ブログ記事5件
【大学入試問題で読み解く「超」日本史】先日、『大学入試問題で読み解く「超」世界史・日本史』(片山杜秀著、文藝春秋)を読んだ。以下は、一部抜粋。(その6)【問題1】天皇機関説と天皇主権説次の文章を読んで、次の問いに答えなさい。(問1から問4まですべてで400字以内)美濃部達吉の(a)天皇機関説は、1910年代の憲法論争を経ながら、学界はもとより政界・官界・司法界など広く通説として定着していた。にもかかわず、1934年秋ごろから軍部・右翼などにより天皇中心の国家
「天皇機関説」事件(集英社新書)Amazon「天皇機関説」事件(集英社新書)Amazon「天皇機関説」事件(集英社新書)[山崎雅弘]820円楽天「天皇機関説」事件(集英社新書)[山崎雅弘]820円楽天「天皇機関説」事件【電子書籍】[山崎雅弘]648円楽天立憲君主制で曲がりなりにも普通選挙が実施された民主主義国家が、息の根が止まった事件の一つ。腹立たしい話なのは、在郷軍人会のような些か頭が足りているの
*問題は、「一橋大論述新研究86(14-Ⅲ問題)」で確認してください。解説問1・問2天皇機関説にかかわることとして、以下の点を確認しておきたい。■天皇機関説とは何か■天皇機関説(国家法人説)とは、統治権の主体を法人(法律上の人格を認められた組織)としての国家に帰属させ、天皇は、国家の最高機関として憲法の条項にしたがって統治権を行使する存在であると考える学説をいう。こうした解釈は、伊藤博文らの立憲政治に対する理解を発展させたもので、美濃部達吉の登場する以前から、
2-6軍部の台頭②(高橋財政・皇道派・統制派など、SNG下p.100~p.104)➊高橋財政期に展開された諸政策を、簡潔に説明せよ。→参考:「一橋大論述新研究38(10-Ⅱ問1を考える)」➋高橋財政の後半期に日本経済が直面した新たな課題を、簡潔に説明せよ。→参考:「一橋大論述新研究39(10-Ⅱ問2を考える)」➌皇道派とは何か、簡潔に説明せよ。➍1935年の国体明徴声明がもたらした結果を、簡潔に説明せよ。➎広田弘毅内閣のもとで実行さ
問13標準レベル明治憲法下における憲法学説について述べた文として誤っているものを、次の➊~➍のうちから一つ選べ。➊上杉慎吉は、穂積八束の後継として東京帝国大学の憲法講座担当教授となって天皇主権説を唱える代表的学者として活躍し、美濃部達吉と激しく論争した。その主張は、国家の「統治権」は無限であり、天皇の命令に臣民は絶対無限に服従しなければならないといった考え方に基づいていた。➋天皇機関説とは、「統治権」の主体を法人としての国家に帰属させ、天皇は、国家の最高機関として憲法の