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(「僕はお薬も餌と一緒にかまわず食べてしまうので、ご主人様は楽だと言います」と食欲旺盛なビーグル犬まろさんオス9歳)この頃は小林製薬の紅麹で健康被害が起き死者も5人出た、青カビから発生する「プベルル酸」という有害物質がその原因ではないかと絞り込まれ、今後、国の協力を受けながら詳しく調査するという発表がなされています。亡くなった方々、入院されている方々には「まさか」と思うような原因で、大変お気の毒ですが、我が家もサプリメントみたいなものは飲んでいないとは言わないので他人事ではありません。
2月9日に厚労省の医薬品医療機器制度部会が開催される(厚生労働省広報2024年2月1日)ので、議論のテーマの一つになるはずの一般用医薬品の販売制度についておさらいしておきます。ちなみに現行の医薬品の分類や販売制度は厚労省の図がわかりやすいです(2023年6月12日開催第5回医薬品の販売制度に関する検討会、参考資料2)。厚労省の「医薬品の販売制度に関する検討会」は1月にとりまとめ(くすり×リテラシー2024年1月11日)を公表しました(厚生労働省2024年1月12日、本文pdf、概要pdf)
光成マーケットとは?光成マーケットは昭和27年より医薬品卸売業を営む創業70年の光成薬品が運営している医療用医薬品、一般用医薬品(OTC)、医療機器等の仕入れ・発注プラットフォームです。医師や薬剤師が日常的に行う医薬品の発注業務の負担を軽減し、診療や調剤といった付加価値の高い業務へ集中できる仕組みを提供しております。スクレイピングツールの概要ScrapeStormとは、強い機能を持つ、プログラミングが必要なく、使いやすい人工知能Webスクレイピングツールです。違う基盤のユーザーに二つのスク
「零売(れいばい)」(くすり×リテラシー2023年9月7日)について、厚労省の医薬品の販売制度に関する検討会のとりまとめ(2023年12月18日開催第11回検討会、案は資料4)で、以下のように整理されていました(⇒以下は補足)。これから始まる制度部会での議題を経て薬機法改正に盛り込まれる流れです(日経2024年1月11日)。・処方箋医薬品以外の医療用医薬品についても処方箋に基づく交付が原則・やむを得ない場合に薬局での販売が認められてきた経緯等も踏まえつつ、「やむを得ない場合」は薬局での販
今回も私のしょうもない医学ネタですが(汗)副作用のない薬はありますかと、よく尋ねられますが・・・答えは「ノー」です。絶対にありません。副作用のない薬は、毒にも薬にもならない無用の長物です(笑)薬の種類は・・・生薬・漢方薬・化学薬品に分けられます。病院でもらう薬は、医師の診断のもと医師が処方箋を出して、薬剤師が調剤したものです。これを医療用医薬品と呼びます。これに対して薬局・薬店で自分で買える薬を一般用医薬品、またはOTC医
9月4日に開催された厚労省の医薬品の販売制度に関する検討会(第8回)で、取りまとめの案が公表されました(資料2)。この検討会ではいろいろ議論されていますが、零売(処方箋や医師の指示によらず、「処方箋医薬品」以外の医療用医薬品を顧客に対して必要量だけ販売すること、出典:日経バイオテクキーワード)に関しては、「医療用医薬品については処方箋に基づく販売を基本とした上で、リスクの高い医療用医薬品(従来の「処方箋医薬品」)を除き、例外的に「やむを得ない場合」に薬局での販売を認めることとして法令上規定しては
たまにニュースなどでも取り上げられていますが、処方箋で調剤される医療用医薬品の流通が不安定な状況がずっと続いています…当店は調剤件数が多くないからか影響も受けやすいようで、いつもどおり注文したら『出荷調整中で入荷したら納品します』というお知らせが突然入ったりするので、入手に右往左往するのも『またか~』ともはやデフォルト状態現状抗生物質全般がそういう状況と言われていたところに今週は風邪症状で受診される方が多いのか、近所のたくさん調剤している薬局でもついに
皆さんは「ロキソニン」というお薬を飲まれたことはありますか?ロキソニンは優れた鎮痛剤として有名で頭痛、生理痛、関節痛などの様々な痛みに対応するとしてたくさんの人たちに人気があるようです。しかし、気をつけてほしいことがあります。それは…「クスリはリスク?」はこちらからご覧ください。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*遠隔ヒーリング専門です。遠隔でヒーリングを受けて、シンクロを引き寄せませんか?携帯からもご覧になれます。ぜひ下記からご覧下さい↓
FDAは去る5月30日、医療用医薬品の患者向け説明書を従来より読みやすく(easy-to-read)したPatientMedicationInformationを提案しました(FDA2023年5月30日、JAMApublishedonlineJune14,2023.DOI:10.1001/jama.2023.10398)。現時点ではいわゆるパブリックコメント中のようで、11月27日までコメントを受け付けています(FederalRegister2023年5月31日)。FDAの
御嫡男様の薬話、今回は、ドパミン受容体部分作動薬(DPA)のアリピプラゾール(エビリファイ)です。エビリファイの有効成分であるアリピプラゾールは1987年に大塚製薬により、キノリノンを骨格とする種々の誘導体のひとつとして合成された、新しいタイプの抗精神病薬です。アリピプラゾールは既存の抗精神病薬とは異なり、ドパミンD2受容体部分アゴニスト作用を有することから、ドパミン作動性神経伝達が過剰活動状態の場合には、ドパミンD2受容体のアンタゴニストとして作用し、ドパミン作動性神経伝達が低下してい
御嫡男様の薬話、今回は選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)のパロキセチン塩酸塩水和物(パキセル)です。パキシルは、1975年にデンマークのFerrosan社で合成され、その後イギリスのスミスクラインビーチャム社(現:グラクソ・スミスクライン社)によりうつ病の治療薬として開発が進められた選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SelectiveSerotoninReuptakeInhibitorSSRI)である。1990年に抗うつ薬として初めてイギリスで承認された後、パニッ
御嫡男様の薬話、今回はセロトニン・ドパミン遮断薬(SDA)のベロスペロン塩酸塩水和物(ルーラン)です。ベロスペロンの開発会社は、錐体外路系副作用の弱い抗精神病薬の探索合成研究で、ペロスピロン塩酸塩水和物を1985年に発見しました。この物質は抗精神病薬と全く異なる化学構造ベンズイソチアゾール骨格を有し、ドパミンD2受容体及びセロトニン5-HT2受容体に強い結合活性を示しました。1989年より臨床試験が開始され、二重盲検比較対照試験を含む各種臨床試験において統合失調症に対する有用性を確
御嫡男様の薬話、今回は、選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス)1970年代の初め,オランダSolvayPharmaceuticals社(当時PhilipsDuphar社)の研究員であるV.Claassenらは,化学構造中にベンズケトオキシムを有する一連の化合物がモノアミンの再取り込み阻害作用を示すことを見い出しました.1977年,ノルアドレナリンの再取り込みはほとんど阻害しないが,セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する化合物マ
御嫡男様の薬話、今回は、選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール)1970年代の初め、オランダSolvayPharmaceuticals社(当時PhilipsDuphar社、現AbbottProducts社)の研究員であるV.Claassenらは、化学構造中にベンズケトオキシムを有する一連の化合物がモノアミンの再取り込み阻害作用を示すことを見い出しました。1977年、ノルアドレナリンの再取り込みはほとんど阻害しないが、セロトニンの
御嫡男様の薬話、今回は、セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬のミルナシプラン塩酸塩(トレドミン)です。うつ病では、脳内神経細胞終末からの神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなどのモノアミン)の放出が減少していると考えられています。従来の三環系、四環系抗うつ薬の多くは、このモノアミンの再取り込みを阻害し、脳内モノアミン量を増加させることにより、抗うつ効果を発揮することが知られています。しかし、一方でムスカリン性アセチルコリン受容体等の神経伝達物質受容体に親和性を示すことが
御嫡男様の薬話、今回は、その他抗うつ薬のトラドゾン塩酸塩(デジレル)です。トラゾドン塩酸塩は、1971年にイタリアのAngelini社が開発したトリアゾロピリジン誘導体の抗うつ薬で、1982年に米国で発売され、現在は世界3ヵ国で発売されています。日本では、イタリア、米国などで実施されたトラゾドン塩酸塩の非臨床試験、臨床試験成績を評価した結果、海外では既に抗うつ薬としての有用性が高く評価され、広く使用されていたことから、1984年から鐘紡株式会社が開発に着手し、1988年
御嫡男様の薬話、今回は、その他抗うつ薬のトラドゾン塩酸塩(レスリン)です。トラゾドン塩酸塩はイタリアのアンジェリーニ社が合成したトリアゾロピリジン誘導体の抗つ薬で、従来の三環系又は四環系抗うつ薬とは異なる構造を持ちます。1971年にイタリアで最初に許可・発売された後、欧米各国において開発が進められ、1982年に米国で発売されました。日本では、イタリア、米国などで実施されたトラゾドン塩酸塩の非臨床試験、臨床試験成績の評価を基に、鐘紡株式会社(現MSD株式会社)が1984年から
御嫡男様の薬話、今回は、三環系抗うつ薬のドスレピン塩酸塩(プロチアデン)です。ドスレピン塩酸塩は、チェコスロバキア(当時)のProtivaらにより合成された多数のdibenzothiepin誘導体の中から、毒性が低く、薬理学的にも穏やかな中枢抑制作用、抗レセルピン作用、中枢性抗コリン作用を有することが、1963年にチェコスロバキア(当時)のMetysovaらにより発見された抗うつ薬です。科研製薬株式会社が、1978年より日本におけるドスレピン塩酸塩製剤の開発に着手し、1
御嫡男様の薬話、今回は、三環系抗うつ薬のミアンセリン塩酸塩(テトラミド)です。ミアンセリン塩酸塩は1966年にオランダのオルガノン社(現MerckSharp&DohmeLLC,asubsidiaryofMerck&Co.,Inc.,N.J.,USA(MSD))で開発されたpiperazinoazepine系に属する四環化合物です。臨床的には鎮静及び気分高揚などの作用がみられ、また、ヒトの脳波解析で三環系抗うつ剤のそれに類似していることが示されました。この知
御嫡男の薬話、今回は、三環系抗うつ薬のアミトリプチリン塩酸塩(トリプタノール)です。トリプタノールはアミトリプチリン塩酸塩を有効成分とする三環系抗うつ剤です。うつ病、抑うつ状態の治療はいわゆる三環系抗うつ剤の開発、導入によって大きく進歩したとされています。その端緒となったのはGeigy社により開発され、1951年Kuhnらにより臨床報告が行われているイミプラミンです。これに引き続きアミトリプチリンは1959年にMerck&Co.,Inc.,WhitehouseStation,
御嫡男様の薬話、今回は、四環系抗うつ薬のマプロチリン塩酸塩(ルジオミール)です。マプロチリン塩酸塩は、1964年にスイスCIBA-GEIGY社(現ノバルティス社)が合成したdibenzo-bicyclo-octadiene系に属する化合物です。従来の三環系抗うつ剤とは異なる新しい立体構造を有する薬剤で、日本では1981年に四環系抗うつ剤として承認されました。2017年10月にサンファーマ株式会社が承継、販売移管を受けました。引用:ルジオミール・インタビューフォームココロピルブッ
御嫡男様の薬話、今回は、薬剤使用期間中の患者フォローアップの実際です。御嫡男様も職場では宮使い身、職場で最近「患者フォローアップ」をしっかりお願いしますと言われておられるようです。先日はm3.comページで引用元の記事を熟読されていました。私にはもう何のことやら???以下、引用引用:薬剤使用期間中の患者フォローアップの実際<第3回>、m3.com薬剤使用期間中の患者フォローアップの実際<第3回>2022年11月号2020年から義務化となった投薬後の患者フォローアップへの取り組
御嫡男様の薬話、今回は、ロフェプラミン塩酸塩(アンプリット)です。Kuhn(1957年)によって三環系化合物イミプラミンの抗うつ作用が発見されて以来、抗うつ剤の研究開発領域では、より安全かつ特有の作用のある薬剤の探究がなされてきました。臨床上抗うつ作用のある三環系化合物は側鎖の構造により2つのグループに分類できます。第1のグループは第3級アミン基の側鎖を有するイミプラミン、アミトリプチリンで、第2のグループは第2級アミン基の側鎖を有するノルトリプチリン、アモキサピンに代表されます
御嫡男の薬話、今回は三環系抗うつ薬のアモキサピン(アモキサン)です。アモキサピンは、ジベンズオキサゼピン誘導体の1つで、側鎖にピペラジニル基をもつ三環系化合物です。1963年、スイスのJ.Schmutzにより合成され、アメリカン・サイアナミッド社のレダリー研究所で開発された抗コリン作用の少ない強力な抗うつ剤です。日本では米国レダリー研究所の実験データをもとに、1970年より非臨床試験が開始されました。京都市へのふるさと納税にご協力をお願いします。【ふるさと納税】京都1,
京薬剤師の薬の話、今回は、イミプラミン塩酸塩(トフラニール)です。イミプラミン塩酸塩は、スイスCIBA-GEIGY社が研究開発した三環系抗うつ剤です。主としてうつ病・うつ状態の中核を形成する気分の変調を正常化する作用をもつ薬剤です。抑制や不安を緩解する効果もあり、広い範囲のうつ病・うつ状態に使用することができます。遺尿症に対しても効果が認められています。1958年にスイスで初めて発売され、日本では1959年から販売されています。【送料無料】これだけは押さえておきたい精神科の薬—
医療用医薬品の歴史、今回は、三環系抗うつ薬のトレミプラミンマレイン酸塩(スルモンチール)です。仏ローヌ・プーラン社(現サノフィ)において強い鎮静作用を併せ持つ抗うつ剤として開発され、日本では1965年1月承認を得ました。2016年12月、塩野義製薬株式会社から共和薬品工業株式会社に販売が移管されました。2021年4月、塩野義製薬株式会社から共和薬品工業株式会社に製造販売承認が承継されました。引用:スルモンチール・インタビューフォームレシピプラスVol.18No
医療用医薬品の歴史、今回は、三環系抗うつ薬のクロミプラミン塩酸塩(アナフラニール)です。アナフラニールはスイス、J.R.Geigy社(現ノバルティスファーマ株式会社)で開発された三環系抗うつ剤、クロミプラミン塩酸塩の製剤です。クロミプラミンはイミプラミンのイミノジベンジル核三位の炭素原子に塩素原子を結合させたものです。臨床成績は1961年の第3回国際精神神経学会で、W.Pöldingerにより強力な抗うつ作用と感情調整作用を有することが初めて発表され、その後広範囲の臨床報告がされ、各種う
医療用医薬品の歴史、今回は、多元受容体作用抗精神病薬のクエチアピンフマル酸塩(ビプレッソ)です。クエチアピンフマル酸塩は、米国Zeneca社(現:AstraZeneca社)で合成、開発されたジベンゾチアゼピン系誘導体であり、5-HT2A受容体及びD2受容体並びにその他のセロトニン、ドパミン、ヒスタミン及びアドレナリン受容体サブタイプに対して高い親和性を有し、特に、5-HT2A受容体に対する親和性はD2受容体に比して高かく、代謝物M5(ノルクエチアピン)は5-HT2A受容体拮抗作用のみならず
医療用医薬品の歴史、今回は、多元受容体作用抗精神病薬のアセナピンマレイン酸(シクレスト)です。シクレスト®舌下錠5mg・10mgの有効成分であるアセナピンマレイン酸塩(以下、本薬)は、オランダのオルガノン社(現MerckSharp&DohmeCorp.※1)により見出された非定型抗精神病薬(第二世代抗精神病薬)です。invitroにおいて5-HT2A受容体及びD2受容体への拮抗作用に加え、他のセロトニン受容体(5-HT1A、5-HT1B、5-HT2B、5-HT2C、5-H