ブログ記事32件
「嗤う」って字を出すのが面倒臭い著:京極夏彦ジャンル:ホラー(?)2007/03分に加筆修正■□■おなじみ、京極夏彦の有名作。映画化もされ、私も先に観た。珍しいことに原作を読んでから映画を観る事を常にしている私が先に観ちゃったのだ。京極作品は、「巷説」シリーズを読んでファンになってしまったが、その他の作品を読んだ事が無いというていたらく。本書「嗤う伊右衛門」も映画よりも小説のほうがずっといい・・と聞いていて取り寄せていたにも関らず、事務所の
・単行本:1997年6月中央公論新社・文庫本:2001年11月角川文庫<内容紹介>幽晦との境界が――破れている。内部の薄明が昏黒に洩れている。ならばそこから夜が染みて来る。生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩――四谷怪談を江戸の闇に花開く極限の愛の物語へと昇華させた第25回泉鏡花文学賞受賞作。「巷説百物語」シリーズ・御行の又市の物語はここから始まった。本作の四谷怪談を京極独自の解釈でアレン
・2024年9月『このミステリーがすごい!』編集部(編集)<内容紹介>デビュー30周年を記念した京極夏彦のファンブック。『このミス』やキャラクター文化を通じて振り返る百鬼夜行シリーズの徹底解説、ホラーの新鋭・梨も魅了する「談」シリーズの紹介などの京極作品の紹介に加え、綾辻行人×京極夏彦、水木しげる×京極夏彦といった超貴重な対談資料も再録!ファン必携の一冊です!読了日:2024年12月15日書店をぶらついていたら、たまたま見かけて購入しました。京極
読書メーターのほうは登録開始から9年経ったようで、長く居させてもらっているなと思います。2024年10月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:5398ページ■鏡じかけの夢10月3日著者:秋吉理香子■AΩ超空想科学怪奇譚10月5日著者:小林泰三どこかで聞いたことのあるガジェットが色々含まれていますが、そこに安定の小林泰三クオリティが相和して、他の追随を許さない独自のSF小説になっていました。旅客機の墜落事故。生存者のいない大惨事であ
京極夏彦著『嗤う伊右衛門』(角川文庫)を読みました。同じく京極さんの著書『巷説百物語』に登場する「又市」がいわゆる推しになってしまった私今作にも登場することを知り、会いたさ募って購入四谷怪談はあまりに有名で、自分の中では知ってて当然のお話私欲のために邪魔になったお岩に毒薬を飲ませた伊右衛門。その伊右衛門への恨みを晴らそうとお岩は幽霊となって復讐する。私の記憶ではこんな感じけれど本作では設定がかなり違っていて伊右衛門が悪い人とは思えないし、気の毒にさえ思えてしまう。深作欣二監
早番は、早起きするから辛いよねただ夕方から寝るまでが長いから、ノンビリンと出来るのがヨロシイな晩ごはんキャベツ丸々買ってきた今夜はキャベツをたんと食べますよンパン×4人参だけクリームシチューキャベツ炒めキャベツとピクルスのサラダ今日はシチューにベーコンを入れたのよ♫旨し美味しのご機嫌夕飯いただきながら映画鑑賞しました「嗤う伊右衛門」(2004)京極夏彦の同名小説を筒井ともみが脚色し、蜷川幸雄が演出した悲恋モノホラー要素は殆どありませんでも、なんか良いんだよね「
『ハウルの動く城』(文庫挿入/徳間文庫)監督:宮崎駿出演:声)倍賞千恵子、木村拓哉原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『海猿』監督:羽住英一郎出演:伊藤英明、加藤あい原作:佐藤秀峰『クイール』(店頭配布)監督:崔洋一出演:小林薫、椎名桔平原作:秋元良平、石黒謙吾『嗤う伊右衛門』(文庫挿入/角川文庫)監督:蜷川幸雄出演:小雪
【疱瘡を病み、姿崩れても、なお凛として正しさを失わぬ女、岩。娘・岩を不憫に思うと共に、お家断絶を憂う父・民谷又左衛門。そして、その民谷家へ婿入りすることになった、ついぞ笑ったことなぞない生真面目な浪人・伊右衛門―。渦巻く数々の陰惨な事件の果てに明らかになる、全てを飲み込むほどの情念とは―!?愛と憎、美と醜、正気と狂気、此岸と彼岸の間に滲む江戸の闇を切り取り、お岩と伊右衛門の物語を、怪しく美しく蘇らせる。四世鶴屋南北『東海道四谷怪談』に並ぶ、著者渾身の傑作怪談。(「BOOK」データベースより)】
こんなのは嫌だけど、でも美しい。知ってるお岩さんの話「四谷怪談」ではなく、底本「四谷雑談集」とのハイブリッド。巷説百物語で活躍する又市は「四谷雑談集」の登場人物のようで、この嗤う伊右衛門で生まれたキャラクターのようだ。マザコン男たちの「かまってくれ癇癪」に振り回される気高すぎるお岩さん。「お岩様、善くお聞きなせえ。世間の下司どもがお前様を笑うのは、その顔の疵が醜い所為じゃあ御座居ませんぜ。そンな隠せば隠せるものを隠さねえ。飾りもしねえし恥ずかしがりもしねえ、そんな強エお前様が、世間は怖え
横浜駅近く台町のひっそりこっそり整体サロン、CATNAP整体院の樫本です。いやぁ、昨日の半沢直樹もはらはらどきどき面白かったですねぇ…次回が最終回ということで、今から寂しくて仕方がありません。あんなに可愛い大和田専務にもう会えないだなんて!!香川照之さん大好きなんですよねー。初めて香川さんを知ったのは、京極夏彦原作の「嗤う伊右衛門」の映画化を観たとき。小股潜りの又市を演じているのを観ていいなぁーと思ったのでした。ちなみにこれは四ッ谷怪談のお岩さんをベースにしたお話。伊右衛門は唐沢
最近読んだ本です。「嗤う伊右衛門」(京極夏彦)この本は、「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷怪談集」を下敷きに執筆されています。なので、登場人物名は同じでも、子供の頃に知った怪談とは物語の展開が全然違いました。有名はお岩さんや伊右衛門が出てきます。怪談の伊右衛門はとっても嫌なイメージですが、こちらの伊右衛門は、性格的にかっこいいです。時代物は言葉が難しく苦手意識があったのですが、非常に面白くてどんどん読み進められました。読めない漢字が沢山出てきて、調べな
みんなの回答を見るこちらは蜷川幸雄監督作品「魔性の夏四谷怪談」ショーケンと高橋恵子のコンビ高橋惠子は日本に珍しい生活感のある色気のある女優後に梅川やガートルードを任されたのは蜷川さんもいい女だと思ってたんでしょうねあの頃映画「魔性の夏四谷怪談より」[DVD]Amazon(アマゾン)1,480〜10,094円こちらはコクーンでの蜷川演出「四谷怪談」竹中直人の伊右衛門とはまた色っぽいでしょうね岩が地味な気もしますが。四谷怪談[DVD]Amazon(アマゾン
今日、7月26日は「幽霊の日」。『東海道四谷怪談』の初演が1845年の7月26日だったことから、決められたらしい。お岩さんは恐らく『番町皿屋敷』のお菊さんと並んで日本人の幽霊のイメージを決定付けた幽霊、だと思う。ホラーはとにかく日本ものが怖い。『リング』も『呪怨』も断然、オリジナルの方が怖い。海外のものは、人の情念の恐ろしさより、悪魔オチに頼る部分が大きくて、それは不気味ではあっても、居心地が悪いような背中から這い上がってくるような恐怖はない。そう思うのは日本人
本日は櫛の話題ばかりで申し訳ございませんが、もう少しお付き合いくださいませ。京極夏彦氏の著作『嗤う伊右衛門』では、民谷岩のために美しい櫛を入手します。櫛の詳細は当ブログの『嗤う伊右衛門に出てくる櫛』をご覧ください。https://ameblo.jp/kanzashi-dou/entry-12593251419.html嗤う伊右衛門に出てくる挿し櫛は、以前のブログでも紹介したように、民谷伊右衛門と民谷岩、夫婦の愛の証でもあります。それくらい櫛を妻に贈る
京極夏彦氏の作品である『嗤う伊右衛門』に出てくる櫛がとても美しいのです。菊重ねの蒔絵文様に、櫛の背部分に銀細工を施した高価なお品だと原作では紹介されております。そして映画では黒地に、やはり菊花の蒔絵を散りばめた美しい佳品として登場します。『嗤う伊右衛門』はつまりは四谷怪談にちなんだ内容なのですが、そのためやはり櫛が絡んでくるわけなのですね。四谷怪談では櫛にお岩の髪が絡みつく、という情景が思い描かれますが、『嗤う伊右衛門』では櫛は民谷伊右衛門が愛しい妻へ贈るものとし
はい、みなさんおはこんばんは!!ともよです。週末の外出規制でお出かけできない方々が多いと思いますが、Twitter等を見ていると、皆さん結構色んな方法で自宅で出来る楽しみを見つけてて、「なるほど!」と感心させられることが多いです。パンデミックが~とか感染が~とか、今までは映画や漫画の世界だけかと思っていた事が現実世界で起きてるな~とちょっと不思議な気持ちです。映画『復活の日』みたい。ということで、暇を持て余しているそこのあなた!!花曇りのこの季節にしっとりとした一冊o
備忘録ページ、去年は全然書いていないんですね。読んだ本は一応記録していたので、備忘録として振り返り投稿です。ただ、幾らかは記録漏れあるような気がしますが・・・十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編。連続放火事件に隠された真実を追
櫛は一般的には『苦』と『死』を連想させるため、贈り物には向かないとされています。それでもその昔、江戸時代では好いた女性へプロポーズの際に櫛を贈ることもありました。そこには、『苦労も幸せも共に過ごし、死ぬまで添い遂げよう』という意味が込められていたのですよ。なんとも粋かつロマンチックですよね。つまり櫛は江戸の女性にとって、エンゲージリングと同じ意味合いだったわけです。きっと昔の女性も、美しい櫛を見ては、好いた殿方から贈られたいと憧れたことでしょう。
本日ご紹介するのは、京極夏彦先生の「嗤う伊右衛門」です。四代目鶴屋南北の「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」をベースにした、京極夏彦先生版の四谷怪談です。皆さんも、四谷怪談という名称くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?お岩さんが出てくる、あのお話です。京極夏彦先生の斬新な解釈により、現代に蘇った「四谷怪談」は、人間の心の怖さを描いたホラーであり、謎が謎を呼ぶミステリーであり、また美しいラブストーリーでもある。極上のエンターテイメント作品です!!
2004年公開。良かったです。原作が京極夏彦さんということもあってかシリーズはちがいますが『巷説百物語』の雰囲気を色濃く出した作品かと思います。又一が、わりと重要な役でしたので。怪談というよりは不思議話。怪談も蓋を開けてみれば・・・という感じかと思います。四谷怪談の新解釈というよりは原案は四谷怪談ですと言った方がしっくりきます。『絶対の悪人』として存在する伊東が撒き散らす悪意。岩や、伊右衛門を中心にそれぞれを繋ぐ縁が伊東の悪行を根源に引きずられるように不幸へと堕ち
『嗤う伊右衛門』2003cast唐沢寿明小雪池内博之香川照之椎名桔平監督蜷川幸雄原作京極夏彦嗤う伊右衛門:作品情報-映画.com(eiga.com)8/1515日に鑑賞。世間ではお盆休みだったりしてますが、関係なく仕事してます。仕事と暑さでフラフラになってます。夜はヒンヤリとしたいと思い、観てみました。監督蜷川幸雄原作京極夏彦主演唐沢寿明並んだ名前だけを見ると必要以上に期待は膨らみます。16年前の映画。古さは感じません。主演伊右衛門の唐沢寿明安
京極夏彦氏の『嗤う伊右衛門』を読みました。これは京極氏のシリーズもの2種類が関係してきます。巷説百物語シリーズというのがあって、それは…ホントにザックリいってしまうと、悪者がいて懲らしめるためにある主要人物たちが妖怪やら幽霊やらのせいにしてやっつける、みたいなシリーズのものなんですけど(ザックリすぎて申し訳ない)、そこに登場する人物がこちらにも出ています。本作品は「江戸怪談シリーズ」になるんですが、そのシリーズはまたまたザックリですけど、江戸時代が背景の怪談で誰もが知ってるものがありますが
先日、ある方と「タイトル」について少し話しました。私は、詩を少し書いたりするのですが、タイトル(題)をつけるのが、自分でも嫌になるほど下手なんです。映画でも本でも歌でも「題名」って大事ですよね。先日、去年映画館で上映された『ジュラシック・ワールド/炎の王国』をDVDで見ました。サブタイトルが「炎の王国」ですが原題は「FallenKingdom」です。直訳すると「滅亡した王国」「炎の王国」だと、なんとなく映画全体がジュラシック・ワールド(島)でのできごとを中心に描かれ
切腹を命ぜられた父親の介錯をした後、浪人へ身を落とした伊右衛門。だが、物静かで家事を好む彼は、その身分に甘んじることを苦とせず、真面目な暮らしを続けていた。一方、凛とした佇まいから美しいと評判の民谷岩。ある時、彼女は悪病に冒され、顔の右側が崩れてしまう。しかし、周囲の人々の冷たい反応をよそに、岩は自分を失わず生きていた。そんなある日、伊右衛門は御行乞食の又市から民谷家への婿入り話を勧められる。そして夫婦となった伊右衛門と岩は、次第に互い
嗤う伊右衛門[DVD]3,024円Amazon2003年でしたか~韓国文化院の建物もといめんの大きなマンションも更地っぽく映ってた(こなたが棲みたいマンションなのだ!ライオンズ四ッ谷タワーゲート!!そして防衛省が上手く映らないようなカメラワーク…ちょっと良く分からんかったんだが…素敵なお話しでもあった田宮神社界隈のCG素敵♪史実的には合ってたらあっぱれだがどうなの?w安定の原作知らずですからぁ~
「恨めしや」という台詞は幽霊の常套だと思いますが、このお話でその真情を吐露するのは、生きた人間たちです。死んだ者ではなく、生きている者にだけ、情や念は通じるのでしょうか。本書は云うまでもなくあの「四谷怪談」をもとにしているわけですが、同じく古典怪談を題材に据えた作品として、『覘き小平次』『数えずの井戸』が上梓されています。両作品ともに、幽寂さや虚無感に覆われていた印象が強いのですが、本作では全編を通して、それらとはまた違う濃密さを孕んでいるように感じました。夏の夜の蒸
現役書店員芸人、ウルトラトウフカモシダせぶんの木曜に、一冊、本の話を今回はー、京極夏彦の怪談ベースの長編時代小説数えずの井戸前に、このブログでは「嗤う伊右衛門」(ベースはお岩さん)の感想を書きましたが。それ以来ぶりに京極流怪談シリーズ読みました。この数えずの井戸は、これまた有名な怪談「番町皿屋敷」がベース。幽霊が井戸から出てきて、8枚…9枚…1枚足りない!!…というフレーズは聞いたことある人が多いでしょう。さぁこの幽霊になった女性、お菊。生前のお菊が主人公の1人。もう1人は、殿
このあと女房をもてば必ずやとり殺すからそう思え。<映画『怪談』豊志賀の手紙より>これは・・男性視聴者の皆様は特に、背筋がヒヤッとするかもです身に覚えあるブロガーの方々もいらっしゃるのではないでしょうか、・・年上の美魔女(願ったり叶ったり?)なんでか若い頃って憧れる時期があるみたいですね〜でもヤンデレだとしたら男性って本能的に女性へあの手この手でアプローチしながら泣いたり笑ったり〜けど実はワナにかかってしまうのはオトコのほうだったりすr(お稽古です