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文学者としての自己の魂と精神を磨きつづけてゆくということは大切である。例えば、旅をしながら綴られた紀行文のエッセイも、立派な文学たりうるのである。旅行を通じて現場を知り、土地勘が出来ると、その世界文学も、より一層、理解しやすくなるのである。故に、日本国中を、世界中を旅しながら、紀行文学に親しんでゆけばよいのである。紀行文を味読してゆけばよいのである。やはり、和辻哲郎も説いたように、風土というものはあり、その風土によって、生まれる文学にも個性の違いというものがあるのである。例
ちくま新書から「和辻哲郎建築と風土(三嶋輝夫著)」がでた。『いまだかつて哲学研究者たちによって顧みられることがなかった和辻哲郎の建築論を、四つの著作『風土』『古寺巡礼』『イタリア古寺巡礼』『故国の妻へ』と、「桂離宮印象記」をはじめとした桂離宮論のうちに探り、知られざる和辻の射程を、その広がりと深さにおいて示す試み。唐招提寺、薬師寺、法隆寺から、マルセーユ、ローマ、ゴスラー、ローテンブルクの寺院や遺跡を訪ね歩き、そして桂離宮へ――。その足取りをたどりなおし、空間的要素と時間的要素を総合する和辻
4月1日新年度がスタートしました心機一転『古寺巡禮』を読み直して佛の世界へ『古寺巡禮』和辻哲郎著写真撮影は入江泰吉さん📷昭和48年、23歳の時に買いました850円旧字体なので理解できるかなぁ~*********************************************和辻さんは兵庫・姫路市出身の哲学者です和辻哲郎-Wikipediaja.wikipedia.org************
ご訪問ありがようございます。前回の話に続き、県民性について考えます。『県民性について考える(1)県民性を生み出したもの』ご訪問ありがとうございます。本日、県民性について、特に県民性を生み出したものについて考えます。前もって断っておきます。私は興味本位的に県民性について論じ…ameblo.jp今回は、県民性・国民性を形成する因子に着目して考えます。祖父江孝男『県民性ー-文化人類学的考察』中公新書、1971年。主に文化人類学者の祖父江孝
毎年恒例、年間の読書まとめの記事です。1年の間に読んだ本の中から、その年の印象的なタイトルをいくつか並べて、覚書を残しておきます。この記事は毎年年末に書いていましたが、昨年末は少しバタバタして忘れていましたので遅くなりました。今さらですが、2021年の読書ノートです。自分は元々歴史系の本を読むことが多いですが、昨年はとくに歴史本を多く読んだ年です。なので今回取り上げる本もほぼすべて日本の歴史の本です笑。さらに、昨年の特徴として、年間に小説を全く読まなかったことがあげられます。元々小説はあ
島田裕巳/大和魂のゆくえ「本居宣長、平田篤胤、吉田松陰、中山みき(天理教教祖)、折口信夫(66)、柳田國男(87)、三島由紀夫(45)」<伊野孝行>(初版・2020/6/10)(インターナショナル新書054)1056円-集英社インターナショナル315p伊勢崎/
欧州航路の文化史寄港地を読み解く橋本順光鈴木禎宏編著青弓社発行2017年1月27日第1刷幕末から1960年前後まで、日本から欧州への旅路として利用された欧州航路。本書では、欧州航路によって生みだされた膨大な旅行記を海洋文学として再評価し、航路が形成したメンタルマップを寄港地の順に取り上げ、同時に和辻哲郎の洋行と『風土』とを再評価しようとしています。序章欧州航路の文学船の自国化と紀行の自国語化1欧州航路前史イギリス東洋航路の逆転と領土化2欧州航路の発展自国化
人の発する音から傷つけられまた違う人の発する音により救われる音の威力は凄いですね空気がない宇宙は音がない空気がある地球だから音があるその音に揺さぶられたり飲み込まれたりしながら・・・自分なりの音を出していく作業いわゆる調和これが生きることなのでしょうかね人は人との関わりがないと生きてはいけません人に対して過度な依存をせず上手な距離感を保ち常に自分を修正していけたら歩きやすくなるのかな・・・根をはれ・・・とのこと再度おさらいの意味で名言を集めてみました相田みつを氏
日本文化、日本人の特質を、地震・火山をより重視した「超風土」で語ろうとして、文書をけっこう書いたところで、PCが固まり、落ちました。力こめて書いた「超大作」だったのに・・・・(大袈裟です)。やや意気消沈。日本の通信回線が不安定・不調なこのごろは「落ちる」ことを想定して、こまめに「下書き保存」していないと・・・。韓国(「朝鮮)と日本を比較した李御寧さんの「『縮み』志向の日本人」とか、小倉紀蔵さんの一連の「理-気論」(韓ドラ見るのにためになります)は面白いけど、どうしても観念的すぎて
演歌界の大御所三波春夫はどういうつもりでいったのかはわからないが、先日テレビをつけたところ、鼻息交じりでこのセリフを叫ぶ集団が映された。某携帯会社の研修風景である。研修指導者の「お前たちにとってお客様はなんだ?」という問いに対する答えが「神様です!」であった。日本には確固とした神様を信じるものは、特定の宗教に属していない限りいない、といっても過言ではないだろう。近頃はオウム真理教を始めとするカルトのせいで、宗教という言葉自体にアレルギーを感じているものも少なくはないだろう。
ー先日、JR上野駅の公園側の様子が変わった話を書いたが、この日は東京国立博物館へ『聖林寺十一面観音』を観に行ったのだった。観音像の写真は撮影禁止なので写真はないが、実物はこの幟の写真のようではあるが、こんなにがっちりした印象はない。仏像にそれほど理解があるわけではないが、立ち姿のとても美しい観音立像だった。観音像は人体より少し大きいくらいの大きさで、蓮の台座の上に立っているので見上げる感じになる。ほんの少し前かがみになっていて、切れ長の半ば閉じた目で、慈悲をもって我々を見下ろしていた。
相即不離●読みかな:そうそくふり●意味:互いに関係しあっており、切り離すことができないさま。密接な関係をいう。●解説:「相即」は仏教語語で、物事がひとつに溶け合って一体になる意。[使用例]空間と時間との相即不離が明らかにせられる[和辻哲郎*風土|1935]お勧めオイシックス・ラ・大地株式会社Oisix(オイシックス)食材宅配おためしセット株式会社CrunchStyleときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)Amazo
まずは、私の話から。私が絵を描き始めたのは14歳の時でした。その頃、教育テレビ(今のEテレ)で、和辻哲郎の古寺巡礼を紹介する番組を見て哲学に興味を持って、同じ頃に、同じ教育テレビでレオナルド・ダ・ヴィンチを紹介する番組を見て、絵を描くことは哲学をすることだと思ったのです。そして、絵だと自分の心が思うように描けると思ったので、その後、絵を描き続けています。そこから考えたら、自分の心を表現するのに、人は自分に合った表現方法があるのだと思います。誰でもが、言葉で、それも話し言葉、会話で表
哲学思想に関して、放送大学ではそれほど多くの科目があるとは言えないが、この分野はしっかり勉強してみたいので、いろいろ視聴してみようと思っている。②哲学・思想を今考える(魚住孝至放送大学教授)哲学・思想の導入科目と位置付けられていて、宇宙の誕生から現代までを視野に入れて、世界の思想を概説する科目である。45分15回で一人の先生が行うのであるから、まあ、いろいろと濃淡は出る。高校の社会の授業のようになる部分もあれば、ハイデガーや西田幾多郎、和辻哲郎、禅の思想についてはかなり詳細に
二の谷(現在の一ノ谷町3丁目)時代の武蔵少年(3~8歳?)は、住友家別邸のあたりのところにあった幼稚園に通い、ついで当時は須磨寺の西南近くにあうた小学校に通った。そうだ。myトロッコで遊んだ武蔵少年は、二町ばかりの暗キョをローソクをたよりに学友と通り抜けたのも一再ではない。始末の悪いゴンタだったのである。子グマに犬の首輪をつけ、鎖でひいて海岸につれ出して水泳や魚釣りの伴をさせた。変わった犬かと近づいてきた人がビックリ仰天して逃げるのを見て、頑童は悦にいっている。まったく人騒がせな
🏥Dr.CoC夫のひとこと🏥【前編】でも紹介した網野善彦氏の代表作増補無縁・公界・楽(平凡社ライブラリー150)Amazon(アマゾン)1,023円中世以前には全国各地に存在していた縁切寺しかしながら江戸時代になると激減し縁切寺として公に認められていたのは群馬県太田市の満徳寺と今回訪れた北鎌倉の東慶寺のみそんな東慶寺にやって来ました縁切寺の敷地内に妻の体が一部分でも入ってしまえば夫であっても妻を連れ戻してはなら
「逝きし世の面影」和筋哲郎文化賞受賞作日本人であるなら、日本人であろうとするなら必読の書かもしれない。逝きし世の面影(平凡社ライブラリー552)Amazon(アマゾン)1,881円
■観音堂1959年(昭和34年)建立。防災のため建立された最初の鉄筋コンクリート造国宝収蔵庫でした。2020年5月~2021年春、耐震対策等の改修予定でしたが延期。工事期間中は、東京国立博物館、奈良国立博物館にて特別展「国宝聖林寺十一面観音-三輪信仰のみほとけ」が開催される予定でしたが、延期により2021年6月~2022年3月と変更。扁額「大悲殿」は、清水寺貫主・大西良慶(1875-1983)筆。■十一面観音立像
青空文庫さんを利用して、読書をしました。青空文庫というのは↓青空文庫青空文庫AozoraBunkowww.aozora.gr.jp↑ネット上の図書館です。著作権切れの文学作品などを無料でダウンロードすることができますよ。゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・ニューコム・シモン(黒岩涙香訳)『暗黒星』暗黒星(ニューコムシモン)一驚くべき信号一「暗黒星!暗黒星!」遥か天の一方に、怪
“冬休みになったら出口先生”の第4弾。とりあえずこの回を終了したところで時間切れ。続きの15回は春休みかGWにする予定(たぶん)予定は今後の部活スケジュール次第第14回は「和辻哲郎『風土』による」(T北大学)7問/13問中(・∀・)マァ……ウンどうやらこの回は奇跡的にはまったらしい。多分ちゃんと文章を理解できたんだと思う。残念なのは問4の問題。これ、慎重に考えたら3つともキッチリとれただろうYO「(*^O^*)ヤッタネ!トケル!」…と思ったときにこそケ
人と人との間柄や人間関係に注目した哲学者の和辻哲郎は、『倫理学』の中で、人間関係全般にとって重要な「誠の心」について、次のように述べています。「それは親子、夫婦、恋人、友人というごとき密接な信頼関係において、献身的にその信頼に答える態度をさすのである。(中略)苦しみや悲しみをともにし、我執を捨てて相手につくす友人は、誠ある友人である」「親しい関係だから大切にしたい土台」『れいろう』R0302モラロジー研究所https://www.moralogy.jp/出版元の
修学旅行で関西に行ったのは、ちょうど30年前、高校2年の1990年でした。自由な学校だったので、数人のグループを組み、グループ内で関西圏の行きたい場所を決めて巡るというスタイルでした。私のグループは、京都・大阪・神戸を巡り、京都は清水寺や二条城、金閣寺等に行きましたが、大阪・神戸は、アメリカ村や三宮に行きました。今ではどうでもよくなりましたが、掘出し物(BigEなど※1)を求めて古着屋などに行っていました。バブル期、渋カジ(※2)時代ということもあり、寺社・仏閣には興味
12/19(土)に開催予定の、奈良・平城京トライアルマラソンにエントリーしました!コロナに揺れた2020年。静岡・ロンドン・ニューヨークシティマラソンとフルマラソンは全て中止だったものの・・・2020年の締めくくりに、古の都、世界遺産を存分に堪能します。私、奈良に行ったことがなく、平城京跡もよく知らなかったのですが、GoogleMapで見ると、当時の遺構がただっ広がっており、寂寥とした雰囲気の中に、古(いにしえ)のロマンを感じます。出典:GoogleMa
風土―人間学的考察(岩波文庫)Amazon(アマゾン)100〜5,611円<概要>時間性が人間の志向性に大きく影響を与えたとのハイデガーのアイデアをヒントに、空間性も人の志向性に大きく影響を与えたのではないかという仮説をもとに、世界を「モンスーン=湿潤(アジア)」「砂漠=乾燥(アラビア)」「牧場=湿潤と乾燥のはざま(ヨーロッパ)」に区分してそれぞれの風土がもたらす人間の志向性を解説した著作。<コメント>人間了解の仕方として空間的制約が影響している、というコンセプトには深
こんにちはトキハです読み語り「木組みの森劇場」、様子をまとめてはあったものの、ずーとそのお知らせしていませんでした。遅ればせながら。。。シリーズです。10月には木組みの森劇場を再開しますので、それまでには追い付きたい第28回月づくしpart32019年10月19日●読み語り(鴇羽tokiha)「月夜の東大寺南大門」作:和辻哲郎「昼のお月さま」作:小川未明詩
ブログのご訪問、ありがとうございます😊モラル・サイエンス(道徳科学)という分野が、西洋では18世紀末から19世紀にかけて、日本では19世紀末(明治時代)から20世紀初頭にかけて勃興していたのをご存知でしょうか?道徳の科学的研究といえば、今は進化論や進化生物学といった分野を中心に、いわゆる科学的な知見を基に探究が進められています。しかし、昔の道徳科学の研究といえば、「道徳論」「道徳哲学」の意味が強かったのです。その騎手が、アメリカではフランシス・ウェーランド、日本では福沢諭吉だったというこ
こんにちは!ブログ村に参加しています。ぽちっと押していただけるとうれしいです。にほんブログ村今回は、先週書いた円覚寺のつづきからです。東慶寺へ行ってきました。東慶寺は鎌倉幕府8代執権北条時宗の夫人、覚山志道尼が1285年に開いたとされています。当時の夫婦は夫から離縁状をもらわない限り妻の方から別れることはできなかったそうです。そんな時代であるにもかかわらず、このお寺に駆け込めば夫と別れることができるという縁切寺としての地
”8020”には程遠いけど若いころは歯なんてまったく気にしてなかった80歳はそんなに遠くない硬いものいつまでも食べれるように出来るだけ今の状態を維持したいということで遅ればせながらも歯のメンテナンスで歯医者さんに行っています現在治療をしている歯は数年前に別の歯医者さんで治療したもの歯の根元が虫歯みたいだったので差し歯を外して根っ子を見ると大変な状態だった数年でこんな状態になるのは治療に問題があるとか今の先生はとても