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よく犬に関する本やネット記事を読んでいると、「犬が様々な概念を示す言葉を理解することはない」とか、「犬は『〜しないで』とか『〜はやめて』などの否定語は理解できない」「犬が言葉を信号ではなくストーリーとして理解することはない」などと目にしますが実際のところはどうなのでしょうね?なにしろ動物に関する研究は実はまるで進んでいなくて、現在まことしやかに語られている動物の能力や習性などは、大した予算も与えられていない動物行動学者たちが少ないサンプル数の個体を対象に短期間で結論づ
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です不定期連載、動物行動学用語解説ワンポイントレッスン情報にあふれたネット社会、アチラコチラで耳に、目にするけれど、ちょっとわからないそんな動物行動学の用語を解説致します。前回のワンポイントレッスンはこちら『ハズバンダリートレーニング:動物行動学用語ワンポイントレッスン』皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です不定期連載、動物行動学用語解説ワンポイントレッスン情報にあふれたネット社会、アチラコチラで耳に、目にするけ
考えずに従うタイプ;猫・犬で言うと?。「考えずに従うタイプ」を猫・犬でたとえるとどうなるか──ここは深層心理をベースに、動物行動学的にかなり正確に分類できる。(英語+日本語で)結論:犬の“従順型”に近いが、実は犬よりさらに単純化されたタイプ1.Dog–ObedientFollower(犬:従順フォロワー)犬は指示を待つ指示通りに動く自分で判断しない主の意図を読むより「命令」に反応するこれはまさに“考えずに従うタイプ”の人間行動に酷似している。英語:The
【ネタバレあり】『働かないアリに意義がある』レビュー|7割が休む理由と“非効率の価値”を解き明かす必読の進化生物学入門「アリは働き者」というイメージを根底から覆す本が、長谷川英祐氏のベストセラー『働かないアリに意義がある』です。本書は「7割のアリは働かない」という衝撃的事実から始まり、アリ社会の構造、進化生物学の視点、そして人間社会への示唆に至るまで深く掘り下げる名著です。この記事ではネタバレ込みで、章別の要点を踏まえつつ、読みどころ・気づき・ブログ読者向けの価値を詳しくレビ
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です本日は、トレーニングのご褒美のことを餌で釣ってると考えている方へのトレーナー増田の見解と対策についてお話させてください。「そのご褒美、私が先ぃ!!」トレーニングのご褒美に、フード等をあげているのを見て、餌で釣ってると表現される方を見聞きすることがあります。そのような方々はきっと、鳥さんと、心の絆で強く結ばれることを理想とするのであろうと、トレーナー増田は考えております。そんな方々にとって、オペラント条件付け
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田ですこの写真のように、鳥さんが頭の上や肩に乗るのは、人を下に見ているからだたまに耳にするフレーズですが、私はこれに懐疑的ですそう思って、そうしている鳥さんも存在するとは思いますが、頭や肩に乗る鳥さん全てが、人を下に見ているから乗るという説は、「それは違うな🤔」と、考えております。何度かブログ記事でもお伝えしておりますが鳥さんと飼い主さんとの関係は、あくまでフラットです犬さん相手のようにリーダーシップをとって、上
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です不定期連載、動物行動学用語解説ワンポイントレッスン情報にあふれたネット社会、アチラコチラで耳に、目にするけれど、ちょっとわからないそんな動物行動学の用語を解説致します。前回のワンポイントレッスンはこちら『模倣学習:動物行動学用語ワンポイントレッスン』皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です不定期連載、動物行動学用語解説ワンポイントレッスン情報にあふれたネット社会、アチラコチラで耳に、目にするけ…ameblo.j
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です先日、「トレーニングがうまくいかない」といお話を受けまして。その方からお伺いしたところ、どうやら、飼い主さんのクリッカーのタイミングが、愛鳥さんの動きにあってないのかも?🤔と考えまして。同じようなお悩みを抱える方にも、参考になるかも知れないと思い、ブログに書くことにいたしました以前、「クリッカートレーニングのその前に」というブログで、クリッカートレーニングの前準備について、4STEPでご説明しました。詳しくは
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です飼い始めや、少し前までは手乗りだったのに、成長したら、時間が経ったら手乗りではなくなってしまった鳥さんと遊びたくても、トレーニングしてみたくても、逃げてしまってどうにもならないこんなお悩みを抱えた飼い主さんも少なからずいらっしゃると思います。そんな方に、ここから挑戦してみてほしい。本日はそんな内容で綴ってまいりますまず、大前提として。訓練すれば3日後には手乗りに戻ります!といった具合に、急にできるようにはなりませ
私たちは犬のことをまるで学ぼうとせずに犬と暮らし始めます...可愛いし、みんなも飼ってるからなんとかなるだろうという、楽観的な考えで迎えてしまってから様々な問題に直面し、その都度ライフハックでも探すように解決策を調べたり聞いたりして、ごまかしごまかし暮らしていきます。それでもなんとかなってしまうのは、犬が人間に合わせて対応してくれる大きな器を持って接してくれているだけなのかもしれません。もっと犬について知らなければいけないと気付いた人は、いわゆる犬のしつけ教室に行った
シャーペンB。【ミッキー・ノラ・ファーブルの伝記】ミッキー・ノラは色んな昆虫を観察したことで有名だが、特にフンコロガシが好きだったようだ。昆虫記の最初もフンコロガシのお話しから始まる。昆虫記を読み、フンコロガシの面白い習性を知った読者は多いだろう。『今日は、フンコロガシがいないなー。』『先生、今日は、ハチの観察に来られたのでは?』『今日は、フンコロガシがいないなー。』『先生、帰っていいですか?』『今日は、フンコロガシがいないなー。』(つづ
動物園に行ってきた。年パスで熱心に通ってた時期もあった。動物たちが席替えされてて、思ってたのとちがうやつが檻の中にいて戸惑った。やたらマングースが多かったように思う。2頭のキリンが走り回ってた。リンゴとヒカリ。親子らしい。癒された。展示スペースのなかをウロウロ行ったり来たりしてるきっと病んでるなって動物もいた。何を考えてるんだろ?閉じ込めてごめんねって胸が痛くなる。爬虫類館の生き物は世界がもっと広いことに全くきづきてない。かんじ。だから見ていて気楽。ガラパゴスゾウガメが死んで
シャーペンB。【ミッキー・ノラ・ファーブル第三章】今日は天気がいい。陽ざしも強い。少し日向に出て、俺は甲羅干しをしていた。下の砂地も随分と乾燥していて気持ちいい。日光浴には意味がある。紫外線を浴びて、ビタミンDを合成し、くる病などの予防にもなるのだが、紫外線の力を借りて、皮膚病を処置、及び予防することも可能である。また、陽ざしを浴びることにより、ちょっとワイルドな男になれる。そんなことを考えながら、亀のようにじっとジリジリ照り付ける太陽の恵みを享
アフリカの密林に単身飛び込み、人類に最も近い動物のチンパンジーをこよなく愛し、詳しい生態観察を行い、彼らのヒトらしさを解明した著名な霊長類学者のジェーン・グドール博士(写真)が91歳の生を終えた。2025年10月1日、ジェーン・グドール研究所は、その創設者で国連平和大使でもあるジェーン・グドール氏の死去を発表した。グドール氏は霊長類学者で、動物行動学者で、自然保護活動家で、動物福祉の擁護者で、教育者でもあった。ルイス・リーキーの支援で単身ゴンベ・ストリームにグドール氏は、
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です日々、バードトレーニングについて種々のブログを書かせていただいていますが結局、何からはじめたらいいの?と悩んでしまうこともあると思います本日は、そんな方のヒントになるように、記事を綴ってまいりますバードトレーニングにおいて大切なのは、飼い主さんが、愛鳥さんと何をしたいか、愛鳥さんに、何を求めているか、これにつきますやりやすいトレーニングはありますが、それが、飼い主さんが愛鳥さんとしたいことでなければ、トレーニン
シャーペンB。【ミッキー・ノラ・ファーブルの伝説】※前回のお話しは上をクリック。貧しいミッキー・ノラは昆虫を観察し、時には食べ飢えをしのぎつつ上梓した書籍は、「昆虫記」として広く親しまれている。さて、偉人には常軌を逸した逸話はつきものである。例えば、ミッキー・ノラの場合、小鳥を観察していたこともあるが、やはり、食べた方がいいだろう、と食べたと言われている。理由は鳥はピヨピヨ鳴くし、美味しそうだったから、と言われている。また、朋友パスツールとはワイン
シャーペンB。「ミッキー・ノラ・ファーブル第一章」この名を聞いて、知らぬ人は日本ではいないだろう。だが、皮肉なことに彼が活躍したヨーロッパではあまり知られていない学者、教師、詩人である。彼を語るには、彼が遺した偉大な著書、「ミッキー昆虫記」は外せない。彼はとても貧しい家に生まれた。羊飼いの父と母は地主ではあったが、実家からの仕送りを受けつつ内職をし、幼いミッキーを祖父母の元に預けた。その原体験が、彼の好きだから、昆虫を観て、観察をして本にする、語
ここのところフィギュアスケーターの高橋大輔さんが飼ってるという犬についてのテレビ番組での発言がSNSで話題になってるらしいことは私も目にして知っていましたが、今朝それに関連した記事を拝見して、少なからず思うところがあったので書くことにしました。動物行動学の専門家による記事の前編はこちら↓「犬がきても無視」SNSで炎上した高橋大輔の発言に動物行動学の専門家「いいところと悪いところの両方ある」フィギュアスケーターの高橋大輔さんが、最近飼い始めたという犬について「(帰宅して犬が寄ってきて
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です販売会の際、肩に乗せていたり、パーチに止まっているウチのコ達を見て、お客様から「どうしてこんなに大人しいの?」と、お声掛けいただくことがあります。「褒められて嬉しいの〜」ウチのコ達が販売会で大人しくしているのにはいくつか理由がありまして。本日はそのお話をさせていただきます。①性格ウロコインコさんは、種族的に陽気で元気で抜群の体力を誇り、色々なものに興味を示す好奇心を持った、パワフルなラテン系インコさんですが。ウ
ドッグランや公園などで犬たちが仲良くしているときに、ある犬が行った行動を他の犬が真似て同じような行動をとる様子を見たことがないでしょうか?一頭が後ろ足で頭を掻いたら、もう一頭も同じように頭を掻いたり、一頭が水を飲みに行ったら、もう一頭も水を飲みに行ったり、一頭が体をブルブルっと震わせたら、もう一頭も体を震わせたりします。一頭がおしっこをしたら、もう一頭も同じところにおしっこするのもよく見かけますよね。これは相手のしぐさや行動をまねることによって、その相手から好感を持っ
こんばんはー動物園動物推し本本買いました。ウォード博士の驚異の動物行動学入門動物のひみつアシュリーウォードさん著書夏目大さん訳お値段2000円(税抜き)ものすごく分厚い本です!図書館にもあったけど分厚すぎて読むのに時間かかりそうだったから買いました。6万部突破って帯に書いてあるからわりと売れてる本ですねー10万部で、ベストセラーっていうやん?他にキッズ向けの
10月2日に欧米の放送局は、チンパンジー研究の第一人者で、動物行動学者で、国連平和大使でもあるジェーン・グドール博士の死去を報じました。博士は2025年の3月にnetflixに自分の死後明らかにするようにと最後の遺言の動画を残しそれが現在公開されています。このブログでも博士の業績を称えてここにその動画を公開したいと思います。bbcの報道を載せておきます。自然保護活動家のジェイン・グドール氏が死去、91歳チンパンジー研究の世界的権威-BBCニュース博士の最後の遺言の動画で
10月1日,チンパンジー研究の第一人者であり,環境保護活動家でもあるジェーン・グドール博士が亡くなった。自然保護活動家のジェイン・グドール氏が死去、91歳チンパンジー研究の世界的権威-BBCニュース「91歳を迎えた今,私の次の大いなる冒険は“死ぬこと”」と生前に語っていたジェーン・グドール博士。博士はチンパンジーの道具を使う行動を発見したことで知られている。野生のチンパンジーとともに生活するなかでその行動や社会性を観察し,人との共通点や相違点を明らかにした。さらに,動物や自然保護
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です先日、9月28日(日)バードトレーニング勉強会を開催させていただきました2回目の第一回開催ですね。当日は、曇り空ですが良い気温で、相変わらずちょーっと時間オーバーしつつじっくりとお話させていただきました。皆様、お忙しい中のご参加ならびにご清聴誠にありがとうございました。「今回もしっかりアシスタントを務めました」前回よりは多少参加者様のお顔を見ながらできたかなーと思いつつ、反省点を次回以降に活かしてまいりますご参加
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です茅ヶ崎の鳥楽園に行ってきました〜鳥の居る施設に遊びに行きたいな〜と調べたときに気になった場所です🦜いつもご一緒させていただくご同行者様方ありがとうございます🙇さてさて!今回も、トレーナー増田視点で、好き勝手に語ってまいりますよ〜例によって例のごとく長〜いのでご了承ください鳥楽園さんは月曜・火曜定休ですが、祝日営業の影響でズレることもあるので、SNSやホームページ等でのご確認の上の訪問をお勧めいたします木曜日の
おたくのわんちゃんは、突然スイッチが入って気が狂ったようにぐるぐる回ったり、あっち行ったりこっち行ったりと暴走して、少しするとピタッとおさまって静かになるようなことありませんか...?英語圏の人たちはそれを『ズーミーズ』(Zoomies)と呼んでいます。または、『熱狂的で』Frenetic、『でたらめな』Random、『活動的』Active、『期間』Period、ということで"FRAP"と呼ぶ人たちもいます。これを「うちの犬どこかおかしいんじゃない
皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です不定期連載、動物行動学用語解説ワンポイントレッスン情報にあふれたネット社会、アチラコチラで耳に、目にするけれど、ちょっとわからないそんな動物行動学の用語を解説致します。前回のワンポイントレッスンはこちら『弁別学習:動物行動学用語ワンポイントレッスン』皆様こんにちはバードトレーナーのまっすーこと増田です動物行動学用語解説ワンポイントレッスン情報にあふれたネット社会、アチラコチラで耳に、目にするけれど、ちょっ…ameblo.jp
犬の群れの中では決して攻撃性が強く力で群れを押さえつけるものが、リーダーとなるわけではありません。イアン・ダンバー博士もオランダのワーヘニンゲン大学の2015年の論文でも、「犬の群れの中でのリーダーは他の犬たちが服従的行動を示すことで決まる」と伝えています。いわば生徒たちに慕われ、信頼を勝ち得た者が学級委員や生徒会長に選出されるように、犬の世界でも多くの者から敬意を勝ち取った者がリーダーと認められるのです。我も我もリーダーになろうとしのぎを削って、勝った力のある者がリー
9月5日(金)のパピークラスの様子です♪今日は、「おいで」の練習をしました。「呼び戻し」が出来ると、リードが外れた時など事故を未然に防ぐことが出来ます。一目散に飼い主さんに走って行く姿は可愛らしいですね💕今日参加してくれたわんちゃん🐶▶︎ぼんぼんちゃん▶︎ゆずちゃん▶︎そらちゃん次回:9月19日(金)🌼𖧷。.⁺🌼𖧷。.⁺🌼𖧷。.⁺🌼𖧷。.⁺🌼𖧷。.⁺🌼𖧷。.⁺若葉会動物病院岡山市北区田中
“なぜ猫は箱に入りたがるのか?”──捕食者と被食者の進化的本能SNSで話題の「猫が箱に入りたがる」行動。これには単なる“可愛さ”以上の、進化的な意味があると考えられています。動物行動学によれば、**閉鎖的な空間を好む行動(thigmotaxis)**は、被食者に共通する特徴。外敵から身を守るために、視界と接触面が限定される空間を選ぶのは、生存本能の一部です。一方で、猫は肉食性の捕食者でもあり、狭い空間に身を潜めて待ち伏せする習性(ambushpredator)も兼ね備えて