ブログ記事124件
本家の浜松藩主井上正モト(いのうえまさもと)の力を借りて、分家である下妻(しもつま)藩主井上正広(いのうえまさひろ)は、遠州茶の取引に携わることになりました。同じく分家の高岡藩主井上正紀(いのうえまさのり)は、茶と、同時に運ぶことになった米の輸送のための船の手配に手を貸しました。正紀の近習の植村仁助(うえむらにすけ)は、下妻藩と浜松藩の荷を運ぶ二艘の船の護衛役の一人となりましたが、覆面姿の四人の侍に船上で襲撃されました。二艘の船ごと荷を強奪され、下妻藩と浜松藩の護衛役は、殺されまし
恋愛、ぅ—ん、いや、純愛。本書は、純愛小説です。植村仁助(うえむらにすけ)は、下総高岡藩主井上正紀(いのうえまさのり)の近習です。正紀は美濃今尾藩主の次男でしたが、高岡藩主の娘と祝言を挙げ、高岡藩の世子となりました。正紀について高岡藩に入ったのは、植村ただ一人でした。植村には事情がありました。<今尾藩では大きなしくじりをして、お手討ちとなる寸前のところまでいった。しかし正紀に庇(かば)ってもらって、事なきを得た。以来正紀のことは、主君と思うだけでなく、恩人と考えて懸命
毎週日曜日更新の書評コラム「千波留の本棚」第494回は千野隆司さんの『鉞ばばあと孫娘貸金始末』をご紹介しました。PickItem鉞ばばあと孫娘貸金始末(集英社文庫(日本))[千野隆司]楽天市場660円鉞ばばあと孫娘貸金始末【電子書籍】[千野隆司]楽天市場616円「鉞ばばあ」は、ただの意地悪ばあさんではありません。筋の通った貸金業者。私はぜひ、大地真央さんでドラマ化して欲しいと思っています。詳しくは本文をお
”鉞(まさかり)ばばあ”なんて、生まれて初めて目にする言葉です。表紙を見たら、妙齢のご婦人が鉞を担いでいるワ。これが「鉞ばばあ」なのね。千野隆司さんの『鉞ばばあと孫娘貸金始末』を読み終えました。PickItem鉞ばばあと孫娘貸金始末(集英社文庫(日本))[千野隆司]楽天市場660円鉞ばばあと孫娘貸金始末【電子書籍】[千野隆司]楽天市場616円時は江戸時代。神田明神の近くに住んでいるお鈴は祖母のお絹と二人暮らし。お鈴が7歳の時、両親
藩とは何か?国替えという事件を通して、藩の姿が見えてきます。下総高岡藩主井上正紀(いのうえまさのり)は、酒価の値上がりを見越して、自領で百姓たちから自家用のどぶろくの買い集めを命じました。その折、結果として、天領で、高岡藩が二升の酒を仕入れるという、松平定信の触(ふれ)に反した行いが起きました。それを理由として、松平定信は高岡藩を含む三藩の国替えを企んだのです。正紀は、尾張徳川家の付家老である兄から、その話を告げられました。今回の国替えは高岡藩に対する懲罰的な意味合いを持っているため
『おれは一万石』も25巻になった。稲の不作がたたり、酒が値上がりしていた。下総高岡藩主井上正紀(いのうえまさのり)は、領内の百姓から、自家用にこしらえた酒であるどぶろくを買い集めることにした。商家に纏めて売ればそれなりに稼げるはずであった。正紀から、買い集めを命じられたのが、廻漕河岸場奉行助役の杉尾善兵衛(すぎおぜんべい)と廻漕差配役の橋本利之助(はしもとりのすけ)である。彼ら二人は、正紀が新藩主になって抜擢された者たちである。正紀を前に、二人は答える。<「百姓も、酒好きは少な
我が家のリビング・ダイニングは、夫の物であふれかえっている。片付け脳を持っていないから、何度注意してもすぐに散らかす。不毛なやり取りは癪だけど、放っておいてアチコチ好き勝手されては堪らない。多くの時間を過ごすキッチン。せめてここだけは守りたい。心地良さを模索し続ける姿を好ましく思う。本を読んで、私もそうありたいとすぐに影響される(favorite48)。最近のマイブームは簡単調味料作り。パセリバター・にんにく醤油・エシャロットオリーブオイル細かい作業は無心になれる。スマホとテ
失策をして少しでも石高を減らされれば、大変な小国の大名家に入婿したのは、正紀。家綱の法事の際、警護に駆り出された北町奉行所与力、山野辺倉之助が偶然みなりの良い少年が二人の侍に斬りつけられる現場に出くわし助けた。その7歳の少年は、それなりの大きな武家の若殿風。自分の氏名も家の名前も言わない。それは、知られると家にとって「取り潰し」の可能性があるから。そこで、山野辺は道場仲間の正紀に預けることに。そのことから、老中や御三家が絡む大きな事件に。亡くなった祖母から受け
幼い若殿が、たとえつかの間であったとしても、とまどいつつも幸せを感じている場面は、読んでいて心地よい。将軍家の法事が終わり、各家の家来たちが慌ただしく動いている最中に、七、八歳の若殿ふうの子どもに、二人の侍が切りかかった。たまたま通りかかった北町奉行所与力、山野辺が、子どもを助け出す。子どもに供侍は居らず、一人だけであり、山野辺の問いに、どこの誰とも答えなかった。山野辺は、風体を考えて、昵懇の間柄である高岡藩藩主井上正紀(いのうえまさのり)に子供を預けることにした。正紀は、子どもを上屋敷
*千野隆司著『おれは一万石西国の宝船』双葉文庫書き下ろし双葉社2022.12.18井上正紀(いのうえまさのり)は、下総高岡(しもうさたかおか)藩一万石井上家の当主となった。新たな治世に際し、実力本位で人心を一新した。藩内は、親正紀派と反正紀派に分かれていたが、新人事に不満だったのは、どちらかというと親正紀派の一部であった。不満は各所で燻ぶり、造反するものまで出てしまった。人事の不満を抑え込むためには、すべての藩士が納得する施策を成功させる必要があった
高岡藩一万石の跡継ぎである井上正紀(まさのり)は、目下謹慎の身の上である。おしこみで捕縛された以蔵と南町奉行所の同心塚本の証言により、押し込みへの加担を疑われたからである。このままでは、正紀は廃嫡となり、藩主の座を奪われる可能性が出てきた。正紀の身辺に起こった犯罪に巻き込まれる。捜査の進展に伴って、高岡藩そのものと、本家、分家の藩、尾張徳川家の思惑、幕閣の意向等々が明らかになってくる。これが、これまでの話の組み立て方である。今回も、ほとんどその形を踏まえている。これから為
尾張家当主徳川宗睦の甥であり、小大名の次男坊が、より小さな下総高岡藩一万石の世子となった。主人公井上正紀(まさのり)には、徐々に藩内の味方も増えてきた。藩主井上正国に心臓発作が二度続いた。当然隠居の話が進む。順当であれば、正紀が継ぐはずであるが、本家浜松藩、分家下妻藩が何か言ってきそうである。驚いたことに、老中松平乗完(のりさだ)の側用人村瀬晋佐座門が暗躍しているという。尾張一門の影響力を削ぐ、という意味合いからだ、というが、正紀の敵からの評価も、なかなかのものであるらしい。御三家
静岡怪談は、静岡在住の歯科医が作者。静岡県内で体験した怪異現象を聞き語りして収集。淡々とした語り口は、わざと怖がらせようとせず地名や建物を知ったものにはいささか怖い。篠綾子さんのこのシリーズ。今回は名刀と誉高い刀に起こる怪異。それを調べるため、借り出すとちょうど付喪神が生まれるタイミングであった。うちの旦那が甘ちゃんでシリーズのスピンオフ。今回は盗賊一味から、好いた女のために足抜けをしたい次郎吉。のんびり、人が良い同心月也と妻沙耶と友人たちがあり得ないチームワークで捜
時代劇小説4冊千野隆史上田秀人風野真知雄(¥1,200)がフリマアプリラクマで販売中♪#rakuma#ラクマhttps://item.fril.jp/35781235928bcb482917ec2cff2114de
千野隆司の本~📘「木枯らしの朝」蕎麦売り平次郎人情帖シリーズ完結編
御三家尾張家当主徳川宗睦の甥であり、小大名の次男坊が、一俵欠けても大名の座を追われる下総高岡藩一万石の婿養子となった。主人公井上正紀は、身分は若殿でも金策に奔走する日々である。藩主井上正国の体調が思わしくない。多くの人が、もう長くないと見ている。この先、世子井上正紀は、その後を順当に継げるかどうか。多くの人の目が注がれている。正紀は、これまで多くのことに取り組み、それなりの評価を得てきた。妻の京をはじめとした家族、江戸家老佐名木源三郎、勘定頭井尻又十郎を中心とした家臣たちが正紀を
そろそろ続きが出るころだと思って書店の棚を探すと、あった。あったには、あったが、その本の帯には、次巻がもうすぐ出るとの宣伝があった。「おれは一万石」シリーズ19巻。これまでは、出るとすぐ読んだのだが、今回は、うっかり忘れていたらしい。御三家尾張家当主徳川宗睦の甥であり、小大名の次男坊が、一俵欠けても大名の座を追われる一万石の藩の婿養子となった。主人公井上正紀は、身分は若殿でも金策に奔走する日々である。最初の頃、金策の手立てが水運に絡むことが多く、江戸が水の都であったことが改めて思い出さ
石鹸の側面がカワイイ緑色も隠れているはずなんだけど…春っぽいカットしたいな〜いいな私の友達ってまた作ればいいんだけど自分の為には面倒になっちゃうヨモギ石鹸は明日作る予定今日は読書します昨日まで読んでいた本面白かった「寺侍市之丞」シリーズに似てる早く次が出ないかな次も千野隆司「出世商人四」楽しみだ
新・入り婿侍商い帖古米三千俵(二)(角川文庫)[千野隆司]楽天市場748円新・入り婿侍商い帖古米三千俵(二)千野隆司あらすじ大量の古米を抱えることになった米問屋羽前屋の主人・善太郎。大黒屋手代の銀次郎らとともに売込みに奔走していたが、新米の刈入れ時季が迫り思うようにいかない。さらに銀次郎が何者かに襲われ、生死の境をさまようことになる。不安に包まれる善太郎の元に、仕入れ先周辺の村で飛蝗の大群が現れて稲を食い尽くしてしまったとの知らせが届く。未知の災厄から刈入れ直前の
のんびりと正月を過ごしております取り寄せたおせちどれも美味しいけどもう少しお肉が欲しかったな午後は読書ぼろ鳶組の作者今村翔吾のくらまし屋稼業シリーズにしようか悩みましたが千野隆司にしよう!これまた3冊ある悩んで…入り婿侍にしました!正月休みは4日までまだまだたっぷりありますのんびり&ぐーたらしか考えていなかった…えらいこっちゃ!今年最初の宿題この方は「ダンボール80サイズに入るだけ!」という大量注文をされる石鹸の材料のオイルがちょうど未開封のものばか
直心影流団野道場の次の師範代と噂される大曽根三樹之助は旗本の次男坊。俗にいう部屋住。やっかい。三樹之助の通う団野源之進道場ではある日、道場破りが来て怪我人が。ある時、格上の旗本の娘(再婚)との縁談が起こるが、実は、かつて三樹之助は相思相愛の縁談の相手の娘を大身旗本の跡取りが手籠にされ、自裁し、亡くすという悲劇があった。その痛手からなかなか心は救われていなかった。いつか仇をと心に刻んでいた。その再婚の娘との縁談が、大曽根家を黙らそうとする陰謀と知り家出を企てる。そこで偶然事件に
(松山市立図書館の本)Y.S先生からの寄贈が待ちきれなくて、市立図書館にリクエストして続きを読んだ。んで、結局、飛び飛びになっちゃったんだなぁ…悲しいことに💧市立図書館に「入り婿侍商い帖シリーズ」が揃っていないのが大変残念💧面白いシリーズなのに。「遠島の罠」は、えっ、主人公が島流しになるの?!…と、驚いた。まぁ、でも、そこはそれ。角次郎が賢いし、強いし、面白いんだなぁ。島流し…八丈島に限らず、佐渡島とか、隠岐の島とか、奄美大島とか、聞いたことはあるような…四国だって、
今朝夫が「朝マックする?」と言った今日のお昼にインドカレーを食べに行く予定にしているのに朝マックなんてトンデモナイ!!!朝食にフルグラ+アーモンド効果(砂糖不使用)を出してあげたら甘くない…と言って食べ終えたあとにチョコチップクッキーを1枚持ってきて半分私に差し出したいりません😤なんで誘惑ばっかり出してくるのか…そしてお昼久しぶりのインドカレー美味しかった😍小麦粉ものを食べるのが久しぶりいつもはナンを少し残してしまうけど今日は食べきった今日の日替わりカ
千野隆司の本~📘おれは一万石「出女の影」久方ぶりに参勤交代を行わなければならなくなった高岡藩は、不足する金子と引き換えに、滝川からの危険な依頼を引き受け、、
大学からのお手紙生協ICカードの追加チャージのご案内…うちの息子4月にちょこっと使っただけであとは全然使ってないから残高いっぱいあります逆にちゃんと使い切れるのか心配そして今日は独り占め肉巻きズッキーニ!!本当は違うメニューの予定だったけど息子が晩ごはんいらないと言うし夫は出張に行ったし独り占めよ〜😍この天日塩が美味しいんだよね💕たまたま買ったヤツなのでまたお目にかかれるか心配だわ読みたい本が届いた!先日まで読んでいた「金の鰯」がまだ続く感じだったので
朝から曇りがちだったが午後一降りあって明るくなったので急いで図書館へ~🚲借りたのは八冊全部時代小説~🤗澤田ふじ子「無頼の絵師」宇江佐真理「あやめ横丁の人々」(読んだかも?)千野隆司おれは一万石「大奥の縁」「出女の影」辻堂魁花川戸自身番日記1「神の子」2「女房を娶らば」浅黄斑「衣紋坂の時雨」今井絵美子「優しい嘘」帰りは雨に降られた~☔
(松山市立図書館の本)角次郎はすんなりとカッコいいなぁ。当人はそんなこと欠片も思っていなくて、側にいる女性が惚れてしまうのも良い(坂本公民館の図書室の本)こちらはY.S先生の寄贈本武家から商家に婿入りして、跡取りの兄が亡くなったことで、実家へ戻り、跡取りとなり、兄の仇を打つべく活躍する…出来過ぎな展開だけど、面白いからヨシとする(笑)お話は、その数年後に続いているのだけど、、、どうしよう、続きは市立図書館にリクエストしようか…Y先生からの寄贈を待とうか…お話がここまで来た