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読書ノートの47回めは、南木佳士さんの『阿弥陀堂だより』(1995年発表。文庫版は文春文庫)です。寺尾聡さん、樋口可南子さん主演で映画化もされていますので、ご存知の方もおられるかと。かなり前の作品になりますが、時代で褪せない作品だなあと思い、取り上げることにしました。【中古】阿弥陀堂だより文春文庫/南木佳士(著者)【中古】afb楽天市場200円あらすじ。主人公の上田孝夫(43歳)は、売れない小説家。小説家というのは自称で、おない年の医師である妻美智子のヒモのような存在です。
6月7日、読了。<ブックレビュー>阿弥陀堂だより(文春文庫)Amazon(アマゾン)100〜100,000円
南木氏は幼い頃に、母親を亡くすと言う喪失体験をしています。この事がパニック障害から『うつ』へと落ち込み、死の誘惑に駆られてしまった一つの要因だろうと思われます。幸い彼の主治医になった診療内科医のおかげで軽快しましたが、特別な精神療法を受けたという記載はありませんでした。けれどここで述べられている回復のプロセスは、結局自身の症状のコントロールをやめ、自分の弱い姿をありのままにさらけ出し、その時に出来る事をそれなりにやっていくしかない、と言う深い洞察なしには、起こりえなかったものと思われます。
中高年の危機について、北西先生の講演内容を中心にいろいろ述べてまいりましたが、どちらかと言うと、『生き方』論に近づいてしまった嫌いがあり、本来述べたかった『中高年のうつ』について、余り触れられなかったと思うのです。そこで改めて、中高年が陥りやすい『うつ』と、その回復について、考えて行きたいと思いますので、引き続きお付き合いよろしくお願いいたします。みなさん南木佳士氏をご存知でしょうか。芥川賞作家として有名ですね。ですが彼は内科医でもあるのです。平成2年9月、彼は勤務先の病院で強烈なパニ
南木佳士(なぎけいし)さんNHKラジオに朝4時からの「明日へのことば」という番組があります。それを若い人の目に留まるかと思い、書き起こしされているブログ『明日へのことば』、そのブログをもとに編集しました。2020年4月1日水曜日南木佳士(小説家・医師)・「尊厳死に向き合う」この春公開された映画『山中静夫氏の尊厳死』、末期の肺がんを宣告された男性が生まれ故郷で死ぬために信州の病院に転院してきます。家族の反対を押し切ってきたその患者は、動ける間はと外出許可を担
FC2にゃ~ごの本棚◎阿弥陀堂だより南木佳士故郷の村で村人の霊を祀る「阿弥陀堂」に暮らす老婆と美しい自然との触れ合いを通して再生してゆく夫婦を描いています⇑クリックお願いいたします<(__*)>
【山中静夫氏の尊厳死】末期がんを宣告された男と彼を見守る医師を主人公に、人間が死んでいくこと、最後まで生きぬくことの意味を描いたヒューマンドラマ。「ダイヤモンドダスト」「阿弥陀堂だより」などで知られ、現役の医師でもある南木佳士の同名小説を、「しあわせになろうね」の村橋明郎監督が映画化。末期の肺がん患者・山中静夫が自宅のある静岡の病院からの紹介で今井が勤務する信州の病院にやってきた。腰の骨と肝臓にがんが転移した山中に、今井は付き添う家族の負担も考えて静岡の病院での治療をすすめるが、余命を宣告
積読山(読まずに積み上げられている本の山)の中から、『医学生』南木佳士を読んでみました。舟越桂さんの肖像画の装丁が印象的。作者の南木(なぎ)氏は、第100回芥川賞受賞。長野県の総合病院の内科医である。創設されたばかりの秋田大学医学部に通う学生の青春物語。(←わたし大好き!)青臭くって、失敗続きで、それでもなんとか日々過ごしている20代の(あ、ひとり30代が居ます)の学生たち。4人の若者の物語は、私にはなにか恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』に共通するもの
2020年2月の鑑賞リスト。例によって「DVD以外で初見のみカウント」というマイルールを適用。作品の頭には年間の通し番号をつけ、()内は月間累計を表す。さらに、個人評価を★1~5で表し、作品の公式ホームページや予告編にジャンプするURLをつけた。33(13)『山中静夫氏の尊厳死』★★★★「楽に死ねそうな気がしてふる里の山見ゆ」という中村梅雀演じる山中静夫の辞世の句や、山中の担当医師となる今井俊行を演じた津田寛治の「安楽死と尊厳死は違う」「人は生きてきたようにしか死ねない」「生き残る人の都
私は人生の最期をどうしたいのだろう今から考えておきたい89歳になる身近な老人がお風呂で転んで腕と腰の骨を骨折見つけてもらうまでに5時間かかったという痛いねつらいことです。今は入院していて、これから腕の手術、腰の手術と2回するという気の毒この上ない痛みが少ないように一日も早く回復するように祈っている。私には91歳の父がいて、すぐ近くの家に一人で暮らしている頭もはっきりしているし何もかも自分一人でしている毎日、欠かさず家の中でさ
シーツーWEB版に戻る映画化された「阿弥陀堂だより」や、芥川賞を受賞した「ダイヤモンドダスト」で知られ、現役の医師でもある南木佳士の同名小説を、岐阜県出身であり、『しあわせになろうね』の村橋明郎監督が映画化!末期がん宣告され余命3カ月と診断された男性と彼の最期を見守る医師を主人公に、人間が死んでいく事はどういう事か、最後まで生きぬく事とは、をテーマに描いたヒューマンドラマだ。末期がん患者の山中静夫を中村梅雀、彼を担当する今井医師を津田寛治がそれぞれ演じている。各々の立場で見つける命の
関東地方は晴れの日が続いて日中は暖かいのですが、夜や朝に吹いてくる風は肌寒いものとなってきました。少し寒くなってきたというよりも、もう冬の寒さが近いという気候になっているのです。風邪とインフルエンザ、ノロウイルスの季節がやってきます。健康は、貴重な受験のための戦力です。寒さや病気に対抗できる体にしておきましょう。表題の『冬への順応』というのは、受験生の二人を描いて、大学、その後の恋愛の行方を絡ませた、おすすめの小説の題名から拝借しました。毎年、今頃になるとおすすめしています。
11月5日更新地元撮影の映画「山中静夫氏の尊厳死」↑クリックしてご覧ください⇒【続】春夏秋冬いつもそよ風
「“尊厳死”と“安楽死”の違いを考えながら…」地元佐久総合病院の医師でありながら芥川賞を受賞した作家、南木佳士氏原作の映画「山中静夫氏の尊厳死」を観てきました。延び延びにしていましたが、一日1回の上映になり、見逃しそうなので昼下がりに飛び込み…。地元で撮影され、終末期を扱っていることもあり、中高年の観客が多いようでした。★「山中静夫氏の尊厳死」HPhttp://songenshi-movie.com/末期がんを宣告され、故郷にある病院の浅間
あれ?ほったらかしだったブログ…。。読書記録すら…7月に読んだ本●1冊目星の子今村夏子宗教ね…●2冊目月まで三キロ伊予原新サクッと読める短編集。面白かった!●3冊目草すべり南木佳士私も登りたくなる日がくるのかな?🗻●4冊目マジカルグランマ柚木麻子最後ちょっと、えー😫ってなった●5冊目西の魔女が死んだ梨木香歩魔女になるには「自分で決めること」8月に読んだ本漫画スタートでした🤣●1冊目残穢小野不由美怖くて…でも続きを読まないのも怖くて一気読み
南木佳士「医学生」を読む♪1972年を舞台としている新たに新設された秋田大学の医学部に各地から集まった学生たちまだブルドーザーが動いて作っている最中の学校だった和丸は病院経営の長男だった入学できる医学部がココだけ・・って事で入学したがドイツ語などをサボり落第間違いない感じだったサボっていても国家試験にだけは受かりたいと思っていた・・京子は信州の農家の娘だった村で1件だけの医者が高齢で亡くなり無医村になった
★★★128分東宝原作:南木佳士の小説監督:小泉堯史出演:寺尾稔、樋口可南子、北林谷栄、小西真奈美、田村高廣、香川京子東京から小説家の夫とパニック障害を患った妻で医師の療養の為に、夫の故郷の信州へ移り住む。阿弥陀堂に住むおばあさんや、おばあさんの話を広報誌に掲載している喉の病気で声の出ない娘。医師の妻の病も次第に癒されてゆく。2019.5.192019年5月19日
お日さまが出て穏やかな日が続いています日々のお手入れ中の美春ちゃんこれは誰かに教えてもらわずにできるようになることなんですね…不思議だな〜そう思いながら、じーっと見入ってしまいますキレイにしなくちゃ!!たまたま、図書館で手に取った本が映画の原作でした阿弥陀堂だより阿弥陀堂だより(文春文庫)545円Amazon作者の南木佳士さんは医師であり自身がパニック障害からうつ病に苦しんだ人でもあります阿弥陀堂だより特別版[DVD]4,950円Amazon原
少し寒くなってきたというよりも、もう冬の寒さが近いという気候になってきました。風邪とインフルエンザの季節がやってきます。健康は、貴重な受験のための戦力です。寒さに対抗できる体にしておきましょう。表題の『冬への順応』というのは、受験生の二人を描いて、大学、その後の恋愛の行方を絡ませた、おすすめの小説の題名から拝借しました。私が初めて、純文学というものに触れることができた小説です。短編です。すぐに読み終わると思いますので、軽い休憩として活用できます。昔の受験生の、
こんにちは。今週の本レビュー行きます、一冊目。南木佳士著『陽子の一日』。南木氏は1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ、カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知ります。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞を受賞。2008年『草すべりその他の短編』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。あらすじ。最初は主人公、江原陽子の勤める病院の施設の描写から始まります。いつもの朝の光景で、トタン屋根の上に二羽の鳩を見つけた事
夏休み期間細切れではありましたが読書がはかどりました。普段専門書や自分の琴線に触れる書籍しか手に取ることがないものでついつい視野が狭くなりがち。そんな時は整体にお越しくださるクライアント様に教えていただく本を購入することが多いのです。こちらもそのひとつ。南木佳士著「ダイヤモンドダスト」「阿弥陀堂だより」ダイヤモンドダストは第100回芥川賞受賞作で阿弥陀堂だよりは寺尾聰と樋口可南子がご夫婦役で構成された映画になったそうです。内容は割愛し
南木佳士「神かくし」私小説の定義がよく分からないけども、おそらくこれは私小説的なものなのかな?予備知識ゼロで、何も知らずになんとなく買った。これ、内容が重いと謳われる数多の作品よりかはるかに重たい…。[重さ]の種類が違うのかも知れないが。短編集だけど、1つ終わる度に中々次の話へと気が進まない。よし、読むか、とある程度覚悟が要った。感情の起伏を自ら常に押し殺す。いつも怯えて、幸福や興奮を殺す代わりに苦痛も落胆もない、ひたすらに[無]を求める。でも、[陽]を求めたくなるのが人間で、さらに強い
冬です。寒くなると母校の秋田大学を思い出しますうん、寒かったです。なぜ広島から秋田大学?センター試験の結果えり好みできなかったから。当然面接でも聞かれました。正直、センター試験の結果で合格する可能性がある大学は10個程度しかありませんでした。だいたい田舎にある大学です。その中で秋田大学を選んだ理由は・・医学生(文春文庫)Amazon「医学生」は直木賞作家、南木佳士氏の作品です。南木佳士氏は秋田大学医学部の二期生で、物語の舞台はズバリ秋田大学医学部。浪人中にこの本を読んでいたため、
忘年会、みんな楽しんだみたいだね~良かった、良かったーこの頃はトンとご無沙汰のオフ会。大人倶楽部も開催できず、申し訳なく思っているけれどこうして皆さんがそれぞれのご縁を楽しんでいるのを知ることは嬉しい。同じようなことを背負っていたり。背負っていることが違っていても、背負う辛さを共感してくれたり。「分かっている」というよりも「分かろうとしてくれている」ということに心が温まる。「この身が生きのびるために言葉や態度に載せて輩出した毒を吸ってくれる者がいて、だからこ
2002年の日本映画です🇯🇵南木佳士先生の小説が原作です。監督は小泉堯史。東京に住む上田孝夫(寺尾聰)と美智子(樋口可南子)の夫婦。孝夫は売れない小説家、美智子は大学病院の有能な医師だった。ある日、美智子は流産をきっかけにパニック障害にかかってしまう。都会の生活にも仕事にも疲れきっていた2人は、孝夫の故郷である信州へ移住することを決心した。2人は移り住んだある村で、村の死者がまつられた阿弥陀堂で暮らしているおうめ婆さん(北林谷栄)を始め、様々な人々と出会った。喋ることが出来ない