ブログ記事99件
自転車を漕いでいて、ふと、空から唾のような痰のようなものが降ってきた。ハンドルを握る指が濡れた。初めから唾と認識できたわけではなかったけど、透明で粘っこく気泡があり、痰のような液体はそれ以外の何者でもなかった。その道は駅前の大通りで、今や資本主義が描いてしまう馬鹿みたいな街並みの典型でマンションがひしめき合っている。そこの住人の誰かが唾を吐いたのだと思う。車道を走る自分からすると結構距離飛んでるな、と思いつつ、もちろん嫌な気持ちになった。けれど少し不思議に感じた。あ、嫌なんだ俺、と思ったのだ
美大生だった頃、徹夜は必殺技であった。どんな漫画のキャラクターも必殺技はそう簡単には使わない。物語の終盤、アンパンチやかめはめ波が敵を遠くに飛ばすように、僕は徹夜することでデザインの世界の遠くまで行けた。あの徹夜の日々がなかったら今はない。水曜日の徹夜明けに熱めのシャワーを浴びて木曜の昼ごろ、身支度を整えてから教授たちへのプレゼンに向かう。毎週そのスケジュールだった。たかが学業で実務でもないのに死に物狂いの戦いだった。宮本武蔵の世界に似ていて、僕らはやめない限りずっと戦いを続けるのかもしれ
実感を伴った考えとして、心やお金や空間が貧しいと人は物が増える傾向にある。「たくさん持っている」「たくさん選択肢がある」ということに豊かさの錯誤を起こすのだろう。時折ニュースになるゴミ屋敷も同じような理屈で、「いつか使うつもりだ」「自分にとっては価値のある資源だ」とゴミを抱えて叫ぶが、似たような考えの工務店はたくさんあるし、似たような引き出しの中身もある。しかし、取っておくにもコストがかかっている。仮に物が沢山あることが豊かさだとして、食べ物で言えばいつか飽きるし、腐ってしまうし、致死量も
みなさんこんばんは東京墨田区の結婚相談所ブライダル・リード掛札です歌手のDreamAmiさんが22日、自身のインスタグラムを更新。夫で建築家・半田悠人氏との“恋人つなぎ”2ショットを公開し・・・結婚4周年を迎えたこの日、Amiは「運命の人っているんだなぁ4thAnniversary!!!!」というコメントとともに1枚の写真をアップ。半田氏と手をつなぎながら寄り添う2ショットで、仲の良さがにじみでている。お2人は2020
このブログを書き始めて4年が経ったらしい。大学を卒業したあの濃い月日と同じだけの時間が経ったのかと考えると、このブログは少し薄味で、もっと書いても良かったなーという感想を抱くとともに、それはやはりできたかったなという結論に至ります。精一杯心の余裕を見つけては、たとえばAirPodsのノイズキャンセリングだけを作動させ外界を遮断し、遮断しきったあとに感じる微かな外界との接続みたいなことを、書いてきたのです。平坦な文章ばかりで文字数も多く、このプラットフォームには不釣り合いな僕のよしなし事を、
普段はアイスなど興味もないのに、ガリガリ君を手に取ったら夏が来た合図。待ちに待った夏が来たぞ。なんと、1年も待った。ようやく1年ぶりに夏が来たのだ。僕はもうフライングで日に焼けている。ジリジリと照る太陽で汗ばんで、扇風機って最強だよねって言ってビールを飲む感じ、もう最高。夏バテすら愛している。そんなときは素麺と麦茶で中和する。これからもっと、釣りやBBQや川遊びや磯遊び、ゴルフに旅行にダイビングサーフィン、雑草を刈って夏祭り、浴衣でかき氷に焼きとうもろこし。潮の匂いに湿った風、肉の
たこ焼き食べたい!って言ってみたら、妻が腕まくりをして作ってくれた。ずっと廊下の棚にしまってあったよく分からない絵が描かれた箱は、たこ焼き機だったらしい。お腹いっぱいたこ焼きを食べたのは初めてのことで、これがタコパか、と知った。天かすはちゃんとした天かすで、葱がきいて美味しい。大阪の人はこだわりを持って作れるメニューがあるのに、神奈川の僕にはそれがない。母の味はあっても、ソウルフードはない。まぁ多分場所は関係ないけど。とにかく僕は自分にまつわる食を持っていないのだなぁ、と思った
前回を前提に、少し財テクの話を。損得勘定において、多くの人が損が嫌いで得が好きだ。しかしその時の得とは何かを、しっかり定義した方が良い。その得は単にお金ではないから。お金は未決定のアイディアに似ていて、貯めていても意味がなく、何に使うか、あるいはどう使うかによって価値を持つもの。お金がとにかく欲しいと言う人が取引先にいるけれど、何が欲しくてお金が欲しいのかをしっかり考えるべきだ。べき論は良くないけど、僕はそう思う。いやいや、とりあえずお金持っとけば何でもできるでしょ、使い途はあとで考え
日々、僕はデザインとアートについて、そして建築について考えている。理由は好きだから。そしてその考えはすなわち、社会や経済について、政治や哲学、人の幸せについて考えることに繋がる。最終的には小さな自分と、その自分の側にいてくれる大きな人たちについて考えることに行き着く。堂々巡りではない。何から考え始めても行き着く先は同じで、喜んで欲しいと思える人たちに出会えたことがとても大切な事で、幸せを考えていく末に人の顔が浮かぶことが、すでに幸せの一つになっていることに気がつく。ONEPIEC
春の晴れ間。今日は半日晴れた。桜もいいけど、新芽が出たばかり黄緑色のケヤキが好きなので、春にはもちろん散歩をしたくなる。あらゆる新芽を観察していく。僕はその点、小学生のようだなと客観的には思う。ドウダンツツジの鈴蘭みたいな花も、紫陽花のどうみても枯れた枝から出る真緑の葉も、生命感に満ちた新しい始まりを感じさせる。雑草も元気。旅行客も増えてきた。春休みでウキウキした学生さんたちが、自分たちの世界を纏って歩いて行くのを眺める。僕もてくてくと、スタバを片手に見上げた新緑のリズムに合わ
前ぶれもなく急に、数年前遊びに行ったサンフランシスコのアシカの佇まいを思い出した。のんびりとぶぇーって鳴いてみたりしては、とにかく寝ていたアシカ達。アシカの英語はsealion。由来は知らないけれど、可愛く見えて実は凶暴ですみたいな感じだろうか。彼らは魚をたくさん食べる。意味や由来よりも、動物園のライオンだっていつも寝ているから、それかも。寝ているライオンはおっきな猫に見えるけど。アシカも猫みたいに丸まって寝てるからseacatでもいいのに、seacatといえば魚かミサイルの名
中傷と批判の線引きができていない人が多い。批判もなく、なんだって良いじゃん!イェイ!って感じで、イメージの中のギャルっぽい世界だとして、慰められても惨めになる一方だよ、マジサゲ。という時が自分にはある。思いっきり批判されても良い気はしないけど、悔しい思いも必要だなと、冷静になって、客観的に思うこともある。世の中から誹謗中傷は消えたら良いんだけど(なくならない)批判は無くなったら嫌だな。おかしいことを「おかしい」と言える社会なのだから、つまらないものは「つまらない」で良い。批判など
ウチの寝室の天井。真ん中の板はOSBというチップボード。そもそもは構造材だから表には出てこないけど、仕上げに使う時は普段、表面をサンディングしてから塗装する。そうすると写真のようには黄ばまない。右下は白塗装。左下は無塗装。右上は配線が中途半端。左上は天井を塞ぎきれていない。つまりなんとも中途半端な天井仕上げ。意図的なデザインではなく偶発的なコンポジション。悪くない、と思った。日常触れすぎて論理的なものに疲れて、理知的に傲慢でナルシズムなデータ信者にはもう吐き気がしてて。放
もっぱらパンが好き。小さい頃、ごく稀にすかいらーくに行くことがあって、決まってお子様セットを頼まれた。僕は兄とwinwinの関係で、唐揚げとバターロールを交換していた。唐揚げが嫌いなわけではなく、トレードオフだった。パンを欲していたのだ。なんと、パン好きだろう。大人になっても変わらない。お米ももちろん大好きだけど、パン屋さんのあのドキドキは何だろう、他にはない。ホテルのビュッフェも変わらずパン。毎日食べても飽きない。美味しいパン屋さんがある街に住みたいものですよね。パリに行っ
牛丼に、自分で振りかける七味の量がいささか多く感じた。かけ過ぎちゃった、というわけではない。むしろ足りない。すこし振りかける程度では役に立たないのだ。ちなみに辛党でもない。いつの間に自分は七味の量が増えたのかと、疑問に思った。七味側が弱くなったのかもしれないとも考えたが、だとするとあの小瓶はおかしい。とにかく僕は、自分で無意識に適切にふりかけた七味を見て、紅葉みたい、と思ったのだった。年を重ねるにつれ、感覚が鈍くなった気がする。前にも書いたはずだけど、食育に熱心な家庭で育ったので、小
怒涛の、本当に怒涛の年末です。睡眠時間を削っても足りず、そうすると体調を壊したりもしてさらに厳しくなれど(コロナは陰性でした。)それでも締切は待ってくれないから、今日も日帰りの出張でした。補助金案件でスケジュールに融通が効かず、2月末に竣工するという戸建改修を今急いでやってます。初めから無理なのはわかってたんだけどね。UFOとかカッパとか、いないはずの伝説を探す人々が好きなのもあって、無理めなものほど挑戦したくなる自分に呆れもします。図面図面発注制作見積現場図面、という奥義みたいな技を繰
夜分にこんなこと書くのも変ですが、いまフジテレビでやっているドラマ「エルピス」。面白い。ものすっごく面白い。今までに観た民放ドラマで過去1番ですね。いつも予防線を張って、何かの順位をつけたり評価する時、3本の指に入る!とか言いがちな私ですが、エルピスは1番だと言える。(まぁそんなにドラマ観たことないのですが、、、)観返していないし真摯なドラマウォッチャーでないので個人の感想ですが、とにかく面白いです。もはや文学。比喩のオンパレード。文学好きにはたまらないのではないかと思います。
猫ってなんでこんなに可愛いのだろう。とりわけウチのネコが可愛い。誰もが自分の猫が一番と言う。不思議。ウチの子が一番可愛いのに。名前はそれなりに知ってもらえてるかもしれない。スコティッシュフォールドの女の子、2歳、ペンキという名前。あだ名はぺんぺん、ぺんちゃん。毎日愛おしい。子どもももちろん、おんなじ感じの原理で自分の子ばかり可愛いのだけど、引けを取らない猫の凄さ。一説によると、猫は「可愛がられる」という生存戦略を敷いてきたらしい。やられた。ふとみれば棚にいるし。鼻も可愛い。
日々植物への興味は尽きなくて、せっせとその道を進んでいる。ゆっくり自分のペースで。間違えもしながら。その毎日だと感覚がより繊細になって来て、落ち葉ひとつ見ても思いを馳せる。秋だなーって大まかな感想を超えて、葉の形だけで種類を見極めるクイズを出されてる気分。もちろん葉っぱだけで判断するのはとても難しいんだけど。コナラの葉とか白樫の葉など、見つけると嬉しい。ドングリ好きです。きのこの山、たけのこ里その次に「どんぐりの丘」を出してくれないかなぁ。帽子がスナックで、実がナッツチョコ。明治さ
日々整理をしているのですが、前日メモの管理をしていて、コロナ始まってすぐのものを見返しました。そこで興味深いものを見つけたので、今日はそれを共有します。先を見ている人の意見は、見返すと面白いです。ウチで運営している元映画館という場所で、パックンマックンのパックン氏と、今度公開の楽しみな映画「ある男」の作者である平野啓一郎氏が対談した時のもの。雑誌クロワッサンの連載用の対談だったと思います。2020年3月。まだコロナが始まってすぐ。メモなので意味がわからないところもあるかと思いますし、
昨日、建築知識の豊富な方と出会った。構造の打ち合わせ。これがあるべき姿か!と思うほど、法規や構法の知識が頭に入っておられた。書類の山にディスプレイが3台。乾いて書類めくれない時の指を濡らすあのスポンジ。なぜか油そばやのお酢入れてあるような容器。ペン類。物は多いし綺麗ではないけど、その配置に秩序がある感じ。冗談など一切なく、重くゆったりとした語り口の反面、凄まじい速さのメモ。会話に間がある。その間に、棚の隙間に置いてあるポケット麻雀らしき箱を見つける。かわいい。最近はユーモラスなおじさ
なるべく軽くいたくて怒り方も後悔も、結構ヤバそうな時もサラリと過ぎ去るようなものにしたいスーッと月日を重ねていって人の親になって、また色んな人に出会っていきそうな気配と、秋のはじまり。台風がなんで来るかって、毎年の「最大級」を塗り替えるために必死なんだよアイツらも。さて、家で仕事が完璧にできるように整えなきゃ。そのためにはまずあっちとこっちを、、、たいへん。色んなものを捨て、捨てに捨て、もう本当にいわゆる全部捨てようとしたんだけど、どうしても捨てられない思い出の写真があっ
紫というかラベンダーというか、こんな朝焼け色を見るのはもう何度目だろうと思ったのだけど、案外100回も見てないかもしれない。100回くらいで何を知ったように言ってんだよ、と思うんだけど、例えば俺の人生で季節を体験するのは100回もない。やっぱ夏が好きだよね夏ってやっぱ暑いよねとかなんとか、知ったように言うのに、経験はそんなにいらないのかもしれない。だからみんなマウントとっていいよ。特に俺に対しては全然構わないし、そんなに気にならない。得意げな人って、目が輝いてるからなんか良いじゃ
やってやろう!みたい気持ちだとだいたいうまくいかない。ゴルフを始めてみて、全てが線でつながった。飛ばしてやろう、と思うほど軸はぶれてしまい、うまく飛ばない。釣りのキャスティングも同じ鉋やノミも、重い荷上げも、近道を無理していくのも、力んで良かったことなどないのだ。人へのアドバイスやコミュニケーションや、セックスもアートも同じ。岡本太郎の爆発だって、軸のぶれない思想からきている。フォームが大事なのだ。つまりは論理と理論が大事だ。どんなに強い決意でも、明日すぐに別人には生まれ
誰にでもあるように、急になんだか寂しくなるときがあって好きな音楽を聴いても車を走らせても、釣り動画を見ても、誰かと楽しく話をしてさえ、その穴が埋まらない場合がある。そんな日があった。昼に両国の友達の家に行った。手土産に持っていきなと妻が渡してくれたチーズケーキは玄関に忘れてきてしまって手ぶらで手持ち無沙汰で、俺ってほんと抜けてるよなあと嫌な気持ちになりながら、初めて会う友達の子どもたちとプラレールで遊び、事前にテイクアウトしてくれたハンバーガーを食べながら住宅の相談に乗った。
先日ヤコブセンの話をしていてふと、デンマークのコペンハーゲンに興味を持った。ヤコブセンは僕の中で、貝の仲間みたいなイメージだった。名前の雰囲気がトコブシに似ているからだろう。中学生くらいにBRUTUSで見たのか、イームズと並んで有名なデザイナーという感じで、作品よりも名前だけが頭に残っていた。いつしか、建築家ということを知る。トータルデザイン、機能を考え抜くデザイン。改めてヤコブセンってすごいんだけど、彼の出身地である町を僕は知らない。コペンハーゲン。名前はなんども聞いたことがあ
先日、2022年のオフショア解禁してきました。なんだか船に乗る前から嫌な予感はしていたのだけど、案の定全く釣れず、、、ロッドも折れるし、寒くて死にそうだし、一緒に行った友人にも申し訳なかった。周りも全く釣れておらず、激渋な東京湾でしたが、でもまた行くんだろうなーと思います。釣りの後にお風呂に行くのがセットなのですが、これもまたいいんですよね。終わってもまだ昼ですし。釣れなくてもぜんぜん楽しいのが釣りの不思議なところで、むしろまた行きたくなるのです。何度失敗してもまた挑戦するの
昨夜は途方もなく疲れていて帰宅後一気にビールを飲んで寝た。今朝目が覚めてすぐあれなんかブログ書いたような記憶があるな、、、と思って確認してみたら投稿までしていて驚いた。誤字脱字が目立つ。反省のために修正はしないでおきます。文章を出す以上、少しは推敲してからあげたい。後悔。先日、ウチのスナックのお客さんから、35歳から記憶が薄くなるよと言う話をされて、まさか、なんて思っていたけど、あるかもしれない。気をつけないと。昨今、ネットニュースの誤字脱字が目立ち、それを指摘するコメント
親戚のおじさんから、「悠人は霊感がある」と去年いきなり言われてはっとした。はっというか、は?という感じ。思い当たる節が全くなかったのだ。心霊を感じたこともなければ、何かを予知したこともなかった。どちらかと言うと鈍感な方だと思ってきたし、寒気などと無縁に過ごしてきた。しかし、ウチの母方はもともとそういう感覚があるとの話だった。その話を聞いたからか分からないけど、最近勘が冴えている、怖いくらい。誰にもバイオリズムはあると思うけれど、その波がわかるのだ。今日はありえないくらい一