天下に覇権を確立しつつある織田信長が石山本願寺を落とすに手を焼いていた時代。現在の大阪城の場所にあった堅牢な守りの本願寺に対して兵糧攻めで臨むも、今の大阪湾よりも海岸線が近かった当時、本願寺に味方する勢力が隙をついて糧食を運び込んでいた…とは聞き及んでいたことですけれど、対本願寺戦の詳細には触れたことがありませんでしたので、「こんな戦いがあったのであるなあ」と思ったものでありますよ。予て気にはなっていた(といって幾星霜…ですが)和田竜の『村上海賊の娘』を文庫版全四巻で読んで、木津川合戦のことを知