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せっかく、本の雑誌でメフィスト賞特集読んだのだ、ということで、親近感湧く三作を買ってみる。姫路ジュンク堂で買えばいいのに、みんなAmazonポチってしまう。これはよくない、毎年、記憶を失う彼女の救いかた望月拓海著線は、僕を描く砥上裕将著天帝のはしたなき果実古野まほろ著
今月読んだのは…特殊設定(ファンタジー系)・本格ミステリー「征服少女AXISgirls」古野まほろ連作短篇・幻想怪奇譚、第3弾「深泥丘奇談・続々」綾辻行人ゲーム対決・サスペンス(本格要素アリ)の連作短篇。「地雷グリコ」青崎有吾連作短篇・怪奇譚「人魚の石」田辺青蛙の4冊。まずは「ミステリー」2冊から。「征服少女AXISgirls
皆さんこんばんは。静かな日々が続いてます。恒例の夜中の本紹介。「新任刑事下」古野まほろ昨日紹介した作品の下巻です。時効まであと一箇月切った警察官殺人事件の容疑者が、何と警察の足元にあるスナックに潜伏していたのですが、逮捕日にすんでの所で逃げられてしまいます。そのタイミングが余りにも良かった為、警察の内部に容疑者と繋がっている人が居るのではと疑い出します。そして直後に彼女の足取りを消す様な奇妙な放火殺人が、またして警察のおひざ元で起こります。
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「新任刑事上」古野まほろ東大卒で元警察キャリアの古野さんの新任シリーズ第二段。第一弾は(新任巡査)ですが、今作と内容は全く関係ないです。さてどうでしょうか?主人公は駅前交番から突然、刑事一課強行係に異動となった男性。その部署には警察学校の同期で、首席で卒業した後、一年半の早さで刑事になったエリート女性巡査部長が居ました。主人公は、次々と舞い込む変死体の見分、作成する図面や調書の膨大さ、ツルハシの使い道な
箱崎ひかりシリーズ( ̄▽ ̄)女子高生監禁・放火殺人に隠された慟哭と真実醜悪な自白を続ける被疑少年の秘密とは?取調べ官VS少年T人生を懸けた攻防って事ででは早速最近のねこまま警察モノ熱が高いそう言えば古野さんって元警察だったなタイトルが不穏だし、P622で厚いしこれ行ってみよう!いやいや…なくない?被害者の女子高生の自己犠牲?んー…生い立ち?あの設定だからって…箱崎のゴスロリもなんだかなぁあと、接続詞の「とまれ」使われてる文章初めてで、最初止まれ(スト
六億九、五八七万円を取り返せ同盟!!Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}タイトルとかパラっと読んだ感じが面白そうなので、読みました……が、面白くない。主人公と作者が同名なのも?なんやけど、とにかく読みにくい。売れない役者、古野まほろは、池袋にある巨大合法カジノで6億円を手にする。喜んだのも束の間、合法カジノを仕切る池袋警察署長にはめられ、罪をでっち上げられた挙句、賞金全額を奪われる。古野まほろは、高校時代のかつての同級生たちと共に、賞金を取り戻せるのか
職務質問(新潮新書)Amazon(アマゾン)◆職務質問/古野まほろこの言葉を聞いてポジティブな感情を持つ人はあまりいないと思いますが・・・元警察官の作家が自身の経験を含めて職務質問の全貌を赤裸々に解説した著書。まあ元職とはいえ外部にオープンにしていい部分のみ書いてるんだろうけど、法的根拠や解釈も併せて書かれていて、内容の割に初心者にも読みやすい内容でした。ただ、特に若手警察官の努力は大変だと思う一方、あまりにグレーゾーンというか個人の裁量に一任されている言動が多くて、警察官性善
先日読み終えた本老警古野まほろ著何かが歪んでいるがゆえの切ない物語テレビのニュースは意識しないと見ないのだけど又、以前にも増して目の前の情報をそのまま信じることが少なくなって行くような…本当の事は?個人の全てをさらけ出す必要は全くないと思うのだけど社会の本当の事を隠さないといけない世の中はどこから始まったのか何故なのかと自分に照らし合わせて思ってみたりする
国の治安を担う「公安」警察は、陰謀の根源だったり特高の末裔のような印象を持たれたり、警察の抱えているスパイ組織のようなイメージでドラマや小説で語られている事が多い。だが、元警察官僚の著者によると、現実から離れた与太話で、明解な法令と厳重な秘密を扱うことから派生したものだと一刀両断に語っている。事実、内輪からも胡散臭いものと見られたら仕事に差し支えたり、組織再編の削減対象になったりと良いことではないし、非合法活動なんかやってしまったら、処分はおろか、不祥事案で市民の顰蹙をかったら協力も貰
警視役が似合いそうな俳優から昨ブログで少し触れた古野まほろ『新任警視(2020)新潮社』は新任シリーズ三部作最終巻。警察庁県警公安課長としての警視とはいかなる役所でいかなる業務をこなすべく存在するのかということを延々300ページほど述べたところで、やおらカルト集団との駆け引きが始まり、急転事件が動きだすのが400ページ過ぎてから。最終盤に曇天返しが用意されていてそれまでの伏線が回収されるという構成。公安の行動部隊の動向は一切描かれず、県警上層部の目線であがってくる情報が淡々と開示され
【読書感想文】新任警視「新任シリーズ」第三段若きキャリア警察官が地方県の公安課長として着任。その県には、カルト教団の本部があり、その犯罪を暴くべく地元の猛者警察官と教団に挑んでいく。公安警察はベールに包まれていますが、元キャリア官僚である著者がギリギリのラインまでディーテールを描いています。文庫本上下巻で1000ページ。「交番のおまわりさん」「警察24時」では描かれない、ある意味警察のリアリティーを感じた1冊でした。では
上巻に続き、古野まほろ「新任警視」下巻を読み終えました。ページ数;523ページ発行日;令和5年4月1日下巻は、第4章;警備犯罪第5章;事件検挙第6章;更迭第7章;離任終章.;人事異動で構成されています。上下巻を読んだ感想を一言で表現すると「ヒジョーに辛かった」です。上巻の感想をご覧になっていない方はこちらをご覧ください。『[読書感想文]古野まほろ「新任警視(上)」感想レビュー』古野まほろ「新任警視」を読んでみました。上下巻あるうちの上巻を読み終えたので感想を書
古野まほろさんの作品。中古本収集癖がある私は13冊購入し、5冊読了。先日このシリーズ3巻を読んだ。このR.E.D.を読む前にオニキス2冊を手に取ったが、1巻目の半分ほど読み、断念した。なぜかと言うと登場人物が現実離れ。日本の皇族とイギリス王室のハーフで王女様、そして警察庁の警視正を拝命している。出勤はしない、長官からの直通電話依頼で動くのだ。警察署の署員300人を買収して事件を解決するが、そのために2000億円を使い、次の事件では一人の検事(悪党)をはめるのに謎の
読み応えのある本を探して、背表紙借り。単行本650頁余りって読めるか?。新任巡査Amazon(アマゾン)1〜11,339円一言「濃い!!→一気読み!!」警察小説好きの私でも、ちょっと参りました感満載。東大卒・元警察キャリア官僚の著者さん、今回も圧倒的情報量。<新任巡査>警察学校、交番での見習い。同期の二人の描写や、交番の先輩達との話。新人はつらいね〜。よくある話だなあ、と思っていたらカウンタークロスパンチ👊。二人が事件に巻き込まれていくところが、マジですかな展開
今月読んだのは特殊設定・本格ミステリー「終末少女AXIAgirls」古野まほろ「人体実験」のノンフィクション「世にも奇妙な人体実験の歴史」トレヴァー・ノートン一応「(特殊設定)本格」要素もある、“奇妙な味”系のファンタジー・ミステリー「魔物が書いた理屈っぽいラヴレター」林泰広の3冊。まず、ミステリー2冊から。「終末少女AXIAgirls」古野まほろ特殊設定・本格ミステ
『絶海ジェイルKの悲劇'94』古野まほろ、光文社文庫、2014年「この八重洲家康を見括(みくび)るなよ」かつての大東亜戦争において赤化華族として投獄され獄死したことになっている祖父・清康が生きている。その情報をもたらされたイエ先輩こと八重洲家康は後輩の渡辺夕佳と共に、絶海の孤島・古尊島ふりそんとうへ渡る。しかし、そこは一望監視獄舎パノプティコンを擁する監獄島であり、さらには清康がこの鉄壁の監獄からの脱獄方法を解明するために、当時の状況を完全再現する名目でイエ先輩は投獄されてし
私、警察官になりたいとは1ミリとも思ったことがありません。ま、向いていないのが一番ですし、ヘタレなので(笑)この本は警察官の生体、勤務状況や給与、昇進などが紹介されてて例え下っ端(巡査)の交番勤務であっても(交番・地域課勤務であろうとも生涯巡査で終わることはまずないのですが)全うな報酬と手当、取りっぱくれのない公務員というブランド、銀行のほうから「借りてくれ」と言い寄られようが、結婚して子供とマイホーム。よほどの不祥事、懲戒免職さえなければ多額の退職金といいことづくめ。普通に暮ら
皆さんこんばんは。明日は久々に朝一魚市場予定。早く寝ます。さて恒例の夜中の本紹介。「新人巡査下」古野まほろ昨日紹介した作品下巻です。下巻も半分以上は前作と同じ交番勤務の仕事内容が詳細に描かれます。この本はリアル警官のお仕事小説なのか?と思うと、突然事件が起こります。それは主人公が何者かに襲われ命の危機の陥るんです!イキナリ!何だこの展開は!実は主人公は少女連続行方不明事件を密かに調べていて、どうやらその犯人に襲われた
★★★☆☆青春サバイバルミステリー。その名の通り、サバイバルとミステリー...そして、ファンタジーが組み合わされた、異次元ファンタジーミステリーか。これまで数え切れないほどのミステリーに触れてきたけれど、その中でも、三本の指に入るのでは、と思えるほどの難解なトリック。作者が東大法学部卒ということにも関係しているのか...否、作者の自尊心なのか、エゴなのか...少なくとも、凡たる人間には決して解き明かすことは不可能ではないか、そう思われても仕方のない謎解き。吉南女子高校吹奏
自身も警察官僚の端くれだった人物が、勤務環境、他省庁との縄張り争い等、その生態を明らかにしていく。警察官の総数は26.2万人。うちキャリアと呼ばれている人は0.2%だという。という事は県警本部によっては1人乃至2人という下っ端から見れば超雲の上の人というか宇宙人のような位置にいるという事になるのだろう。内部では「珍獣」なる呼び名だそうだ。小説や映画だと、鼻持ちならないエリートといった役割で『相棒』甲斐峯秋とか小野田公顕になるだろうか。そうしたドラマ等を見ていると、強権で国民を支配するだ
皆さんこんばんは。急にめちゃくちゃ寒い。これは気をつけないと風邪ひくね。GW営業の疲れのまま大人の遠足行って、休まず営業。流石にドッと疲れが出ました。明日は定休日何ですが予約頂いたので営業しないといけないので、今夜は早閉めさせて貰いました。早めに寝て体調万全で明日の営業に備えます。その前に恒例の夜中の本紹介。「監殺」古野まほろ東大卒にして元警察のエリートという肩書を持つ古野さん。最近興味を持ち読みだしたので、今作が二作目です。
久しぶりに古野まほろ先生の警察小説を読み始めました。これは、警察の不祥事を取り調べる、警察の警察、監察室だと思うのですが、監察の「察」が殺人の「殺」となっていますから、警察内での殺人事件を監察官が捜査するのでしょうか?タイトルだけでここまで妄想が強くなります笑
★★★☆☆本格ミステリー。事件はミステリアス..謎も奥深く..トリックに至っては奇想天外..けれど、あまりに難解過ぎてストーリーに付いて行けなくなる。駅構内アクアリウム内に端を発した、一見無理筋の殺人事件。次々と発生する不可思議連続殺人事件誰が..どうやって..なぜ..あらゆる疑問が混沌とする中、被害者の身元が分からない。身元不明どうやって身元を明かしてゆくのか..読み手の関心はそこに尽きる、にも関わらず、複雑怪奇な理由付けで、身元が判明する。「複雑な謎ほど、明
『謎の館へようこそ黒』に続き、『白』を読みました。2017年、新本格ミステリ30周年を記念して発行された『7人の名探偵』を含む講談社の3冊のうちの1冊。いずれも錚々たる執筆メンバーの豪華なアンソロジーです。ミステリ好きにとって、『館』は甘美な響き。どんな館が現れ、どんな謎を提示してくれるのか、ワクワクしながらページをめくりました。ところで、『黒』と『白』とどう分けているのか…いろいろ想像してみたのですが、コレだ!と思える答えにはたどり着きませんでした謎の館へようこそ
今日の1冊は、「この人元警察の作家さんだな」と初読チョイス。そうしたら。あらすじ等はこちら👇女警文庫「女警」古野まほろのあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。地方都市の交番で起きた警部補射殺事件。部下である女性巡査は拳銃を所持したまま行方不明のまま。監察官室長・理代は真相を探ろうとするが……。元警察キャリアの著者が鋭く斬り込む、組織の建前と本音。www.kadokawa.co.jp一言「こんな警察小説。初めてかも」。初読なので、その作風を知らないだけかもなのですが
久しぶりに、古野まほろ先生の警察小説「女警」を読了。婦人警官、婦警さんでなく、女警なの?と思いながら購入。内容は、地方都市の小さな駅前交番で、大卒2年目の女警が上司である53歳の警部補を射殺し、ミニパトで逃走。その後、町はずれで拳銃自殺。この前代未聞の事態に女性キャリアが警察に切り込むと、そこは上意下達、キャリア・ノンキャリア、村社会、家父長制、パワハラ、女は交通、職場結婚、不倫・・・不条理な組織に生きる警官の現実が見えてくる。古い交番が多いのは予算不足から?
読書日記2022-10【叶うならば殺してほしい】古野まほろ❨著❩[講談社2021年5月発行]☆☆☆☆あらすじ真夜中の吉祥寺で発生した謎の火事。被害家屋から、片手錠で固く拘束された女子高校生の遺体が発見される。他にも男3人が死線をさまよう中、唯一無傷で確保されたのは、その家に独り暮らししていたはずの被疑少年、T17歳。Tが完全黙秘を貫く間、科学捜査を進めた警察は、この家における女子高校生集団監禁の実態と、彼女に2週間も加えられた言語道断の仕打ちを知り激昂する。感想
街角でガチンコ勝負の職務質問。警察官が市民に対して行うそれに、法的な根拠を示し、それに対する市民の具体的方法を教示。されたら鬱陶しいものだが、防犯のためならしてもらいたいというところもあって手前勝手だが、警察官も違法適法のところを考えてお願いしていることもあるので、疑いを晴らす意味でも、質問されたら協力して疑いを晴らすのが一番なんだそうだ。反発して拒否しても相手は自信がもった疑いを晴らすまで引き下がらないし、さらに騒動が大きくなることもあって収拾つかなくなる。こう言っている自身も職質めいた
警察官僚だった作者による、幻冬舎新書の警察官シリーズである。市民の警察への相談の仕方や事件への向き合い方、警察の市民や事件への向け方を教示。警察が事件に対して親切でないというのに対しいかに対処するかを教えてくれている。よく問題になる「民事不介入」というのは、警察によるサボタージュの口実だと思われているがそれだけではなく、市民の警察撃退の口実にもなっていたという事実がある。警官の資質に問題のあるいわゆる「ゴンゾウ」もいるのだろうけれども、それぞれの警官は複数抱えていてと多忙だったり、法的