?」心理療法について相談や質問を受けることがよくあります。このテーマの記事ではこれから、場面緘黙の症状に対して用いられる様々な心理療法や技法について、その効果や注意点について説明していきます。目次場面緘黙の症状に最も効果があるのは「認知行動療法」認知行動療法だけは例外「認知行動療法」を緘黙症状のある人に行うのは難しい通常の認知行動療法のアセスメントが行いづらい認知行動療法の最大の弱点どうすれば「認知行動療法」は上手くいくの
「場面緘黙の症状にどの心理療法が効果があるのでしょうか?」心理療法について相談や質問を受けることがよくあります。このテーマの記事ではこれから、場面緘黙の症状に対して用いられる様々な心理療法や技法について、その効果や注意点について説明していきます。今回ははじめに、個々の心理療法ではなく全体に当てはまる重要な論点を解説しておきます。目次「場面緘黙には〇〇療法」という単純な答えは存在しない視点①効果が表れる「場面」:先生や同級生と話せるか効果を考えるための2つの視点4通りの組
学校で話すことを要求しない方がいいケース緘黙症状があっても、学校で計画的に話す場面を作った方がいい点について説明してきました。もちろん、こういった対応を実際どのように行うべきかはケースバイケースです。緘黙症状のある子の中には、学校で話す場面を作らない方がいいケースもあります。1.学校以外の人をターゲットにして改善に取り組んでいる通常、緘黙症状の改善は「学校で話せる」ようになるケースが多いです。しかし、本人の状態によっては「学校以外で話せる」ことを目指す場合もあります。
「話せなくていい」という対応を続けてしまい、話せないまま大人になってしまったケース『場面緘黙の症状のある子に学校でしゃべらせようとしてもいいのか?①「話さなくていいよ」型支援の問題』「話さなくていいよ」型の支援には要注意「治療1%」で緘黙症状は治る以前の記事で、こんなことを書きました。『「話せなくていいよ」型の<支援>が緘黙症状を…ameblo.jp今回は「話せなくていいよ」型の<支援>を高校まで続けてしまったケースの紹介です。本当に話せないまま大人になってしまう人も
「話す機会」を作るのは大事だが、その方法を担任だけで考えるのは不可能ここまで「場面緘黙の症状のある子に、学校でしゃべらせようとしてもいいのか?」という点について解説してきました。私の考えは最初の記事に書いた通り、「支援99%、治療1%」です。完全に「話さなくていい」状態にしてしまう(支援100%)と、かえって緘黙症状を長期化させてしまうリスクがあります。ですので「治療1%」をしっかり行っていくことが大切、というのが私の考えです。『場面緘黙の症状のある子に学校でしゃべらせようとして
「話せなくても困っていない」という子の緘黙症状を改善させる方法緘黙症状のある子の中には「話せなくても困っていない」状態になっている子もいます。こういった状態の子に「場面かんもく相談室いちりづか」で行っている方法をご紹介します。※これは「場面かんもく相談室いちりづか」で考案した手法です。慎重なアセスメントに基づき様々なリスクを考慮した上で専門家の判断の元に実施しているものです。不用意に実施すると大きなリスクを伴う危険がありますので、このまま真似をすることは絶対にしないでください。【
場面緘黙の症状がある子でも、適切に話す機会を作れば症状は改善します。緘黙症状のある子に「学校で話す機会を作る」という対応が上手くいったケースを紹介します。※専門家の助言の元に慎重に対応を検討したケースです。このまま真似をすることは絶対にしないでください。【事例の概要:相談開始時の様子】・小学2年生女児。・保育園入園時から緘黙症状があり、現在も学校では一言も声が出せない。仲のいい友だちとは学校外では話すことができ、習いごとでも声が出せるなど、学校以外では話せる場面もある。
「思い付き」「行き当たりばったり」では絶対にダメ。慎重に計画すること。前回、前々回の続きです。『場面緘黙の症状のある子に学校でしゃべらせようとしてもいいのか?』「話さなくていいよ」型の支援には要注意「治療1%」で緘黙症状は治る以前の記事で、こんなことを書きました。『「話せなくていいよ」型の<支援>が緘黙症状を…ameblo.jp『場面緘黙の症状のある子に学校でしゃべらせようとしてもいいのか?②コミュニケーション支援の問題』「コミュニケーションの支援」をしすぎるとかえっ
「コミュニケーションの支援」をしすぎるとかえって話せない状態が長期化することもある前回の続きです。『場面緘黙の症状のある子に学校でしゃべらせようとしてもいいのか?』「話さなくていいよ」型の支援には要注意「治療1%」で緘黙症状は治る以前の記事で、こんなことを書きました。『「話せなくていいよ」型の<支援>が緘黙症状を…ameblo.jp前回の記事では、「話せなくていいよ」型の<支援>の問題点を指摘しました。今回は「コミュニケーション支援」の問題について考えてみましょう。
「話さなくていいよ」型の支援には要注意「治療1%」で緘黙症状は治る以前の記事で、こんなことを書きました。『「話せなくていいよ」型の<支援>が緘黙症状を長期化させているかもしれない』1%の治療的アプローチをするか、しないか支援99%、治療1%で緘黙症状は治る緘黙症状のある子への学校でのアプローチは、大きく分けて次の2つに分かれます。…ameblo.jp緘黙症状のある子への学校でのアプローチは、大きく分けて次の2つに分かれます。・緘黙症状があっても「困らないように支援
最近の相談で出会ったケースの紹介です。相談の対象は中学2年生で、家族以外とは誰とも話せない、という比較的症状の重い子でした。小学1年生から緘黙症状があり、5年生の夏から2ヶ月に1回、近隣の病院に通院しています。この病院でこの子は、カウンセラーから「プレイセラピー」を受けていました。問題はこの「プレイセラピー」の効果です。この子は小5から3年間通っているのですが、症状はまったく改善していません。親子分離で行っており、保護者は詳しい内容は聞かされていないそうです。治療の目的や効
報われないママの人生が180度変わる~無理せず3ヶ月であなた自身が人生の主役に~お越し頂きありがとうございます。心理カウンセラー8年目の伊藤えりなです生きづらさを抱える人をゼロにしたいあなたの生きづらい人生が180度変わりますようにそんな想いで情報発信をしていますよろしければフォローお願います。励みになります!自己紹介はこちら✧・゚:*✧・゚:**:・゚✧*:・゚✧✧・゚:*✧・゚:**:・゚✧*:・゚✧✧・゚:*母の日と父の日
「本人の意思」と「適切な治療法」があれば、場面緘黙の症状は1、2年で治すことができる。治るまでの期間は人それぞれ場面緘黙の症状はどのくらいの期間で治るでしょうか、とよく聞かれます。これは言うまでもなく一人ひとり違っています。「半年でかなり治せますよ」という子もいれば、「3年くらいかかります」という子もいます。大まかな目安としては、「治るまでの期間は数ヶ月から2年くらい」だと私は考えています。適切な治療法を行えば、大半のケースは2年以内には症状をかなり改善させることができます
「プレイセラピー」の効果が出づらいのは、目標の設定を間違っているからよく使われるのに効果が出づらい「プレイセラピー」病院等での場面緘黙のカウンセリングでは、プレイセラピーがよく行われます。ところが、プレイセラピーを続けていても場面緘黙の症状は改善しないケースが多いです。プレイセラピーで効果が出づらいケースは、ほとんどが次のどちらです。1.いつまでもカウンセラーと話せるようにならない2.カウンセラーとは話せるようになったが場面緘黙の症状は治っていない1.いつま
「その方法は効果があるか」を考えるよりも、「効果が出ているか」で考えると分かりやすい「この方法は効果があるのかな…」と思う場合このブログではいつも、場面緘黙の症状は適切な対応によって改善できる、と説明しています。ただ「効果のある治療法」を選んだり判断したりするのは、なかなか難しいことだと思います。以前の記事でも書きましたが、「効果のある治療法」を見極めるのはとても簡単です。『「場面緘黙に効果のある治療法」かを見極める、とても簡単な方法』「話せる相手が増えているか」大
1%の治療的アプローチをするか、しないか支援99%、治療1%で緘黙症状は治る緘黙症状のある子への学校でのアプローチは、大きく分けて次の2つに分かれます。・緘黙症状があっても「困らないように支援」する・「緘黙症状を治す」ために積極的に介入するこの2つは相反するものではありません。両方をバランスよく行うことで、無理なく緘黙症状を改善させていくことができます。大まかなイメージとしては「支援99%、治療1%」だと私は考えています。学校生活のほとんどの部分(99%)では
【質問】小学3年生の緘黙症状のある子の保護者からの質問です。新年度になって、担任と支援学級の先生が替わりました。支援学級の先生は専門的な資格もあるベテランの先生です。ただ「話す練習」についてお願いしたところ、「緘黙の子はいずれ話すようになる」と力説されてしまいまいた。緘黙の子も何人か見たことがあるが、みんな中学生、高校生になったら話していたそうです。「無理に練習をするよりも、今できることを伸ばしていくのが大事」とおっしゃっていました。ベテランの先生にそう言われると確か
【質問】小学2年生の緘黙症状のある子の保護者からの質問です。4月に2年生に進級しました。新年度の環境について相談したいことがあります。担任の先生は、今年からの新任の若い先生です。先日学校での様子を聞いたころ、次のようにおっしゃっていました。「話せなくてもお友だちが手伝ってくれるので、安心しています」お友だちが手伝ってくれるのは確かに安心ですが、何か納得しきれないところがあります。ここから担任の先生とどのように連携していったらよいでしょうか。【回答】話せない
4月に場面緘黙の症状が治る子は多い毎年4月のこの時期は、新年度の学校の様子から聞き取りを始めます。4月になると学校の環境が大きく変わります。緘黙症状のある子にとっては先生やクラスメイトが変わるのは大きなチャンスです。このため私はいつも、「新しい環境で話せる」ことを目指して1年間の計画を考えます。「話せない自分」を知らない相手なら声が出せるという子は多いです。ですのでこの時期は、「学校で話せました」という報告がたくさん寄せられます。前年度からしっかり準備をすれば、新しい先
⑦高校生(高専生)及びそれ以上高校生(高専生を含む:以下同じ)以上になると、個々人の状況は大きく変わってきます。「コツコツ練習」か「環境の変化で一気に治す」か、個々に応じた方法を選びましょう。1)高校生以上は個々の状況による違いが大きくなる日本の教育制度では、幼児期から小中学生までは基本的に同じようなコースをたどります。このため、中学生までは比較的共通する要素に関して説明することができました。しかし、高校生以上になると個々の状況による違いがとても大きくなります。例え
⑥中学2~3年生中学2年生以降の場合は、高校への進学に合わせて緘黙症状改善を目指しましょう。中3になってから始めるよりも、中2のうちから準備を進めるのが効果的です。1)高校進学は緘黙症状を治す最大のチャンスこれまで、「小学校入学」「中学校進学」で緘黙症状を治す方法をそれぞれ言及してきました。環境が変わるタイミング緘黙症状が治しやすいのは「高校進学」も同じです。ここまで緘黙症状が残っている子の場合、高校進学はこれまでで最大のチャンスと言えます。中学校進学と比べて、高校
⑤中学1年生中学1年生で緘黙症状改善に取り組む場合、ターゲットを明確にして練習するのがお勧めです。中学生になると関わる相手の範囲が広がるため、練習の計画も立てやすくなります。1)中学生は小学生よりも「話す練習」に取り組みやすい中学1年生は緘黙症状の改善のための練習が比較的行いやすい年齢です。小学生の時と比べて、先生も同級生も学校外でも、関わる相手が増えます。教科の先生や部活の先輩など、小学生のときよりも練習の選択肢が多くなります。このため最適な難易度の練習方法を選び
④小学5~6年生5年生以上なら「小学校で話せること」よりも「中学校で話せること」を目指すのが現実的。中学校入学前の2年間を上手に使えば、話せる状態で中学校生活を始めることができます。1)「小学校よりも中学校で話すこと」を目指す3つの理由小学5、6年生まで緘黙症状が改善していなければ、中学校で話せることを目指しましょう。理由は3つあります。1つ目は、小学校では「話せない子」になってしまっている可能性が高いからです。小学校の途中で緘黙症状が現れた子を除けば、4年間緘黙症
③小学1~4年生小学生になって緘黙症状が治っていなかったら、積極的な治療的介入が必要です。必要以上の「支援」や「配慮」は緘黙症状を長引かせることになります。本人と相談しながら、早期の緘黙症状の改善を目指しましょう。1)まずはこれまでの対応を見直す前回の記事では、小学校入学時に緘黙症状が改善するケースが多いことを説明しました。年長までに適切な対応ができていれば、小学校では話せる状態になっていることが多いです。反対に言えば、小学生で緘黙症状が続いていたら適切な対応ができてい
場面緘黙の症状は年度の変り目で大きく変化する場面緘黙の症状はとても環境の影響を受けやすいです。本人自身が変わらなくても、環境が変わるだけで症状は大きく変化します。例えば3学期まで学校の先生と話す練習を続けていても、環境が変わればリセットされます。もちろん成果が0に戻る訳ではありませんが、新しい先生とまた練習を始める必要があります。ですので、この時期に改めて緘黙症状の改善を目指して計画を考えるのが効果的です。計画を立てるなら4月がお勧め新しい計画を立てるのは、新年
「場面かんもく相談室いちりづか」の紹介です。当相談室は、場面緘黙専門のカウンセリング・コンサルテーションを行っています。一人ひとりの状態に応じた、緘黙症状を改善させるための最も効果的な方法を提案しています。場面緘黙の症状の治し方は一人ひとり違う場面緘黙の症状は、「適切な方法」で練習すれば比較的簡単に改善させることが多いです。小中学生なら、数ヶ月から1、2年で大幅に症状が改善できるケースがほとんどです。ただ、その「適切な方法」というのが人によって全然違っています。「