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おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の手術は、他の臓器の手術とは違い、癌の出来た場所や広がり方によって、手術の範囲が大きく変わります。癌の広がりや大きさに応じて、安全で、できるだけ完全に癌を取りきることのできる方法を検討します。胆管癌の手術では、癌細胞が残っていると予後に大きく影響するため、切除した胆管の断端を手術中に調べる「術中迅速病理診断」が必要になります。胆管癌の手術は、ごく早期の場合を除い
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の治療には・手術(外科治療)・薬物療法(抗癌剤治療)・放射線治療・胆道ドレナージ・緩和ケアがあります。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。・手術に耐える体力がない・すべての癌を取り除くことができないなどの理由により、手術での治癒が難しい場合は、化学療法を行います。また胆道閉塞症に対しては、胆道ステントを可能な限り行います。さらに手術・化学療法・放射線治療といった積極的に癌を攻撃する治療は行わずに、疼痛コントロールなどクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)の維持を目的とした緩和ケアに専念する場合もあります。
こんにちは。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の切除可能な場合の治療は手術です。手術前の処置として、胆管炎や胆道狭窄による肝機能障害を起こしている場合、術前に胆道ドレナージを行い、胆汁がうまく流れるように処置をすることがあります。また広範囲に肝臓を切除する場合には肝不全を防ぐために、切除する側の肝臓の門脈をふさぎ、残す側の肝臓の血流を増やすことにより、残す側の肝臓を大きくする術前門脈塞栓術を行うこともあります。手術後は、手術だけ
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の手術適応は非常に複雑で、ある施設では手術可能な場合が別の施設では手術の対象とならないとされることも珍しくありません。特に、肝臓の出口近く(肝門部)にできた胆管癌は、外科切除は技術的に非常に難しいため、最初に診察した医師の判断が重要になります。胆管癌と診断されたら、手術の可能性について専門の外科医に必ず相談するようにしてください。胆管癌の臨床病期と大まかな治療の流れを示し
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。全身の状態を調べたり、病期を把握する検査を行ったりすることは、治療の方針を決めるために、とても重要です。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。病期とは、癌の進行の程度を示す言葉で、Stage(ステージ)ともいいます。病期は、・癌の大きさ・周囲への広がり(浸潤)・リンパ節転移・他臓器転移があるかどうかによって決まります。肝内胆管癌の病期を示します。国立がん研究センターがん情報サービスより抜粋それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。病期とは、癌の進行の程度を示す言葉で、Stage(ステージ)ともいいます。病期は、・癌の大きさ・周囲への広がり(浸潤)・リンパ節転移・他臓器転移があるかどうかによって決まります。遠位胆管癌の病期を示します。国立がん研究センターがん情報サービスより抜粋それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。病期とは、癌の進行の程度を示す言葉で、Stage(ステージ)ともいいます。病期は、・癌の大きさ・周囲への広がり(浸潤)・リンパ節転移・他臓器転移があるかどうかによって決まります。肝門部領域胆管癌の病期を示します。国立がん研究センターがん情報サービスより抜粋それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りた
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。病期とは、癌の進行の程度を示す言葉で、Stage(ステージ)ともいいます。病期は、・癌の大きさ・周囲への広がり(浸潤)・リンパ節転移・他臓器転移があるかどうかによって決まります。胆管癌については、・肝門部領域胆管・遠位胆管・肝内胆管で病期がそれぞれ分類されています。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の全身的な転移を評価するための検査としてPET検査があります。PET検査とは放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、細胞への取り込みの分布を撮影することで全身の癌細胞を検出する検査です。PET検査は・リンパ節転移・遠隔転移の診断に有用です。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。内視鏡を使う超音波検査として、管腔内超音波検査(IDUS)があります。IDUSは、十二指腸乳頭部から胆管に超音波プローブを挿入し、胆管内部を観察することができます。IDUSの超音波プローブは細く、EUSでは入ることができない細い胆管にも挿入することが可能です。IDUSは・胆管癌の深達度診断・血管浸潤の垂直方向浸潤の診断・壁内進展の診断などに優れています。それで
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。内視鏡を使う超音波検査として、超音波内視鏡検査(EUS)があります。内視鏡の先端に装着された超音波装置で胃あるいは十二指腸内から病変を観察します。EUSは・肝門部領域胆管癌の血管浸潤・遠位胆管癌の壁内進展度診断などに有用です。体外からの超音波検査と比べて癌の近くから観察することができ、より明瞭な描出が可能です。それではお大事にどうぞ!追伸:この
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。内視鏡を使う超音波検査として、・超音波内視鏡検査(EUS)・管腔内超音波検査(IDUS)があります。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆道鏡検査は直接胆管の中に細いファイバースコープを通し、胆管内を観察する検査です。胆道鏡は胆管の粘膜内進展範囲の診断に有用です。胆道鏡には経皮経肝胆道鏡があります。経皮経肝胆道鏡は皮膚からチューブを挿入する経皮経肝胆道造影の経路を使用します。胆道鏡では、粘膜から小さな組織片を採取し、腫瘍の広がりをより詳しく調べる組織診検査も可能です。それではお大事にどうぞ!
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆道鏡検査は直接胆管の中に細いファイバースコープを通し、胆管内を観察する検査です。胆道鏡は胆管の粘膜内進展範囲の診断に有用です。胆道鏡には経口胆道鏡があります。経口胆道鏡は内視鏡を口から十二指腸まで挿入する内視鏡的逆行性胆管造影の経路を使用します。胆道鏡では、粘膜から小さな組織片を採取し、腫瘍の広がりをより詳しく調べる組織診検査も可能です。それではお大事にどうぞ!
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆道鏡検査は直接胆管の中に細いファイバースコープを通し、胆管内を観察する検査です。胆道鏡は胆管の粘膜内進展範囲の診断に有用です。胆道鏡には・経口胆道鏡・経皮経肝胆道鏡があります。胆道鏡では、粘膜から小さな組織片を採取し、腫瘍の広がりをより詳しく調べる組織診検査も可能です。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知り
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管造影には内視鏡的逆行性胆道造影があります。内視鏡的逆行性胆道造影とは内視鏡を使って、胆管の出口である十二指腸乳頭部から上流に向かって(逆行性に)胆管にチューブを進め、胆管を造影する方法です。胆管癌の広がりが確認できます。また、胆管内の胆汁を採取することで細胞診検査が可能です。さらに、造影に引き続き、胆道狭窄がある場合は胆汁を体外に排出するためのチューブを挿入するこ
こんにちは。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管造影には経皮胆管造影があります。経皮胆管造影とは腹部の皮膚から肝臓を経由して胆管に直接針を刺し、その経路からチューブを入れ、造影剤を注入する方法です。経皮胆管造影は・胆管の狭窄・胆管の閉塞・癌の存在部位・癌の広がりなどの診断に有用です。胆管内の胆汁を採取することで細胞診検査が可能です。また、胆管造影に引き続き、胆管狭窄の場合は胆汁を体外に排出するためのチューブを
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管造影は胆管に造影剤を注入してX線撮影する検査です。胆管造影検査には・経皮胆管造影・内視鏡的逆行性胆道造影があります。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。MRI検査は磁場を用いて行う検査で低侵襲です。MRI検査は・癌の存在部位・癌の広がり・胆管の走行・胆管の拡張・膵・胆管合流異常の診断・血管浸潤の評価などに有用です。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしく
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。CT検査は体の周囲からX線をあてて、体の断面図を撮影する検査です。他の検査に比べて空間分解能に優れています。したがって、・癌の存在・癌の広がり・胆管拡張の程度・血管浸潤の診断・リンパ節転移の有無・腹水の有無などに有用です。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけて
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管の拡張などの胆道閉塞がみられた場合・CT検査・MRI検査などを行い、癌の存在や広がりを調べます。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。腹部超音波検査は体外からプローブ(超音波を発生する装置)を腹部にあてるだけで、針を刺したり、大がかりな機械に入ったりすることもなく、外来で比較的簡単に検査ができます。非侵襲性で簡便に行える超音波検査は画像診断の第一選択として位置づけられています。腹部超音波検査では・胆管内胆石・胆管内腫瘍性病変・肝臓・閉塞性黄疸における胆管拡張・腹水の有無などの診断に有用な検査です。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌に特異的な腫瘍マーカーはありませんが、診断の補助的な役割をするものに・CA19-9・CEAがあります。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌によって胆道閉塞が発生すると血液中の・ビリルビンが増加したり、・ALP・γ-GTPなどの胆道系酵素の値が上昇したりします。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。黄疸や右上腹部痛があり、胆管癌を疑う場合はまず・血液検査と・腹部超音波検査を行います。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の検査には・血液検査・腹部超音波検査・CT検査・MRI検査・直接胆道造影・胆道鏡・細胞診検査・組織診検査・超音波内視鏡検査(EUS)・管腔内超音波検査(IDUS)・PET検査などがあります。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログ
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の症状に体重減少、発熱、食欲不振、全身倦怠感があります。胆管癌に限った症状ではありませんが、・体重減少・発熱・食欲不振・全身倦怠感などの症状は胆管癌の進行に伴い、出てくる可能性が高くなります。症状が長く続く場合は医師にご相談ください。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、い
おはようございます。外科医の横山です。胆管癌について続けます。胆管癌の症状に腹痛があります。胆管癌が進行するとみぞおち(心窩部)や右脇腹に痛みが出ます。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけてください。ブログに反映していきたいと思います。よろしくお願いします。