ブログ記事3件
疾風怒濤の母の日から1週間がたちました。過去をふり返らない花産業。次はお盆まで、しばらくはまったりとした日々を過ごされることでしょう。しかし、過去にこだわるのが、愚ブログ。今回のお題は、「2025年母の日をひとり振りかえる」です。母の日の定番カーネーション(国産)は堅調だったようです。日本農業新聞の記事(2025年5月8日)。「カーネ平年比2割高」カーネーション(スタンダード)の7日(水)の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計・税別)は、平年(過去5年平均)比22%高の1本
乱暴な相場展開です。トランプ関税の話ではありません。暖地生産者がもっとも儲けなければならない3月の彼岸相場です。花産業の得意ワザ、すんだことは忘れる。勝った負けたは時の運。次の勝負に勝てばよい。すでに母の日商戦まっしぐら。過去を考えるのが愚ブログ。今回のお題は、花産業がすでに忘れてしまった(あるいは、忘れてしまいたい、あれは夢の出来事であってほしい・・)3月彼岸相場を検証します。暖地生産者が、歯をくいしばって高い油を焚くのは、彼岸に花を咲かせるため。油をケチれば、開花は遅れ
波乱万丈の3月が終わりました。生産者、市場には疲労感が大きい彼岸相場でした。「品薄単価高」バブルがはじけたようです。このことは別の機会に検証します。今回のお題は、4月入学式恒例「新小学1年生女子の将来就きたい職業」調査結果。ランドセルメーカー大手のクラレが毎年調査。今年は27回目。今回は、これまでとは違う切り口で、「新小学1年生女子の将来就きたい職業」調査を検証します。2024年4月14日「クラレ調査新小学1年生女子の親は子どもを花屋にさせたくない」https://ameb
彼岸繁忙期、お疲れ様でした。今回のお題は、異常だった春彼岸の市況。モノの値段は、需要と供給で決まり、値段が高すぎると輸入が増えるというのが市場原理。画像は、わたしの地元の花の集花場に掲示されていたお知らせ。「キンセンカ出荷について」市況低迷につき出荷は自己判断でお願いします。令和7年3月19日画像当地の集荷場に掲示されていたお知らせ(2025年3月20日撮影)「出荷は自己判断」共撰の取扱はしないので、安くてもよければ個人で出荷してくださいという意味でしょう。もともとキン
読者の皆さまには「耳にタコ」、切り花の「品薄単価高」。なかなか解消しません。常態化しています。昨年4月の愚ブログでは、消費者は切り花の値上に対して購入回数を減らしていることを報告しました。2023年4月28日「切り花の価格転嫁による値上で消費者は購入回数を減らした」https://ameblo.jp/awaji-u/entry-12850036637.htmlこの消費者の切り花の「年間購入回数の減少=買い控え」はまだまだ続いています。以下、いつものように似たようなグラフが出てきます
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年最初のお題は、「2025年を切り花の国内生産のV字回復スタートの年に」です。まず、国産切り花生産量の推移のグラフを見ていただきます(図1)。いつもは2000年以降の下り坂のグラフを示していました。花産業で働く若いひとは右肩下がりしか知りません。そんなひとに、日本の花産業にはうなぎ登りのイケイケドンドンの時代があったことを見ていただきます。図1国産切り花生産量の推移数字は5年ごとの生産量(億本)、緑数字は1995年
2024年最後のお題は、恒例の「花産業、今年の漢字」。日本漢字能力検定協会が選ぶ2024年、今年の漢字は「金」でした。「光り輝く「キン」と読むか、闇深い「カネ」と読むかはあなた次第」ということらしい。これまでもオリンピックの年には「金」が選ばれてきました。おまけに今年は裏金問題がありました。画像2024年今年の漢字は「金」では、花産業、2024年今年の漢字は?その前に、わたしが勝手に選んだ過去の漢字と理由は表1のとおりです。表1過去の今年の漢字昨年2023年花産
前回は、切り花の輸入において、中国が抜け出て一強になりつつあるという話でした。その理由は、①日本から近い②安価③技術向上とインフラ整備④中国国内花マーケットの成長⑤栽培品目の多様性⑥加工生産いま中国は、世界の「花の生産大国・消費大国・輸出大国」の三冠王。国内生産の減少に歯止めがかからない日本、品薄単価高が常態化。消費者よりも花屋さんの買い控え、在庫をもたない。花屋の相場観を超える高値には、生花から造花、造花から花にこだわらなくてもいいや、で対抗。日本の花産業、中国へ
今回のお題は、国産切り花生産が増えず、品薄単価高の常態化をどうしたらよいかを考えます。生産者には、生産コストがアップしているので、「カカクテンカ」はあたり前。この程度の「カカクテンカ」では・・この単価高は、流通・小売が生産者に配慮した「カカクテンカ」でないことは明らか。入荷が減って、「供給<需要」の市場原理に基づく品薄単価高。供給が増えないと、マーケットを縮小して、「供給=需要」で単価を調整するようになります。花産業が上り坂であった20世紀には、市場価格がアップするとダイナミックに
彼岸というのに一向に涼しくなりません。四季、秋はなくなってしまったのでしょうか。そんな猛暑が影響して、秋の彼岸も高値が続いています。今回のお題は、日本農業新聞の記事から、コロナ後の高値が常態化した市況を考えます。日本農業新聞が、春秋の彼岸、お盆の市況をどのように伝えたかを確認します。青地が引用記事。秋彼岸画像秋彼岸の市況を伝える日本農業新聞(2024年9月14日)「彼岸切り花全面高」「暑さの影響で品薄続く」秋の彼岸(19~25日)を前に切り花相場が全面高だ。彼岸の取引
前回は、花卉園芸新聞がとりまとめた2023年の花き市場取扱高(114市場)が3,605億円、前年比1.1%減であったことを紹介しました。取扱高3,605億円は、切り花類(葉もの・枝ものを含む)、鉢もの類、花木類(いわゆる植木など)、資材その他の合計。今回のお題は、日本農業新聞(2024年7月15日)の記事を加え、切り花と鉢ものの市場取扱高の変化から花農家の経営を考えます。2023年市場取扱高は、切り花が2,636億円、前年比0.2%増、鉢ものが873億円、前年比4.6%減(表1)。切
今回のお題は、毎年恒例、花卉園芸新聞がとりまとめた2023年市場協会花き流通調査。2023年の花き市場取扱高(114市場)は3,605億円、前年比1.1%減。画像花卉園芸新聞(2024年7月15日)花き市場の取扱高は1998年の5,675億円をピークに、右肩下がり(図1)。コロナ禍の2020年には3,175億円にまで減った。ピーク時の56%に縮小。実に44%減。図1花き卸売市場協会加盟卸売市場の取扱高の推移花き卸売市場協会のデータを宇田作図取扱高は税込市
彼岸の中日は嵐のような天候。高い花を仕入れた花屋さん,売れゆきはどうだったでしょうか?生産者はおとどし去年とつづく高値。うれしいを通りこして、心配。「おとどし」が漢字変換できないので調べたら「方言」「大阪弁」とありました。知らなかった。この年になるまで。標準語では「おととし」で、濁らないらしい。「おととし」と打つとすぐに「一昨年」とでてきました。むかし、雑誌に原稿を書いたところ、編集者に宇田さんは文章まで関西弁ですね、と言われたことを思いだしました。全体としては彼岸も品薄単価
切り花は、2023年(1月~12月)も品薄単価高でした。2023年の途中経過(1月~10月)のデータは、昨年12月に報告しました。2023年12月17日「生産者は高ければ高いほどよいでしょうが・・」https://ameblo.jp/awaji-u/entry-12832772683.html今回のお題は、「既存花農家の品薄単価高への対応を考える」です。まず、いつもの東京都中央卸売市場花き部6社のデータを示します。切り花(枝もの・葉ものを含まない)入荷量と単価の推移。2023年(1
新年明けましておめでとうございます。暖かく、穏やかなお正月でしたと言いたいところですが、2024年は、能登半島地震、日航機炎上など不安な幕開け。こんなときに、ひとの心を穏やかにするのが花産業の役割。花は・・・のどの渇きをいやすことも、空腹を満たすことも、身体を温めることも、できません。しかし・・・花は、心の栄養、心を温めることができます。画像お正月、いつものように千両と万両が赤い実をつけていますそんな情緒的な話は、もう少し先、いまは人命救助、安否確認、被災された人
松、千両の大市が終わり、いよいよ年末商戦も最後の追いこみ。花産業で働くみなさま、お疲れ様です。2023年は、昨年に続き、「品薄単価高」の年でした。そのことは、市場の入荷量と単価にあらわれています。図は、東京都中央卸売市場6社の国産、輸入別の切り花入荷量(葉もの、枝ものは含まない)と単価(国産と輸入合計)の年次変化。大きな変化があります。2021年に突然単価がアップしたことです。図切り花入荷量(葉もの、枝ものは含まない)と単価の推移東京都中央卸売市場花き部年報のデータを宇田作
切り花の「品薄単価高」が常態化しています。これまで、需要が一貫して減りつづけ、それにあわせて供給を減らす(マーケットの縮小)という負の連鎖が続いてきました。すなわち、花農家が減りつづけている(図1)。図1花農家数の推移農林業センサスのデータを宇田作図。5年ごとの調査2022年の国産切り花生産量は31.4億本(図2)。2000年の55.9億本から24.5億本減りました。一方、国産の減少をカバーする輸入。2022年は12.3億本(サカキ・ヒサカキは農水省の方式によ
前回のお題は、「食料・農業・農村基本法」の改正。目玉は、食料安全保障。すなわち、有事には「花からイモへ」を法制化。そのイモづくりの担い手である花農家が減りつづけています。1年に3,000戸の花農家が花づくりをやめ、600人ほどの後継者が生まれ、130人の新規参入者。差し引きは大きなマイナス。花農家の減少です。その結果が、「品薄単価高」(日本農業新聞2023年9月14日)。画像日本農業新聞(2023年9月14日)品薄は直接的には天候などの影響が大きいようですが、根本的に