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11月19日が命日・忌日の有名人・著名人1828年満31歳没(梅毒?)フランツ・シューベルトさん作曲家『野ばら』『魔王』1982年満80歳没(?)坪井忠二さん地球物理学者寺田寅彦の弟子弟子:竹内均1998年満70歳没(交通事故)アラン・J・パクラさん映画監督、映画プロデューサー『ソフィーの選択』2012年満97歳没(老衰)井上雪子さん女優『美人哀愁』2012年満69歳没(多臓器不全)宮史郎さん演歌歌手ぴんからトリオぴんから兄弟「女のみち
(2/2)しかし末広君の取り扱った例のように・前震に対するbの値が0.35とか0.55とかで・特に小さいということがいつも正しいのならば・そのことによって前震とふつうの活動が高くなったといことの区別がつくのでは・・これはたいへん大切な問題である。・・重要な問題の二番目は・・・・この例では主震の前と後でbの値が明らかにちがうということ・・・・これは何を意味するのか・これまで述べてきたことを考えると
(1/2)bの急変・・気象庁の末広重二君は面白いことを見出した・1964年1月22日長野県で小さな有感地震(M3・3)がおこった・・・この小さい地震に付随してさらに小さい前震が25回、余震が173回おこった・末広君はその小さい前震と余震・・とらえて・それぞれ・・bの値をきめてみたbの値は・前震に対して...0.35・余震に対して...0.76である・bの値は明らかに前震に対する方が小さく
(4/4)bの大小・・水上君は火山地震を大きく分類してA型とB型と噴火型との三つにしている・A型・・火山の基底におこる・・・・震源の深さは1~10キロメートル・B型・・活動している噴火口そのもののごく近くにおこるもの震源は非常に浅い・噴火型・・一つ一つの爆発に対応して生ずる地震・・水上君はこの3つの型について同じように・・Mと数との関係を調べてbの値をきめ、次のような結果を得た・・震源が浅いほど
(3/4)bの大小・この茂木君の実験の結果を・・そのまま地震にあてはめていいかどうか・・・・問題がないわけではないけれども・だいたい同じような傾向があると考えても誤りはないであろう・・実際の地震bの値が大きいのは海洋の島弧や海嶺・・・そういうところは現在の活動が若々しくてそこはきずだらけなのではないか・これに対して、bの値の小さいのは大陸の古い安定塊のようなところであったそういうところが不均一でなく一様だ
(2/4)bの大小そしてこのbの値をきめることができる・・・おもしろいことに実験する岩石の種類によってbの値に大小があることがわかった・・・・そこで茂木君は岩石ばかりでなく・岩石の粒をマツヤニでかためたものまた・・まぜる割合をいろいろ変えたもの・岩石の粒の大きさを変えたものなど、・いろいろの物質について実験して・それぞれのbの値をきめた・・・・bの値が物質のどういう性質によって左右されるか
(1/4)bの大小・・上に述べたように、批判的意見・・あることは事実・・・一応、宮村君などのいうことに従って地質学の新しいところほどbの値が大きく・古いところほどそれが小さいとすれば・いったいどういう物理的条件によるのだろうか・・我々は実験室内のモデルによって類推していくより他はなさそう・・・・東京大学の茂木清夫君は面白い実験を・・・・いろいろの岩石で棒をこしらえて・・・押したり、曲げたりして、小さな
(3/3)bの地域性・・・飛躍するが晴れた夜空を見ると・青白い星、黄色い星、赤い星など、・色々の星が・・見える天文学の研究によると星にも・誕生、生長、活動、老衰、死滅という一生がある・・その段階にしたがって光の色が青白から黄になり赤になるのだといういろいろの色・・・・・若い星、壮年の星老年の星をいっしょに現在という断面でみているのだということになる・地震についても同じようなことがいえるのではないか・地
(2/3)bの地域性・・それでは地球上の他の地域では・・・。これまでの地震の回数をもとにして東京大学の宮村摂三君がまとめた・・・・bの値の大きいものから順に・・・※漢数字は見にくいので書き換えました・1.8...東太平洋1.6...北極洋1.4...大西洋1.3...インド洋..トンガケルマデック1.1...東南太平洋、..アリューシャン..アラスカ1.06..インド洋ーー南極方面、日本太平洋側東半1
(1/4)bの地域性・・bの値は日本全体としては1.03であったが・・・日本の中でも地域によって違うのであろうか・・・・日本を三つの地帯にわけて考えてみる・Aは日本の太平洋側北海道から、いわゆる富士火山帯に到る地帯・Bは太平洋側でそれよりも西にある地帯・Cは日本海側ということに・・・・そしてA・B・C三つの地帯それぞれについて・bの値をきめてみる・そうすると次のような結果が得られる・
(4/4)地震のMとその数・小さい地震が相当たくさんあってもエネルギーはなかなか解消されない・話はむしろ逆で小さい地震がふえてきたとすれば・そのあたりにエネルギーが蓄積してきたことを示していると考える方がいいのでは・・・・・さて、マグニチュードがMである地震の数をNとすると・logN=a-bM・という関係が成り立つ・・経験的事実がある・前にも述べた・・・aはその統計をとる範囲の面積の広さや時間の長さに
2024年1月9日17:59頃・佐渡付近M6.0深さ約10Km最大震度5弱・tenki.jp・坪井忠二著新・地震の話によると・M7クラスの地震の余震面積は150~200Kmとしている・この地震は令和6年能登半島地震の余震でしょう・・・断層学者がテレビ解説で「水が断層に作用し地震を起こす」と・やはり「高温の流体=マグマ」が気に入らないようでそれをを逆手にとって新説を言い始めた・理論のない断層地震説嘘と詭弁
(3/4)地震のMとその数・・たとえばMが7.0から7.9までの地震の数は・6.0から6・9までの地震の数の10分の1と考えてよい・ところが・logE=1.5M+11.8・という式からわかるように、・Mが1.0だけふえればエネルギーEは30倍になる・数は10分の1になっても一つ一つのエネルギーは30倍になるのだから・エネルギーと数とをかけたもの、・すなわち総エネルギーでみれば、3倍である・
(2/4)地震のMとその数・・それでは日本とその近くこの割合はどうなっている・・・・前に掲げた表の資料を使ってa・bを計算すると・logN=8.62-1.03M・ということになる・この式をMの小さい方までそのまま使っていいかどうかは問題であるが・ただ機械的に・・・Mがゼロの地震は1885年から1963年までの79年間に約四億回あった勘定・・すなわち平均として一年間に数百万回・・・・・・bの
(1/4)地震のMとその数・・・・河角君はたくさんの古い地震のMをきめたそれとマグニチュードの項での式で決めた(※47,④)比較的新しい地震のMとを全部いっしょにするとかなりの数に上がるこのうちで、1885年から1963年までの79年間に、日本の中あるいはその近くでおこってMが決まっているものは・・1231回あるそれが・・に示した表と図であった地震回数とMの項の表87図19図19で示したと
震度からMをきめる・震度というもの・・・まあこんな程度のもの・しかし方々で震度をきめて地図にかきこんでみると全般としてかなりきれいな分布になる・・・遠くへいくほど震度は小さくなっている・もっともくわしいことをいうとその分布は必ずしも地震の中心を中心としたきれいな円形になっているとは限らない・それは日本の島が四方へむかって一様な構造をもっていないから・・・このことは地学的にたいへんおもしろいことなのだがこの本の主題・・
(4/4)マグニチュードと震度・次のような投書さえもあった「名だたる地震国で研究の進みぐあいも世界一地震の予知も可能にしようという日本で・・・民家は相当揺れても・・「震度ゼロ」と・・珍談だろう・・・「今の科学技術時代にはこの知恵伊豆ほどの人もいないらしいこの調子じゃ震源地は鹿島灘・・・などという発表もあてにならない・・」ひどい話になってしまった・知恵伊豆というのは松平信綱のことである・そして・「毎朝豆州宅へ見廻りの衆多有之
(2/4)マグニチュードと震度・・地震のマグニチュードMと震度Ⅰ(1)との関係はまさにこれに似ている・Mが光度にIが照度に・・・Mは出るエネルギーに関係し・Ⅰは来るエネルギーに関係している・・・震度Ⅰというのはおのおのの土地でどのくらい地震がはげしかったかという程度を示す・・・・・※注気象庁では現在使用されていない・この本は1967年第一刷発行です.これをみるといかにも粗雑だという感
(1/4)マグニチュードと震度・・マグニチュードMの他に震度1(Ⅰ)ということばが・・・・この二つは実によく混同される・・・混同されるのは「電球の明るさ」というのに二つの意味があって・これが混同されるのと似ている・・100ワットの電球と1ワットの電球をくらべるとき・100ワットのほうが明るいというのが普通・この場合明るいというのは光のエネルギーをたくさん出すとうい意味である・しかしここに本があって・・・読む
(5/5)松代地震について・・松代を例にとっていろいろの仮定的の場合を述べたが・・・もちろん数字的にそうキチンとしているものではない・しかし・・・いま蓄えられていると仮定されるエネルギーが万々一一つの地震でいっせいに放出されるとしてもそのMは悪くても6.5程度以上のものではないだろう・かなりたしかだと思う・・もっともこの計算では現在、エネルギーがあらたに供給されていることはないとしている・これが正しいか、
(4/5)松代地震について・・・松代地震がおこりはじめてからもう六〇万回という小地震がおこっているだからかなりのエネルギーがすでに解消されているだろう・ここで地震のエネルギーEとその地震のMとの間の関係logE=1.5M+11.8・に立ちのぼって考えてみよう・この式から分かるように・logEは0.3だけ変化しエネルギーEは半分である・いいかえればEが半分になればMのほうは0.2だけ小
(3/5)松代地震について・これについてはまだはっきりしたことはわかっていない・しかし前震が、たしかに、ある一つの地震の前震であるならば・・余震と同じように考えて・前震もやはり本震のエネルギーの蓄えられている地震体積の中におこると考えてもよいのではあるまいか・もしそうだとすると余震に対する宇津君の式をそのまま使ってもよかろう。・・かりに松代の地震群がある一つの地震の前震であると仮定してみよう・・・全くの
(2/5)松代地震について・気象庁これまで松代で行われた観測は実にいろいろの種類のもの・・・・・その結果分かってきた事実もおびただしい・・・・・しかし六〇万回という地震・・・そう広い範囲からおこっているのではないむしろせまい範囲からおこっているということは・何よりもいちばん大切な事だと思う・・地震のおこっている範囲は東西南北に15キロメートル大きくみても20キロメートルの程度・・・・面積から言って300----
(1/5)松代地震について・1965年の夏から長野県の松代付近で小さい地震がおこり出した.もう2年近くもつづいて・・・数はすでに60万回に達している.この群発地震を問題にしていったいこれはどういうことなのか・・・理解しようとするときに・・上に述べたような考え方が大切であるとつくづくと思うのである.・・・これ以外にありえないとさえ思う..一日に何百回も何千回もある地震一つ一つをくわしく調べてみたところでそれぞれ確
(5/5)弾性反撥説批判・・もう一つ・・田口ぼう三郎君がはじめた面白い実験がある・・金属の皿を熱してその上で少量のマツヤニを溶かす・よくとけたら熱するのをやめて皿をさます・・・マツヤニは薄い膜になって皿に固着する・このとき金属とマツヤニとは膨張係数がちがうからマツヤニの膜にはかなり大きなひずみがかかっているはずである・ちょうどルパートの滴のガラスのラッキョウと同じことに・・・・・そこでとがった針の先
(4/5)弾性反撥説批判・・ごく乱暴ないい方で一口で言ってしまえば・断層は地震の原因ではなくて地震の結果なのではと・・・地震のエネルギーが体積的にひろがって蓄えられているということはほとんど間違いのないことだと思うが・かなり大きな地震で・・地震の体積が大きいとすればその中に、断層の二本や三本は必ずあるだろう・地震体積に蓄えられていたエネルギーがどういう物理的メカニズムによって発散されるのかわからないけれども・と
(3/5)弾性反発説批判弾性反撥説は1906年のカリフォルニア地震を説明するために・・・・この特定の地震に関する限り正しいのかも知れないまたその後カリフォルニア州でおこった地震に関しても正しいのかもしれない・しかし近頃はそれをさえ疑う人もボツボツあらわれて来た・外国のある地震学者は痛烈なことをいっている・カリフォルニアには地質断層がたくさんあるそしてその間の距離はせまい・一方地震の震源の位置はそれほど精確
(2/5)弾性反発説批判・81・たとえば図28は1946年の南海道地震の余震域と、本震の震央の位置を示したもの・・・・本震がおこったのは余震域のずっとはじの方・・・・・余震域というのは本震のエネルギーを蓄えていた範囲をあらわしている・・・・松沢さんの結果と合わせて考えると・ある地震体積にエネルギーがギリギリいっぱいにたまったとき・まずこわれ始めるのは・その体積のふちの方であるということになる・これが
(1/5)弾性反発説批判・もう一度弾性反撥説にもどる・・・不思議に思うのはこの説は必ず既存の地質断層を引き合いに出している・すべての地震が既存の地質断層に関連があるというならば・全く新しいところには地震がおこらないとでもいうのであろうか・そして・・・ある地域内の既存の断層第一号ができたときには地震はどうしただろうかということも問題だろう・もしも地震がおこったのだとするならば、・その第一号の地震には・関連させる
日本でもたとえば近くは新潟地震とか、松代地震というような地震がおこると・・・日本の島にこれこれの力がかかっているからなどという「説明」が加えられることがある・・・日本の島全体にかかる力などというものを引き合いに出すのなら・なぜ「新潟」地震であって他のところではないのか・なぜ「松代」地震であって他のところではないのか・それが説明されなければならない・こういう「説明」には・・しばしば当惑する・・・・・地震の話では