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『彼女が天使でなくなる日』寺地はるな寺地さん、やっとの初読み。(この作品は、早めに予約できました〜)とても良かったー!星母島で民宿をしている千尋のもとに、訳ありの人が客としてやってくる。不器用でごまかしの無い千尋が良いし、一見人当たりの良いやわらかな笑顔の麦生が時折真っ直ぐに突き刺す言葉を発するのも良い。劇的な物語ではない、でもとても好きな作品。『オカシナ記念病院』久坂部羊研修医の新実一郎は、離島医療を学ぼうと南沖平島へやってきた。タイトルから、島の人々と病院での面白いドタ
白医[下村敦史]楽天市場1,760円まあ。重いです終末期の医療小説なので、重いのはわかってましたが、死ぬまで生きる、生かされるってこんなにも辛いのか。。と読むのが辛くなってしまいました。母は私が来ている時はそういう辛さを全然見せなかったので、この本を読んでかなりショックを受けました。緩和ケアとは言っても、痛みをゼロにはできないので、死を望む患者が多かったり、苦しんでいるのを見るのが怖くて家族があまり来なかったり、ここでは何が正しいのかわからなくなります。許される範囲の薬を
わ〜馳月基矢さんの新刊だ〜江戸時代の医者の物語なのですけど、こういう医療系が増えたのはやっぱりコロナ禍での頑張ろうメッセージとかですかね。蛇杖院という名の診療所にいる、3人の医者の物語。そして、その医者に弟子入りした旗本のお坊ちゃんの成長物語、といった内容です。3人の医者とは、漢方医の真樹次郎、蘭方医の登志蔵、拝み屋の桜丸です。この3者、各々個性的すぎてワンマンなところもあるんだけど、自分の専門分野のプライドをかけて医師をしている。ちなみに拝み屋だけ異彩を放っているよう
今日から読書週間だそうです。ブログスタンプが「読書の日」かと思ったら違ったぞ?(あの○○の日っていう出処は謎である)さて今日の本。柚月裕子さんといえば、先日読んだ「短編ホテル」の『サンセールホテル』を書いた方で、ドラマ仕立ての物語にわたしはつい姉さん事件ですと、懐かしのフレーズを口走ってしまいました。この方の書く作品は、どこかドラマ仕立てっぽいのかな〜振り返れば奴がいる今回はこんな懐かしのドラマ作品を思い出しながら読んでいました。主題歌のYA
ディア・ペイジェント南杏子内容(「BOOK」データベースより)病院を「サービス業」と捉える佐々井記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。座間をはじめ、様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていて・・・。現役医師による感動長編。民間の佐々井記念病院に転職した千晶、サービス業だと言う事務長の元に誰もが翻弄されていた。過
【読書記録】188冊目「知念実希人祈りのカルテ」主人公諏訪野良太。研修医の良太は、初期臨床研修でいろんな科を回っています。それぞれの科で出会う患者たちと真摯に向き合う良太の姿に心打たれました。一癖も二癖もある、なんとも扱いが難しい患者ばかり登場してくるんですが患者が抱えている表に出せない悩み・・・1人では到底解決できそうもない問題を、人の内面を的確に見抜く能力を持っている良太は、その問題を解いていくんですよね。少しでも前を向いて治療し、生きていて欲しい。
臨床の砦[夏川草介]楽天市場1,650円コロナ禍になって1年以上。最初の頃は本の中の普通の生活に違和感を感じていました。でも、1年以上そんな本を読んでいると、そんなフィクションに慣れてしまいます。この作品は現実を思い出させてくれる本でした。いろいろ知らなかった現実がここにはありました。酸素が不足していてもほぼ無症状なの?だから突然悪化ではなく、前兆はあるんですね。怖いです。私は学校に勤務していますが、表面だけの対策の職員が多いです。給食時、子どもたちには黙食と言い
MR[久坂部羊]楽天市場2,200円ついつい読んでしまう久坂部羊さんお医者さんで作家さんという人はいますが、多くの人が書いている医療小説とは違い、久坂部さんの作品はちょっと皮肉が効いていて癖になります今回の話はいつもとは違う志向です製薬会社のMRという仕事の話です。空いている時間に病院に行くと時々見かける製薬会社の方。わかりやすく言うと、製薬会社の営業さんという感じでしょうか。普通に考えると、製薬会社の方がいて、薬がなければ病気は治らないし治療はできないのに、製薬会社
勿忘草の咲く町で~安曇野診療記~[夏川草介]楽天市場1,760円長野って素敵な所なんだろうなぁと、夏川さんの作品を読むたびに思いますちょっと恋愛小説要素がありますが、不自然です夏川さんは医療小説で充分ですお年寄りが多い所は、生き方、死に方って大きな問題で、この作品を読んでいる間は、死ぬってどういうことだろう。。と考えていました。悲しいこと。なのは、多くの人が思うこと。実際、私も母が亡くなった時辛かったし、その後何年も受け入れられませんでした。でも、誰もが必ずいつか死ぬ。
あらすじ(ざっくり):ひたすら金を稼ぐことに囚われていた研修医の碓井は、神奈川にある小さな病院で地域実習をすることになった。そこで、いつ破裂するかわからない脳腫瘍を持つ女性・ユカリさんと出会う。彼女はある理由から外へ出るのをひどく怖がり、病院に閉じこもっていた。お互い囚われの身である碓井とユカリは徐々に心を惹かれ合っていった。地域実習を終えた碓井は、広島にある病院へ戻った。そこへユカリさんの死の知らせが届く。慌てて神奈川に碓井は戻るが、そこで、病院長よりユカリさんとの思い出はすべて自分の
2019年11月発売大好きな夏川草介先生❤️神様のカルテ最高です神様のカルテとは違うシリーズのスタートかしら⁉️大きなテーマ地方における高齢者医療の現実聞くだけで重いテーマ👂でもストーリーの始まりは、3年目の看護師月岡美琴が出会う研修医桂先生花🌷🌼🌸の好きな研修医確かに桂はだいぶ変わってます花について詳しすぎて、アドバイスは的確。第一章の初め【医者ってどうしてこう、変なのばっかりなんだろう...】笑私もそう思
外科医の中山祐次郎が書いた小説泣くな研修医。新人医師が研修医として奮闘する医療小説。外科医(ドクター)から見た医者の話なのでかなりリアルで人間臭くて面白い♪ちなみに医龍やドクターX、コードブルーみたいなスーパードクターは出てきませんよーー。私が興味深かったのは癌患者の話。これもリアル過ぎてちと怖かったです第一弾泣くな研修医では身内のいない高齢者の癌の末路。25歳でステージ4の大腸癌患者、延命のための化学療法…そして患者のためについた優しい嘘…第二弾逃げるな新人外科医ではステージ2
写真は、上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」です「鹿の王」を紹介したいんだけど人に貸してて手元になかった💧ということで、写真は「鹿の王」の作家さん上橋菜穂子さんの著書「精霊の守り人」になりました実は私コロナが始まった去年の1月くらいに「鹿の王」を話題にしてたのね何しろ児童文学だけど「ウィルス」がテーマで読んだ当初テーマの深さとリアルな描写に衝撃を受けたからさだからコロナ禍が始まってすぐ「鹿の王」が思い浮かんだのそれで最近アメブロ始めて磯田道史さんの本とか
「神様のカルテ」のスペシャルドラマを見たのをきっかけに、原作作者の他の作品をふと調べてみて手に取った作品。「神様のカルテ」とテイストはかなり似ているけど、高齢化社会における医療の課題についてより切り込んだ作品。重たいテーマではあるけれど、主人公の美琴の前向きでカラッとした性格と、患者さんに真摯に向き合う研修医である桂先生、そして素晴らしい指導医のおかげで、とても気持ち良く読めました。「神様のカルテ」とちょっとだけリンクしているのも嬉しいポイント。恋愛要素もあって、めちゃくちゃ微
『新章神様のカルテ』夏川草介「24時間、365日対応」を掲げる本庄病院から、信州大学医学部に入局して2年が過ぎた一止。その間、ハルさんとの間に小春ちゃんが誕生。表紙に親子3人が描かれてる事に、読み始めてから気付きました。大学病院では診療に加え、実験やレポートなどもあり忙しい日々を送る一止。若くして膵癌になった女性の治療法をめぐっては病院と何かと対立。そんな時頼りになったのは、かつてお世話になった本庄病院での人脈。口は悪いけど、大学の中にも一止
難しい本を読みすぎて小説が読みたくなったんですが私の読書スピードが落ちたのは移動時間が短くなったからだと気が付きました。片道1時間かかる移動で往復の間に本読めちゃいました♪もちろん、読みやすいっていうのもあるんですけどね~(*'ω'*)このペースで行きたいなぁぁぁぁ!ずっと読みたかった本をやっと手に入れました💛泣くな研修医(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)593円泣くな研修医中山祐次郎中山祐次郎さんって本当にお医者さん
『神様のカルテ0』夏川草介シリーズ4作目。これまでの3作の前日談になってます。医大生で国家試験の勉強中の一止と仲間たちの友情、本庄病院の内科部長と事務長との交流、研修医として本庄病院で働く一止、山で人命救助したハルさんからなる4編。一止の指導医となった板垣先生、いい先生だな~。一止の妻であるハルさんはカッコいい。一止との出会いも読んでみたいな。心にしみる言葉が沢山出て来るこのシリーズ。すぐに忘れてしまうけど、読んでる時はかみしめてます。
善医の罪/久坂部羊【1000円以上送料無料】楽天市場1,870円相変わらず稀な作家さんですお医者さんである久坂部さん。医療小説というと感動系が多いですが、医者が書くリアルなそして世の中に警鐘を鳴らす作品を書く久坂部さんは、私は好きです誰もが自分がかわいい。どの仕事もそうですが、人間だもの、ミスを犯すことも確認不足なこともあります。でも、医療現場は、命を預かっているので、ちょっとしたミスが大きな結果に結びつく。そして、自分を守るため誰も庇ってはくれません。正しいことをしたり、
天久鷹央シリーズ。今回は長編の事件カルテ。事件カルテシリーズはいつも全く見当もつかない不思議な事件ばかり。ラストは二転三転し、本当に目まぐるしく怒涛の展開でした。それにしてもよく事件に巻き込まれる2人だなー笑まだまだ巻き込まれてシリーズ続いて欲しいですが!内容紹介殺人か。呪いか。人体発火現象の真相は?安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が、不審な死を遂げる。死因は焼死。火の気がないところで、いきなり身体が発火しての死亡だった。殺人。事故
お勧め度:★×3藤岡陽子さんの「満天のゴール」を読み終わりました。小学生の子供があまりに大人びた事を口にするのでちょっと興ざめしてしまうシーンがありますが過疎地の医療問題をテーマにした作品でした。「BOOK」データベースより舞台は星空が美しい医療過疎地。人生どん底のシングルマザー、人生に責められ続ける医師、人生をあきらめている老女、3人の出会いが、人生を変えてゆくー希望をもたらす、人間味あふれる医療小説。
天久鷹央シリーズ。今回は長編の事件カルテ。軽く読める推理カルテの方が好きだけど、やっぱり長編は読み応えあり。今回の真相は、素人では想像もつかなかったですね〜!なかなか衝撃的なラストでした。天久先生が、最後自分のして来たことと向き合うシーンに人としての成長を感じました。続きも楽しみです!内容紹介都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった…。止まない殺人劇。メディアに送りつけられ
天久鷹央シリーズ。短編2つは読みやすく、中編はほどよく読み応えがあってバランスが良い。もはや安定感のあるストーリー、やり取りだけど、やっぱり謎解きが面白くて一気に読んでしまう。けど、そろそろ何か変化が欲しいかなー?続きに期待!内容紹介白血病の少女を救うのは、医療か、奇蹟か。白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになっ
天久鷹央シリーズ。今回は長編で読み応えあり!全く見当もつかなかった「透明人間」による殺人事件の謎が見事に解明していく様は圧巻。今回は鴻ノ池さんが目玉になりましたね。明るくて良いキャラなので、次からも活躍が楽しみです!内容紹介手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天
天久鷹央シリーズ。短編2つと中編1つで、長さもちょうどよく読みやすいし本当に面白い。最終章の「瞬間移動した女」は、物悲しいお話でした。マイノリティの方々がもっと生きやすい世の中になれば良いなと思いますし、自分も偏見を持っていないかしっかり考えないといけないなと思いました。内容紹介天医会総合病院の看護師、相馬若葉から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央と小鳥遊優。喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。
天久鷹央シリーズの原点とも言える出会い編。第1弾から話題に出ていた「宇宙人」の事件について綴られています。事件については奥が深く、なかなか読み応えがありました。そして、鷹央先生と小鳥遊先生がお互いに心を開いて行く姿にほっこり。続きも楽しみです!内容紹介外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央。空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持つ天才女医だった―。宇宙人によ
天久鷹央シリーズ第3弾。今回は殺人事件も絡んで、よりミステリ感が強くて面白かったです!鷹央先生と小鳥遊先生がどんどん良いコンビになって行くのも見ていてほっこり。内容紹介呪いの動画によって自殺を図った女子高生。男性に触れられた瞬間、肌に異常をきたす女性。そして、密室で溺死した病院理事長の息子…。常識的な診断や捜査では決して真相にたどり着けない不可解な事件。解決できるのは、怜悧な頭脳と厖大な知識を持つ変人女医・天久鷹央、ただ一人。日常に潜む驚くべき“病”と事件の繋がりを解明する、新感覚メ