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図書館にて。猫に教わるAmazon(アマゾン)6/10”能力を過信し、二つの仕事を抱えて突っ走っていたら、ある日突然パニック障害を発症し、重症者のいる担当病棟への階段を昇れなくなった。行かなければならないのに足が前に出ない。おのれの情けなさに涙すら出ない。すると、このままでは発狂してしまうのではないか、との強烈な恐怖感が湧き、動機がし、壁をつたってなんとか医局の部屋まで戻った””うつ病の診断で心療内科に通っていたころは心身の疲労が強すぎて読み書きができなかった。とくに活
2015年夏のブログです*じーじの大好きな小説家の南木佳士さんの文庫最新作『陽子の一日』(2015・文春文庫)です。南木さんはじーじより三つ年上で,1989年に『ダイヤモンドダスト』で芥川賞を取っていますが,じーじはその時からのファンです。あまり派手ではないですが,身の丈を大切にした小説家で,なんとなく人生を闘う同志という感じがします。この小説も,主人公の中高年の女性内科医,同期の男性内科医,若い男性内科医,その他,さまざまな人生模様が描かれます。いずれも不器用
2020年秋のブログです*南木佳士さんの短編集『落葉小僧』(1996・文春文庫)を再読しました。この本も本棚を眺めていたら、読んで、読んで、という感じで並んでいて、つい読んでしまいました。おそらく20数年ぶりです。当然(?)、中身は忘れていて、またまた新鮮な気持ちで(?)、読めました。南木さんはじーじの大好きな作家さんのお一人で、芥川賞を受賞した『ダイヤモンドダスト』以来、ずっと追いかけてきている小説家です。『阿弥陀堂だより』『冬物語』『医学生』その他もろも
2023年夏のブログです*南木佳士さんの『海へ』(2004・文春文庫)を旭川の古本屋さんで見つける。今年の旭川では、古本屋さんめぐりばかりをしていて、そうすると一期一会というと大げさがだ、読みたい本に時々出会う。そんな貴重な古本が1冊110円で買えてしまうので、年金暮らしのじーじにはありがたい。もっとも、売る時はとっても安くてかなしくなるが…。南木さんの『海へ』は、昔、なんとなく読んだような気もするのだが、記憶があまりはっきりしていないので、読んでみた。読ん
芥川賞受賞作品芥川賞も回を重ね今年で169回市川沙央さんのハンチバックが受賞しました。興味深い内容の作品ですね。私が記憶に残っているのは第100回芥川賞受賞作品南木佳士さんのダイヤモンドダスト1989年ですから34年も前の話ですね。当時南木さんは長野県のとある総合病院に内科医師として勤務。医師としての仕事の傍ら作家活動をしていた・・・時期は全く重なってはいないけれど私も少し関りがあった病院。何よりも当時私の父が先生に診て頂いていたこともあって普段は
こちらも、初めての作家さん短篇4作冬への順応タイ・カンボジア国境で三か月の難民医療活動に参加して信州の田舎に帰ったぼくは・・・長い影大浴場はホテルの地下にあった「男湯ですよお、ここは。女湯はよなりのはずですよお」そんな声掛けから・・・ワカサギを釣る氷に載るまで男はしばらくためらっていた「大丈夫だよ。ほら」妙にゆっくりした発音で呼びかけてから氷上の着ぶくれた男が飛び跳ねてみせた・・・ダイヤモンドダスト火の山を望む高原の病院そこで看護士の和夫は
南木佳士の自伝小説。彼らしい落ち着いた筆致で描いた良著。山から海へ。
猫に教わるAmazon(アマゾン)927〜3,529円医師であり、作家、ってすごいですね。斎藤茂吉の再来ですか。斎藤茂吉歌集(岩波文庫)Amazon(アマゾン)1〜4,300円片方だけでもなかなかなれないのに。読み終わったらまたアップします。
学生におすすめする大学生が主人公の青春小説を厳選しランキング形式で紹介します。今回は、学生におすすめする青春小説を厳選してランキング形式で紹介します。学生の時は、一番読書をする時間がある時期だと思います。そんな学生時代に同世代の主人公が描かれた小説を読むと、非常に得るものが多いと思います。是非、参考にしていただければと思います。1位宮本輝『青が散る』多数の作品を残す宮本輝の屈指の名作『青が散る』。宮本輝氏は昭和22年生まれ。1977年、『泥の河』で第13回太宰治賞を受
水曜日の朝お餅をこんなふうに食べるベタベタな納豆のついた食器洗うのが・・嫌でごめんなさいです昨夜の続きで目次を見返してるだけでさっき読んだエッセイの世界で遊べる・・山極寿一さんのゴリラ曳地トシさんの「雑草の効用」村山由佳さんの辛い振り返り角田光代さんの・・万城目学さんの京都・・懐かしいエッセイは寝る前のひと時のアロマオイルみたい・・心のメンテナンスにピッタリだと思う(残念ながら寝るにはまだ早いというか起きたばかりだけど)立て続けに
作家の南木佳士氏は「ダイアモンドダスト」で、第100回芥川賞を受賞している、医師。その彼が選んだ今年の3冊(東京新聞読む人)は、すぐ下の「日曜の言葉たち」、「色川武大という生き方」、そしてその↓鷲田清一の「だんまり、つぶやき…」で、みんな読んでみたい。泣くな研修医他は南木氏の著作。最近映画化されたものもある。(山中静夫氏の尊厳死=読みました、阿弥陀堂だより)日曜の言葉たちAmazon(アマゾン)1,685〜4,242円色川武大という生き方
昨日の土曜日も終電。最近は1日1食、診察室の半径10メートルから出ないから痩せも太りもしない。ただ筋力が落ちるだけ。(ごりっぴぃは1日1食で満足です)日曜日、レセプトもコロナ当番も無い。知らないうちに秋も深まっている。そんなんで「芸術の秋」朝から1人で映画。アレサ・フランクリンの自伝映画「リスペクト」他の流行りの映画と違って客の入りは少ない。ごりっぴぃはやはりマイノリティ。多数派の隙間の中で生きている。12歳で妊娠・出産とか音楽以外でも伝説か多々あります。映
今南木佳士がマイブームということで、図書館で借りてこの本を読む。落ち着いた、陰影のある文体。近所の公園で後半を読み進めた時は天気もよく、最高に気持ちよかった。涼しい風、穏やかな日差しに知的な刺激。あぁ、最高だ!
日経夕刊のコラムで南木佳士の存在を知る。独特のやや陰にこもった文体。興味深い題材。地元で頑張る本屋で文庫新刊を見つけた瞬間に手が伸びた。そして面白かった!
(1995年6月15日発行)Amazonより作家としての行き詰まりを感じていた孝夫は、医者である妻・美智子が心の病を得たのを機に、故郷の信州へ戻ることにした。山里の美しい村でふたりが出会ったのは、村人の霊を祀る「阿弥陀堂」に暮らす老婆、難病とたたかいながら明るく生きる娘。静かな時の流れと豊かな自然のなかでふたりが見つけたものとは…。※阿弥陀堂だより204ページより…食って寝て耕して、それ以外のときは念仏を唱えています。念仏を唱えれば大往生ができるからでは
最近は東大や看護系学部志望の理系高校生と一緒に勉強しているため、乏しい頭を搾ることが多く、唯一の息抜きである読書の時間が楽しみです。あまり知られてはいないかもしれませんが、南木佳士(なぎけいし)にはまっています。『ダイヤモンドダスト』で丁度百回目の芥川賞を受賞している作家です。その題名が冠された短編集の一つに収録されている、代々木駅で代ゼミと駿台生となった嘗ての旧友が邂逅して始まる『冬への順応』が私には興味深いものでした。私より上の世代の受験生が秋田大学医学部と上智大学めいた文学部に入り
こちらも、初めての作家さん教えてもらいました以前詠んだ「阿弥陀堂だより」の作家さんでした思えば山ばかり見て暮らしてきた医学生時代の友人に誘われた海へ行ってみようか心の病を得て以来一人で電車に乗るのは十年ぶりである旧友の海辺の診療所で過ごす五日間の休暇朝市の老婆に亡き祖母の顔を見崖下の洞窟でイワシを焼いて少女と語らうだが、そこにも・・・癒し癒されきれぬ人々の心の内を・・・本人の”あとがき”にあったけど病的?な展開後半になって、やっとついていけました
毎月読んでるマラソン雑誌の、コチラは今月号。最新号は明日発売です。その巻末の星占いを読んでたら、なかなか当たってることが書いてあった。普段は占い自体、良いことしか参考にしないので流し読みだが、あらためて過ぎた占いを見たら当たっている?”長年の体調不良”というのが、まさにぴったりでした。昨日の整形外科の診療で、疲労骨折の方はほぼほぼ改善されてきたので、「5kmくらいのジョグから、徐々に距離を伸ばしていってください」とのお許しが出ました。膝もレントゲンを撮ったりしてくれて、
”自らの悩みの多くは、自らが作り上げている”いかにも名言ぽいが、自分が何年か前に悟ったことです。ラン仲間が自分よりたくさん走って、ウルトラも出来るしサブ4、何ならサブ3.5もやっちゃう。なのに何で自分は出来ないのか。同じような店なのに、何であっちは毎日忙しそうで、ウチはこんなにヒマなのか。何であいつばかりがもてるのか・・・。これ全て、ヒトと比べているから。だから最近思うのは、『同じ日に生まれて同じ環境で育って同じ人生を歩んできて同じ体格の奴と比べて劣っていたら、
1月27日(水)の日経夕刊に、「ワカサギを釣る」というタイトルの記事が載った。筆者は気づかなかったが、家内が、「松原湖のワカサギ釣りが載ってたよ。見る?」と教えてくれた。「見る、見る。」すぐに一読、記事にすることにした。なお著者は、南木佳士という方。肩書は作家とあった。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇以下、記事の内容をかいつまんで紹介する。なお、恣意的に引用・要約しているので、著者の思いを汲み取れていないかもしれないことを
久しぶりに不思議な日本映画を観た。映画「阿弥陀堂だより」はそんな作品だった。寺尾聰、樋口可南子主演、2002年製作の日本映画である。※監督は小泉堯史主人公は寺尾聰と樋口可南子が演じる夫妻。夫は最近売れてない小説家で妻は心の病から第一線の医療現場から退いた医者である。妻の心の病をきっかけに、夫の実家のある山奥の村に引っ越してくる。その村の菩提寺となっている阿弥陀堂には「おうめさん」という高齢のお婆さんが住んでいる。物語はこの3人を中
問題http://www.sumidagawa-h.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000111271.pdf解答http://www.sumidagawa-h.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000156061.pdf問一・・・漢字の問題文が長いのが特徴の年w1)先輩に諭(さと)されてようやく自分の間違いに気づいた2)昨夜は霧が立ち込めていて、月が潤(うる)んで見えた3)研究を重ねた結果、顕著(けんちょ
こちらも、初めての作家さん作家としての行き詰まりを感じていた孝夫は医者である妻・美智子が心の病を得たのを機に故郷の信州に戻ることにした山里の美しい村で二人が出会ったのは村人の霊を祀る「阿弥陀堂」に暮らす老婆難病とたたかいながら明るく生きる娘静かな時の流れと豊かな自然のなかでふたりがみつけたものとは聞いたことのある題名だなと思っていたらこの映画の宣伝か何かで・・・夫孝夫寺尾聡妻美智子樋口可南子おうめ婆さん北林谷栄小百合ちゃん
平凡社ライブラリーから出ている『大森荘蔵セレクション』という本を読んでいる。最近、近所の寺で行われたとある集まりに参加してそこで死について色々語られるのを聞いて、考え込む内に私の部屋にあるウィトゲンシュタインや古井由吉などを読み返したくなって、その勢いで大森荘蔵『物と心』などを読み返しているのだった。その一環である。そこで興味深い記述にぶつかった。次のような行である。長くなるが引用する。事実は、世界其のものが、既に感情的なのである。世界が感情的であって、世界そのものが喜ばしい世界であった
ちょっと前に新聞をにぎわせていた安楽死の事が気にかかっていたので、手に取ったのだと思う。病院の内実、、阿吽の呼吸で、、あるみたい、、、ですね。といっても、これはセンセーショナルな事件などではなく、1人の人の覚悟の死を扱ったのですけど。家族の反対を押し切って、故郷に近い病院に無理やり転院して来た末期がん患者の山中氏。病院の朝食を食べると外出して夕方まで帰らない。彼は、彼の家族が眠る墓の隣に自分が入る墓を作っていた。それを黙認した担当医の今井。山中氏はさらに、苦しくなったら楽に