数日まえに小林信彦の短篇集「決壊」を再読した。そのなかの一篇「金魚鉢の囚人」は、主人公が一部の若者に支持されるフリーのパーソナリティだった。1974年発表の短編だが、このころはまだ深夜放送のパーソナリティが花形になりうる時代だった。TBS・文化放送・ニッポン放送と各局色合いが違っていた。先行していたのは文化放送で、土居まさるさんと落合恵子さんの存在が突出していたのである。土居さんの立教の後輩みのもんたさんも担当していたが、若いころから助平を売り物にするキワモノ的存在であり、土居・落合氏と同じく局