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本書は、9篇から成る短編集です。一つ一つがそれぞれに特色のある短篇ですが、巻頭の「しりとり」と巻末の連作短篇「遠い唇」、「振り仰ぐ観音図」、「わらいかわせみに話すなよ」が特に印象的でした。「しりとり」を読みながら、私はそれぞれの人となりが、上質な時代小説の登場人物の如く感じられました。五十過ぎの編集者の向井美菜子(むかいみなこ)さんが、作家の「わたし」に、数年前に亡くなった夫の思い出を語ります。夫は病院で亡くなる寸前に、空白のある俳句もどきの文字列を示し、その空白の場所に和菓子を置
おはようございます。晴れて日中は17℃くらいになりそうな札幌です。今朝の気温は5℃、「金星」が美しく輝いています。日の出は5:58、日の入り16:39です。読書は北村薫著、「中野のお父さん」。2018年文庫。直木賞作家の短編集。中野のお父さんシリーズの1冊目。(他に2冊出版中)編集者として働く娘に、東京中野に住む高校教師の父がいる。この父親は博学多識で、難解な問題があると解決してくれる。娘曰く、「謎をレンジに入れて、ボタンを押したらたちまち答えが出る」。父親はまさに頼れ
40手前から40過ぎ、丁度副編集から編集長になった山ガールのわたし。独り山々を体力の限界で乗り越え、人生の苦しいこと辛いことをも乗り越える。山では見知らぬ者同士が出会い、ひと時を過ごし日常へ帰ってゆく。そして、わたしも仕事に戻るのだ。☆槍(槍ヶ岳)を攻める(九月の五日間)☆裏磐梯への雪山ツアー(二月の三日間)☆常念岳か穂高連峰か(十月の五日間)☆残雪の天狗岳(五月の三日間)☆ふたたび槍を攻めるつもりなのが(八月の六日間)365日の中の数日間の体験が残りの日々を支えてくれ
私の母が年に2回位、カーテンを洗っていたからか、私もカーテンは洗うものと思っています。(と言っても、年に1回か2回ですが。)夫はカーテンは洗うものとは思ったことがないようです。育ってきた環境の違いですかね。昔読んだ本の中で、学生寮に住んでいる主人公のルームメイトが1週間に1回カーテンを洗っていたと書いてあったような記憶が。(北村薫さんの作品だったような。)カーテンは朝、洗濯機で洗った後に、また窓のカーテンレールにつけて、窓を開けて、カーテンを閉めた状態にしていると夕方には
北村薫さん遠い唇久しぶりの短編集。素敵。とっても素敵。暗号、仕掛けが明らかになった時、心がとても穏やかになります。ほっと一息。少し前を向いて一歩を踏み出す勇気になるかもしれません。
好きな推理作品はある?北村薫さんの空飛ぶ馬円紫さんと私シリーズの第1巻で北村薫さんのデビュー作殺人の起こらないミステリー小説が斬新だったし今も読み返す小説の一つそれから今のお気に入りは青柳碧人さんの浜村渚の計算ノートこれは中学生の頃に読みたかった数学が好きになりそうな本もちろんミステリー小説なんだけれど数学好きな中学生の女の子が活躍する数学を用いたミステリーって不思議な感じ空飛ぶ馬(創元推理文庫―現代
ブロ友さんが又読んでみようとあったのでわたしは秋の花がいろいろ載ってるのかなと勝手に思っていた(笑)図書館で予約して読んでみた。秋の花北村薫この人の本を読んだことがなかった。ミステリとは思わなかった高校生の転落死の謎とき。「私」が主人公だが私は名前がない。そして知り合いの落語家の円紫さんが謎を解く…ってよくわからんなあまあでも面白かったですさてまた暑くなってきた。昨日はエアコンをつけて寝た💤朝の散歩もあまり涼しくない。わたしはまだサンダル履いてます。
この時期の花といえばブタクサ花粉にやられて目が痒くてしょうがないので目薬が手放せませんちなみに好きな秋の花はリンドウですそういえば昔読んだ本のタイトルに『秋の花』という北村薫さんの本があったなとふと思い出したあの本に出てきた花は何だったっけ?もう一度読み返してみよう秋の花(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)
1カ月前に図書館で、青山文平と浅田次郎を借り、返却に足を運ばず、ネットで貸し出し期間の延長をして、きょうを迎え、これ以上の延長は無し、で、図書館に足を運び、返却。新たに、青山文平の「底惚れ」と薬丸岳の「天使のナイフ」を借りた。内館牧子は、読んだ本が2冊あっただけで、宮部みゆきも宮本輝も北村薫も、読んでない本がなく。そして青山文平と薬丸岳を借りた。薬丸岳の「天使のナイフ」は江戸川乱歩賞を取った作品。ゆっくり読もう。
読むと少しだけお利口になった気がします(笑)。「砂糖合戦―《空飛ぶ馬》収録』『空飛ぶ馬』北村薫著創元推理文庫本当は、別な作品を上げる予定だったのですが、諸々ございまして読み切れておりませんですので急遽、こちらの短編にいたしました。※先日も少しご紹介いたしました北村薫先生のデビューシリーズでございまして―主人公の"私”視点で、普通の日常に潜む"謎”を解き明かしていく連作短編集でございます。―まぁ、謎がある時点でそこはちょっとした"非日常”なんです
2023年8月に読んだ本です。次回の部活で返却する本(★印)は持って行きます。その他の本は読みたいと思ったらLINEでリクエストください。予約も可能です!★ひとがた流し北村薫「胸の内から湧き出る、本当の、ぎりぎりの真情をこめて<生きていて>と疑ってくれる人なんて、誰もいるわけないと思ってた」。人生における代え難い他者との交わりを、3人の女性同士の友人関係から描ききった、心揺さぶる傑作長編。アナウンサーの千波、フリーライターの牧子、元編集者の美々は学生時代からの友人。三人三
常にミステリー作家の視点を持ちながら文学の深い森に入り込んでいく北村薫。本書はホームズの相棒ワトソンのミドルネームのエピソードに始まり、芥川龍之介、三島由紀夫、坂口安吾、山田風太郎などなど、様々な謎や疑問をその道の専門家やマニア、果ては文学界のワトソンのような新潮社の敏腕編集者の力を借りて、解決というよりも本から本へと渡り歩いていく。文学の世界は奥が深いな。個人的な備忘録としては岡山に万歩書店という、歩いても歩いても壁に辿り着かない古書店があるそうだ。いつかここに行ってみたい。そこでこれま
高校生になり、東京まで遠出をして神保町の古書店の棚の、高いところにある『幻影城』の背表紙を見た時は、飛び上がるほど嬉しかったものです。何でもネットで買えてしまう今では、あの湧き立つような喜びは味わえない。(北村薫「手品から蜂」「波7月号」新潮社)
図書館に、2週間前に借りた北村薫の「水」を返却。読む本は、いっぱい持っているが、やはり、館内をうろうろ。内館牧子の本は、読んで無い本はなく、宮部みゆきも、なく、で、宮本輝に、1冊あった‼️今年発刊の「よき時を思う」。中も見ないで、借りた。さて、どうかな?
桐野夏生の「猿の見る夢」を読み終わった。最初の数ページを読んで、嫌になって、やめた‼️図書館から借りた北村薫の「水」を読み始め、こちらは理屈っぽくって嫌になって、やめた‼️そして、桐野夏生の「猿の見る夢」のどこが面白いのか、どんな内容なのか、検索かけた。結構面白い、と載ってた。じゃあ、少し我慢して読み進めるか、と腹を括って、再度読み始めた。そしてそして、読み終わった‼️おもしろい、と言えば面白いし、つまらなくはなかった。ただ、男がこんなに好色か、と思ったし、だらしないか、とも思っ
※何回も同じ本を読んでしまわないための読書メモです最近まで読んでいた本は挫折した登場人物の名前が覚えられなかったからで何気に手に取った本読んだことの無い人のを読みたかったから読み始めるとなんか可愛い不思議の国のアリスのように違う世界に入ってしまう鏡の中は左右逆だけど家族もちゃんといる友達もいるだけどちょっとずつ違うなんか可愛くて温かくてみんないい子
フジモトマサルさんに関する著作で何冊か読んでいないもののひとつ、『フジモトマサルの仕事』読みました&眺めました。『フジモトマサルの仕事』コロナ・ブックス編集部編平凡社2020年4月24日ー寄稿ー村上春樹穂村弘糸井重里森見登美彦ブルボン小林及川賢治北村薫長嶋有豊崎由美さんが聞き手になったロングインタビューも読み応え大でした。それによると、フジモトさんが一番影響を受けたのはアーサー・C・クラークの『都市と星
(すいません、昨日間違えて、一部がアップされてしまいました)6月の声を聞きまして、各地で梅雨入りの声が聞こえて参りました。晴れ間が恋しい季節ではありますが―私、紫陽花は好きなんですよネ。最近は本当にいろんな品種があって、色だけではなく花の形状も様々でございます。(島のどこかに植えた紫陽花を探しに探しました)※※※先日『東京、はじまる』をご紹介致しました門井慶喜先生―。直木賞受賞作『銀河鉄道の父』は映画にもなりましたネ。さてさて、
こんにちは訪れてくださりありがとうこざいます北村薫『鷺と雪』を読みましたこの作品は、「街の灯」「玻璃の天」につぐベッキーさんシリーズの完結編です..どうでもいい前置きわたしはき夜読スタイルなので、ミステリーはそこまで好みません。(本当に夜中のトイレとかが鬱になるんですよね).でも北村薫のミステリーは過激じゃないから読めました完結編に辿りつくまで、合間合間でどんどん違う本入れちゃって結局一年くらいかかりましたがこれの前に読んでた北村薫のエッセイ『太宰治の辞書』がとても良くて、つ
今日の読書感想:湊かなえさん、有栖川有栖さん、柚月裕子さん、北村薫さん、井上荒野さん、東山彰良さん、加納朋子さんの豪華作家7名による作品。猫好きには楽しいと思います。各々のエピソードに猫が入り込んで、もしくは関係してて・・って感じですね。それぞれ楽しかったですが、私は井上荒野さん;《狂暴な気分》が良かったですね~!《狂暴な気分》不倫してる女性編集者が、同じ高級マンションに住む女性の猫を成り行きで拉致して、なぜか数日監禁。で、偶然お互いの正体が分かって猫は知らんぷりで返すんだけ
ただいま文庫本を再読中。ふと見たら単行本は新潮社だった。文庫は版元が東京創元社に変わっていたのかと気づく。文庫は「書き下ろし」も収録されているので少しお得カンがある。No.0582015.4.21(火)太宰治の辞書/北村薫/新潮社/2015.3.30第1刷1500+税何年ぶり?随分と久しぶりの登場だな〈私〉さんと〈春桜亭円紫〉さん。あれから17年になるのか。『朝霧』が1998年。〈私シリーズ第5作目〉から。確か〈私〉は大学を卒業し、出版社に勤めたように記憶している。春桜
寝ぼけ戦前に創刊された探偵小説雑誌「新青年」に、戦後直ぐに、覆面作家の「寝ぼけ署長」が掲載された、三話をもって終了する予定だったが、好評を博し、十話続いた寝ぼけ署長中央銀行三十万円紛失事件海南氏恐喝事件一粒の真珠新生座事件眼の中の砂毎夜十二時毛骨屋親分十目十指我が歌終わる最後の挨拶覆面作家は誰かと話題にもなった色々と憶測がら乱れ飛んだが、「探偵作家クラブ」の会報で、山本周五郎であるとばらしてしまった十話は、それぞれに趣向の違う話である余興であるが、十話の題名の最
図書館に借りた本の返却に行った。駐車場はスカスカだったが、館内は割りと人が多かった。宮本輝の本を返し、そのまま帰ろうか、とも思ったが、棚をぐるっと見た。内館牧子も乃南アサも北村薫も宮部みゆきも宮本輝も、新しい本は無かった。浅田次郎が新しい本を書いた、と新聞で読んだので、探したが、無し‼️そして、浅田次郎の「おもかげ」を借りた。最初の数ページ読んでみたが、読んだことがありそうな、無さそうな、って感じだった。それで借りた。友人からどっさり借りているので、そちらを先に、と想うのだが、本
この本がまるまる一冊ミステリー。主人公の女性編集者が、山に填まって、登山していくというのがメインの話ですが。「槍ヶ岳とか、穂高とかって、登山上級者じゃね?」「っていうことは、北村薫先生もそうなんだ」とおもってたら。「実は、登山してません」という解説が!!……マジか???ほんとに???じゃ、なんであんな臨場感あふれる描写ができるの????と一人でいたので、叫びました。あまりにミステリーなので、ぞっとした位です(一瞬ホラー感覚になった)40歳前後で、それなりに仕事をしてきて、過去
とある男性が、市井の話を聞きたい、と女性を募集したという設定で語られる17個の物語、です。正直「物語って、こういうものか」と根本的に既存概念にひびが入った感じでした。ひとこと、スゴイ。単に女性が、出来事を話しているだけ、なんですけど。一つ一つの出来事のミステリアスな味と、ほんのり切ない味が、絶妙なハーモニー。癖になりすぎて、何周したかってくらい、読みました。で。感想が「凄すぎて、何を伝えたらいいのかわからない」っていうレベルです。むしろ「ぜひ読んで。自分で味わって」っていう紹介に
北村薫さんの読書(本や作家)に関する私小説(エッセイ)。「雪月花謎解き私小説」の続編といった感じの本でした。私の好きな向田邦子さん、遠藤周作さん、岸田今日子さん、エラリー・クイーンにまつわるエピソードが記されていました。表題作「水」は、浅野川、犀川が流れる金沢が舞台で、泉鏡花、室生犀星と並んで金沢三文豪とされる自然主義の作家、徳田秋声についての解説でした。昭和30年代や40年代のエピソードなどが、懐かしく感じられました。
スマホ自粛期間に読んでいた北村薫さんの『ひとがた流し』読了しました。『スマホ自粛』スマホ自粛の期間に小説を読んでおりました。こんなにスマホを触る以前は、通勤の電車では、本を読むか寝てるかだったんです。今は通勤中はネットニュースを見たり、お気…ameblo.jp北村薫さんをミステリ作家と紹介してましたがこの作品はミステリではありませんでしたね。で、私は知らなかったんですが、NHKでドラマ化もされてたんですね。土曜ドラマ「ひとがた流し」|NHKドラマNHKドラマに関する総合情報サ
日常のふとした裂け目に入りこみ心が壊れていく女性、秘められた想いのたどり着く場所、ミステリの中に生きる人間たちの覚悟、生活の中に潜むささやかな謎を解きほぐす軽やかな推理など優美なたくらみに満ちた九つの謎を描く傑作ミステリ短編集です。9編の短編が収録されています。「溶けてゆく」「紙魚家崩壊」「死と密室」「白い朝」「サイコロ、コロコロ」「おにぎり、ぎりぎり」「蝶」「俺の席」「新釈おとぎばなし」各編は、東京で就職し、一人暮らしを始めた人付き合いがあまり得意でない美咲が職場でのスト
これまでに一番はまった本は?北村薫さんの“円紫さんとわたし”のシリーズその中でも『空飛ぶ馬』殺人事件の起こらない推理小説でインパクトが強くやさしさのある文章で一気に引き込まれた記憶が今も鮮やかに残っている空飛ぶ馬(創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon(アマゾン)1〜2,296円夜の蝉(創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon(アマゾン)1〜2,161円秋の花(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)1〜2,2
スマホ自粛の期間に小説を読んでおりました。こんなにスマホを触る以前は、通勤の電車では、本を読むか寝てるかだったんです。今は通勤中はネットニュースを見たり、お気に入りのブログをあちらこちら閲覧させていただいたり、新作情報を探したり、ブログを書いたりと時間を取られて、本を読む時間がすっかり無くなっておりました。ちょっとスマホに支配されているというか、時間泥棒されてる感じがしますね。☹️元々読書は好きだったんですけど、すっかりご無沙汰したまま積ん読状態でございました。今回読んだ作