ブログ記事358件
「アメリカを知る」シリーズ最終回となる今回は、**「プレーン・イングリッシュ(PlainEnglish:平易な英語)」**という概念に焦点を当てます。これまでの連載で考察した、**「反知性主義の伝統」「庶民的な語彙の好みが強い社会」**といった背景を理解すると、なぜアメリカでは簡潔な表現が美徳とされるのか、その理由が明らかになります。💡プレーン・イングリッシュとは?プレーン・イングリッシュとは、その名の通り、**「誰もが理解できる平易でわかりやすい英語」**のことです。
前回は、アメリカ文化の根幹にある「反知性主義」が、庶民的で平易な句動詞(PhrasalVerbs)の使用を促している、という言語と文化の関係性について考察しました。今回は、その**「反知性主義」が現実の社会、特に「教育」にどのような想像以上の格差を生み出しているのか**に焦点を当ててみましょう。🙅♂️科学を信用しない人々が教育を避ける理由以前の記事で、国民の約3分の1の人々が科学を信用しない、というアメリカのリアルについてお話ししました。この層の存在こそが、「想像以上
前回は、アメリカ社会の根底にある**「反知性主義(Anti-Intellectualism)」**の伝統と、それが現代の分断にどう繋がっているかを考察しました。今回は、その反知性主義という文化的な力が、私たちが日々使っている「英語の語彙」に、いかに深く影響を与えているかを見ていきます。単語の選び方一つにも、歴史的な階級意識と国民性が反映されていることが分かります。1️⃣英語の語彙に潜む「階級」の歴史現代英語の語彙は、約15世紀頃に成立しましたが、それは大きく分けて二つの
前回は、アメリカ社会の根底にある「勝者か、敗者か」という二極化思想について考察しました。今回は、それに並ぶ、あるいはその根幹をなす**アメリカの国民性を理解する上で最も重要な要素の一つ「反知性主義(Anti-Intellectualism)」**の伝統に焦点を当てます。この「知識人や学識を軽視する」文化は、私たち日本人の**「先生の言うことは聞くべき」「専門家は尊重すべき」**という価値観とは大きく異なり、現代アメリカ社会の分断の背景を理解する上で不可欠です。1️⃣独立と
清水克行著『日本神判史』を読んだ。日本神判史盟神探湯・湯起請・鉄火起請(中公新書)[清水克行]楽天市場内容紹介熱湯の中に手を入れ、火傷の有無で有罪無罪を決める湯起請。神慮の名の下、過酷な裁判が支持されたのは何故か。中世人の心性をさぐる内容紹介(「BOOK」データベースより)神仏に罪の有無や正邪を問う裁判ー神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を
一言でいうと、「頭でちゃんと考えることや専門的な知識をバカにして、感情やノリを優先する姿勢」のことです。もう少し噛み砕くと難しい話やデータ、専門家の意見を「面倒くさい」「エリートが偉そうにしてるだけ」といって軽視する態度。科学的な根拠よりも、「自分がそう感じるから」「周りがそう言っているから」を優先してしまう考え方。日常的には、「勉強してるやつは気取ってて嫌い」「専門家の話より、人気者の一言のほうが正しい」といった空気が強い状態をイメージすると近いです。ーー冷笑主義をわか
カシンです。これはアタシ(50代・男)が、思うこと・考えることを書くブログです。10/8のTBSNEWSDIGで読んだ記事がきっかけで、いろいろ思うことがあったので。今回はそれを書いていきます(思ったことの一部は、日曜日のずもゆおに書きました)。記事は2025/9/30放送のTBSラジオ「荻上チキ・Session」での、特集「JICAのホームタウン事業撤回をキッカケに考える。多文化共生とネット言説との向き合い方」が元になってるそうです。あくまで、記事をきっかけにアタシが考え
わかっているようで全然わかってないのが「知識」・「知能」・「知性」の関係や「知性主義」vs「反知性主義」の関係などではないかと思います。これらについてAIに質問した記事がありました。「知識」・「知能」・「知性」の関係をWindows付属の生成AIであるCopilotに質問してみました-FarEastDiary(質問)知識・知能・知性のそれぞれと、それらの関係性を解説してください。(ThinkDeeperでの回答)定義:知識知識とは、事実・情報・技能の
兵庫県の斎藤知事は「公益通報者保護法」をおそらく意図的に「者」の文字を抜いた「公益通報保護法」と記者会見の場で口にしているある時、記者がそれを指摘したが彼はどう思ったのだろう「者」の有り無しで少しニュアンスが違うと思われることに「反知性主義」がある反知性主義はアメリカで用いられた概念らしく・専門知識や学問、理論、思考よりも常識、直感、経験、実用性を重んじる態度・エリート的な知識人への反発や不信感というものがそうらしい(実は自分は今の世は「反・知性主義者」という言い方のほうが適切だ
「続」のその2です^^昨日の夕方、仕事からの帰り道に見た夕空がなかなかきれいでした。素人写メレベルでは表現できませんが、思わず、「きれいな〜」って言葉が出るくらいでした。今日は曇り空…^^;この項、今日でおしまいです。「世の中には、巧まずして人びとを感動に導く真実のドラマがありうる。そして、そのようなドラマは、人びとが全力を尽くして自分の使命をまっとうするという、いわば、ごく単純な心掛けから生まれるのである。逆に、人びとが自分の使命との素朴な取り組みを忘れたとき、こ
「続」と云っても、引用貼り付けですけどね。笑でも、3回くらいに分けて書いておこうかと。とりま、忘備録として。前回の記事でも書いたんですが、全10章ある中で、自分としてはラストの「終章」が一番残ったかなと思っています。この「終章」、4項から成ってまして、第1項のところに、前回引用の司馬遼太郎さんの言葉が引用されてました。なので、ここでは、第2項から引っ張ります。第2項は「反知性主義の横行」所謂「かたい本」離れからくる硬派出版社の低迷、そしてマスコミの権力化した姿勢。純文学
「国家はなぜ衰退するのか」を読んでいる最中に感じたことは、これってフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」と同じ感覚を覚えるものだなぁ~!っということです。このフクヤマの書に関しては、社会科学という分野の終焉を示す記念すべき本である、とわたくし・新垣清は思っています。他に著名な人間としては白熱教室などで日本でもおなじみの、マイケル・サンデルが挙げられるでしょう。それは、自らの専門分野の知識のみによって、世界のそして社会全体の仕組みを理解・説明しようとする、非常に管見の浅はかな試み
森本あんり著「反知性主義」(新潮選書、2015年刊)を読んでみた、常々この用語の用いられ方に疑問を持っていたからだ、森本あんり氏は日本の神学者、牧師で、2022年4月より東京女子大学学長本書では、アメリカの反知性主義の歴史を辿ることはアメリカのキリスト教史を辿ることに他ならないとし大部分をアメリカにおけるキリスト教普及の歴史を反知性主義に絡めて書かれているが、キリスト教の歴史にあまり興味がない私はその部分を読むのが苦痛であった著者によれば、日本で使われている反知性主義の意味
日本の愚鈍化が始まったような気がします。(Xより)反知性派が台頭してきたのも、同じだろう。その根本にあるのは、賢い人に対する劣等感、その裏返しに権力を手にすると、知性派をなんの根拠もなく攻撃し、ものを言えなくしてしまう。その遺物を引き継ぐのが参政党・維新、自民安倍派の姿、今・金・自分という利己主義、新自由主義が蔓延っている日本。このまま行けば、こいつらのために市井の者たちが戦争にかり出され、こいつらのために殺される。そんなのは絶対嫌だ
久しぶりに拝読したブログで言葉を失うとはこの事かと…。他人の持病というデリケートな事実を自分の都合の良い様に解釈してしまう。医学的根拠も無い、反知性的な言論。他の人とは関係ないと前置きはあるけれど「病気になったのは、意地悪な性格のせい」と決めけつけたセリフを見たら、同じ持病持ちの人の気持ちはざわめくと想像しなかったのでしょうね。投稿した目的は何なのでしょう。私にはわかりません。持病を患っているその相手に対して否定的、攻撃的な言動をする事は楽しいのでしょうか。読み取れること
カシンです。これはアタシ(50代・男)の日常を書くブログです。参議院選挙が終わって。火曜日には、20代以下は国民民主、参政党支持が多かった、みたいな話を見かけました(水曜日には4〜50代氷河期世代で参政党支持が多かった、というのも見かけました)。前に「今は戦前みたいだ、って言う人もいるけど、アタシはすでに戦場にいる気分」みたいなことを呑気に(?)書きました(6/2)。実はもう世界大戦は終わって、次の時代に移ってる???家族で朝食中。若者は参政党支持、みたいなテレビを
今日の私のブログは、文章が長くて鬱陶しくって、小難しくって嫌になると思う。まずは、そのことへのお詫びから始めたいと思う。。現在進行形の参議院選挙での、参政党の躍進は止まる気配を見せない。決して真っ当だとは思えない、神谷宗幣代表の〝問題発言〟が多いにもかかわらず、である。それがなぜなのか、とても面白い分析をしているネットニュースの記事を見掛けた。現代ビジネス・オンラインの、御田寺圭さんの記事だった。「参政党を『カルト』『極右』『反知性主義』と侮る人が見落としていること…『自民
先月のことですが、6/14トランプは陸軍創設250年を記念してということで、軍事パレードを行いました。米国での軍事パレードは34年ぶりだそうですが、実はパレードの日の6/14は偶然?自分の誕生日!65億もかけて誕生日にかぶせての軍事パレートは、公私混同の誹りを免れず北朝鮮の金正恩並の愚行。全米2100ヶ所で約500万の人が参加して抗議デモが起きたのも理解できます。就任以来、後先を考えない言動と軽薄な大統領令の連発で世界を混乱させている彼に忠告する側近はいない?いないどころか褒めそやして取り
無知と無関心は罪である。そういう人達は自ら罪を犯し、自分自身に罰を与え苦しんでいる。クライシス心理カウンセラー菊地英司(シャン)
序章:知性は、なぜ嫌われるのか知性とはかつて、物語の中で希望の象徴だった。複雑な世界を読み解き、人間の理性が正義や未来を導いてくれる──そんな物語に、人は喝采を送ってきた。だが、いまや知性は“鼻につく”とされる。なぜ人は知性を嫌悪するのか?その問いに対する最も洗練された、そして不愉快な答えを提示してくれるのが──**『ウォッチメン』と『ヤギと男と男と壁と』**である。第一章:理性万能論への静かな決別この2作は、理性に期待することをもうやめようと告げる。ただし、それは乱暴な反知性
B層という言葉は、広告会社が作った言葉です。2006年の小泉郵政選挙の前に、内閣府は『メディアを使って選挙戦をどう戦うべきか』という分析を、スリードという広告会社に依頼しています。B層とは、【マスコミ報道に流されやすい、比較的IQの低い人たち】です。「具体的な事はわからない」が、現在国民の敵であるメディアから発信される情報を吟味する脳(能力)もなく、『作られた近代的諸価値を信仰するバカ』なんです。B層は、作られたブームや現状に満足させられている可哀想な存在(ある意味被害
私の記憶によると半世紀ほど前ですかね朝日新聞がインテリ新聞と言われていた頃です。確かにインテリ臭が嫌みな面はありましたね。その頃、読売新聞が反インテリキャンペーンを始めました。読売ジャイアンツのチケットを餌にして読売新聞の拡販を図りました。いまで言う反知性主義拡張なんでしょうね。それが世間で受け入れられて、世の中が反知性になっていきましたね。さらに輪をかけて卑しいフジ産経グループのおバカ主義が広まって行きました。産経新聞なんて元々は全国紙でもない(いまでも全国紙ではない)のに業界内でそこそこ
カシンです。これはアタシ(50代・男)が、考えることを書くブログです。前回は、「学校に行く(行かす)のは、勉強のためじゃなく、人間関係の経験を得るため」と思っている人が多いんじゃないか。そういったことを書きました。『lb2学校って何のため?(前編)』カシンです。これは、アタシ(50代・男)が考えることを書くブログです。法律上とか、仕組みの上では。「学校」は教育機関で、学習内容も決められています。が。では学…ameblo.jpいや「勉強するため」に学校には行くんですけど。でも、その「
序章:あなたの英語学習、本当に「通じて」いますか?🚀皆さん、こんにちは!「通じる英語」へようこそ。「通じる英語」第3幕、今回のテーマは「英語を知ろう!」です。私たちは日々、英語を学び、単語を覚え、文法を学び、とにかくたくさんの英語に触れようと努力していますよね。でも、実は英語には、私たちが思っている以上に奥深い、そして**日本人がこれまで軽視してきた「秘密」**が隠されているのをご存じでしょうか?🤫あなたの「当たり前」を揺るがす、英語の秘密💡突然ですが、皆さんはよく
━━━━【反知性主義】━━━━知識や知識人に対する敵意。転じて、国家権力によって意図的に国民が無知蒙昧となるように仕向ける政策を表すこともある。独裁国家で行われている愚民政策の一種。━━━━━━ここまで━━━━━━無知だから騙され、無関心だから大切な事に気づけない。悪人(一部の政治家、メディア、カルト宗教団体)などが国民が賢くなるのを怖れています。賢くなると"今までの悪事が全部バレてしまう"からです。だから彼らは裏で手を組み、愚民化政策を徹底して行うのです。そうして、
政治には我々の〔家族、友達、恋人、健康、自然、教育、仕事〕等々がすべて人生に関わるものが含まれています。すごく当たり前のことですが、世の中にはこんな事を言う無知で恥知らずなB層がいます。「オレ(ワタシ)は政治に興味ないんだよ」それは何を意味しているかと言うと、自分の"家族、友達、恋人、健康、自然、教育、仕事"に興味がないんだよ!!と言っていると同じです・・・そんなタイプの人間とお付き合いして良い事でもあるのでしょうか?※訛りがあります。台本無しでやっていますのでたまに
ベルギー王女留学に影響?米政権の留学生禁止で王室「状況注視」|毎日新聞トランプ米政権によるハーバード大の留学生受け入れ資格取り消し措置を巡り、ベルギー王室は23日、留学中のエリザベート王女(23)が学業を続けるかどうか「状況を注視している」と明らかにした。AP通信が報じた。mainichi.jp排除対象留学生に将来の国家元首まで盛り込む、狂人トランプの完全鎖国方式。渡りに船の状態のネタニアフ(イスラエル)もいかにユダヤ至上主義のトランプとはいえ、ここまでの自滅主義とは予想し
(8PM+、追記:ポストセブン(タイムスタンプは2015.05.2007:00)首相と旧知の議員「晋ちゃんは東大出とエリート官僚が嫌い」「安倍家」「岸家」という名門政治家血族の取材を40年以上にわたって続けてきた政治ジャーナリスト・野上忠興氏が『週刊ポスト』でレポートしている大反響のノンフィクション。今回は「学歴」…www.news-postseven.com故人を貶すのは好ましくありませんが、東大嫌いは有名だったようです。祖父の岸信介(敬称略、以下同)、安倍寛、大叔父の佐藤栄作、父親
拙ブログでは今まで何回かUMAPについて投稿したことがありますが、UMAP(生産援助軍事部隊)|MARYSOLのキューバ映画修行キューバ:革命と同性愛嫌悪Ⅰ(1961~70年)|MARYSOLのキューバ映画修行主に〈同性愛者・異端者に対する迫害〉という観点で見ていました。今回は、〈生産性の増強〉や〈資本主義の残滓との闘い〉という、当時の社会・経済的理由から論じる論文と出会い、気づきが多かったので紹介します。長文になるので、最初に結論部分を―この論文は、UMAP