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吉村昭記念文学館で開催中の企画展「吉村昭の手紙」に伺いました。恩師の丹羽文雄に宛てた手紙もありますが、やはり惹きつけられたのは、180通以上あるという夫婦間の書簡です。その中でもとりわけ目にとまった2通があります。1通は、「二人とも、思った通りになったのだから」という、太宰治賞受賞作『星への旅』が刊行になった頃、夫が妻に宛てた手紙。もう1通は、「骨のないあなたがいとしくて」という妻が夫に宛てた手紙。どちらも津村節子著『果てなき便り』(文春文庫)に未収録です。180通以上ということは、未公開
荒川区の吉村昭記念文学館で「吉村昭の手紙」と題する企画展が開かれています。この図録をいただいたのですが、読みごたえのあること、あること。恩師の丹羽文雄に宛てた手紙も登場します。荒川と三鷹。都内2ヶ所に記念施設がある作家は他にいないと思いますが、それぞれの持ち味をいかした展開を期待します。荒川の文学館に開催してほしい企画があります。ひとつは「吉村昭と食」。もうひとつは「吉村昭と俳句」。特に後者は、吉村氏の命日7月31日の「悠遠忌」を俳句の季語として定着させてほしいのです。芥川の河童忌、太宰
福井県ふるさと文学館で開催中の「津村節子展」に伺いました。津村さんは福井出身。これまでどこにも書かれていなかった激しい胸中に触れ、心打たれました。文学館の方に、津村さん生誕の地や通った小学校も案内していただきました。ふるさと文学館と東京・荒川区の吉村昭記念文学館はおしどり文学館協定を結んでいるんですね。文学館同士のこのような協定は他にないでしょう。提案者は瀬戸内寂聴さんのようですが、行政のトップ同士が仲がよく、話が進んだとか。仲良きことは美しきかな。昨年の吉村昭記念文学館での私の講演にも
吉村昭記念文学館のNews「万年筆の旅」創刊10周年号に、昨年11月の私の講演会の開催報告が載っています。1時間半の講演に、大勢の方にお運びいただきました。丹羽文雄と私のご縁にも触れ、四日市市に丹羽文雄文学賞を提案した記述もあります。「万年筆の旅」は文学館のWEBでも閲覧可能です。7035279_万年筆の旅_吉村昭記念文学館ニュースvol20.indd(city.arakawa.tokyo.jp)
昨日は、久々に友と会いました。わたしが電車に乗るのは、3年ぶりでした。事前では雨かもという予報がありましたけれど、前日には、晴れ予報と変わり、当日は、五月のような光あふれる日に。「吉村昭記念文学館に行きたい。都電に乗りたい」というのが友の希望。彼女とは、五十年来の親友。静岡の伊東からやってくる彼女と、京成本線の「町屋」で待ち合わせ。そば懐石の店で昼食をとり、彼女は中のビールを飲み干し、「誰かと飲むのって、やっぱりおいしいわ」と、さらに小のグラスビールを。下戸のわた
吉村昭記念文学館の企画展「翻訳されたYOSHIMURA文学」、最終日に伺いました。これまでに60作以上が海外で翻訳されていて、「破船」は10ヶ国語に訳され、フランスでは映画化もされているよう。世界中に読者がいる、世界のYOSHIMURAなのですね。同時開催のトピック展示は「吉村昭と津村節子故郷と家族の記憶」。津村節子さんの父上が撮影された、昭和初期の一家の映像が会場で流れていました。家族愛を対比するかのような、吉村昭さんの幼少の頃の家族写真も。吉村さんが結婚前に津村さんに贈った瑠璃色
昨日も東京での展示会会場にいたのだが『SDGsWeekEXPO』昨日より東京ビックサイトで開催の「SDGsWeekEXPOforBusiness2022」の主催者行事の一環として、今年も写真家・山崎エリナさんが撮…ameblo.jp17時の終了後、私は東京都荒川区にある「吉村昭記念文学館」に向かった。東京ビックサイトからだと地下鉄等を何度か乗り換え、歩き、最後は初めて乗った都電荒川線にて(素敵な電車だった!)荒川二丁目で降りると、ほぼ目の前にある「荒川区立図書館ゆいの森あら
今日は「いい夫婦の日」です。20日の講演会、おかげさまで無事終了しました。今年94歳になられた津村節子さんも最前列にご列席いただき、ご本人を前にしてご夫妻の話をするという、なんとも強心臓な講演でした。参加者の方々の感想を届けていただいたところ、32件ありました。好評価のものしか講師には届かないはずで、アンケートを書かない人もいることを考えると、この数はうれしいです。すべてご紹介したいくらいですが、感動しました、大好きな吉村さん津村さん大大好きになってしまった時間でした・・など、生の声が伝わっ
現在、吉村昭記念文学館では、吉村昭・津村節子夫妻が愛でた庭の草花や書斎の写真の展示をしています。12月14日まで。「花の好きな女だなあ」という吉村さんのつぶやきは、以前このブログでも紹介しましたが、もう一つ、私の好きな逸話があります。吉村さんの元担当編集者のお話です。〈単行本の話をしていると、先生が庭にちらちら目をやって。やっぱり早く書斎に戻りたいのかなと視線の先を見ると、白い帽子の津村先生が咲き終わった胡蝶蘭を一株ずつ植木鉢に植え替えていたんです。『そういうことをするんだよね、あの人
11月20日、吉村昭記念文学館での講演、77人の申し込みをいただいたようです。コロナ禍でこれだけの方々に応募いただいた講演会は、ゆいの森ではほとんどなかったそうです。講演に限らず、イベントの集客は大変です。集客力のない講師で申し訳なく思っていましたが、ひとえにご尽力いただいた方々のおかげと、感謝申し上げます。吉村昭の人生作法-仕事の流儀から最期の選択まで(中公新書ラクレ766)|谷口桂子|本|通販|Amazon食と酒吉村昭の流儀(小学館文庫た40-1)
11月20日(日)14:00~、吉村昭記念文学館での僭越ながらの講演、応募の受付が始まりました。荒川区の区報にも案内が載っています。第三弾執筆のために集めた、ご夫妻の珍しい記事も公開予定です。おしどり文学館協定記念講演会「おしどり夫婦成功の秘密―吉村昭津村節子」-吉村昭記念文学館(city.arakawa.tokyo.jp)
吉村昭さんについて、産経新聞の本日配信の記事。荒川区に吉村昭記念文学館がありますが、来年、三鷹市にも記念施設が開館予定で、クラウドファンディングが始まっています。先日の本屋大賞の受賞もそうですが、先月は文春文庫の新装版、中公文庫のアンソロジーが発売になり、亡くなって16年経つ作家とはとても思えない、これからの人のよう。作品に生命力があれば、作家は死後も生き続けることができると、改めて思いました。吉村昭さん書斎を整備公開へ東京都三鷹市(産経新聞)-Yahoo!ニュース東京都三鷹市
画家の村上豊さんは、吉村昭さんの連載小説で、たびたび挿絵を描かれています。最後の新聞連載となった「彰義隊」、「大黒屋光太夫」「雪の花」、「破獄」もそうだったでしょうか。「大黒屋光太夫」については、いま、吉村昭記念文学館で展示が行われています。その村上豊さんの個展が、銀座の和光で開催されています。来週25日まで。吉村さん以外で、村上さんとつながりのある編集者がいました。講談社で「小説現代」の編集長や出版部長をされた方で、わたしがお世話になりっぱなしのまま、亡くなられた方です。小田島雅和
いま発売の「週刊文春」3・24号のグラビアに、吉村昭さんが取り上げられています。文中にある胡蝶蘭のエピソードは知りませんでした。「そういうことするんだよね、あの人は」・・このつぶやきに、妻の津村節子さんに対する深い愛情がにじみ出ています。庭に出て、花を見ている妻の姿に、「花の好きな女だなあ」と、吉村さんがつぶやく一節がエッセイにあり、好きな箇所の一つです。先日の、吉村昭記念文学館での、ご長男・吉村司さんの講演が、荒川区公式チャンネルで公開になりました。丹羽文雄さんの生原稿がアップされてい
吉村昭記念文学館の企画展「私の好きな・・」の公式図録です。わたしの寄稿文のタイトルは、「女房がいちばん好き」。吉村夫妻の新婚時代の写真が添えられています。おそらく初公開のものではないでしょうか。⇒文学館内の略年表に小さく掲載されています吉村さんが愛した、全国の「うまいもの」が地図になっていたりして、吉村さんの「好き」がつまった楽しい図録です。証言映像では、妻の津村節子さんと、丹羽文雄主宰の「文学者」で出会った瀬戸内寂聴さんが、吉村昭さんについて語っています。スペシャル|私の好きな……吉
先日、吉村昭記念文学館でひらかれた、ご長男の吉村司さんの講演会。次の本の入稿までは外出禁止ですが、これは出かけました。司さんは、ソニー時代に、アフリカでサッカーのパブリック・ビューイングを展開するなど、世界を舞台に仕事をされてきた方。お会いするのは3度目です。講演は、申し込み開始初日に満席になるほどの人気だったそう。終了後は、場所を移し、関係者の懇親会。津村節子さん、司さんの奥さま・・、吉村家のみなさまとうれしい再会ができました。司さんのインタビュー記事はこちら【吉村司氏インタビュー】ア
先月21日より、吉村昭記念文学館で、「私の好きな・・・」と題した企画展が開かれています。これまでは作品寄りだったのが、今回は、晩酌セット、古今亭志ん生や凧のコレクションなど、吉村さんの「好き」を集めた楽しいものになっているようです。わたしは公式図録に寄稿しています。会期中に訪れたいと思っています。なお、図録は郵送でも購入できるようです。東京都荒川区立図書館令和3年度企画展吉村昭没後15年「私の好きな……」開催のお知らせ(city.arakawa.tokyo.jp)食と
吉村昭記念文学館東京都荒川区立図書館吉村昭記念文学館吉村昭記念文学館公式ホームページです。利用案内などのサービス、イベント情報をご用意しています。www.yoshimurabungakukan.city.arakawa.tokyo.jp町屋駅から旧三河島汚水処分場へ向かう途中、なにやら立派な建物が!ゆいの森あらかわです。吉村昭記念文学館が併設されていました。書斎が再現されていて、奥さまの津村節子さんと写った写真や生原稿が飾られていました。几帳面な文字を書かれるんですね。いいな
◇吉村昭記念文学館◇ゆいの森あらかわにある文学館。図書館やカフェもあり、気軽に入館できる。エスカレーターで上がるとステキな入口。吉村昭氏の魅力的な世界観を感じる。こちらには書斎を再現。目の前には緑が広がる。愛用品。どれも上品で大人感覚なチョイス。書棚がぐるりと囲む。屋根の上から書斎を望む。
先日、荒川区荒川二丁目にある吉村昭記念文学館に行ってきました♪同記念館は、区の総合文化施設「ゆいの森あらかわ」内にある荒川区立図書館に併設されており、荒川区日暮里出身の作家・吉村昭に関する貴重な資料が展示されている。記念館の設置については、吉村が生前の頃より話が出ていた。荒川区の西川太一郎区長が吉村の功績を広く伝える目的で記念館建設の話を持ちかけたが、公費を使った記念館の設置では大変申し訳ないとして吉村は何度も固辞したそうだ。しかし、図書館に併設する形で、吉村の著作を紹介する文庫コーナー
昨夜はMちゃんと神楽坂の居酒屋で酒カポカポ飲みながら渋谷ハロウィン阿呆騒ぎや安倍政権の誤魔化し異国労働者政策など話して帰って来たが、トイレにも目覚めず今朝も起きたのは7時半。朝食は北海道産蕎麦を茹で、卵2個入れて食うた。デザートは和歌山産柿。風呂に小一時間浸って考えとった。英国政府がオンライン大手を対象に新たにデジタルサービス税を導入するちゅうのを各国もやらなならん。グローバル経済なんやさかい当然や。安倍政権も消費増税しよるの止め、デジタルサービス税を導入せよ。牛乳飲みながら「下町ロケット
23時からの「ジャズトゥナイト」を最後迄聴いとったんで、今朝目覚めたの8時半で、朝食は北海道産ななつぼし米でご飯炊き、くめ納豆、紀州産梅干しで二膳。デザートはニュージーランド産キウイ2個。カーリン・クローグ&アーチー・シェップのアルバム「ハイ・フライを」レコードで繰り返し聴いた。風呂に小一時間浸り、アメリカンフットボール好きなワテは考えとった。雲隠れしとった日本大学の常務理事で部の責任者内田正人がやっと姿現し監督の辞意だけ語ったが、余りにも謝罪が遅いし、しかも説明曖昧で、腑に落ちん。あの悪質
きょうも良い天気ですね最近日中は暖かいのでつい薄着で出かけて夜になるとちょっと寒い…ということが多いのできょうこそは上着を持っていきますなぜ一度で学ばないのかしら私先日の荒川ケーブルテレビのロケの動画がアップされました3月末にオープンした荒川区の新スポット『ゆいの森あらかわ』区の中央図書館・吉村昭記念文学館ゆいの森こどもひろばが一体となった荒川区の文化とコミュニティの拠点ですシアターにもなり講演なども行われる予定のにもなる木の温もりを感じるステキなホール本の陳列の
江戸時代塩田の歴史遺構を移設、公開柳井市/山口毎日新聞18日の現地説明会では、市教委文化財指導員の松島幸夫さん(66)が、刎橋構造の石橋は県内の塩田に特徴的な遺構で、現存が確認されているのは天津橋の...松野・河後森城跡を市民ら見学愛媛新聞愛媛県内最大級の中世山城で国史跡に指定されている松野町の河後森城跡でこのほど、町教育委員会が行った4カ年調査の現地説明会があった。町内外の...百人一読―偉人と聖書の出会いから(33)チャールズ・スポルジョン篠原元クリスチャント