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【鉱物言葉集】坂東眞砂子「夜の魚」より石に関する言葉ダイヤモンドは女の涙みたいだと、菜緒は思う。見ている者の気持ちを自分に惹きつけようとして、きらきら光る。はっきりいって、嫌いだ。坂東眞砂子「夜の魚」(『夢の封印』所収、文春文庫、p.99)菜緒は、宝飾店の販売員。ダイヤモンドと、ダイヤモンドをめぐる人間の欲望をいつも間近で見ている人物だ。「嫌いだ」と言いながら、ダイヤモンドの抗いがたい魅力を言い表した言葉だと思う。宝飾用にカットされたダイヤモンド《画像:Wikim
2025年53冊目は、坂東眞砂子著の『旅涯ての地下』を読みました。上巻を読んだので年内に下巻も読み終えたいと思っていました。正直、上巻を読むのに苦労したので不安もあったのですが、下巻のほうが読みやすかったです。考えさせられることばがたくさんありました。わたしは、特定の宗教を信じていませんが、神棚と仏壇のある家で育ち、ミッションスクールに通っていました。キリスト教の知識が多少あることは、ヨーロッパで生活するのに役立っています。でも、世界には本当にいろいろな宗教や主義を信じている人がいることを日
2025年50冊目は、坂東眞砂子著の『旅涯ての地上』を読みました。49冊目の『危険なビーナス』(東野圭吾著)がなかなか読み進められず、50冊目も並行して読むことにしました。でも、こちらもなかなか手ごわくて、読むのにとても時間がかかりました。下巻に手を出すのは先になりそうです。わたしは、人の名前を覚えるのが苦手です。日本語の名前でも覚えられないのに、カタカナの名前を覚えるなんて…できません。でも、名前を覚えないと、人間関係が分からないので、本を読み進めるのが難しくなります。この本は、ありがたい
春話二十六夜の後半、13の短編集です。かつて、週刊新潮に連載されて居た話プラス書き下ろしだとさ。様々な、浮世絵の春画から連想されるエロチックなお話が楽しめました。基本、話の主人公は女性側。毎度作者ならではの、ドロドロした事情を抱えた女性たちの叶わぬ恋愛ストーリーが、おっさんの私にもモヤモヤと悩ましいんだわなぁ短編ゆえに、スイスイ読めてしまいました。一部マニアの密かなお楽しみだった、春画ですけれど、昨今ではそれなりに見掛けるチャンスも有ったりするとか。何となく、気になりますなぁこ
ようやっとホラー映画のレビューを書いてみることにしましたとはいえ、私の場合は深く内容を掘り下げて~…とまではいかない、比較的シンプルな感想や、どんな方に向いているかなどの総合的なレビューを、さっくりと書いていく予定です。記念すべき第1弾は、先程視聴したばかり!YouTubeの角川シネマコレクションにて、2週間限定公開されている『死国』。ジャケット見て即視聴しました✨この絵…良いCDや書籍などで"ジャケ買い"というものがありますが、私の場合映画のポスターで視聴を判断する癖があります興味をそそ
タイトル死国公開年1999年監督長崎俊一脚本万田邦実仙頭武則制作国日本出演者明神比奈子(夏川結衣)秋沢文也(筒井道隆少年時代-森脇史登)日浦莎代里(栗山千明少女時代-鈴木美帆)日浦照子(根岸季衣)日浦康鷹(大杉漣)仙頭直朗(佐藤允)本作は1993年にマガジンハウスから出版された、坂東眞砂子の小説を映画化したもの。坂東は元々童話作家として活躍していた事もあり、本作が世に出るまで紆余曲折があったが、1996年に角川から文庫本化されたことで人気に火が付き、
桜の写真見せて!▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう今日は【さくらの日】だそうです。桜の写真見せて!桜の写真はフォルダになかったです。さくらの日だからLINEの画面に桜が舞っていたのですね。「春だなー」と思いました。お当番のお仕事をちょこちょこと手直しなんかしながらなんとか完成の目処がたちました。明日にはできるかな?今年16冊目読了。はじめましての坂東眞砂子さんの本。赤色のグラデーションと白いタイトル文字に禍々しさを感じて手に取りました。精
今朝、安住さんの「Time,」を見て(聞いて)いたら、「仁淀ブルー」という単語が流れてきた!知ってますよ仁淀川。私は以前、エロ&グロ×民俗を書かせたら随一の、坂東眞砂子さんの本を片端から読んでいたので…高知県の仁淀川のブルーのことです。画像はお借りしています。(これは、私の友人の「いの町」にある滝のようです)キレイですが、衝撃なことに、「仁淀ブルー」と検索すると、団体が出てきます!!https://niyodoblue.jp/高知県の「奇跡の清流仁淀川」とその流域6市町
毎度、後味苦い作品が楽しみな今は亡き作家の中編小説集。古事記に出て来る黄泉の国と、この世を結ぶ葛の橋。そんな雰囲気の吊り橋を挟んで起こる、高知の山奥を舞台にした男女の官能的ミステリーの表題作。作者にしては珍しく男性が主役。もうちょい、彼を掘り下げて欲しかったなぁーとは言え他2編、ちょいブラックユーモア的な作品にまるで、2時間ドラマの雰囲気のミステリーと楽しめました。作者がお亡くなりなって、もう数年経つのかな。今では古本屋で位しか著作を見掛けないけれど、忘れられるのが、かなり惜しい
いまから17年前の2007年にベストセラーになった「女性の品格」。図書館で立ち読みしていたら、おもしろそうな本だったので借りてきました。著者は、内閣府の男女共同参画局長や昭和女子大学総長などを歴任した日本の女子教育の第一人者です。高尚な人生訓がずらりと並んでいると思ったら、全体の3分の2くらいは、ハウツー本のような内容でした。例えば、・約束をきちんと守る・型どおりの挨拶ができる・よいことは隠れてする・敬語の使い方・乱暴な言葉を使わない・流行に飛びつかない・インナーは上質で新し
山姥を追いかけながら、小休止のつもりで坂東眞砂子さんの『山妣(やまはは)』を開いたら、巻頭のエピグラフが目に飛びこんだ。興味を持ち、『妣が國へ・常世へ』を読むと予想外に面白い。著者が『山妣(やまはは)』で描こうとしたのは、『山姥』の姿をした『山妣』だ。折口信夫の『妣が國へ・常世へ』は、祖先が敬い恐れた精霊の世界観が、現代に速やかに失われていった嘆きから始まる。われ/\の祖々が持つて居た二元様の世界観は、あまり飽気なく、吾々の代に霧散した。折口信夫妣が国へ・常世へ
かつて週刊新潮に連載された、短編13を集めた本だとか。毎話、艶やかな春画を元に官能小説の数々です。挿絵が先に有り、そこからストーリーって事ですわね。各話の前に、モチーフになって居る春画、おもわず何度も見直してしまいました。なるほどねぇ~です著者ならではの、ちょいホラーな展開は、全く無くあくまでも官能ストーリー。短いながらもしっとりしていました江戸時代の庶民の貞操観念って、結構フリーなんだかなぁコレが今まで、ほぼ興味無かった春画ですが、昨今ぼちぼちの取り上げられ具合。
こんばんは先日、NEWSの曲をランダムで聞いていたのですが、「今日は私の好きな曲ばかりがかかるなぁ」って思ってたんです。そうしたら私の好きな曲ばかりを集めたプレイリストを流していたからでしたwwWhetherNEWSって好きで、この曲を聞くとまたシゲちゃんのラップも聞きたいなっていつも思ってます。このプレイリストはかなり前に作ったものですが、(そこにどんどん好きな曲を足していってるの)ちゃんとヒカリノシズクもシリウスも入れてました。WinterMoonは音源を持っていなかったので
坂東眞砂子は、「四国」が映画化されたタイミングで文庫本から手を出して読み始めたので、私がまだ10代の頃、だったんだなぁと、読み終えて逆算しながら感慨深く思っていましたはぁ、著者が亡くなっていたことにしばらく気づいてなくて、(子育てと仕事で読む暇なかった)ショックを受けたなあ好きな作家がもうこの世にいなくなった自分の生きてる時間の流れの中でって言う経験はありませんか?氷室冴子のときもそうでしたずっと「銀金」の続きを待ち続けていました作品を読み返していると奇妙な気
図書館敗戦間近の箱根で、ドイツ軍人の変死事件が発生した。事件から浮かび上がる、秘密資料と陰謀の影。その存在は人々の運命を大きく変えてゆく-。緊迫の展開に息をのむ長編ミステリ。以前にこの作者さんの「朱鳥(あかみどり)の陵」という本を読んで、とても面白かったので借りてみました「朱鳥(あかみどり)の陵」は持統天皇の話でしたが、今回は戦中、敗戦、戦後の話戦中は、なかなか話がすすまず?という感じでしたが敗戦後からは、テンポよく話がすすんでいきました混乱した時代で、元気だったのは女性だっ
2012年発行最近、姫野カオルコさん、氷室冴子さん、自身と同年代の作家さんが続く坂東眞砂子さんも同年代いっこ下だったかな?「死国」「狗神」から古い日本の、土着的怖さのはほとんど読んでるはずイタリアで建築とデザイン勉強したそうでイタリアが舞台のオサレぽい本は、読んでいない(^^ゞ子猫殺しが騒がれたこともあったね2014年に55歳で亡くなっている何の才能もなく、何事も成さない自分は当分生きそうだ(笑)「朱鳥の陵」は、持統天皇の話当時は、異母兄弟は同所で育たないので
桜雨(集英社文庫)/坂東眞砂子編集の仕事をしている女性は、男と別れて同棲していた家を飛び出し、戦災を免れた古びたアパートの1室で新たな生活を始めた。女性は日本の幻想美術を集めた図集を出版しようと奔走して、数少ないコレクションを集めていく中で、会社の後輩の知人の元で見つけた異色の掛軸画に心を奪われ、その絵を図集に掲載しようと無名の作者に結びつく手がかりを探し始める。一方、女性と同じアパートの階下には二人の老女が同居していたが、二人は戦前の若いころに同じ女子美術専門学校で絵を学び
恐ろしい女の情念前回読んだこの著者の自伝小説で、著者に興味を持ったので、1冊だけ読んでみようと思った。『『わたし』坂東眞砂子著』心の闇に焦点この本は、時間待ちで図書館へ行ったときに『リサイクル本コーナー』で見つけた。『リサイクル本コーナー』は、図書館で必要無くなった本を廃棄前に市民…ameblo.jpなぜ1冊だけ?分野がホラーだと知ったのでホラーはちょっとと言いつつ読むんかい主人公は、持統天皇(645年~703年)実在の女性天皇と、その夢の中に入り込み心の中を読んで
心の闇に焦点この本は、時間待ちで図書館へ行ったときに『リサイクル本コーナー』で見つけた。『リサイクル本コーナー』は、図書館で必要無くなった本を廃棄前に市民に無料で払い下げる本が置いてあるようだ。何年も借り手がない、もしくは不必要に何冊も所蔵している古い本だと思う。ほとんどは、手芸などの実用書で全部で200冊ほどあった。そんなコーナーでなんとなくこの本を見つけた。作者名に見覚えがあり、高知県出身で奈良女子大卒業、直木賞受賞歴もある。奈良女子大といえば国立大学で偏差値の高い名門
桜の写真見せて▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう今日は【さくらの日】だそうです。桜の写真見せて。ワタシのスマホの画像フォルダには桜の写真はなかったです。お仕事お休みでした。HDDレコーダー整理したり録画しているバラエティ番組観たりYouTubeで動画を観たりスマホでゲームしたり本を読んで過ごしました。旅館やホテルを舞台にしたホラー作品のアンソロジー本です。アンソロジー本ははじめましての作家さんとの出逢いがあるのでわくわくします。『宿で死ぬ
坂東さんです。早く亡くなられた方です。今日の言葉はコロナ後では少しニュアンスが異なって来るかもしれませんね。土いじりしながら在宅勤務もあるかもです。葛橋(角川文庫)Amazon(アマゾン)493円
タイトルは「燃ゆる火も取りて包みて袋には入るとは言はずや逢はなくもあやし」という万葉集の持統天皇の歌からです。逢はなくもあやし(集英社文庫)Amazon(アマゾン)1〜3,621円この歌は調べたところ挽歌でして、持統天皇が夫の天武天皇のために詠んだとおぼしきもの。主人公の香乃は「すぐに戻ってくる」と言って出て行った恋人の篤史がなかなか戻らず、それを探るため彼の実家である奈良に向かいます。そして死んだことを知らされます。なぜ死んだのか、これが大きなテーマですが、奈良をめぐる
久しぶりの坂東眞砂子です。異国の迷路(新潮文庫)Amazon(アマゾン)106〜9,333円短編集でとても読みやすいです。舞台は主に海外、その先での「ぞくっ」とする話です。しかもほとんどが「起こりうるもの」ばかりなので、精神的にかなり怖かったです。恐怖を通じ、「人間てなんだろう」ということを自ずと考えてしまいました。ブックオフで200円以下、これでかなり有意義に過ごせるなんていい時代です。
久しぶりにホラーものを。これ、前から気になっていて、まさかフィクションだとは思いませんでした。犬鳴村[小説版](竹書房文庫)Amazon(アマゾン)742円内容は…、う~ん、まあまあ怖かったですね。犬神めいた要素が入っていましたが、似たようなものとしてはこちらのほうが文学的で、ある意味怖かったです。狗神(角川文庫)Amazon(アマゾン)495円
「桜雨」坂東眞砂子著戦中、戦後、そして現代に近い時代・・・一人の画家を巡る三角関係だけではない、人間関係、恋愛関係の絡み合い。誰が一番愛していたのか、愛されていたのか、ダメンズ好きであった私には反省と共に染み入る内容であった。せめて、この世から去る時に現世に気持ちを残さずに去れる様な、残りの人生を送りたいと感じた。読み応え有り。
くまみみママです。好きな本のことなら連続投稿できちゃうなぁ。戦争もの繋がりで坂東眞砂子先生の『桜雨』のレビューです。二人の女性の生涯を描いた作品です。戦前、戦中、戦後を通した内容なんですが、最後にサプライズがあります。美術学校に通う二人の女性(お嬢様と妬み系女子)がある男性と三角関係になってというお話です。なんか忘れられないんだよね。なんでなんだろう?昔巣鴨に住んでいたからかな?確か舞台も池袋や巣鴨です。お嬢様はイライラするほど世間知らずだし、妬み系女子は本当にひねくれていて
せっかく昨年一年で8キロ減量したのに最近少しづつ増量しております。お腹の調子もよくとにかく眠い眠いよくこんなにも眠れるものだともうすぐ脱皮します笑夢の中で印象的なふくろうが出てきました。美しい女の子でした。自分のできることで人を笑顔にできる仕事ってなんだろうとよく考えています。お導きがありますように✨パライゾの寺(文春文庫)Amazon(アマゾン)50〜17,298円もう亡
通常であれば、今日が新学期初日で、小学校の引き取り訓練があったはず。今年は、コロナ禍による休校措置のため、二学期が先週から始まっていて、密を避けるために引き取り訓練もありません。7月の手術のために仕事を辞め、術後の経過が良いにもかかわらず、そのまま無職なのですが、最低限の家事をするだけで、ダラダラ過ごして8月が終わってしまいました。まさに『小人閑居して不善をなす』せめて、ちょっとずつ断捨離を始めようと、手をつけたのが、非常用持ち出し袋の点検。賞味期限が5年以上過ぎたベビーフードとか、固
『午前零時』を読みました。13名の作家さんの作品が載っているアンソロジーになります。作品名と著者をメモっときます。・「ハンター」鈴木光司・「冷たい手」坂東眞砂子・「夜、飛ぶもの」朱川湊人(しゅかわ・みなと)・「卒業」恩田陸・「分相応」貫井徳郎・「ゼロ」高野和明・「死神に名を贈られる午前零時」岩井志麻子・「箱の部屋」近藤史恵・「午前零時のサラ」馳星周・「悪魔の背中」浅暮三文(あさくれ・みつふみ)・「1、2、3、
坂東さんは私のアンテナに引っ掛かった作家である。ホラーともオカルトともジャンル分けされるが、イタリアに興味を持って住みついてしまったところにも親近感を覚えた。惜しくも早逝してしまったが、タヒチにも暮らしていたとのこと。ぜひその様子を知りたいと思い、この本を手にとった。読みながら他人事ではないような気分になってしまった。大きな牝のシェパードとともに山刀を振り回しつつ山を散歩し、エコでヘルシーな暮らしをしながら(とはいえご本人はスモーカーだったようだ)、ゆるいタヒチ人たちを半ば呆れつつ観察し、