ブログ記事22件
いつもお読みいただきありがとうございます😊テーブル最近のお気に入り前回は、よい医師とは?そして、どうやったらそれがわかるのか?を書いてみました。今回は、自分が実際に診察をしてもらって、”いい先生だな〜”と思った先生についてです。私は持病の婦人科疾患のため、複数の婦人科の先生にお世話になってきました。そして、今受診させていただいている、婦人科の先生が一番です。まず、先生は時間厳守されます。診察時間が予約より大幅に遅れることはありません。そして、内診の前に
いつもお読みいただきありがとうございます😊ビーガンカフェのカレーヘルシーで美味しい同業者のことなので、あまり悪くいうのもなんですが、一定数、”やたら怒る医者”がいます。まず、一般的に、普通の医師が困ったなと思う場合を考えてみました。①遅刻何回も、特別な理由なく遅刻されると私もさすがに厳重注意します。なぜなら、医師はその日の外来の全体の予定をたてており、患者さんによっては、詳しい説明が必要なのでその人のために時間をとっていることがあるからです。1人で
いつもお読みいただきありがとうございます😊私の外来はパーキンソン病の患者さんが多いので、よくDBSについて聞かれます。パーキンソン病の手術療法脳深部刺激療法(DBS)DeepBrainStimulationパーキンソン病とはどんな病気でしょうか。このサイトでは、薬による治療をはじめ、パーキンソン病の手術治療DBS(脳深部刺激療法)の効果や手術内容、副作用ついてご説明や、DBS手術が受けられる病院を掲載しています。dbs-chiryo.jpDBSとは、脳の深いところ、一般に視床
「タメ口」とは、相手に対して対等な立場で行う話し方のことです。日本では上司など目上の人には敬語を使うことが多いですが、同僚や友人にはタメ口を使うのが一般的です。「タメ口」のタメという言葉は、もともとサイコロのゾロ目ことを指していたとか。これは、賭博のサイコロに由来し、「同じ目=ドウメ→トウメ→タメ」と変化していったのだという説があります。(https://getnews.jp/archives/3440568)さて、私も子供時代から現在に至るまで、友人同士や家族内では普通にタメ口でした。医
10月21日に今年の文化勲章受章者7名が発表されましたが、なんとその中に僕の友人2名が含まれていました。二人とも学問上の素晴らしい業績があり、いずれは受章するかもしれないと思っていましたが、こんなに早くしかも同時に受賞するとは、友人の端くれとしてこんなに嬉しい事はありません。免疫学の谷口維紹先生と経済学の岩井克人先生、お二人と僕の関係をちょっと書いてみましょう。谷口先生は僕が東京大学医学部教授であった同じ時期に、教授会メンバーでしたので同僚ということになります。しかし僕が臨床の小児外科、谷口先
いつもお読みいただきありがとうございます😊いつも行くモスバーガーお店のお花がいつも綺麗です昨日は、PDの診断について、書かせていただきました。診察所見、画像所見、薬剤服用歴、などを慎重に確認したのち、PDと診断した場合は、患者さんにまず、この病気は難病指定されていますが、治療法がたくさんあること、症状は急速に悪化しないこと、この病気で死ぬひとはいないとお話します。(PD末期になると、誤嚥性肺炎と、大腿骨頚部骨折により寝たきりになられることが多い印象です。)一般に
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応を機に浮上した感のあるかかりつけ医の制度化(くすり×リテラシー2021年6月2日、2022年5月9日、6月12日、6月15日)について、日本医事新報が読者アンケートを行いました(Web医事新報2022年7月8日)。同誌の読者はいわゆるかかりつけ医が多いんじゃないかと思います。回答者数が記載されていなかったのは残念。「かかりつけ医の制度は現時点で必要と考えるか?」という問いに対して、最も多かったのは「制度化の必要はないが、かかりつけ医機能が発揮
最近ふと、去年の今ころは筋炎かもとなって色々検査していたな、と思い出しました。(長文ですので、スルーして頂いてもかまいません)あくまで私の場合ですが、振り返ればそれまでにも筋炎らしき症状はありましたが気づかず、喘息のコントロールが良くなってステロイドがいらなくなってから、急に筋炎による皮膚症状がはっきりしてきました。さらに、筋肉痛や筋力低下がはっきりしてからは急に筋力が低下しはじめ、身体のだるさや微熱も出て、結構しんどかったですそのしんどい中、外来で通いながら胃カメラとか、大腸
NHK「ダーウィンが来た」で「ビワを食べる生きもの」の目撃情報を募集していました。植えた覚えがないのに街の色んな場所(マンションの植え込みなど)にビワの木が生えているのは、きっと種を運んだ動物がいるはずだというのです。調べたらこれはNHKのシチズンラボのプロジェクトでした。第一段階はビワの木を探す、第二段階はビワと周囲の環境を観察する、そして第三段階はどうしてビワがそこに植わったのかを考える--と、視聴者が研究者と一緒に進めるシチズンサイエンスです(シチズンラボという名前もシチズンサイエン
大阪では心療内科医の西澤弘太郎先生49歳が、埼玉では在宅医療医の鈴木純一先生44歳が、患者に焼き殺され、家族に撃ち殺された。昔々故郷の伊勢の日赤病院では、精神科の部長先生が外来でガソリンをかけられ、廊下を火だるまになって転げて命を落としたことがあり、小学生だった私はその話を聞いて慄然としたのを今でも記憶している。今回悲惨なカタチで命を落とされた医師たちに心から哀悼を感じつつ、彼らより経験だけは長い先輩としてのコメントを記しておこうと思う。私は、心臓疾患という超急性期の対象
一度は、心を守るために「逃げて」キャンセルした、不妊外来のチーフドクターとの診察。「5人目の凍結胚盤胞を破棄できないので、お迎えに来ました。」その一言を放ったら、先生は機関銃のように反対してくるでしょう。4人目の時に、教育費云々、さらには高齢出産のリスクとして、「体力不足で育児がつらくなり、虐待のおそれも...(私の顔を見て)、あ、いや、あの、あなたがと言う訳ではなくて、あくまでも一般論ですが...。」と言われました。ここが診察室じゃなきゃ、凍結胚の運命を人質に取られていなけりゃ
低価値医療(くすり×リテラシー2021年4月11日)は端的に言えば効果が少ないのに害があり、その上価格が高いという、端的に言えばコスパの悪い医療です。医師をはじめとする医療提供者は、低価値医療は減らすべきいう考えに総論では賛成でも、検査や投薬をすればしただけ報酬が得られる出来高払い制度や、そもそも患者の救命が第一でありコストは二の次という考え(大事なことですが)のため、そう簡単には減らせません。そこで、低価値医療を患者に対する危害(ハザード)ととらえ、患者自身にもっと関与してもらうことによ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応として「時限的・特例的」(厚労省事務連絡2020年4月10日)に認められている初診からのオンライン診療(くすり×リテラシー2020年4月11日、8月29日)について、厚労省は11月13日開催の第12回「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」で、初診からオンライン診療が可能になる要件についての考え方を示しました。「大きな異論は出ず、オンライン初診に道が開かれることになった」(朝日2020年11月14日)とのことです。ポイ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束する兆しはまだ見えません、それどころか、米国では新規感染者数が過去最多を更新(日経2020年10月25日)したというのに、総務省は「「ポストコロナ」時代におけるデジタル活用に関する懇談会」を設置、23日に第1回が開催されました(せめて「ウィズコロナ」(くすり×リテラシー2020年8月25日)にしてほしかった…)。今後、医療を含む色々な分野でのデジタル活用(問題点や活用促進策)について、一般からの提案を募集するようです。資料2に引用されて
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で普及に拍車のかかったオンライン診療(くすり×リテラシー2020年4月11日、5月19日)。報道(日経産業2020年6月10日)によると、「電話やオンラインの診療に対応する医療機関が急増。5月26日時点で全国に約1万5000施設が存在」するそうです。1万5000施設のうちオンライン診療の“純増”分がどれだけかは記事からは分かりませんが、増えているのは間違いなさそうです。では、医療機関側は、オンライン診療にどう対応するのでしょうか。日本プライマ
ヤフーは5月13日、厚労省の公開情報を使って、オンライン診療(くすり×リテラシー2020年4月11日、5月11日)を実施している医療機関を「Yahoo!検索」、「Yahoo!地図」、「Yahoo!MAP」アプリなどで検索できるようにしたと発表しました(ヤフー2020年5月13日)。「Yahoo!検索」で「居住地オンライン診療」と入力すると、上位に「Yahoo!ロコ」の「オンライン診療に関する情報(件数)」があり、クリックすると各医療機関が順に出てきます。「Yahoo!ロコ」は“お出か
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がもたらした“newnormal”の一つに、対面から遠隔への移行があります(くすり×リテラシー2020年5月5日)。日本でも「時限的、特例的」ではありますが、初診段階からオンライン診療・オンライン服薬指導ができるようになりました(厚労省2020年4月10日事務連絡、リーフレット)。対面とオンラインでは、医師(医療者)患者関係にも影響が出そうな気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか。オーストラリアの「InSight+」に興味深い論説が
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に背中を押され(?)、4月13日から、初診患者へのオンライン/電話による診療が始まります(日経2020年4月10日)。調剤薬局大手はさっそく、初診患者へのオンライン対応(オンライン服薬指導、薬の配送)を整備しています(日経2020年4月10日、日本調剤2020年4月8日)。オンライン診療は、国の指針(「オンライン診療の適切な実施に関する指針」2018年3月、2019年7月一部改訂)に沿って行われ、「初診については原則直接の対面で行う
ここ最近は体調も波が強いいい時もあれば、悪い時は最悪に悪い入院生活自体の、一体何が1番のストレスかわからないけどストレスもたまる体調のせいか入院そのものの問題か…わからん入院が長くなればなるほどこのような状態が続き…悪循環に陥っている…気がする必然的に、愚痴と不定愁訴が増える年明けごろに夜の胸やけがひどくて文字通りのたうち回ったり痛くて泣いたりしてた…その時から、産科のドクターにはまぁ妊婦さんは、逆流とか胸やけするからねぇ…と幾人にも言われ、仕方ないものかと半
春の気配が訪れるのを感じると、前任地である指宿(いぶすき)を思い出します。たった1年だったけど、あの1年は生涯忘れないでしょう。人口3万人の田舎で患者さんの数も多くはなかったので、一人一人にじっくりを向き合えたものでした。とても印象に残っている患者さんがたくさんいらっしゃいます。今回は、その思い出に浸ってみたいと思います。【更年期障害で不眠や全身倦怠感に苦しんでいたKさん】とても真面目な方で、2人の娘さんが巣立った直後の、まさに空の巣症候群(子供が独り立ちして、急
今日は、一人の医師として患者さんそのご家族にわかってほしいことを書きます。みなさんは、診断が決まり治療がどのように決まるかご存じでしょうか?まずは、ゴールデンスタンダードな治療法があればそれを選択します。肺炎であれば抗生剤がんならば手術もしくは抗がん剤心筋梗塞であれば心臓カテーテルからのPCIなどなどこれで完結すればある意味医師の葛藤はありません。(PCIなどの危険ある処置はストレスは多々あるでしょうが)でもゴールデンスタンダードだけでは治ら
もう長く診療している患者さんが、東京で開催された相田みつをさんの展覧会に行かれた。そこで、私のことを想いながら、カードを何枚も選んでくれたそうで、プレゼントしてくださった。こういうお言葉は、忙しく働いている医師にとって1番うれしい。ほとんどの医師はこういうことのために働いているのではないだろうか。こちらこそ、まごころに感謝いたします。
ホメオパシーの学校(ハーネマンアカデミー)に4年間通って、2018年4月からDr.ホメオパスとなりました。新米です。新米は美味しいですね私は美味しいでしょうかまだまだ🐣ではありますが、徐々に力は付きつつある感覚になってきました。頑張っております。ホメオパシーではその人を丸ごと受け入れて理解しようとすることから始まります。様々な断片から全体像をまとめ上げる大変なことではありますが、それを依頼者の幸せにつなげていくのだという信念と申しましょうか、想いというか、志というか、やり甲斐という
友人ちゃんが「ユーとステレンボッシュの教授ととても話が合うと思うの」と紹介してくれ、教授のお忙しい時間の合間の1時間を確保してくださいました。とはいえ、当初お互い「何を話せば良いのか?」といった空気の中、「私、どうしてもやらなければいけないことがあるので、席を外しますけど、研究の話から入ってもらえれば二人の興味の交差点はすぐ分かるから!」と友人ちゃん退席。笑。街も綺麗、大学も綺麗、教授室も格好いい!オフィスが格好いいのは良いよね。(私のインドのオフィス(人生で初めて個室のオフィス(外
高知新聞に掲載。医師・患者関係における「傾聴」の仕方について江田証医師が解説しました。患者さんは自分のお腹に「傾腸」を。くわしくは、以下の本に書きました。なぜ、胃が健康な人は病気にならないのか?(PHP文庫)Amazonなぜ、胃が健康な人は病気にならないのか?(PHP文庫)[江田証]648円楽天医療法人社団信証会江田クリニック院長江田証http://www.edaclinic.com/
信じるものは救われる⑤「信頼が生命力を呼び起こす」前回はこちら→信じるものは救われる④「信じるとはどういうことか」経過がたとえ思わしくなくても、一方的に医師を責めないことです。そこで医師を責めるような態度をとるのは、結局は自分の運命を他人に依存していることになります。あくまで自分の運命の主役は自分なんです。医師は主役である自分が選んだ選択のひとつでしかありません。病気の治る治らないは医師の腕次第だと思っ
母が体調が悪く、先日、実家近くの総合病院を初診で受診しました。4時間以上待たされてようやく会えた50代くらいの男性医師はとても感じが悪かったらしい。ろくに顔も見ず、話も聞かず、質問にも答えず、説明もせず、と。私の母は医療関係者でもないし、年でもあり、話が迂遠なので、忙しい外来中に面倒な患者、と思われてしまったのかもしれない。外来を持っている身としては予約外の初診患者を診るのが大変なのはよくわかる。でも初診って、患者さんにとっても、具合が悪いだけでなく、どんな先生かな、この症状で受診して
信じるものは救われる④信じるとはどういうことか前回はこちら→信じるものは救われる③医師との信頼関係を高める簡単な方法医師を信頼するようにというと、言いたいことを我慢すると誤解されるかたがいますが、そうではありません。むしろ言いたいことは口に出し、感情はため込まずに表現してください。それも信頼すればこそできることです。我慢したり、疑問をそのままにすることは治癒力を弱めます。このことは研究によっても証明されてい
信じるものは救われる①医師への信頼治療によって治癒力が目覚め、病を克服するための絶対条件として、医師への信頼があります。たとえ最善の治療が施されたとしても、医師と患者さんの間に信頼関係が成立していなければ治癒することは困難となります。昔は医師と患者さんとの間に暖かい関係が当たり前のように築かれていました。患者さんは医師へ絶対的な信頼を寄せ、医師の側もそれに答えようと全身全霊を傾けて職務を全うしていました。