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こんにちは、呂芸です。今回は日ごろの感謝の意を込め「秋の特別価格」と題しまして江戸時代の打敷を特別価格にてご提供させていただきたいと思います。打敷は亡くなった方を偲ぶため、生前お召しになっていた着物を画像のような形に直し法要などで寺院に奉納したものとなります。武家の女性など高貴な身分の方が多く、古布として貴重であることはもちろん、当時の着物の様式を表す資料としても重宝されております。こちらは綸子地の打敷です。4巾ほどあります。当時流行した金糸による立体的な刺繍と色糸の刺
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。長雨の後は一転、暑い日が続いており体調管理が難しい日々ですね。さて今回は呂芸ホームページにて商品販売のご案内をさせていただいておりますので、そのご案内をしたいと思います。言うなれば、ご案内のご案内です(´・ω・`)「ホームページのどこに商品販売案内があるの?」と、お客様から尋ねられたこともございますのでわかりやすく図解いたします。こちら↓はスマホで呂芸のホームページを見た時の画面です。画像中央の「商品紹
実家「和藍さんぽ道」へ行って来ました。店内飲食は休業中ですが、お外で、、、というお客様もちらほら。しかし、この時期に「ちらほら」という客足は正直とてもとても厳しいです。それをカバーする為にSAYOCAFEの手作りマスクを販売しているわけですが、数も限られておりますしそれだけではやっぱり苦しい、、、ということで何か手立てはないものか、、、と考えまして、はたと思いつきました。「和藍さんぽ
今年もご贔屓いただき誠にありがとうございました。気づくと一年間もあっという間ですね。皆様今年一年はいかがでしたでしょうか。本日は年末年始に因みまして、干支やお正月らしい文様や絵柄の古布をご紹介できればと思います。画像の古布は市松文様の中に虎や酉などが描かれております。来年の干支・子は、なにやら綱渡りでもしているところでしょうか。ディフォルメされコミカルさがあり大変愛らしい絵柄ですね。一方こちらの古布に描かれた文様は写実的な描写です。
こんにちは、本日は古布に用いられている鳥の絵柄をいくつかご紹介したいと思います。言うなれば「鳥尽くし」といったところでしょうか。まずは江戸縮緬に描かれた燕の親子です。グラデーションを用い暈しの入った背景とは対照的に正確な描写力で燕が描かれているのがわかります。正面を向いた燕の表情がどこかとぼけており可愛らしい雰囲気を演出しております。飛翔する燕は着物の意匠として度々目にしますが、巣作りをしている燕は珍しい絵柄です。こちらも正確な描写では先程の燕に勝
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。この度私たち呂芸は楽天市場にオンラインショップ「骨董古布・呂芸」を出店させていただきました。私たちが自信をもってご案内できる古布を全国のお客様に喜んでいただきたいという思いから開店を決意致しました。現在150点以上の古布を取り揃えております。店頭には並んでいない古布もちらほら。人気の縮緬や錦紗はお手頃な価格帯で数多く販売させていただいております。ぜひ人形の衣裳作りなど古布細工物をされる方に楽しんでいただければ
こんにちはここ数日手がけてきた古布リメイクの作品をアメブロの皆様に個人的に販売いたします。古布は江戸から昭和初期あたりの布を使っております。宅配等でお届けいたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい(⸝⸝•ᴗ•⸝⸝)੭⁾⁾全て送料込みです。価格は画像の下に記載しています。男女兼用キャップ送料込み3600円デニムシャツメンズLサイズ送料込み4500円メンズデニムシャツMサイズ送料込み4500円レディース膝丈ワンピースフリーサイズ送料込み6000円うちわ送料込み2000
ここ2週間、古布リメイクというものをずーっと絶え間無くやっております。今日はうちわを作りました。すでに販売済みではありますが掲載します。
ここ数日ずーっと洋服をいじっています。江戸から明治、昭和初期あたりの古布を現代の洋服にリメイクしたものを製作販売しています。たった今出来たワンピース、夏らしくて目を惹く作品となりました。販売していますが一品です。気になる方はコメントでご質問をお願いします。
今日はミシンで布を縫っていろんなパーツを組み合わせようと支度しました。1つできたのがメンズTシャツ。少し小洒落てますw
こんにちは呂芸ブログ中の人です。本日は舞妓さんの半襟と花嫁衣裳の半襟のご紹介です。同じ半襟ですが意匠の違いが楽しめます。最初にご案内するのは舞妓さんの半襟です。舞妓さんの半襟は若い舞妓であればあるほど赤い部分が多く、いわゆる「お姉さん」になるほど白の部分が増えていくのが特徴です。細かい刺繍が施されております。立湧文様の中にさらに細かい刺繍がされ、近くで見ないとわからないほどです。赤と白が基調とされているため華やかさというより可愛さと初々しさが感じられます。
こんにちは呂芸ブログ中の人です。急に蒸し暑さが増し、そろそろ梅雨入りしそうですね。そこで今回は夏らしい絽地の子供着物、一つ身など何点かご案内したいと思います。涼しげな青の絽地に薬玉と洋花、貝桶、でんでん太鼓などの子供用玩具がデザインされております。貝桶は貝合わせ用の蛤を入れる桶ですが江戸時代で武家の才女が嫁ぐ際の嫁入り道具でもあり女の子の着物によく見られる吉祥文様のひとつです。中央に一際大きい薬玉を中心に図案が総模様として構成されており、曲線を巧みに取り込んだ意匠と言
こんにちは呂芸ブログ中の人です。平成という時代も終わろうとしており、令和という新しい時代を迎えようとしております。今の世界情勢は皆様の目にはどのようにお写りでしょうか。今回は戦争物・戦争柄の着物や手遊びによる作品のご紹介です。いつまでもデザイン・モチーフとしてだけ楽しんでいきたいですね。明治中期の戦争柄の子供用着物です。堂々と躍動する旧日本軍の様子が描かれております。一見すると写実性に富んだ手描き友禅のようですが、型友禅になります。下絵を日本画家が担っており型友禅の
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。ハギレではありますが、インドネシア更紗・スバギ(ソバギ)が数点入荷いたしましたので、その中より何点かご紹介したいと思います。南国情緒溢れるエキゾティックな赤と鋸歯文様と呼ばれるギザギザ文様が特徴のインドネシア更紗です。インド更紗と比べると赤の彩度が高いように思えます。一言で鋸歯文様といってもその衣裳は様々ですね。それぞれ個性があり大変趣きがあります。特に中に描かれている文様の差異は見所と言えるでしょう。スバギ(ソバギ)
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。本日より4月の中旬頃まで「桜フェア」と題しまして、桜にまつわる古布細工物や骨董品などを展示販売して参りたいと思います。第一弾として今回は呂芸でもお教室をして頂いております佐々木裕子先生の、春を先取りするような温かい作品のご紹介です。ピンクを基調に人形用のお着物やくす玉など可愛らしい細工物ばかりで、見ている人の気持ちもホッコリしてきます。古布を用いているためポップさの中に落ち着きもあり、大変趣きがありますね。現在店頭にて展
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。今日は幕末期・絽地御所解文様のご紹介です。御所解文様は江戸時代後期、大奥を中心とした武家女性が着用した文様で、文様の選定に源氏物語などの平安文学や芸能に関する教養が求められたためある意味、武家女性の品位の高さを示すための文様とも言えましょう。絽地ですのでもともとは夏に着用された単衣ですが、着ていた方がお亡くなりになられ故人を偲ぶため着物を解き寺院へ奉納したものだと推察されます。御所解文様は華麗な友禅と優美な刺繍が併用され全
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。今回は五月人形の本飾りと組み合わせて飾ると迫力満点、明治期の内幟(うちのぼり)のご紹介です。竜胆の家紋に三国志の英雄関羽と鐘馗が手描きで力強く描かれております。五月幟(ごがつのぼり)とは五月五日の端午の節句に男子の成長を祝い立てるのぼり旗のことをいいます。江戸時代初期から武家を中心に行われるようになり、最初は武者絵などが描かれておりましたが後々鯉の滝登り絵が流行し、そこから鯉のぼりになったとされています。武者絵はやはり武家を中心に流行っ
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。本日は20世紀後半にインドネシア・スマトラ島で織られました金更紗のご案内です。金更紗とは金を用いた更紗のことを指し、中でもインド・ジャワ(インドネシア)など東南アジアの更紗には卓越した「金更紗」が多く見られます。素材としては金泥・金粉・金箔とあり、泥描きや塗布、印捺などの手法で金を更紗文様のすべてに重ねたり、または文様の輪郭線に重ねるなども加飾が施されエキゾティックな装いに絢爛豪華さが加わり、見る人の心を魅了する更紗と言えましょう。この金
こんにちは、呂芸ブログ中の人です。そろそろ節分ですね、そんな時期にふさわしい大正期の男性襦袢のご案内です!正絹地に豆まきのモチーフが大胆な構図で描かれております。襟にかけて額のような目的で升を描いておりますね。これは「福は内」の内を意図とした描写であり背景も暖色で染められ明るい雰囲気を演出しております。その中からおかめさんが外に向かって豆まきをし裾あたりに散らされた鬼を払っております。まさに「鬼は外~!」ですね。おかめさんはお多福さんとも呼ばれておりますが、古来より太った福々
こんにちは、「杉並区で骨董品古布販売/骨董品古布はぎれ買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ本日は江戸期の伊勢型紙10枚セット販売のご案内でございます。伊勢型紙は主に着物の布地に文様を染色するための型紙になります。起源ははっきりとわかってはおりませんが少なくとも室町時代末期にはすでに生産されていたとされ、伊勢の名の通り、江戸時代は紀州藩の庇護のもと発展していきます。美濃和紙に柿渋を塗り耐久性を上げ、職人が手作業で彫刻刀を用い文様を彫っていくやり方は昔も今も変わりません。写真
新年あけましておめでとうございます、呂芸ブログ中の人です(今さら感漂う新年のご挨拶)新年のご挨拶を兼ねまして、晴れの日に相応しい、明治期の色彩豊かな振袖のご紹介です。それにしましても見事な総模様の振袖です!総模様とは着物を一枚のキャンバスと見立て、全体に友禅や刺繍などを用い文様を描く技法になります。ご覧の通り、とても豪華絢爛な意匠ですので主に振袖や花嫁衣装などに用いられる様式です。日本画絵師の下絵をもとに染められた友禅染であり、その描写力は正確なデッサン力に裏打
こんにちは、「杉並区で骨董品古布販売/骨董品古布はぎれ買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は幕末から明治初期の山繭ちりめん(江戸ちりめん・古布)販売のご案内です。山繭とはヤママユガ科のガのことを指し、天蚕や山蚕とも呼ばれております。日本をはじめ、中国、朝鮮半島、台湾に分布する絹糸虫です。クヌギやナラなどの落葉高木の葉を食べ、その葉の間に黄緑色の繭を作ります。この繭からとった糸を天蚕糸(てぐすいと)と言います。蚕や山繭が出す分泌物は絹糸腺といい、この絹糸腺が空気に
こんにちは、「杉並で骨董品古布はぎれ販売/骨董品古布はぎれ買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ本日は古布(はぎれ・ハギレ)販売、江戸期唐桟留のご案内です。唐桟留とは主に江戸期、オランダ等から輸入された渡りの綿織物です。唐桟留という名称は「サントメ嶋」という名がつけられおりました。これはインド・コロマンデル海岸の旧マドラスに近い旧都にポルトガル人がつけた地名「サントメ(セントトマス)」に由来し、そこから各地に輸出しておりましたが、大航海時代の潮流が変わり、オランダがアジアの拠
こんにちは、「杉並区で骨董品古布販売/骨董品古布はぎれ買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は金襴地・江戸期・帯(古布)販売のご案内です。現在の和装において帯の位置付けは極めて重要なファクターですが古い時代においては細い紐のようなものを腰に締め衣服の乱れなどを防ぐための実用的用途で用いられていたようです。小袖が定着した室町時代末期から江戸時代初期の帯巾はおよそ10㎝・3寸、二つ折りにして中に紙などを入れ芯にしたものでした。また江戸時代初期は名護屋帯と呼ばれる、両端に房を
こんにちは、「杉並区で骨董品古布販売/骨董品古布はぎれ買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は、前回に引き続き古布(着物)販売のご案内です。前回は明治期でしたが今回は大正期になります。連続してご覧いただくと時代と共に着物の模様の変化がより分かりやすいと思います。前回の明治期の振袖とはその差が一目瞭然ですよね。裾の方へ置かれていた、いわゆる「裾模様」から着物全体に行き渡る「総模様」へと変貌致しました。綸子地に花尽くし模様、その花々は写実的な描写とダイナ
こんにちは、「杉並区で骨董品古布販売/骨董品古布はぎれ買取り呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は明治中期の古布(着物)販売のご案内です。近代染織文化において明治ほどその転換点となった時代はないでしょう。化学染料の積極的な導入と型友禅による絵画的描写は国策とも重なり画期的な発達を遂げました。明治初期の着物は奢侈禁止令が布かれた江戸時代の衣裳を踏襲したものとも言え、地味目の色彩に裾と袖の下部に模様を置いた「裾模様」と呼ばれる形態をとっていました。模様も振袖や留袖には江戸
こんにちは、「杉並区で骨董品古布はぎれ販売/骨董品古布はぎれ買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は前回に引き続き古布(はぎれ・ハギレ)販売、榀布(科布)対馬布・自然布のご案内です。自然布とは樹木の皮や葉から靭皮繊維を採り出し、織り込んだ布地になります。通気性や耐水性に優れ、主に野良着や作業着、または蚊帳などに用いられることが多い素材です。榀布(科布)は東北地方以北に自生するシナノキの繊維を布地にしたものになります。木綿が大変貴重だった時代、日常着や野良着に利用さ
こんにちは、「杉並区で骨董品古布はぎれ販売/骨董品古布はぎれ買取り呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は古布(古裂はぎれ)販売、自然布・榀布(科布しなふ)のご案内です。自然布…あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。自然布とは草の茎の皮や樹木の皮から採った靭皮(じんぴ)繊維を使用した布のことです。靭皮(じんぴ)繊維は麻系茎幹の繊維の総称で主に大麻・亜麻・黄麻・藤・葛・苧麻・科、また芭蕉やマニラ麻の葉などがあります。自然布でまず思いつくのは沖縄の芭蕉
こんにちは、「杉並区で骨董品古布はぎれアンティーク着物販売/骨董品古布はぎれアンティーク着物買取り呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は古布(アンティーク着物)販売・幕末期の白麻地帷子のご案内です。まずはご覧ください、この総模様を。まるで一枚のキャンバスのように、一面に燕子花(かきつばた)と撫子が金糸をはじめ様々な彩であしらわれております。さらに吉祥文様のひとつ宝尽くし文様で用いられる扇に隠れ蓑が友禅と刺繍で描写されております。白地の麻のためか、一見サッパリとした印象です
こんにちは、「杉並区で骨董品古布はぎれアンティーク着物販売/骨董品古布はぎれアンティーク着物買取呂芸」ブログ中の人です('ω')ノ今回は古布(アンティーク着物)販売・襤褸(らんる)のご案内です。襤褸(らんる)とまさにボロボロの布・使い古しの布・継ぎ接ぎだらけのボロ布などなど散々な言われようなのですが、古布(アンティーク着物)を嗜む者の間では近年その価値とデザイン性を見直されている布でもあります。江戸時代から戦前昭和にかけ木綿は大変貴重なものでした。特に東北地方の山間部・農村