南の孤島、クラゲ島で、「じゃあじゃ」と呼ばれている山盛(嵐寛寿郎)の太(ふとり)家は島の区長である竜立元(加藤嘉)以外の島民から避けられている。掟を破って鎖につながれ、穴を掘り続けている息子の根吉(三国連太郎)には、亀太郎(河原崎長一郎)と奇癖のあるトリ子(沖山秀子)という子どもがある。また、ウマ(松井康子)は根吉の妹である。そして、根吉はじゃあじゃと実の娘、ウシの間に生まれたのだった。神への祈りを欠かさない父と根吉との間はしばしば険悪で、亀太郎はいたたまれないのだ。一家は島民から獣だと呼ばれて