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開催中の企画展「吉村昭と津村節子のふたり旅」の動画はこちらです。三鷹市吉村昭書斎企画展示「吉村昭と津村節子のふたり旅」
三鷹市吉村昭書斎で企画展開催中です。講演でも話していることですが、新婚早々おふたりは行商の旅に行き詰まり、大みそかの夜に帰りついた上野駅の地下食堂で年越しそばを食べます。この場面を思うたびに、わたしは涙ぐみそうになります。明日からの生活のめども立たないところから、作家として世に出て認められ、夫婦で日本芸術院会員になる。そこまでの道のりがどれほど途方もないものだったのか、その世界の末端に身を置くわたしは思い描いてしまうのです。「ふたり旅」はいまもなお続き、果てることはないのでしょう。企画展示
昨年から著者のわたしと版元の編集者を悩ませているアマゾンのネット書店。『吉村昭と津村節子』は新品10%引き1640円(税込み)になっています。これ、してはいけないことだそうです。新刊の値引きは本来できない。営業担当者がアマゾンに何度も連絡し、アマゾンも絡めて強く抗議しているそうですが、取り下げないようです。本が売れない時代といわれて久しく、その対策として版元の新潮社は『吉村昭と津村節子』に関する配信を何度かし、わたしも本の紹介を頼んだりしていますが、こんなことをされては。この書店が自発的に取り
谷口桂子は、吉村昭と津村節子のように夫婦で作家でともに芸術院会員というのはほかにいないように書くのだが、三浦朱門と曽野綾子がいる。ある方がXにそのような投稿をしていますが、わたしは「夫婦で大道商人のような行商をして流れ歩き」と書いています。三浦朱門さんは東大卒業後、大学教員となられたので生活の苦労はなかったはずです。93歳で死去された曽野綾子さん、講談社の「ソフィア」という雑誌のインタビューで一度だけお目にかかりました。このシリーズでは三浦綾子さん、宮尾登美子さんら何人かの女性作家にお話を伺
茅ヶ崎にある本村八王子神社で、『吉村昭と津村節子』の取材でお世話になったご長男・吉村司さんのトークイベントがありました。両親からどんな育て方をされたことによって、いまの自分となったのかというテーマです。拙著の中にも「そのようなキャラクターはどんな家庭環境によって育まれたのかを知りたいというのも執筆動機だった」とあります。神社の境内には頭をなでると開運するという牛がいて。打ち上げも盛り上がりました。
吉村昭氏出世作誕生秘話と死屍累々の作家世界。ヤフーニュースなどに転載されています。つづきは『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)でぜひお読みください。映画「雪の花―ともに在りて―」原作者・吉村昭の出世作誕生秘話(全文)|デイリー新潮吉村昭と津村節子/谷口桂子【著】-紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア吉村昭と津村節子:波瀾万丈おしどり夫婦|谷口桂子|本|通販|Amazon
「大ヒット上映中」という映画「雪の花」の公開に合わせて、吉村昭氏原作の文庫本のカバーも新しく。棚一段に吉村作品を並べた書店もあるようです。原作『雪の花』の解説は産経新聞文化部に長く在籍された影山勲さんで変わらず。影山さんとは渡辺淳一さんのヤブの会でお会いし、わたしも何度か書評でお世話になりました。影山さんが退社されてからも、「影山が書き置いていった書評です」と同じ部の方から掲載紙を送っていただいたことがありました。映画公開に合わせて、拙著『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』に関する配
沢山の皆さんにフォロー頂き有り難うございます。また、いつもイイネ、コメント有り難うございます。昨日、今年はじめての映画「雪の花ーともに在りてー」を二子玉川109で鑑賞。東急レクリエーションが東急の子会社になり、無料券がなくなったので、1,000円/人で鑑賞しました。イントロダクション江戸時代末期。死に至る病として恐れられていた疱瘡(天然痘)が猛威を振るい、多くの人命を奪っていた。福井藩の町医者で漢方医の笠原良策(松坂桃李)は、患者を救いたくとも何もすることが
吉村昭原作、小泉堯史監督の映画「雪の花」が24日公開になりました。全編フィルム撮影、雪山のシーンは一発勝負だったようです。全国231館で上映中。吉村昭記念文学館では今日から公開記念の展示を開催しています。小説では場面は少ないのですが、映画では夫婦の物語にもなっています。原作者ご夫婦の「奇跡のような軌跡」を描いた拙著『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)を上映館で販売するという話は、「原作本でない」という理由であっけなく却下されてしまいました。
24日全国公開の吉村昭原作、小泉堯史監督の「雪の花」試写会。今週末に「雪の花」を朗読予定の(すでに満席!)朗読家・田中泰子さんをお誘いして伺いました。小説だからこそ強く伝わることと映像でしか表現できないこと。小説の終わり方がわたしは好きなのですが、映画ではまったく違ったものになっていて劇場でのお楽しみに。来月吉村昭記念文学館で小泉監督のトークイベントもあります。申し込み締切は今日まで。映画「雪の花」は夫婦の物語にもなっていて、映画公開にあわせて拙著『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新
『吉村昭と津村節子』のレビューで、わたしが「週刊朝日」で夫婦のインタビューをした1組が吉村・津村夫妻だったという投稿がありますが、それは違います。もちろん申し込みましたが、辞退されました。ご夫妻には夫婦そろっての取材は受けないというルールがあったのです。それどころか、わたしは吉村昭氏にお目にかかったこともないのです。えっ!?それで3冊も本を書いたの?間を置かずに3年連続で。はい、わたしも不思議です。書かずにはいられない何かがあったのでしょう。ひとつには謎があったからだと思います。1作目
『吉村昭と津村節子』、本日「デイリー新潮」より配信、ヤフーニュースなどに転載されています。11月22日は「いい夫婦の日」、そして丹羽文雄氏生誕120年のバースデー。丹羽氏にも触れていただき(注文が多い著者と思われたかも)、アニバーサリーの年にささやかでも残せたものがあればうれしいです。これは偶然が重なったというより、小さな奇跡が連続したよう。先日の三重テラスもそうです。丹羽氏に見守られているような気がしてきました。「一つ屋根の下」に作家が二人暮らすと起こること「大作家同士の結婚生活」吉
19日の三重テラスのイベントについて、「まだそんなことやってるの!?」といった人がいました。もちろんわたしを思ってのことで、いつまでも人の宣伝をしていないで、自分の仕事に専念しなさいという意味です。来週22日の丹羽文雄氏の生誕日に、デイリー新潮から『吉村昭と津村節子』の配信があり、丹羽氏についても触れられないでしょうかという相談をしました。版元の新潮社だからできる相談です。そして、来年の丹羽氏没後20年には、東京でのトークイベントを四日市市に主催してほしいと伝えています。四日市で何かやっ
吉村昭さんは読者からのお便りに必ず返事を書かれたそうです。わたしも心がけていますが、この方はどうにもお返事のしようがなく。ひょっとしたら、という奇跡を信じて、許可なくアップさせていただきます。ありがとうございました。吉村昭原作の映画「雪の花ーともに在りてー」の情報が解禁になりました。若い頃、インタビューでお目にかかった加古隆さんが音楽を担当されています。30年近く前、NHKスペシャル「映像の世紀」の音楽担当者としてお会いしました。テーマ曲「パリは燃えているか」はいまでも流れています
吉村昭愛読者の方が「吉村昭ゆかりの吉祥寺散歩」と題した動画をつくってくださいました。昨年『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』刊行前に、宣伝下手の著者を案じ、新刊プロモーションを兼ねた「大人の谷中・日暮里散歩谷口桂子著『食と酒吉村昭の流儀』から」を撮ってくださった方です。先月オープンした三鷹市吉村昭書斎に行かれると聞き、それならぜひ動画撮影をしてほしいとリクエストしました。こたえてくださり、うれしい限りです。願いごとがあれば、口に出していってみる。すばらしいダメもと精神!吉村さんが
今月開館となった三鷹市吉村昭書斎。吉村昭氏と津村節子氏の著作が並び、開館記念の企画は「三鷹で暮らした吉村昭」。『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)を書くために手に入る資料は集めましたが、吉村氏が町内会の広報誌で自らインタビュアーをつとめる連載をされていたことや、吉村司氏が講演で話された三鷹での日常ははじめて知るものでした。三鷹の街を歩いていると、月下美人が咲いたので、ご近所に声をかけて吉村氏がビールをふるまった光景などが目に浮かぶよう。「井の頭公園の春」と題した記録映画も吉村家
3月16日夕刊「ほんの裏ばなし」全文は下段にあります。
「婦人公論.jp」、最終回が配信になりました。「人生最後に読む本」と、ブログで評してくださった方もいます。未読の方はぜひこの機会に。ヤフーニュースのコメントで、三鷹市の書斎開館にふれていた方もいましたので、この時期の配信はよかったかもしれません。小説家・吉村昭「最も気持が安まるのは書斎」遺言通りに、骨壺は書斎に置いて。妻・津村節子の家には、今も夫婦の歯ブラシ2本が並ぶ吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦|教養|婦人公論.jp(fujinkoron.jp)
「婦人公論.jp」、3回目が配信になっています。小説家夫婦がケンカをしたら…。口達者だった吉村昭と津村節子が、12年かけて培った夫婦の絆とは?吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦|教養|婦人公論.jp(fujinkoron.jp)今回の配信は、わたしが『吉村昭と津村節子』を「婦人公論.jp」の編集長に手渡したのがきっかけでした。編集長はその場で配信を決め、新潮社担当の方から版元の担当者に連絡が行き、折角なので三鷹市の吉村昭書斎開館に合わせて、という話になったようです。わたしがし
「婦人公論.jp」2回目が配信になりました。刻々と変わるのでしょうが、第1回と2回目の記事はデイリーランキングで1位と2位になっています。70年前に津村節子さんが「ここで死にましょうか」とつぶやいた根室は、いま流氷におおいつくされています。芥川賞の妻と太宰治賞の夫、小説家夫婦の新婚生活は?婚約中に発した吉村昭の「おれは無一文同然だ」発言が事実通りで…吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦|教養|婦人公論.jp(fujinkoron.jp)根室の流氷は根室市観光協会のフェイスブック
いよいよ明日、三鷹市の吉村昭書斎が開館します。早くも新聞に紹介されていますね。都内2か所に記念施設がある小説家は他にいないのでは。開館記念として、「婦人公論.jp」で『吉村昭と津村節子』を紹介いただくことになりました。連続4回。第1回目の本日は、お二人のなれそめから。ヤフーニュースなどにも転載されています。小説家夫婦の馴れ初めとは?「結婚したら小説が書けなくなる」とプロポーズをいなす津村節子に、何度も口説き続けた吉村昭吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦|教養|婦人公論.jp(fu
読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏が『吉村昭と津村節子』を取り上げてくださいました。記事の反響は大きかったようです。橋本氏は読売新聞で政治部長をつとめ、昨年刊行となった『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)はベストセラー。テレビのコメンテーターや書評の連載を長くされています。
津村節子さんの郷里の福井新聞、論説で再び『吉村昭と津村節子』を紹介いただきました。地元出身の作家を大切にする風土を感じます。「命懸けの文学」、私も再読します。47NEWSやNEWSPICKSにも転載されているようです。ネットのことはよくわかりませんが。「吉村昭と津村節子」発刊命懸けの文学、再読したい|催し・文化|論説|福井新聞ONLINE(fukuishimbun.co.jp)
四日市の丸善と宮脇書店では、今年になっても拙著の応援を続けていただいています。書店をあげて四日市出身者を応援しようという取り組みのようです。誠にありがたいことです。四日市と四日市市は違います。プリンターを買い替え、2日がかりで市との仲介役となった観光大使と議員からのメールを印刷しました。わが身に起こることはすべてネタです。
2024年1月9・16日号のBookreviewで、『吉村昭と津村節子』が紹介されています。同業の小説家夫婦の物語を、経済誌で取り上げていただき、うれしいです。お読みください。話題の本:『吉村昭と津村節子』谷口桂子著新潮社1815円|週刊エコノミストOnline(mainichi.jp)
『吉村昭と津村節子』(新潮社)について、新聞社の取材を受けました。事前に届いた質問項目に「丹羽文雄」の名前があり、顕彰活動が知られるようになったのはうれしいこと。丹羽文雄の偉大な業績にも触れた吉村昭三部作は四日市の生家と東京の著作権者にすべて献本し、お礼を言われることはあっても「顕彰を望んでいない」といわれたことは一度もない。それにもかかわらず四日市市長のモリは「遺族が顕彰を望んでいない」というとんでもないウソを理由に、「市長が命令して現場が従わないことはない」と大見得を切って約束した大村彦次郎
「ただのおしどり夫婦であるはずがない」うれしい書評です。お読みください。20日紙版に掲載になり、電子版も配信になったそうです。「吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦」谷口桂子著|日刊ゲンダイDIGITAL(nikkan-gendai.com)
『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)、東京でいちばん売り場面積が広いジュンク堂池袋本店、三省堂、旭屋書店でもいまも平積みで並べていただいています。有難いことです。ジュンク堂書店では三ヶ所に置いていただいていますが、そのうちの一ヶ所で、なんと!あの羽鳥好之さんの新刊『遊びをせんとや』と、拙著が同じところで平積みになっておりました。林真理子さんが「上から目線の人」と書くぐらいですから、普通ならわたしなど相手にしてもらえないお方ですが。渡辺淳一さんのヤブの会で出会って三十数年。この
本日の産経新聞。うれしい書評です。激しい夫婦ゲンカや「ここで死にましょうか」というつぶやきは、書評では必ず言及されていますが、それが書きたかったわけではありません。吉村昭さんの家族愛への渇望に共感したのが執筆動機です。お読みください。ネットのニュースでも流れていました。【書評】『吉村昭と津村節子』谷口桂子著-産経ニュース(sankei.com)
『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』を取り上げていただきました。早くも月刊誌に、なぜか「東京本」。1月号の特集は「目利きがご案内歳末お買い物紀行」。行きたいところがたくさんあります。松任谷家のおせちも。