ブログ記事7件
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》773住み侍りける女(をんな)なくなりにけるころ、藤原為頼(ためより)朝臣、妻身(み)まかりけるに遣はしける小野宮(をののみやの)右大臣よそなれどおなじ心ぞ通(かよ)ふべきたれも思ひのひとつならねば☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆妻として通っていました女が亡くなってしまいましたころ、藤原為頼朝臣も、妻が亡くなりましたので、贈ってやりました歌
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》771近衛院(このゑのゐん)かくれ給ひにければ、世を背きて後、五月五日、皇嘉門院(くわうかもんゐん)に奉られける九条院(くでうのゐん)あやめ草ひきたがへたる袂(たもと)には昔を恋ふるねぞかかりける☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆近衛院がお亡くなりになってしまったので、出家してのち、五月五日に、皇嘉門院にさしあげられたお歌九条院今日は、あ
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》769をさなき子の失(う)せにけるが植ゑ置きたりける菖蒲(さうぶ)を見てよみ侍りける高陽院木綿四手(かやのゐんのゆふしで)あやめ草(ぐさ)たれのしべとか植ゑ置きて蓬(よもぎ)がもとの露と消えけん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆亡くなってしまった幼い子が植えておいた菖蒲を見て詠みました歌高陽院木綿四手わが子は、あやめ草を、誰に思い慕うよすが
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》768六条摂政かくれ侍りて後(のち)、植ゑ置きて侍りける牡丹(ぼたん)の咲きて侍りけるを折りて、女房のもとより遣はして侍りければ太宰大弐重家(だざいのだいにしげいへ)形見(かたみ)とて見れば嘆きのふかみ草(ぐさ)なになかなかのにほひなるらん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆六条の摂政が亡くなりまして後、摂政が植えて置きました牡丹の咲いていました
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》767前大納言光頼(みつより)、春身まかりにけるを、桂(かつら)なる所にてとかくして帰り侍りけるに前左兵衞督惟方(さきのさひやうゑのかみこれかた)立ちのぼる煙(けぶり)をだにも見るべきに霞にまがふ春のあけぼの☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆前大納言光頼が、春に亡くなってしまいましたが、桂という所で葬送のことをあれこれして帰ってきました時に前左
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》765公守(きんもりの)朝臣母身まかりて後(のち)の春、法金剛院(ほふこんごうゐん)の花を見て後徳大寺左大臣花見てはいとど家路(いへぢ)ぞ急がれぬ待つらんと思ふ人しなければ☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆公守朝臣の母が亡くなってのちの春、法金剛院の花を見て後徳大寺左大臣桜の花を見ては、いよいよ家路を急ぐ気になれない。待っているであろうと思
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》764年ごろ住み侍りける女の、身まかりにける四十九日果てて、なほ山里に籠(こも)りゐてよみ侍りける左京大夫顕輔(あきすけ)たれもみな花の都(みやこ)に散り果ててひとりしぐるる秋の山里☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆年来、通っていた女の、亡くなってしまった後の四十九日の法事が終わって、そのままやはり、山里に籠っていて詠みました歌左京大夫顕輔
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》763人の、桜を植ゑ置きて、その年の四月(うづき)になくなりにけるまたの年、はじめて花咲きたるを見て大江嘉言(おほえのよしとき)花見んと植ゑけん人もなき宿(やど)の桜は去年(こぞ)の春ぞ咲かまし☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆人が、桜植えておいて、その年の四月に亡くなってしまった。その翌年、はじめて桜の咲いたのを見て大江嘉言花を見ようと思
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》762弥生のころ、人に後(おく)れて嘆きける人のもとへ遣はしける成尋(じやうじん)法師花桜(はなざくら)まだ盛りにて散りにけん嘆きのもとを思ひこそやれ☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆三月のころ、人に先立たれて嘆いていた人のもとへ贈った歌成尋法師桜の花がまだ盛りのままで散ってしまうように、まだ年盛りのままで亡くなってしまわれたのでしょう。
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》761返し道信朝臣あかざりし花をや春も恋ひつらんありし昔を思ひ出(い)でつつ☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆返し道信朝臣見飽きのしないうちに散ってしまった桜の花を、春も恋い慕っているのでしょうか。過ぎ去った、円融院様ご在世時の、めでたかった昔を思い出し続けて。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴︎
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》758小野小町あはれなりわが身の果(は)てや浅緑(あさみどり)つひには野べの霞(かすみ)と思へば☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆小野小町哀れであるよ。わが身の終わりが、結局は、あの薄緑の、野辺にたなびく霞なのであろうか、と思うと。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎《和歌
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》757題知らず僧正遍昭末(すゑ)の露(つゆ)もとの雫(しづく)や世の中の後(おく)れ先立(さきだ)つためしなるらん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆題知らず僧正遍昭草木の先の露と根本の雫が、世の中の、人が後れて死に、先立って死ぬことを示す例であろうか。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴︎✴︎✴︎✴︎
いつもワタクシの拙ブログにご訪問いただきありがとうございます(^∇^)❣️前回の記事(756番)までで「巻第七・賀の歌」が終わりました〜⭐️今月は不覚にもコロナにかかってお休みしたり…などございましたが何とか、「賀の歌」を読み終えることができました〜🤭✨次回からは「巻第八・哀傷歌」になります。「哀傷歌」とは…人の死を悲しみ嘆く歌🕊️デス。引き続きお付き合いいただければ幸いです(^^)/~~~✨
昨日、投稿の予定でしたが、お昼から、毎年楽しみにしている全国都道府県対抗駅伝を終わるまで観たため、間に合わなくなってしまいました。駅伝の方は2区、注目の田中希実は予想通りの圧巻19人抜きで、正しく異次元の走りでした。彼女、無類の読書家であること、ご存じですか。ともかく、集中力が半端ではないのですね。もう一人の注目選手、9区の新谷仁美は、区間5位と彼女としては物足りない記録に終わってしまいました。一昨日は、雹、雪のなか(55分もの長い中断!)での大学ラグビー決勝、帝京大×明治大、両者とも、FW陣
つくば土浦カラオケ教室カラオケスクールカラオケ同好会時の川/伍代夏子♪哀傷歌/鳥羽一郎カラオケ教室12月レッスン曲<女性課題曲>「時の川(ときのかわ)」唄:伍代夏子(ごだいなつこ)作詞:田久保真見作曲:徳久広司<男性課題曲>「哀傷歌(あいしょうか)」唄:鳥羽一郎(とばいちろう)作詞:久仁京介作曲:水森英夫【茨城県の健康カラオケ教室スクール同好会サークル生徒募集】カラオケ教室の見学や無料体験など、お気軽にどうぞ。生徒も随時募集中です。<ホー
◆◆◆くじょうみやび日録第二期◆◆◆第一期から断続的に楽しんでいる「女房気分de書写」。現在は『栄花物語』を読み、巻一から順にひとつずつ好きな場面を書写という形で一人密かに進行中です。本日は、巻十八をご紹介いたします。◆巻十八「たまのうてな」:公任・定頼父子、亡き姫君を思う哀傷歌治安2年(1022)8月~同3年3月。中心記事は、尼たちによる法成寺の案内。法成寺を讃える描写の中に、「たまのうてな」の語があらわれる。末尾に少しだけ編年体の記事が載り、締めくくりに藤原公
有るは無く無きは数添ふ世の中にあはれいづれの日まで嘆かむ小町集(9C後か)【みし人のなくなりしころあるはなくなきは数添ふ世の中にあはれいづれの日まで嘆かむ】新古今和歌集巻八哀傷歌850~題知らず~小野小町読み・・・あるはなくな
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説歌集『生殖の海』歌をやり取りするfacebookグループ和歌を学ぶ「歌塾」個別動画視聴ページ基礎講座初級講座*:..。o○○o。..:*現代短歌新聞2021年4月号に作品掲載「源氏で紡ぐ和歌便り」2021年8月分掲載*:..。o○○o。..:*及ばぬ高き姿の顕現を願い生きる梶間和歌です。Twitterのハッシュタグ機能を使ったコンテンツ#今日の新古今#今日の京極派
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【藤原惟幹(ふじわらのこれもと)】🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨古典和歌を「和歌コード」に翻訳する時、無視できない要素があります。それは…◉作者のプロフィールや人物背景◉その時代に起こった出来事◉その『和歌集』掲載の前後の歌とのつながりこれらを抜きにしては「和歌コード」に翻訳することができません。…ということで和歌作者の詳細を見ていこうと思います。🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨『古今和歌集』860番目の歌は藤原
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*一条院御時、皇后宮かくれたまひてのち、帳の帷(かたびら)の紐に結びつけられたる文を見つけたりければ、内にもご覧ぜさせよとおぼし顔に、歌三つ書き付けられたりける中に夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき藤原定子後拾遺和歌集哀傷536【現代語
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*2019年9月提出某新人賞応募作50首詠「新・建礼門院右京大夫集草枕」梶間和歌全50首は【第1章】を、語釈の前半は【第2章】をご覧ください^^【本歌、参考歌、本説、語釈】よも人ゝ分かち合ふべきおもひなどあらしは庭を吹き迷ひつゝさすが心あ
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*2019年9月提出某新人賞応募作50首詠「新・建礼門院右京大夫集草枕」梶間和歌全50首は【第1章】をご覧ください^^【本歌、参考歌、本説、語釈】なべて世はかりそめに寝る草枕結べば消ゆるうたかたの夢なべて:すべて、総じて草枕:旅の枕
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*2019年9月提出某新人賞応募作50首詠「新・建礼門院右京大夫集草枕」梶間和歌なべて世はかりそめに寝る草枕結べば消ゆるうたかたの夢あらぬ世と世は変はり果つかぎろひの寿永四年の春を境に雲の上(へ)の月か星かと見し人のゆかりの花と結ふ草枕うち響
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*建久四年二月十三日、年頃のとも子供の母の隠れて後、月日はかなく過ぎ行きて、六月つごもり方にもなりにけりと、夕暮の空もことに昔の事、一人思ひつゞけて、ものに書き付くおのづからしばし忘るゝ夢もあれば驚かれてぞさらに悲しき藤原俊成長秋草【現代語訳】妻がもう
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説LINE公式アカウント第7回「現代短歌社賞」選考結果の載った『現代短歌』2020年1月号に、梶間の8首抄が掲載されました。「梶間和歌の歌の載っている1月号を」と言い添えてご注文いただけますととても有難いです。ご購入はこちらから『短歌往来』2020年4月号に評論を執筆しました。3月半ばの発売です。「梶間和歌の評論の載っている4月号を」と言い添えてご注文くださいませ。ご購入はこちらから*:..。o○
*:..。o○○o。..:*プロフィール小説リリースLINE@おみくじ、占い感覚でどうぞ第7回「現代短歌社賞」選考結果の載った『現代短歌』2020年1月号に、梶間の8首抄が掲載されました。「梶間和歌の歌の載っている1月号を」と言い添えてご購入いただけますととても有難いです。ご購入はこちらから。1月26日、プチ講義をします。*:..。o○○o。..:*「心の花」2020年1月号掲載分(2019年10月提出分)詠草梶間和歌な
*:..。o○○o。..:*プロフィール小説リリースLINE@おみくじ、占い感覚でどうぞ第7回「現代短歌社賞」選考結果の載った『現代短歌』2020年1月号に、梶間の8首抄が掲載されました。「梶間和歌の歌の載っている1月号を」と言い添えてご購入いただけますととても有難いです。ご購入はこちらから。*:..。o○○o。..:*題しらず数ならで心に身をばまかせねど身にしたがふは心なりけり紫式部千載和歌集雑中1096【口語訳】人数(ひとかず
*:..。o○○o。..:*プロフィール小説リリースLINE@おみくじ、占い感覚でどうぞ第7回「現代短歌社賞」選考結果の載った『現代短歌』2020年1月号に、梶間の8首抄が掲載されました。「梶間和歌の歌の載っている1月号を」と言い添えてご購入いただけますととても有難いです。ご購入はこちらから。*:..。o○○o。..:*恋歌とて心だにいかなる身にかかなふらむ思ひしれども思ひしられず紫式部続古今和歌集恋五、1373【口語訳】心だけでも