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原色の街・驟雨(新潮文庫)Amazon(アマゾン)我が家の納屋にあった本です。亡き母が読んでいたと思われます。妹が最近亡くなった人気女優の吉行和子さんである昭和の名文学作家の吉行淳之介先生の短編集です。表題の2作に3作合わさり計5編の短編小説が収録されています。表題の2作は娼婦と客の間の恋愛感情がテーマです。この短編集は昭和30年に出版されています。だから、まだ赤線と言われた売春宿か存在していた時代です。今よりは娼婦と客の関係が密接であった時代背景を考えるとどこか腑に落ち
第一線筆者120氏分担執筆'80社会の変転する鼓動を全収載した新語新知識の最大量年鑑――。昭和55(1980)年3月、現代用語の基礎知識(自由國民社=1,800円)の新聞広告。下段にて、20名もの著名人が「私たちも愛用してます」と、この本を絶賛推薦!しかし、ここに登場している20人全員が今や鬼籍に入っているではないか!現代用語の基礎知識は不吉な呪いの書なのか?いやいや、単に46年の歳月が経過したということだろう。50歳も半ばを過ぎると、有名人の生死をめぐる認識が極めてあやふ
坂口安吾「救いが無いということ自体、救いであります」「所謂、母というヤツは妖怪だ」狼に食べられる赤頭巾ちゃんは、愛らしく無邪気で罪が無かったのか?プツリと突き放される切なさ・理不尽さ=赤頭巾ちゃん、という風に「文学のふるさと」で安吾は書いています。小説であれエッセーであれ、また安吾を語る誰かの評であれ、実に、どこを切り取っても、衝撃的かつ愉快である。三好達治は、安吾を「彼は、堂々たる建築だけれども、中にはいってみると、畳が敷かれていない感じだ」と評しました。お寺の本堂みたい
今日も全力で「まいにち綾野剛っ!」「綾野剛の病」をたのしむやちゅはぴです今日も遊びに来てくださってありがとうございます映画『月と星は天の穴』公開初日の12月19日金曜日。翌日以降の大阪出張が確定していたので、テアトル梅田での鑑賞を楽しんで参りました!会場に赴くと、まさかのサブライズ衣装展示…予告映像ではモノクロの衣装たちですが、そのイメージを損なわないグレイッシュカラーに「きゅん」咲耶ちゃんはめちゃくちゃちっちゃくてとっても細いんだなぁ~…この
去年からちょっとずつ家の整理しています。本棚の奥から出てきた本は・・・・。吉行淳之介「街の底で」俳優吉行和子さんのお兄さんですね。松本清張「黒い画集」松本清張「黒い福音」三島由紀夫「お嬢さん」大江健三郎「死者の奢り・飼育」ここまでの著者は、私も聞いたことあります。原田康子「挽歌」高木彬光「破滅裁判」高杉彬光「成吉思汗の秘密」丹羽文雄「この世の愁い」
昨日1月18日(日)シネマルナティックに「星と月は天の穴」(吉行淳之介原作)を観に行く。まあ、舞台挨拶に立ったこの作品に出演した田中麗奈さんが見たかったというのが一番の理由だが。吉行淳之介の小説は読んだことがなく、漠然と「女性を扱った作品が多い」といったイメージしか無かったが、この映画を観て成程こういう感じなのかなと。上映後の監督を交えての対談で、田中さんが「一昔前のフランス映画みたいです」と言ったが、モノクロの画像と言葉の裏側に含みを持たせるセリフのやりとりは、言い得て妙かもしれない。対談後は
妻と初めて会った日以来、約25年ぶりくらいに掛川市の“ねむの木村”にある「喫茶MARIKO」へ2人で行ってきました。ねむの木学園がある場所です。「あれ?こんな感じだったかな~?」「そうそう。これは何となく覚えてるなぁ。」そう話しながら店まで歩きました。店内は当時とはテーブルの向きが変わっていて、内装も明るくなった感じでした。私はカレーセットとホットコーヒーを。カレーは玉ねぎがたくさん入っているようで、今まで味わったことがないような美味しさ。私はこのように特徴のあ
不登校支援を始めて27年5歳の時からやってます(ここ、笑うとこです)不登校にもプロがいる連休最終日は京都へ連休最終日は京都へ。いいお天気で、まずはひと安心。まずは安井金毘羅宮に定期参拝。この日はいつもより混んでました。お正月なので一応、おみくじは引きました。さっさと縁切りの願掛けを済ませて新風館地下の映画館へ向かいました。東山安井から烏丸御池まで黙々と歩くこと約30分。年末に観損ねた一本を、ようやく今回の目的は年末に観損ねてしまった『星と月は天の穴』です。
【ネタバレ】◎「星と月は天の穴」「あなたは、軀と恋愛してるのよーー」「妻に捨てられたこじらせ男の、滑稽で切ない愛の行方。」2025年12月19日(金)公開、監督と脚本は荒井晴彦、原作は吉行淳之介(1966年)、R18、122分。綾野剛(矢添克二役)、咲耶(瀬川紀子役)、田中麗奈(千枝子役)、柄本佑(矢添の大学時代の同級生の役)、宮下順子(娼館「乗馬倶楽部」の女主人の役)、岬あかり(小説の中の大学生のB子の役)、MINAMO(娼館「乗馬俱楽部」の女の役)など
『時代屋の女房』『ヴァイブレータ』『共喰い』といった数々の作品の脚本を書いてきた荒井晴彦。彼の脚本ベスト3は、『赫い髪の女』(1979年、神代辰巳監督)、『遠雷』(1981年、根岸吉太郎監督)、そして何と言っても『福田村事件』(2023年、森達也監督)を挙げるだろう。それとは別に荒井自身がメガホンを取ったのはこれまでに4作、『身も心も』『この国の空』『火口のふたり』『花腐し』。そしてこの作品で5作目になる。一貫して男女の恋愛、しかも性愛をこれでもかと盛り込んだ作風に、78歳にしてな
星と月は天の穴『ヴァイブレータ』などの脚本や『火口のふたり』などの監督作で知られる荒井晴彦が、芥川賞作家・吉行淳之介による小説を映画化したものです。過去の離婚経験から恋愛に尻込みする一方で、愛されたい願望をこじらせる小説家の葛藤を描く。私の名前は、エロマン星人です。名前の由来は、エロティックで、ロマンティックな男だからです。なので、本作は必見映画です。R18+の映画が少なくなりました。俺にとっては残念なのですが、きっと需給で決まるので、致し方ないのでしょう。本作の舞台
荒井晴彦さんの脚本は昔から好きだ。ピンク映画出身で、ロマンポルノの傑作「赫い髪の女」とか、「ヴァイブレータ」や「Wの悲劇」等多数。最近だと、「火口のふたり」、「幼な子われらに生まれ」、「福田村事件」。監督作も含め、エロティックな作品が多い。神代辰巳という映画監督が好きだった自分は、いわゆるピンク映画、ポルノ映画に憧れがあった。名作が多かったからだ。役者をやっていた10年程前、最後の足掻きでピンク映画に出演した。国沢実監督という、ピンク映画界の鬼才。低予算でいい作品を作る、その気持
『星と月は天の穴』公式サイトここ最近は、週2回ペースで名古屋に映画を見に出掛けています。出来ることなら、会員になっている映画館の会員特典を最大限に利用したい。ということで毎週火曜日は会員特典のポイントが倍になる伏見ミリオン座での作品鑑賞になりがちです。12月の後半・火曜日に見た映画『星と月は天の穴』は、『ヴァイブレータ』『共喰い』などの脚本家として、また『火口のふたり』などの監督作で知られる荒井晴彦が撮り上げた新作。『花腐し』でもタッグを組んだ綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介の同
(つげ義春『ねじ式』より)かつて、つげ義春が月刊ガロに『ねじ式』を発表した頃、吉行淳之介が——ああいうものを漫画家に描かれると小説家は書くものがなくなってしまう——と随筆に書いていたが、『薔薇販売人』の著者にしてみれば、描く世界の雰囲気が似ていたから当然な感想だったろう。その頃からだ、いわゆる『純文学の失速』がはじまったのは...。それは、受け取る側の想像力の退化を意味し、視覚的、聴覚的なものが加味されたものが好まれ、故に小説より漫画、映画よりも自由な発想に富むア
良寛の言葉で好きなのは裏を見せ表を見せて散るもみじ元ネタあるが、良寛の言葉になってる。吉行淳之介の言葉で好きなのは死にたい奴はかってに死ね。おれは今から朝飯じゃ誰かの詩が元ネタだが、吉行の言葉になってる(思い出して書いたので言い回しは少し違うかもしれません)おれも一つ作ってみた。えらそうな奴に叫ぶ(心の中で)自分の生れた時と場所も知らん奴がえらそうに元ネタはタルホの言葉です(大元ネタはベルグソン?だったかな…)おれの言葉になってない。
原作は吉行淳之介で、監督は「花腐し」の荒井晴彦だ。「花腐し」同様こじらせた男女の関係を描いているが、原作が吉行淳之介のためか「花腐し」よりもかなり文学的、かつ哲学的な作品になっていた。作家の矢添(綾野剛)はかつて1年ほど結婚していたが、もう長い事一人で暮らしていた。道端でばったり顔をあわせた友人(柄本佑)は学生結婚をしており、もう21歳の娘がいるが、矢添は結婚に失敗したことに凝りて、もう誰かと暮らすことは考えていなかった。新しい作品では、自分と近い年齢の作家を主人公に考えていた。主
2025年12月27日(土)シフト休みのこの日、今年最後の映画を観に今回はキノシネマ天神に出かけました。今回、鑑賞した作品は映画『星と月は天の穴』オフィシャルサイトあなたは、軀と恋愛してるのよ――女を恐れながら、求めていた――妻に裏切られた男の滑稽で切ない愛と性の物語。出演:綾野剛咲耶岬あかり吉岡睦雄MINAMO原一男/柄本佑/宮下順子田中麗奈/脚本・監督:荒井晴彦/原作:吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)happinet-phantom.com
キネマ旬報映画賞の脚本賞を5度受賞している荒井晴彦。監督業にも進出して5作目になる最新作「星と月は天の穴」が公開中。原作は吉行淳之介。主人公は吉行をモデルにしたようなモテモテの作家。演じたのは、荒井晴彦の監督前作「花腐し」にも主演した綾野剛。「星と月は天の穴」★★★★☆前作はロマンポルノへのオマージュで映画人、荒井晴彦ならでは世界だった。今作は文筆者としての、吉行淳之介への敬意、憧れ。自分との距離感があるるので、主人公は思い切りかっこいいキャラになっている。それを
「星と月は天の穴」テアトル新宿で観る。綾野剛の小説家が、「妻に去られて独り身の作家Aが、小説を書きながら馴染みの娼婦(田中麗奈!)、バーで出逢ったB子、画廊で出逢った女子大生、女性たちと関係を重ね・・・」という小説を書いている、その内容が、綾野剛本人がAを演じる形で、モノクロ映像として展開する。これは小説家が実体験しているのか、それとも小説家が夢想している世界なのか?という「メタ構造」になっているのが、すごく面白いんだ。何も予備知識なしに観たんだけど、エンドロールで「原作吉行淳之介」と
昨日はあみやき亭のすしまみれにて昼食後、東京テアトルのシネ・リーブル池袋にて『星と月は天の穴(注R18ね)』を鑑賞しました。『東京テアトル(おーい、応為)』昨日はあみやき亭のすしまみれにて昼食後、東京テアトルのシネ・リーブル池袋にて『おーい、応為』を鑑賞しました。映画『おーい、応為』公式サイト|10月17日…ameblo.jpそう来年1月末で閉館ですね。なので池袋に行く機会がほぼ無くなってしまうんですね。〜私が見た映画2025年間ランキング〜1.はじまりのうた(beginag
星と月は天の穴公式サイト映画.comより1969年。妻に逃げられ独身のまま40代を迎えた小説家の矢添克二は、心に空いた穴を埋めるように娼婦の千枝子と体を交え、妻に捨てられた過去を引きずりながら日々をやり過ごしていた。その一方で、誰にも知られたくない自分の秘密にコンプレックスを抱えていることも、彼が恋愛に尻込みする一因となっていた。そんな矢添は、執筆中の恋愛小説の主人公に自分自身を投影して「精神的な愛の可能性」を自問するように探求することを日課にしている。しかしある日、画廊で出会った大学
「星と月は天の穴」を観てきました。ストーリーは、1969年。妻に逃げられ40代を迎えた小説家の矢添克二。娼婦の千枝子と体を交えて日々をやり過ごしていた。そんな矢添は、執筆中の恋愛小説の主人公に自分自身を投影し「精神的な愛の可能性」を自問するようになる。しかし一方では画廊で出会った大学生・瀬川紀子と情事に至り、矢添の日常と心は揺れはじめる。というお話です。⼩説家の矢添克二は、妻に逃げられて以来10年、独⾝のまま40代を迎えていた。偶然に再会した大学時代の同級生から、彼
『星と月は天の穴』目次STAFFCASTSTORY概評2025年日本映画122分STAFF脚本・監督:荒井晴彦原作:吉行淳之介エグゼクティブプロデューサー:小西啓介プロデューサー:清水真由美、田辺隆史ラインプロデューサー:金森保助監督:竹田正明撮影:川上皓市、新家子美穂照明:川井稔録音:深田晃美術:原田恭明装飾:寺尾淳編集:洲﨑千恵子衣裳デザイン:小笠原吉恵ヘアメイク:永江三千子インティマシーコーディネーター:西山ももこ制作担当:刈屋真キャスティ
吉行淳之介による同名小説を映画化。脚本・監督に荒井晴彦。荒井晴彦というと「火口のふたり」などの監督作で知られるけれど、その昔はいわゆるピンク映画の脚本家で名高い。しかも、ピンクの中に時代性や革命を持ち込む感覚がある映画作家だ。吉行淳之介というと三島由紀夫と同世代の作家で、三島がその精神を研ぎ澄ませていったのと逆に、私小説のなかに俗なものの面白さを描く作家という側面があり、人間の姿を描くのが映画だとすると、断然、吉行小説が映画の原作には向いているのだろう。そんな吉行の原作を得て荒井晴彦が
本日はこれ!綾野剛さん主演の『星と月は天の穴』吉行淳之介原作の純文学!もうね、冒頭の綾野剛さんと柄本佑さんの絡みでヤられた!セクシーすぎる!R18+だけど文学作品ならいたって普通だし、そこまでエロさもグロさもなかった役者さんたちもいい!モノクロなのもいい!好きな映画です!
「火口のふたり」の荒井晴彦監督作品、吉行淳之介原作の「星と月は天の穴」を朝一番で観てきました。かつて吉行淳之介をよく読んでいた時期があったこともあり、スクリーンから立ち上がる世界観に強く引き込まれます。官能的な場面は想像以上に多かったけれど、それも含めてまるで小説を読んでいるような感覚になりました。綾野剛さんだからこそ成立したのかもしれない、どろどろしているのにどこか淡々と流れていく日常。吉行淳之介ファンにはたまらない一本で、とてもよかった。モノクロっていうのもまた
『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』★★★★『星と月は天の穴』★★★(満点は★★★★★)このコラム、今年はこれがラストとなります。1年間お付き合い下さいまして、ありがとうございました!いつも言いますが、あくまで個人的な感想であることと、ボクは映画評論家ではないので、視点は全然専門的ではないと思って下さい。一般の映画ファンの方のほうが、よほど深くて詳しいはず。それでも、誰かひとりでも映画館に足を運ぶきっかけになってくれればと思って続けています。2025年、いい作品との出会いがあった
#シン・キネマニア共和国#星と月は天の穴#綾野剛#咲耶#田中麗奈#荒井晴彦カッコつけた中年男の無様さが女たちとの体を交えた交流と翻弄の中からじわじわ描出される快作。特に咲耶が素晴らしい!白状しますと、これまで荒井晴彦監督作品はかなり苦手だったのですが、本作には全面降伏で、のめり込むように魅入ってしまいました。その理由として、女優陣の好演を欠かすことはできません。そしてやはり、もう何度でも言いますが、咲耶が素晴らしい!!!久々に映画の申し子が現れた奇蹟を感じました。モノクロ