祇園祭の宵山。四条通で千重子(岩下志麻)はあの自分とそっくりな女(岩下志麻、二役)を見かけ、顔を見合わせる。「何をお祈りやした」とたずねる千重子に、女は姉の行方が知りたいと答えて、「あんた、姉さんや」と言うが、千重子は「私は一人子どす」と答えるのだった。女は「堪忍しておくれやす。ようわかりました。…えらい人違いしてしもて」と涙して謝罪する。「他人の空似でっしゃろ」と千重子。何を祈っていたのかと問われ、彼女は両親の幸福と健康だと答える。女は自分の父は北山杉の枝打ちをしていて亡くなったと言う。千重子