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去る者は日々に疎しという。が、わたしの場合、そんなこともない。早く亡くなった知己3人のことは、常に内部で揺曳している。明日4月22日は、スポーツジャーナリストだった阿部珠樹さんの命日だ。最後に入院先で会ったとき、阿部さんは彼とおなじ病で他界した歌舞伎役者・坂東三津五郎さんのことを話題にしていた。中村勘三郎さんと坂東三津五郎さんとわたしたちは同世代だった…阿部さんが生きていたら訊いてみたいことはいくつもある。今年の大谷選手はホームラン王というより首位打者を狙えるのではないか?山本由
今回は吉右衛門が脱退前最後の公演となった市村座の筋書を紹介したいと思います。大正10年2月市村座絵本番付演目:一、八陣守護城二、小磯ヶ原三、六歌仙四、新皿屋敷月雨傘この時既に脱退日のXデーの日取りまで決めていた吉右衛門でしたが秘密が漏れるのを恐れてか弟子や弟達にも脱退を打ち明けていなかった事もあり、市村座の幹部や菊五郎は今回の公演が吉右衛門との最後の公演になるとはつゆ知らず帝国劇場から宗之助をゲストに再び迎えての座組となりました。参考までに大正7年に宗之助
こんばんはいつもお読みくださりありがとうございます勅使河原宏監督利休(1989)視聴しました豊臣秀吉:山崎努利休:三國連太郎りき:三田佳子北政所:岸田今日子🌸見終わって振り返ると利休と秀吉のラブ・ストーリーだったのだと思える。エンディングはSFのようなホラーのような緊迫感を強く感じた。序盤から秀吉の茶の湯の作法に利休がやや渋い雰囲気を見せたり黒を否定する秀吉がいたり(三國連太郎さんの含みのある表情表現の絶妙さ、山崎努さんの秀吉がそれを繊細にもしくは神経質にそれをくみとって
今回は大正10年1月シリーズの最後であり、波乱の1年の幕開けとなった市村座の筋書を紹介したいと思います。大正10年1月市村座演目:一、初元結元服曽我ニ、盛綱先陣三、春興鏡獅子四、玆江戸小腕達引前年11月の田村成義の死によりとうとう最後の歯止めも失った市村座は吉右衛門の脱退を食い止める手段は無くなりいつ何時彼がいなくなってもおかしくない状態となりました。そんな中で行われた正月の市村座は前年の3月に亡くなった初代中村又五郎の遺児である中村幸雄が親の名跡を継いで二代目中村
SNSの8年前の投稿に懐かしい写真が😉📷💡30年くらい前、坂東流尾鷲のお師匠さんの舞踊会パーティーで、僕が司会して、寿兄さん(十代目坂東三津五郎)と、当時の奥様だった大学の後輩でもある“近藤さと”さん、チャコおば様(坂東寿子)と会主の尾鷲のお師匠さん、坂東三津二郎さんで、鏡割りの時の写真でした😁📷😄寿さんもチャコおば様も、彼方の世界で踊っているのかなぁ😃👘
大変多くの方のご訪問いただきました。ありがとうございました。2月26日、この日の投稿は、大河ご出演の巳之助さんに三津五郎さんの面影を見つけて、歌舞伎から遠ざかっていた気持ちが再燃したことから、つぶやかせていただきました。大好きだった方のご命日に際し、彌十郎さんの投稿を拝見、その後、所さんの『ポツンと一軒家』の番組を観たら、彌十郎さんがご出演されており、一気に三津五郎さんへ気持ちが昂りブログに飛んでいった次第です。体調が良い日もあれば違う日もあり、なかなか続いて投稿できておりません。本来ならば、
二代目坂東巳之助(ばんどうみのすけ)さん。2024年NHK大河『光る君へ』の円融天皇役でご出演されていました。ご出演は嬉しく十代目坂東三津五郎さんの面影を感じ、見入っていたのですが、第4話で花山天皇(本郷奏太)へ譲位となり、お姿拝見できなくなり寂しい限りです。二代目坂東巳之助さんの父は十代目坂東三津五郎(ばんどうみつごろう)さん。(2015年2月21日ご逝去)2月21日は亡き父、十代目坂東三津五郎さんのご命日です。先日、坂東彌十郎(ばんどうやじゅうろう)さんご自身のブログに、ご命日に
新井旅館に残る昔の歌舞伎のパンフ大正15年本郷座2月興行大正15年は1912年、今から112年前の興行パンフレットです。本郷座は、現在の東京都文京区本郷3丁目に明治初期から戦前(昭和)まであった劇場です。明治6年(1873年)本郷の地主奥田某が本郷区春木町に奥田座を開場。明治23年(1890年)に本郷大火で類焼、翌年新築開場したが、明治31年(1898年)にまた類焼、その翌年に再築開場。明治35年(1902年)に区名を採って「本郷座」と改称。大正12年(192
琴ノ若のおじいさんにあたる琴桜のファンでした。私が知っている琴桜は横綱になったもののもう引退直前の土俵でした。大関でもう引退かと思われていましたが突然連覇し32歳で横綱昇進。遅咲きの琴桜などと言われたのを覚えています。そういえば新春浅草歌舞伎で坂東巳之助さんの舞台をみている時にふとおじいさまの舞台を思い出しました。祖父は九代目坂東三津五郎。私が歌舞伎を見始めた時はまだ坂東蓑助。九代目三津五郎の襲名披露も観ました。息子である十代目三津五郎さんとは番組でご一緒したり、食事をしたり可愛
1月23日、今日は亡き十代目坂東三津五郎さんのお誕生日。私が三津五郎さんを初めて観たのはNHKの朝ドラ「おていちゃん」主人公の兄役をされていました。その後TVで放送されていた舞踊などを観るようになり、歌舞伎にも足を運ぶように。八十助時代から幾度となく歌舞伎座や踊りの会に行きました。私は三津五郎さんの舞踊が大好きでした。身長が余り高くない三津五郎さんですが、踊りを踊っている時にはとても大きく見えて「芸のちから」をまざまざと感じました。生きていれば68歳。円熟味を増し、活躍されていた
1月9日(火)浅草公会堂での「新春浅草歌舞伎」がたいへんな人気ですが、浅草公会堂前で出演者が勢揃いした写真が届きました!✴️今年の公演で尾上松也さんが座頭を降りるそうで、中村隼人さんや坂東巳之助さんや坂東新悟さんなども卒業するそうです来年からは中村橋之助さんが中心となって頑張っていくようですかつては若い頃の中村勘三郎さんと坂東三津五郎さんが中心となってやったり、中村勘九郎さんと中村七之助さんが中心となってやったりした「新春浅草歌舞伎」ですから、ひとつの登竜門みたいなものですからねぇ~🎵
こちら雨降りの音がします☔さて、今朝はもう一つ休刊した歌舞伎専門誌【演劇界】の2007年リニューアル創刊号からのバックナンバーから2009年5月号より⬆表紙:坂東三津五郎&中村宜生【蘭平物狂】撮影:篠山紀信榎そのさんの連載は市川左團次さんの南郷力丸のイラストと彼についてのお話でこのとき円熟をむかえていた彼は若い頃、二代目尾上松緑さんに稽古場で『役者やめちまえ!』と叱りとばされ『ナニクソ!』と役に向かっていっていた、というエピソードをお話してくれていました先日、追悼番組
利休の書簡桑田忠親氏利休の書簡には、「鳴海」と言う右筆が代筆したものが混じっている。写真のものはその代表例とされている。桑田忠親氏曰く「利休の消息とその筆者を鳴海であると証明した宗旦の書付が、つぎの様に、同じ一服に表具されているのである。」(以下活字文写真」所蔵は、歌舞伎役者坂東三津五郎氏。「この掛軸は、三井高大元男爵旧蔵の珍品だが、高大氏が形見として、三津五郎氏に譲ったものであると言われる」桑田忠親氏は続けて「さて、この宗旦の極め書のある鳴海筆利休消息を、利休自筆の消息と比べ
今回は帝国劇場と同じ月に行われた歌舞伎座の筋書を紹介したいと思います。大正9年6月歌舞伎座演目:一、宮内局二、素襖落三、太平記忠臣講釈四、百組出世鳶五、梅菖蒲團扇彩色この前演芸画報で紹介した5月公演終了後、幹部役者はそれぞれ左團次…新富座に出演中車…中座に出演し鴈治郎と共演羽左衛門…帝国劇場に出演と抜けて歌右衛門、段四郎、仁左衛門が残りました。そこへ前年と同じく市村座連を迎えての引越公演が行われました。参考までに前年の引越公演『大
11月10日(金)歌舞伎役者さんは往々にして若くしてお父様がお亡くなりになる事が多いです十八代中村勘三郎さんは33歳で、中村勘九郎さん・中村七之助さんは31歳と29歳でお父様が亡くなっています尾上松也さんは20歳の時にお父様の尾上松助さんが亡くなっています市川團十郎白猿さんは36歳でお父様市川團十郎さんが亡くなっています坂東巳之助さんは26歳の時にお父様の坂東三津五郎さんが亡くなりました先日、その坂東巳之助さんの舞台写真を見たらお父様の三津五郎さんに似てきてビックリしました!✴️勘
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます吉例顔見世大歌舞伎昨日で六日目昨日は眠くなかった!気圧の変化が大きく影響していたかなあいもかわらず夜の部の途中からの参加ですさて通っていくと後見さんのお仕事ぶりにも目が行くようになるゆとりが出てきますねこのタイミングで扇渡してるのか〜とか片付けてるんだなとか役者さんが役を生きながらでも冷静にその段取りも仕組んで実行していっているのが、その共同作業ぶり連携ぶりにもワクワクしています舞台は充実中で応援中の芝翫さん
今日・10月29日は、語呂合わせでとらふぐの日なんだそうです。若い頃は外食≒焼肉だった私は、〝高いのにゴムみたいな食感〟のフグには全く興味がありませんでした。ところが45歳過ぎてから突然美味しいと感じ始め・・・これからの寒い季節に女房と外食するとなれば、まず〝ふぐちり(てっちり)〟が頭に浮かぶように。単にトシで脂を受け付けなくなったのか、はたまた多少は舌が肥えたのか・・・多分前者でしょうけどネ。😅私ら夫婦は見た目が美しい薄切りのふぐ刺しよりも、歯応えのあるぶつ切りの
今回は珍しく2ヶ月連続で同じ劇場の筋書を持っていたのでこれを紹介したいと思います。大正9年5月市村座演目:一、五十三駅扇宿附二、神霊矢口渡三、富士額男女繁山四、傀儡師五、花橘劇繁昌前回の筋書でチラリと触れましたが今回は友右衛門に続く襲名披露公演でもありました。今回襲名したのは尾上琴三郎→尾上鯉三郎大谷東五郎→大谷力蔵市川小瀧→市川瀧之丞尾上三五郎→尾上菊十郎尾上琴次→尾上菊次尾上五郎→尾上新七尾上扇五郎→尾上蟹十郎の計7人となります。名前が
9月28日(木)今日、国立劇場の大劇場では久しぶりに39回「俳優祭」が開催されました!✴️新型コロナウイルス騒動もあったので本当に久しぶりに感じます本当は2020年に予定されていたのですが、それも新型コロナウイルスの影響で中止になって今回の開催になったとのことです!✴️CAPONEのお客様でもある坂東彦三郎さんが実行委員として頑張っていらっしゃるようで、そのあたりの事は彦三郎さんのブログ『ヒコり言。』に詳しく書いてあるので、一度読んでみて下さい!☺️面白いですよ✨『俳優祭』と言えば
今回は大正9年4月シリーズの最後となる市村座の筋書を紹介したいと思います。大正9年4月市村座六代目大谷友右衛門襲名披露演目:一、荏柄の平太二、蝶花形名歌島台三、曽我綉侠御所染四、浅草みやげ参考までに最後に紹介した市村座の本公演の筋書『大正8年5月市村座進む崩壊へのカウントダウン』今回は久しぶりに市村座の筋書を紹介したいと思います。大正8年5月市村座演目:一、浜松の家康公二、船弁慶三、安政三組盃四、五月幟柏重葉前回の筋書から約1…ameblo.jp
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます相変わらず真夏の疲労困憊中です昨日ご紹介した雑誌の三代目中村橋之助(現・中村芝翫)インタビューから印象的な言葉を抜粋「最初に舞台に上がった記憶?もちろんありますよ。四歳の初舞台から全て記憶に残っています。小学校に上がってからは毎月のように舞台に出ていましたね。いつも早退していたので、小学校一年生の頃に、母が学校の先生に“幸二(本名)は全然、読み書きができないけど大丈夫でしょうか?”と尋ねてね。先生は、“あれだけ芝居で台詞を覚えて
坂東三津五郎主演。経営不振の温泉旅館の建て直す「スパ・コーディネート」が難事件に挑む、旅情たっぷりのサスペンスドラマシリーズ第2弾。今回は、金沢城と深谷温泉を舞台に、坂東演じる章太郎と角野卓造扮する浩介が、覚醒剤に絡む事件に巻き込まれる。オール金沢ロケで収録されたこの作品は、金沢の街並みや美しい景色など盛り沢山。松城章太郎(坂東三津五郎)と龍巳浩介(角野卓造)は、深谷温泉の石屋という旅館のリニューアルを依頼されて金沢にやって来た。能舞台を持つ創業210年のこの旅館としては、改築をして女性客を呼
今回は昨日から行われている東コース松竹大歌舞伎に関連して少し時代を遡ってこちらの筋書を紹介したいと思います。※注:今回の筋書に出て来る役者名は当時名乗っていた名跡で記しますのでご注意ください。明治40年9月市村座演目:一、鬼一方眼三略巻二、十番切三、籠釣瓶花街酔醒まだ六代目尾上菊五郎と初代中村吉右衛門が合流する前、言わば黎明期の二長町市村座とも言える頃の筋書になります。以前に紹介した初期の二町長市村座の筋書『明治42年11月市村座初期二長町時代』今
坂東三津五郎主演。経営不振の温泉旅館の建て直す「スパ・コーディネート」が難事件に挑む、旅情たっぷりのサスペンスドラマシリーズ。第4弾は、信州の戸倉上山田温泉が舞台。かつてコンサルティングした老舗旅館を再び訪れた坂東演じる章太郎と角野卓造扮する浩介。そこで、殺人事件が発生し…。事件のカギは恋する女心を描く“恋しの湯伝説”と“真田家の六文銭”の旗印に秘められていた。演出は「岸辺のアルバム」などの名作を手がけた堀川とんこう。かつてコンサルティングした上山田温泉の老舗旅館を3年ぶりに訪れた松代章太郎(
坂東三津五郎主演。経営不振の温泉旅館の建て直す「スパ・コーディネート」が難事件に挑む、旅情たっぷりのサスペンスドラマシリーズ第3弾。今回は、国宝の彦根城をのぞむ琵琶湖・彦根を舞台に、美女三姉妹と琵琶湖真珠をからめたシリアスなストーリー展開。なお今回は、三津五郎の息子・坂東巳之助も出演し、親子共演が実現した。琵琶湖畔に建つ温泉旅館・秀水旅館のリニューアルを請け負った松城章太郎(坂東三津五郎)と龍巳浩介(角野卓造)は、完成披露パーティー出席のため彦根に降り立った。早速、彦根城にやって来た章太郎は、
二月堂のお水取りには、何度かうかがいました。お堂の外から、沓の音・声明の声・体を打ち付ける音を聞いたことはありますが、お堂の中の様子を見ることはありませんでした。中の様子を拝見することが出来、次に二月堂にお参りする時は、また新たな気持ちになることと思います。伝統芸能情報館での「怪談物のつくりかた」も観てきました。怪談に限らず、人形とか着ぐるみとかが大好きです。車引の牛さんとかも、じーっと動かなくても大好きです。「馬盗人」のお馬さん、大好き!です。三津五郎さんのあとを継いで、巳之助さ
母べえ2008年1月26日公開日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏な時代を舞台に、情愛深い家族の姿を描いた感動作。原作は野上照代のノンフィクション小説。あらすじ昭和15年の東京。家族と共に倹しくも幸せに暮らしていた野上佳代だが、反戦思想を持ったドイツ文学者の夫、滋が治安維持法違反で検挙されてから、その暮らしは一変する。不安と悲しみを募らせる野上家に、一筋の光として現れたのが、滋のかつての教え子である山崎徹だった。小さな出版社に勤める彼は、不器用だが優しい性格で長女・初子と次女・
ちょっと前の放送を録画していたもの。役者によってそれぞれの演じ方があるのは勿論のこと。それを山蔭右京という人物から観るのは興味深い。つまり役者ごとの浮気の了見が楽しめる。<シネマ歌舞伎>『身替座禅』|衛星劇場歌舞伎・伝統芸能www.eigeki.com本作では右京を中村勘三郎。玉の井を坂東三津五郎。黄金コンビですね。勘三郎さんの右京。奥方の前でめちゃ神妙にしている。緊張感がハンパない。そんで朝帰りの酔態で見事にそれが開放さ
3月9日(木)4月に名古屋御園座で上演される「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」という演目は十八代中村勘三郎さんが、1974年に實川延若さんが上演して以来上演されていなかったものを延若さんに直接教わって、その年から勘三郎さんと坂東三津五郎さんが企画を任された1990年の歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」の夜の部で復刻してたいへん話題を呼んだ演目です!✴️その衝撃の演出が歌舞伎ファンの間で波紋を広げ、その後何度も再演して勘三郎さんしかやらない得意の演目になったんです🎵1990年8月の「八月納涼
武士の一分(いちぶん):作品情報-映画.com武士の一分(いちぶん)の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」に続く、原作・藤沢周平×山田洋次監督による時代劇3部作の最終章。東北・海坂藩の...eiga.comこの画像がポスターだったイメージ…でもさすがJ事務所キムタクの画像・・・このくらいしか拾えません(人様のは転用出来ないので)映画.comのフォトギャラリーも2枚しか無くてキム