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「狙撃手の祈り」を読む。「看守」シリーズの作家さんの作品。ということで、すぐに気をひかれた。じわじわと染み入るような面白さを持つ「看守」シリーズとは別物のワクワク感がある。未解決のままになっている警察庁長官狙撃事件を題材に、公安の捜査員である斉賀と、楽器店を経営する青井圭一の人生が交差する。雑誌記者である圭一の妻が、不審な動きを見せたあとに、行方不明になったことから、圭一も次第に事件に巻き込まれていく。エンタテインメントとして面白い。うー、「看守」シリーズの方が好みな
2025年11月30日(sun)ブログに読んだ本を記録しておくと、何を読んでいたのかすぐに検索できて便利だ。あくまでも個人の記録用なのでスルーしていただいて構わない。■「恋とか愛とかやさしさなら」〔一穂ミチ著〕物語は、カメラマンの女性と会社員の男性が結婚を前提につき合っているが、プロポーズした翌日に男性は盗撮で捕まり、関係が一変してしまう。突然、性犯罪者の彼女になってしまった女性は男性を許せるのだろうかというもの。正直なところ、なぜこの本を読もうという気になったのか自分でも
市振駅から直江津駅行きの列車に乗車する。しかし、いつも思うのはえちごトキめき鉄道は常にコンスタントに乗客を乗せている。満員という訳でもないが、席が空いているのを滅多に見たことがない。それでも決して経営が安定している訳ではなさそうで、そうなると、都会の通勤ラッシュ並みの混雑でないと黒字化できないのであろうか。(写真/海の上を高速道路と国道が走る親不知駅付近にて)糸魚川では寿司を食べようと考えてきたが、年内にまた来る予定があるので、今日は駅前食堂を選択する。いつもなら満席で入れないことが多かっ
久しぶりに読書の投稿です。毎日本は読んでいますので、ここ1週間で3冊読了しました。その中のこの「金沢浅野川雨情」は、おもしろかったので記事にして残しておきたいと思います。【あらすじ】金沢のひがし茶屋街で人気だった芸妓・なつ江が殺された。事件現場の近くで目撃された水引細工店の女性や被害者と仲のよかった老舗料亭の料理人、ひいきにしていた和菓子店の店主、友人だった老人福祉施設の経営者……聞き込みを続ける金沢東部署の小豆沢玲子は、誰もが抱えている後継者問題や、家族の悩みに寄り
金沢の茶屋街を舞台に、殺人事件の真相を追及する警察小説。【あらすじ】金沢のひがし茶屋街で人気のベテラン芸妓・なつ江の遺体が発見され、強盗殺人が疑われる。新聞記者を辞め、金沢東部警察署の刑事になった小豆沢玲子は、事件現場を中心に聞き込みを続ける。現場の近くで目撃された水引細工店の女性や被害者と仲のよかった老舗料亭の料理人、ひいきにしていた和菓子店の店主、友人だった老人福祉施設の女性経営者ら、なつ江と親しかった人物たちからの聞き取りを通してなつ江の人となりと足取りを浮かび上がらせていく。そ
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「仕掛ける」城山真一このミス大賞デビュー作(ブラック・ビーナス)の続編です。さてどうでしょうか?主人公は内閣金融局の秘密部門SIIに所属する二礼茜。依頼人の(もっとも大切なもの)と引き換えに、経営危機に直面する会社に対して株取引によって資金作りの協力をするのが仕事。今回の依頼主はバイオベンチャーは、提携していた大手製薬会社が共同研究から撤退され、銀行から融資引き揚げの通告を受けて窮地に陥っている状況。さらには、内
原作では最後にやられた感のあった火石を演じる木村さんはじめ、好きな演者ばかりなこともあり楽しみな「看守の流儀」は、明日。ドラマプレミアム『看守の流儀』竹内涼真、木村文乃、北村一輝、星野真里、内藤剛志EX6月21日(土)よる9時→『このミス』大賞作家による本格刑務所ミステリー!謎に包まれた上司=木村文乃と初タッグ‼️感涙必至の人間ドラマ!令和版『ショーシャンクの空に』誕生!受刑者たちを全力で更生に導く、熱き刑務官たちとの「再生と旅立ち」の物語!!看守の流儀
⭐️楽しみいや本当に楽しみではある・・・けど💧💧💧💧この作品は小説で読んでこその面白さのある作品なんせ映像ありきで観てしまうと・・・火石司が木村佳乃・・・ならぬ木村文乃であるって事が木村拓哉ならぬ女性であるって事が最初からバレてしまうのだいや確かに読んでる内に薄々気づき始めるし終盤ではやっぱり・・・・ってなるのはなる💦だけどこの物語のベースに隠れたミステリートリックあっての面白さなだけに映像化のニュースを見たときから微
本日は、最近読んでおもしろかった書物です・城山真一「狙撃手の祈り」(文藝春秋,2023)著者は1972年石川県出身、金沢大卒。2014年デビューの社会派サスペンス作家です。今月スタートのテレ朝ドラマ「看守の流儀」はこの方のヒット作。本作「狙撃手の祈り」は2023年10月刊行の書下ろしです。1995年3月に発生した国×警察庁長官狙撃事件。犯人はオ××真理教信者と思われたものの、結局犯人逮捕に至りませんでした。1997年2月、日テレ「きょうの出来
前作を上回る、えっ、えっ、えっ?だった。看守シリーズの二作目。火石の過去が明らかになるのだが、本当の姿が、目の前に現れると、ホント、えっ、という感じで、やられた、としか言いようがない。うなされたのはそればかりでなく、やはり、前作と同様、人間ドラマの重厚さが胸を打つ。前作でも思ったのだが、どういうわけか、読んでいる最中、長岡弘樹さんの「教場」が頭に浮かんだ。各章のタイトルが、「しゃくぜん」とか、「がて」とか、隠語になっており、知らない社会を覗き見できる面白さもあり…。
「看守の流儀」を読む。石川県の加賀刑務所に勤める刑務官と、受刑者たちの、謎を絡ませた物語。横山秀夫さんの賛辞、「久々のドストライクだった」の、「ド」かどうかは別にして、「ストライク」だったことは間違いない。連作短編ながら、読み応えは十分、それこそ「ド十分」だった。罪と罰。罰を受けることは当然ではあろうが、それで済んだとも思えない。刑務所は、更生させるところだろうが、出所後の社会は、そう簡単には、更生させてくれない。刑務官にも、受刑者にも、事情と想いがあるが、現実
看守の流儀が面白かったので、同じ作家さんの本を読んだ。看守の信念という、舞台は看守の流儀と同じ加賀刑務所。刑務所で繰り広げられる人情味あふれる短編連作集。どの短編も読んでて面白く、読み終わった読後感もいい。短編同士も繋がりをみせ、伏線を回収していくのも面白い。最終話のあっと驚く展開にもビックリした。この2作はオススメできる一冊です。
初めて読む作家さん。加賀刑務所で起こる事件を解決する短編話が連作で最後に繋がっている物語。看守と聞くと怖い人を想像してしまうが、人間であることに変わりはなく、色々プライベートで悩んでいる様子も伝わってくる。それぞれの短編の前に、獄中日記が書かれているのだが、それが伏線にもなっていて面白い。読みやすい文章で、各短編もキチンと解決されながら、最後の伏線回収も素晴らしい。久々に別の本も読んでみたい作家さんを見つけた感じです。
No.1342023.12.3(日)狙撃手の祈り/城山真一/文藝春秋/2023.110.30第1刷1700+10%看守の流儀(宝島社2019年)、看守の信念(宝島社2022年)と歴戦のミステリマニアの間に城山真一の名前が刻まれた。誰もが見逃すような“齟齬”を注意深く突いて犯人の真意を時解していく手法は、叙述トリックの匂いをさえながら現代ミステリに仕上げていた。本書はその城山慎一の新刊とワクワクして読み始める。発端から不穏な空気が流れる中、失踪した妻の遺体が発見される。その
城山真一刑務所が舞台ということでどうしても全体的にどこか暗く、鬱屈したトーン三上の手記と、謎めいた警備指導官・火山司については終盤に回収され、えっ!?となりますネタとしては今時のご時世的でもあり今後は見直される向きもある、行き過ぎた例のアレその点がふむ…という感じではありました文庫化との時差なんでしょうかね面白かったのは面白かったです12時だいたい40分をお知らせします
看守の流儀(宝島社文庫)Amazon(アマゾン)刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦ー。金沢の刑務所を舞台に、刑務官と受刑者たちが織り成す五つの事件。仮出所した模範囚の失踪(「ヨンピン」)、暴力団から足を洗う”Gとれ”中に起きた入試問題流出事件(「Gとれ」)、受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムの消失(「レッドゾーン」)など、刑務官たちの矜持と葛藤がぶつかり合う連作ミステリー。ー裏表紙よりー以
2024.10月城山真一【看守の流儀】読了。先に続編の【看守の信念】をBOOK•OFFの店頭で見かけ購入して1月に読んでいて今回BOOK・OFFのネット注文で入手した。うん。面白かったケド、続編の方がより面白かった印象かな…『【看守の信念】〜城山真一読了〜☆』2024.1月。【看守の信念】城山真一読了。初めての城山真一作品。年末にBOOK・OFFで、狙いの佐木隆三【身分帳】と一緒に購入。上手い目線に陳列されていて…ameblo.jp
BOOK•OFFで本を数冊売って500円位になり、新たに2冊購入して770円。毎朝の新聞で楽しみにしている、大沢在昌氏の「棺の狩人」狩人シリーズの1作目「北の狩人」と吉田修一氏「女たちは二度遊ぶ」を購入。北の狩人は上巻しか無かったので💦、下巻はBOOK•OFFオンラインで注文した。他にも城山真一氏「看守の流儀」を注文。これは前に読んだ「看守の信念」よりも前の作品で読みたかったケド、店頭に中々並ばないので今回、オンラインで注文し店頭受取りにした。欲しい中古本入手にコレ、イイかも…👍※狩人シリーズ
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「看守の信念」城山真一(看守の流儀)の続編。横山秀夫推薦の一文は間違いなかった!(「看守の流儀」城山真一)|「天に月、地に山」愛知・豊橋で日本酒なら(ameblo.jp)兎に角前作が素晴らしすぎて、大絶賛しております。そしてそれ以降城山さんの作品は全部読んでいます(一作目&二作目は買ってあるけど未だ未読ですが)。どの作品も外れがない、今もっとも注目している作家さんの一人です。さて今作はどうでしょ
★★★★★咆哮むせび泣き。五編から成る、短編連作。冒頭、プロローグ。緊迫の場面..病院か。どうやら大怪我をして運び込まれたらしい。誰が?どうして?疑問を残したまま物語は幕を開ける。前作、『看守の流儀』。底知れぬ衝撃を覚えた記憶が未だに蘇るだけに、流石に前作を超えることは・・なんて、気も楽に読み進めていたけれど・・後半になるにつれ、ラスト二編。油断していたことも確かにあるだろうそれでも、優に前作を超える感動と、むせび泣きがじわじわと心を満たし、堪えきれず、一筋
32歳の青井圭一は、幼い頃に両親を亡くし、現在は北区の十条銀座商店街奥で楽器店を経営していました。楽器店を切り盛りしていた叔父の友康が急逝したことで、圭一はプロのドラマーの道をあきらめ、店を引き継いだ経緯がありました。彼には雑誌記者をしている妻の沙月がいますが、彼女が圭一の親友で人気ロックバンドのギタリストをしている根本京平の不倫スキャンダルを暴いたことで、夫婦仲はギクシャクしていました。そんなある日、沙月は圭一に離婚届を差し出し、1週間後に戻ってくるまでに考えてと言い残し、取材旅行に
本書のタイトル「ダブルバインド」とは、直訳すると「二重拘束」で、一つのメッセージの中に複数レベルのメッセージが存在するコミニケーション状態のこと。つまり、メッセージの中に「建て前」や「本音」「真意」などが含まれ(隠され)ているということ。【感想】石川県金沢市を舞台にした警察小説。主人公は石川県警金沢東部警察署刑事課長の、不運だけど悪運の強いデビル刑事こと比留公介。比留は「家族(娘)」と「警察組織(正義or出世)」という二つの拘束の中で葛藤し、選択を迫られる場面が続く展開。アポ電強盗
2024年読書9冊目は城山真一著「看守の流儀」【超ざっくりストーリーは】石川県:加賀刑務所での看守目線の短編集です。ヨンピン・・・服役期間の残り4分の1を残して仮出所する模範囚Gとれ・・・暴力団から足を洗うことを前提のプログラム(極道が取れる。みたいな)レッドゾーン・・・刑務所内で要介護の受刑者たちがいるところガラ受・・・受刑者が仮出所するときに、家族や後見人など身柄を引き受ける人お礼参り・・・仕返とか復讐など全5編のそれぞれの隠語をテーマとした物語です。それぞれ5編の物
看守の信念著者:城山真一氏宝島社文庫『看守の流儀』の続編ですこちらも面白かった!!!刑務所内のルールや日常、隠語までも知ることができて一番好きなのは第四話『がて』刑務官をやっていて、いいことが1年に1回って相当なストレスそれにしても結末よ…暗澹たる気持ちになるけど司の強さと前向きさに救われました詐欺師の本橋響子が捕まっても当然、罰せられるのは詐欺であってその背景にある弥生の死や司と火石の傷、変えてしまった人生までは裁かれない薬物に手を出していた可能性があったら外に出
私の読んだ本を紹介します。本の内容ではなく、私がなぜこの本を読もうと思ったのかを書きます。書籍:看守の流儀著者:城山真一発行所:宝島社病院の待ち時間を潰すために、病院のコンビニで購入。知らない世界、看守の世界を知ることができました。例えフィクションの世界でも、その事に触れることができ購入してよかったです👼看守の流儀(宝島社文庫)[城山真一]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}看守の流儀(宝島社文庫)Amazon(アマゾン)
ノベライズを読んだので久しぶりにアニメも観てみましたがやっぱり面白かったです、『PSYHO-PASS』。2024年2月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3778ページ■金田一37歳の事件簿(3)2月4日著者:さとうふみや『金田一少年』というと土着的雰囲気を帯びた事件が多い印象なのですが、この話は土着のドの字もないタワーマンションにおける愛憎殺人。嫉妬に狂った三人の中年女性が奸計を巡らしハイカーストの阿婆擦れを手に掛ける。なんだか真梨幸子の小
今週はパートのお仕事がキツかったのでちょっと疲れ気味…今日は、簡単に感想だけです。城山さん(というと城山三郎さんが浮かんじゃう〜)は、看守シリーズでハマった作家さん。それとは違う風味でしたが、良かったです。現代のお話だけど、またスナイパー?って思いながら読み始めましたが…意外にも家族の物語という感じでした。公安だけど、良い人だったり。過去の現実の事件を取り入れているので振り返って思い出したり。大切なものを守るため…色々切なくもありました。ちょっと、どうなの?と疑問に思
刑務所という特殊な場所における五篇の連作ミステリーであり、視点が受刑者ではなく刑務官のほうであるのが、実に新鮮な趣がありました。受刑者は当然そこに至るまでの仕儀があるわけですが、刑務官もまた一人ひとりに葛藤があるのです。そしてそこで起こるいくつかの事件。失踪、事故死、死病、入試問題の流出に健康診断書の消失。どの話にもミステリー然とした意表外の真相があり、ミステリー的な快感が楽しめます。刑務所・牢獄が中心の小説としては藤沢周平著『獄医立花登手控え』が一等先に思い浮かぶのですが、そちらにも通ずる
No.0452022.4.25(月)看守の信念/城山真一/宝島社/2022.3.10第1刷1600+10%エピローグに驚愕してる。なるほどこういう形で『看守の流儀』に繋がっていったのか!!まさしく『ギミック』の見本のような傑作。冒頭のプロローグから仕掛けが始まる。それは男の慟哭が不穏な物語の開始を予見するかのような…。そして物語の主人公の身元が明らかになる時、作者の物言わぬ仕掛けの見事さに呆然と立ち竦む。物語は『監獄法』が明治の発布以来百年の時を経て改正された平成の改革の