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今般、また興味深い記述に出会った。『めのとのさうし(乳母の草子)』より(『新校・群書類従第21巻』、『日本教育文庫・女訓篇』、ともに国会図書館デジタルコレクションを利用.一部、原文仮名書きの箇所を漢字に改めたほか、適宜に読点を補い改行するなど、表記に少し手を加えている.なお、後者は前者を底本としている旨の記述あり)。「御扇、薄様、人に下され候とも、十本と候へば、扇包みに包みて、薄様は時により、梅重ね、紅葉重ねやうの薄様に包みて、その色の水引、五筋にてからみ候。または事によりて、五本
何が本来の目的であったのか、すっかり忘れてしまいましたが、先日、国会図書館デジタルコレクションにて、次の資料に出会いました。『人倫訓蒙図彙(じんりんきんもうずい)』、元禄3年(1690年)よりhttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2609185・「蘭麝粉」、第4巻・19コマ解説文には「つやあらひ粉也もろこしの季婦人(りふじん)つねにこれを用ひ給ふゆへに顔のつやうつくしく三千のてうあひ(寵愛)一身にありといいしもこのつやあらひこのとくとか
まづは、お報せから。YouTubeに新たな動画を掲げました。『続・折形自由自在』。今般は『女子教科』に掲載されている「薫物」や「短冊・手綱」など、いささか<厄介な者ども>の手なずけ方を解説しています。*****続きましては、最近目にした資料から。1.『御殿女中』(三田村鳶魚著:昭和5年、春陽堂)口絵の「かもじの包」、国会図書館デジタルコレクションより。配色の様子が判らないのが残念ですけれど・・・。黒く描かれてはおりますが、元来は金色(あるいは銀?)に輝くもので
しばらく前に『折形大全』の型紙、およびその解説をウェブ・サイトに掲げましたが、その後、「甲立」に関する次の様な記述に出会いました。解説にては甲立の語源(?)について、「饗の膳に立てる<饗立>が転じて<甲立>と記すようになったのではないか」としておりましたが、当初はどうやら、”紙を折って立てるもの”であることに由来するのでしょうか、<紙立>と言い習わしていたようです(平安・鎌倉期にどのように発音されていたかは存じませんが、かみたて→かむ(かん)たて→かうたてとでも?)。「紙立」と
忘れぬうちに、型紙訂正のご報告から。「懺悔録」にも記さねばなりませんが、<無免許皆伝・旧館>に掲げております『小笠原流包結のしるべ』に基づく型紙のうち、「058:草花」が不出来なるシロモノでありましたことに今更ながら気付きました。暫定的ながら、改訂をいたし差し替えております。悪しからず思し召し下さいますように。早晩、すべてを見直す必要がありそうな気配が・・・。*****ここから本題です。先日、とある方から「和紙の格」についてのお尋ねをいただきました。この件に関しては、一