ブログ記事26件
『銀座化粧』映画トーキー87分白黒昭和二十六年(1951年)四月十四日封切製作国日本製作言語日本語製作会社新東宝製作伊藤プロ製作伊藤基彦原作井上友一脚本岸松雄撮影三村明美術河野鷹志助監督石井輝男照明大沼正喜編集笠間秀敏製作主任服部任太郎出演津路雪子田中絹代京子香川京子佐山静江花井蘭子石川京助堀雄二白井権六田中春男津路春雄西久保好汎葛西英治郎小杉義男弓子春山葉子朱美明美京子岡
また新緑の季節。慎之助(堀雄二)とお静(乙羽信子)の夫婦とお遊(田中絹代)が行楽にやってくる。散策していて足が疲れたお遊を「あんさん、負うたげなさい」とお静。料亭でお遊と慎之助は他愛ない遊びでてんごするが、女将(小松みどり)は二人を夫婦だと勘違いするほどであった。笑うお遊は、「二人でいちゃついて(女将に)見せたげるとええのや」と言うが、お静は「よろしいがな、間違わしといたら」。なおも言い張るお遊に、「ひつこいな、姉さんも!冗談はやめといてほしい」と怒りだす。しかしお静の気持ちを察せていないお遊
慎之助夫婦がなぜ東京で暮らすことになるのかは語られない。堀雄二の関西弁は冗談級。お遊が再婚して住むのは「巨椋の池」の近く。巨椋池はその後、干拓地となり集合住宅の街となる。*****新緑の京都。見合い相手の到着を待つ道具屋の主人、芹橋慎之助(堀雄二)とおばのおすみ(平井岐代子)。おばは見合いは「ここらで打ち止めにしてもらわんことには」。外に出た慎之助はやってきた相手方一行を見て、「ああいう人を見せてもらわんことには」と言うが、彼が相手だと勘違いして気に入ったのは相手の義姉、お遊(田中絹代)
ラピュタ阿佐ヶ谷東映現代劇の名手村山新治を再発見より製作:東映監督:村山新治若林栄二郎脚本:長谷川公之撮影:佐藤三郎美術:北川弘音楽:富田勲出演:堀雄二神田隆南廣花澤徳衛山本麟一須藤健佐原広二曽根晴美関山耕司東野英治郎1959年6月9日公開トランジスターラジオの窃盗事件の通報を受け、警視108号がパトロール中に不審な小型トラックを発見します。石川巡査(相馬剛三)が調べに行くと、そのトラックはやにわに逃走しました。石
赤穂浪士というより忠臣蔵かな。子どもの頃は年末が楽しみになるほどいろんな役者さんの映画・ドラマを見ることができ、年末を知るものだった。各社抱えスターを使い作っていて、それぞれのバージョンに良さがあった。私的には大石内蔵助→片岡千恵蔵、脇坂淡路守→萬屋錦之助、堀部安兵衛→東千代之介、浅野内匠頭→大川橋蔵のバージョンが印象に残ってるが、本作は重厚で厚みがあると思う。日活が総力を上げた本家本流の忠臣蔵映画と言われるだけのことはある。当時は各社が同じ題材でも「これがうちの赤穂浪
「東映の友」(1962年2月号)に「警視庁物語」「特別機動捜査隊」でおなじみの「佐原広ニ」の記事を発見!「佐原刑事?東京消防庁」より感謝状とある。東京撮影所専属演技者、佐原広ニ氏は12月12日、東京消防庁、府中消防署長より人命救助の功で表彰されました。佐原氏は同日、機動捜査隊の余暇を利用し、多摩川に投網中、土手に寝ころんでいた16、7歳、一見、職工風の男の自殺現場に直面。警視庁シリーズ、そこのけの現場検証の結果、所持品より、アドルム自殺と断定。現場保存につとめた後、119番に連
前回、「警視庁物語」~12人の刑事~を取り上げてから、はや、1ヵ月。「東映の友」1963年3月号に「深沢哲也」氏が「警視庁物語」雑感というタイトルでこのように書いている。「はじめに断っておくが、僕は「警視庁物語」の熱烈なファンだ。惚れた目で見りゃ、アバタもエクボ…というが、熱烈なファンの僕は「警視庁物語シリーズに」関する限り、あまり欠点は目につかないし、文句のつけようもない。強いて注文をつければ、一度ぐらいは、カラーで撮ってもらいたいということである。が、それも斉藤安代プロデューサー
「警視庁物語」シリーズ第17作「12人の刑事」(1961年)9月13日公開脚本「長谷川公之」監督「村山新治」舞台は、日本三景のひとつに数えられる宮城県松島ホテルの宿泊客が翌日の昼過ぎになっても姿を現さないので不審に思ったボーイが部屋を訪ねると絞殺された若い女性の遺体を発見。ホテルボーイ役を演じるは「菅原壮男」シリーズ第20作「全国縦断捜査」(1963)教師役。中央)菅原壮男堀雄二と。右の女優は、誰だかわかりません。「プレイガール」第3話「情け無用の女ども」より19
海辺にいる蘭子(高峰秀子)と小六(上原謙)。そして、そこへ照子(山根寿子)が現れる。去ろうとする小六。「うちが看病してるよって、あんた、黙って帰ったらどう」と蘭子が照子に冷たく言う。小六に会わせてほしいと哀願する照子に、蘭子は「うちにさえ一言も口をきかへんのや」と返す。「あたくしは純潔です」と小六に訴える照子だが、いかがわしい着替えの写真を見たと小六は言う。「帰ってくれ!」。蘭子の心配も想いも無視して去って行こうとする小六。追う蘭子。後に残される照子。東京に戻った照子はモデル写真事務所の姉小
設計事務所勤務の川北小六(上原謙)は、小牧商事社長の令嬢で派手好きな自信家の蘭子(高峰秀子)から逃れるために、新聞広告で見つけた大江家に間借りする。そこは邸宅で、住人はしづ(吉川満子)と娘の照子(山根寿子)、そして女中のさき(一の宮あつ子)だけ。偶然にも、その邸宅は小六の父が経営する川北組が建設したのだった。小六と照子はいきなり相思相愛のようだが、彼はさきから照子が夫の復員を待つ身であると聞いて落胆する。照子と行った帝劇で小六は小牧商事東京支社の支配人で芸者を連れた津川(堀雄二)と出くわす。津
三遊亭圓朝の「真景累ヶ淵」から、豊志賀を翻案。踊りの師匠、若柳吉登世の家に警察に追われる男が逃げ込み、水だけ飲むと一息ついて出て行った。ある日、吉登世の弟子お久が熊本傳次郎の後援で派手な御披露目を行ったが、それには裏があった。お久の養父母は熊本に娘を売り飛ばす約束をしており、その夜には何処に連れて行かれる筈だった。ところがお久を乗せた車屋は勝手に吉登世の家の前に彼女を降ろし、そのままどこかに走り去った。車屋は吉登世の家に逃げ込んだ相良新吉という男で、熊本の手下にも関わ
1956年2月18日公開記念すべき、シリーズ第1作企画:斉藤安代脚本:長谷川公之監督補佐:島津昇一監督:小澤茂弘この当時、監督補佐だった「島津昇一」監督は、テレビドラマ「プレイガール」も撮っている。調べてみたら、12本撮っている。第29話「女度胸の見せどころ」(1969年10月20日)第38話「女のどたん場」(1969年12月22日)第41話「早く彼女にタオルをあげて」(1970年1月12日)第48話「白銀の追跡者」(1970月3月2日)第61話「女のすご腕」(
今年、鑑賞した最初の作品「月光仮面絶海の死斗」(1958)東映作品である。前回紹介した「月光仮面」(1958)の「第2部」完結編である。出演者は、ほぼ同じである。松田警部(須藤健)から取り調べを受けるユリ(小宮光江)どくろ仮面の一味である。すると、そこへ「ユリの母親」となのる人物から差し入れが届けられる。これは、「お饅頭」「羊羹」「カステラ」?ストーリーよりも、そっちの方が気になる。松田警部を演じる「須藤健」個人的には、「警視庁物語」シリーズで知った俳優。2代目「渡
『お遊さま』映画トーキー95分白黒昭和二十六年(1951年)六月二十二日封切製作国日本製作言語日本語製作会社大映京都撮影所原作谷崎潤一郎『芦刈』脚本依田義賢撮影宮川一夫音楽早坂文雄美術水谷浩装置林米松特殊撮影松村禎三装飾中島小三郎背景太田多三郎録音大谷巌照明岡本健一照明助手内藤昭美粧福山善也編集宮田味津三衣裳考証甲斐荘楠音製作主任橋本正嗣結髪花井りつ木村芳子衣裳吉実シマ記録木
先日のことである。電子マネーの残高が530円足りず、店員さんから「残りは、現金でお支払しますか?」と云われ、「はい」と答え、支払いを済ませ、帰宅。その後、領収書を確認すると、「利用可能なポイントが546P」あり、無性に腹が立った。「ポイントで支払いできたじゃん!」「ポイントで支払いますか?」と、ひと言あってもいいのでは?と店員の対応にも腹が立った。さて、本題今回は、1956年公開された東映作品「特別機動捜査隊」と読み間違えてしまいそうに(そんなことないって?)ストーリーは、偽札
地味。地味。地味である。登場人物も話の展開も結末も地味なんである。「太陽にほえろ!」などといった刑事ドラマを見慣れた目には殊更地味に映るであろう。しかし、この地味さが醍醐味なのである。主任は神田隆、他に堀雄二、山本麟一、花澤徳衛など。お互いを「主任」「苗字」で呼び合い、「金さん」などという特定の呼び名もない。この人はコレと言った役割も特にないようで、捜査はいつも手分けしてたまに徹夜などして進めていく。派手さは皆無である。ドラマもない。捜査のみに焦点を絞っているため、犯人の生い立ち
ひとつ前の当ブログで書いたように、『牝犬』(1951木村恵吾監督)で父親(志村喬さん)が踊り子の京マチ子さんに狂って、家庭は崩壊。娘の久我美子さんはバレエを学ぶため留学しようと考えていたお嬢さんでしたが、場末のストリッパーにまで転落してしまいます。豊満な肉体で勝ち誇ったような京さんの悪女ぶりと、小柄でやせ型の久我さんが何とも痛々しく映りました。その京マチ子さんと久我美子さんが姉妹役を演じたのが、『あにいもうと』(1953成瀬巳喜男監督)です。タイトル通り、兄(森雅之さん)と妹(京マチ子さん
今回、2年半ぶりに見た「終電車の死美人」前回鑑賞したときは、評価は最悪だった。今回、3度目の鑑賞では、「退屈」「つまらない」というようなことはなく(途中で眠くなったが)当時の街並みや文化、そして、出演者の顔ぶれを見ながら後に「警視庁物語」や「特捜隊」にレギュラーとして出演するメンバー(出演者の大半がそうなのだが)この「終電車の死美人」と「警視庁物語」で描かれる刑事たちの違い(振る舞いや言動など)純粋に作品を楽しむというよりは、そういう違いを比較しながら見ていた。ただ、個人的には、ロケ
「東映の友」1961年10月号に「警視庁物語」の企画を担当していた「斉藤安代」氏のインタビューが掲載されている。34年(1959)ブルーリボン特別賞・ホワイトブロンズ賞を得たことによって、このシリーズの真価は世評の認めるところとなったわけであるが、第1話以来、新聞紙上等では各作ごとに好評を得ており、所謂、作品に芝居気がない、ドキュメンタリータッチで貫かれているといった評は始終云われてきていた。ただ、このシリーズの特色は、脚本を担当する長谷川公之が元警視庁の鑑識課員であった点からほとんど実際
以前、入手したモノだが、すっかり忘れていた。久しぶりに「東映の友」を手に取ったときに一緒にしまってあった資料で今またこうして読み直すと大変興味深い。「警視庁物語」シリーズを語る座談会~「夜の野獣」の出演者たち~波島掘神田花澤山本小宮警視庁物語シリーズは、回を重ねて今度の「夜の野獣」で第6話となり、遂に東映スコープの大画面に颯爽と登場することになりました。そこで秋晴れの1日。撮影所にいつもこのシリーズで活躍している神田隆(主任警部)堀雄二(長田部長刑事)花澤徳衛
==================================================「警視庁物語」シリーズ東映チャンネルで放映中!■見どころのまとめ・主役の「堀雄二」が無表情で、セリフが棒だし、元気もあまりない。失礼。23歳の時に東宝ニューフェイス入社の、超イケメンだった。息子は声優の「堀秀行」※男塾の剣桃太郎の声。もう60代ですが。。。・「花沢徳衛」らの顔のインパクトのせいで犯人の顔を忘れてしまう。・「今井俊二(健二)」が中盤からいろ
1979年に胃がんのため56歳で死去した、俳優の堀雄二さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。堀雄二さんには、家族縁や失敗に注意。人の上に立つ。強情さに注意。不和と異性に注意。といった暗示があります。引き続き堀雄二さんの本名、堀吉太郎さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。堀さんには、才能や知恵がある。不和に注意すれば成功する。活躍するが、非難されたり、災難に遭う事もある。晩年は、実行力に乏しい。虚栄心や失敗に注意。といった暗示があります。常盤英文です。フォロー厳禁です。皆の幸せ
「警視庁物語十五才の女」シリース第16作CSの東映チャンネルでやってる、このシリーズはイイねえ。60年も前の映像で、当時の東京の様子や役者を見るだけでなく、現代の常識・流行・規制にとらわれない時代の作りというのもある。今回の作品では、被害者である十五才の中3くらいの少女が解剖されて、性行為は大人並とかいう言葉が平気で出てくる。狭山事件を題材に脚本作ったんじゃないのか?不謹慎だな!とか思ったら、なんと狭山事件が起きたのは1963年ということで。。。映画の方が2年も先でした。。。
シネマヴェーラ渋谷秋の新東宝祭りより製作:新東宝監督:志村敏夫脚本:笠原良三原作:島田一男撮影:山中晋美術:下河原友雄音楽:池譲出演:堀雄二久我美子千秋実月丘千秋桐丘峯子田崎潤小杉勇高田稔清川荘司清川玉枝伊藤雄之助1950年11月4日公開歯科医の江崎俊夫(堀雄二)は、日曜日の朝、二日酔いのまま診療所で眠りから覚めました。水を飲もうと、技工室の扉を開けると、そこに緑色の縞の洋装をした女が倒れていました。女は毒殺されており、女のハン
「警視庁物語」シリーズ東映チャンネルで放映中!■見どころのまとめ・主役の「堀雄二」が無表情で、セリフが棒だし、元気もあまりない。息子(といっても60代)は声優の「堀秀行」※剣桃太郎の声。※失礼。23歳の時に東宝ニューフェイス入社の、超イケメンだった。・「花沢徳衛」らの顔のインパクトのせいで犯人の顔を忘れてしまう。・「潮健児」が必ずどこかに出演している、探せ!※地獄大使の人。「滝謙太郎」と「小宮光江」も何かしらの役で多数出演してるっぽい。・60年
どうも。災害時に陰謀論デマ(人工地震)やヘイトスピーチ(朝鮮人差別)をSNSで吐き散らかす、ゴミ虫人間を駆除できない民度の国でオリンピック開催は無理です。それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『果てしなき情熱』です。苦悩して酒に溺れる作曲家と、彼を献身的に愛する女給の関係を描く歌謡メロドラマ。1949年公開作品。監督は市川崑で、出演は堀雄二、月丘千秋、笠置シヅ子、折原啓子、清川虹子、江見俊太郎、斎藤達雄、鮎川渉、山口淑子、淡谷のり子。市川崑が新東宝在籍時に監督した歌謡映
元祖-о刑事もの-である。◆七人の刑事(1961年)出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』『七人の刑事』(しちにんのけいじ)は、TBSで放送されたテレビドラマ。#警視庁捜査一課の刑事7人#の活躍を描く刑事ドラマである。テレビ朝日系列の刑事7人とは別物。目次1解説2出演者2.1七人の刑事(1961年放送開始分)2.2七人の刑事・特別編2.3七人の刑事(1978年放送開始分)2.4七人の刑事最後の捜査線3スタッフ3.1七
ラピュタ阿佐ヶ谷警視庁物語DEKA-SPIRITSより製作:東映監督:小西通雄脚本:長谷川公之撮影:山沢義一美術:田辺達音楽:菊池俊輔出演:南廣堀雄二神田隆花沢徳衛山本麟一須藤健今井健二大村文武加藤嘉1964年12月5日公開大和皮革の技師、松井、小山の二人が、一夜にして突然行方不明になりました。部長の川原(加藤嘉)からの捜索願により、ただちに警視庁捜査一課が聞き込みを開始します。二人はその夜遅くまで残業をしており、現場からは血液反応が認められま
銀座裏のバー・ベラミイに勤める女給・雪子は、上京してきた知り合いの青年を東京案内することに…。
東京国立近代美術館フィルムセンター逝ける映画人を偲んで2015-2016より製作:東映監督:村山新治脚本:長谷川公之撮影:高梨昇美術:北川弘音楽:富田勲出演:堀雄二佐久間良子今井俊二(今井健二)南廣花沢徳衛加藤嘉松本克平星美智子小宮光江高橋とよ浦里はるみ沢村貞子1959年2月18日公開※赤字が2015-2016に亡くなられた故人です土曜日の午後、荒川土手で女のバラバラ死体が発見されます。死体は胴の部分だけで、後に対岸で両