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こんにちは。助産師の恵です。大学病院、一般の総合病院、開業産婦人科などそれぞれの現場で経験してきた中で「保健指導」というものを業務上、何度も経験してきました。助産師の行う保健指導は主に妊産褥婦、ベビーちゃんの生活に向けての指導です。指導というととても堅苦しく聞こえますが、言ってみれば方法や細かいやり方の説明みたいなものです。妊娠期には初期、中期、後期とそれぞれの時期に合わせた生活の工夫や、マイナートラブルの対処の仕方、出産に向けての準備諸々など、お話する機会があります
逃げてよいとは言っても嫌なことからただただ逃れるのではなく、その必要が無くても大丈夫なときは別の選択肢を選ぶということ。生きている上で「逃げるの?」と聞いてくる人がいるなら「逃げたことないの?」と聞き返してあげてほしい(心の中で)そこに執着する事のない事案なら別の方法で解決することを考える。やりたい事やらなくて、やりたくない事(やらなくてもいい事)に時間を費やしてばかりいてはそのうち身体が悲鳴を上げる。逃げるのではなく別の方法で対処するということ。自分が「逃げている
昔のような、「自然なお産」をしたいならば昔のような、「自然な生活」をしてください。
昨夜のコウノドリ。とてもリアルで、毎回観ていて頷く事が多いです。切迫早産の入院も、産科にいると日常的に出会うことが多いです。入院安静までならなくても、正期産まで子宮収縮の予防のために内服を続けている方もたくさんいます。本当は、できれば入院しなければならない状況でも、ご家庭の問題などで、なかなか入院できないといった事情がある方もいますし、それは置いておいてもとにかく入院しなければベビーが危ないという事で、入院を余儀なくされる方もいます。とにかく安静という生活。トイレと洗
お子さんがひとりのおうち、2人のおうち、さらに3人、4人…と子育て世代にもケースはたくさん。背後にある実家や義実家、ご近所づき合いなども様々。第一子が産まれて、どうにか落ち着いた頃第二子以降出産の時期は人それぞれですが、出産は嬉しいけれどいつまで続くかエンドレス育児。ファミリープランで間隔を決めて計画的に出産するおうちもありますが、入学が重ならなければ…くらいに授かる時期もふわっとしていることもあってもいいと思います。子育てしていると、怪我や病気やお友達トラブル、
こんばんは、助産師の恵です。具合が悪くて受診した際、「原因不明」と言われると不安ですよね。自分のことではなく、子供や親など、身内の受診のときにも同じような不安を抱くことと思います。検査や診察が終わり、病名が付くと違う意味での安心があることも。対処療法や、改善の目処が立ちますからね。しかし、医師の診察を受けたにもかかわらず「原因はわかりません(不明)」となることもあります。ある程度明確な診断基準がある物なら、陽性の反応があれば診断がつきます。また、明らかに原因のものが分
もし、私のことばがあなたの心にとどくのならば何を言ったら気持ちが軽くなるのでしょうあなたに何かしてあげたいだなんて偉そうなことは言えないけれどここを見たことで、あなたを気にしている人がいるということを心の何処かで拾ってくれたならば…ありがとう。
あの人は何であんなに()ができるんだろう。()の中には色々な言葉が入ります。自分に足りてないと思うもの、敵わないと感じるもの。(素早い仕事)(スマートな子育て)(スタイルのキープ)(経済的に恵まれた生活)(芸術の才能の発揮)(豊富な知識の活用や勉強)……。それは、他人に見せている部分だから。稀に、ものすごい才能を持っている人もいますが、それはごく少数。努力の上の結果がほとんどで、要領のいい人だって、要領が良くなるまでは工夫したり試行錯誤があったから
つらいとき、しんどく感じるとき「私なんて…」と、思うことで自分で自分自身の価値を下げてしまう遠すぎる先を見越して考えるから手が届かないと感じる自分の手で触れることのできる小さな範囲を整理することで必ず次にすることが見えてくる自分をもっと信用して、心に素直になってみてほしい「すっ…」と、呼吸を整えて。
出産を終えて、一息ついて、いざ退院が近づいてきたとき「何かわからないことはありますか?」「わからないことがあれば、いつでもご連絡くださいね」…と言われても。わからないことがわからない…説明されても、イマイチよくわからない。連絡するにも、こんな事聞いていいのかな?などわからない範囲がわからないことだらけ。わからなくても、いいです。問題が起きたとき、それに気付いて対処するために誰に聞けばいいのか判断できれば。わからないから、ベビちゃんと共に一緒に成長して行くんです。
妊婦さんが出てくるストーリーのドラマで日常生活の中、陣痛が来るシーン…「うっ…いたた…(顔をしかめてうずくまるような)」これに違和感を感じるのは私だけではないと思います一般的に陣痛が来るときって、何となく生理痛が重いような痛みから徐々に強弱出てくるものなのでいきなり「うっ、いたたた…」と動けなくなるような妊婦さんは少数の人だと思います。つわりの描写もそういきなり口を押さえて洗面所に駆け込む…これはつわりの真っ最中の人ならありますがドラマでは初期の妊娠に気付く様なシーンで「
いよいよ、今夜ドラマ「コウノドリ」が始まります。撮影や医療監修が、ご縁のある機関で行われているのでとても身近に感じられるドラマです。そして、ドラマの中だけでなく昨日も、今日も、きっと明日も…新生児たちは力強く生きる事を望み泣くことで生きるための努力を惜しみません。無力だけど、無力だからできる私達へのエールなのかも知れません。生きて行こう、と。
たまに、夢を見ます。現実ではない、寝ている間に感じる心象。夢には、いろいろな解釈がありますが良い意味でも悪い意味でもどちらにも取れる、という解説のものをよく見かけます。寝ている間に、実生活で感じたことや知ったこと考えた事などが脳内で整理整頓され、感覚として記憶に残る、といったところでしょうか。じゃあ、妊婦さんのお腹の中のベビちゃんはどんな夢を見るのでしょう?自ら体験したことや記憶はまだないですが、中枢神経系は妊娠5週頃から形成開始されています。(ここでは前世や生まれ
寒くなりました。末端が冷えやすくなるので、循環が良くなるよう、お過ごしくださいね。産婦人科は大きく分けるとお産を扱う産科と、女性疾患の治療や予防医療を提供できるところが婦人科です。婦人科は子宮やホルモンの治療ばかりでなく女性の全身を広い視野で診てくれるのが特徴です。お腹が痛いということひとつを取っても、明らかな胃腸症状なら内科でも診てくれますが子宮や卵巣の疾患が関わる場合は婦人科に併診になります。掛かりつけの婦人科があることで、婦人科からの視点と内科的な視点と両方か
看護学生や、産婦さんのご家族、助産師学生、医学生、まだ医療従事者ではないお産に関わる人がお産を見て涙することは、一生ものの宝であり素晴らしい感性だと思う。当たり前だけど、誰でも経験できる場ではないし生命の誕生というまさに神秘そのものでその後の人生さえ左右されるような言葉にはできない空気がある。いま、この瞬間もどこかで産声があがっている。
産婦人科はもちろん、小児科や耳鼻科でもだいぶマスクをするお子さんを見かけるようになりました。咳のエチケットで、公共の場ではマスクをしようという考え方が広がってきているからだと思います。産婦人科ではもちろん、飛沫の感染症はマスクをすることでかなり予防にもなりますし、感染を広げない役割も果たします。マスクはウイルスや菌を取り込まないためだけでなく、撒かない役割もありますよね。しかし残念なことに、小児科や耳鼻科では病院側が推奨しているにも関わらず、マスクしないまま痰の絡んだ咳や、く
「臍帯箱」ご自分のものが実家にある、という方もまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。近頃はこの臍帯箱自体が廃止になっている病院産院が増えています。臍帯箱とは、いわゆるへその緒を保存する小さな桐の箱に綿などを敷き詰めて日付けを記入したりするものです。胎盤が出たあとに、少しだけ切り取って取っておくこともあれば、乾燥して赤ちゃんから外れたものを保存することもあります。いずれにしても、しばらくするとカピカピのスルメのような見た目になり大きさも水分が抜けて生々しさが無くなり
産まれてきてくれたことに感謝ありがとう。亡くなって行くことに敬意ありがとう。全て、平等。時間の使い方や長さは人それぞれだけど与えられたチャンスは1回。どう、生きるか。
おかあさーんおかあさーんおかあさーん泣く。わたしは(ぼくは)泣くことでしか表現できない。お腹空いても、びっくりしても、お尻が濡れて気持ち悪くても、嫌なこと感じても、何か嬉しくてもとにかく、泣くことでしか呼べない。おかあさーんあれ?何か、おかあさんと違う人がわたしを(ぼくを)抱き上げた心地良いから、泣き止もう。…でも、なんかちがう。人は、体内記憶とか前世とか言うけどそれを知っているのはわたし(ぼく)だけ。覚えている必要があることは覚えているし必要がなければ
こんにちは。助産師の恵です。まだ、横浜は台風の影響というほどの雨風は強くありません。これから強くなるのでしょうか。秋の風情も見え始め、ちらほらと彼岸花を目にするようになりました。横浜の海側では、公園やお寺さん、住宅の片隅などで目にすることはありますが、田んぼの脇に一斉に咲き乱れる美しい出で立ちの彼岸花は、なかなか見ることができません。日本人の感覚として、彼岸花(曼珠沙華ともいいますね)は、お墓やお彼岸を連想する花であり、縁起物としては避けられることが多いようです。球根に毒がある
子供が大きくなって行くと、ベビちゃんのときに比べて徐々に手が掛からなくなって行きます。ベビちゃんがいるママは「いつまでこんなに泣くんだろう」「抱っこ抱っこで、何もできない」「疲れた…眠れない…」きっと、この育児が永遠に続くんじゃないかって思います。大きいお子さんのいる、周りのママ達は、きっとこう言うでしょう。「赤ちゃんの時なんて、あっという間だよ」過ぎてみれば、あっという間。過ぎてないママは本当に悩んだりしている。子育ては、年齢ごとの悩みが出て来るっていうけど、手が掛か
産科と聞いて、どのような印象があるでしょうか。幸せそうな、ベビーちゃんとお母さん陣痛に耐えて、命を生み出そうとする母親の強さ。新生児たちの泣き声…どこか、温かみと力強さ、神聖ささえ感じる科ではないでしょうか。その支えとなるお手伝いができるのが産科勤務の特権です。新人の頃、他の病棟のナースに言われたことがありました。「産科って、定時上がりでいいよね」「お産のとき以外は暇でしょ?」いえいえ、違います。確かにお産のときや帝王切開の手術があるときなどは明らかに忙しそうに見えます
産科医や助産師に病院や産院で産ませてもらうんじゃなくて産みに行くんですよ私たちはお産する産婦さんを手助けするけど、産むのはママさん。同じく病院で病気の診察を受けたときも、治してもらうんじゃなくて、診断でヒントをもらって自分で治して行く心がけを持つことです。
分娩時間って、人により違います。(当たり前!)産婦さんの状態や、ベビちゃんの状態によって必ずしもこの時間で産まれます、とは言い切れません。世の中、平均値を取った「平均所要時間」なるものはありますが、絶対ではない。上の子が早かったから下の子も、とも限らない。自分が難産で産まれたから、この子も時間がかかる…なんてこともない。ひとりひとりのお産が違うのでかかる時間も当然違う。もう、まさに産まれるであろう瞬間に分娩が停止することもある。それって、ママさん側の要因だけではなくて、ベ
「大丈夫?」と聞いて「大丈夫」と笑顔を返してくれる人はきっと大丈夫じゃない
市町村の事業や、一般的な法人事業でも、産前産後のお母さんに関わる事業が増えてきていて、妊娠・出産、育児に優しい世の中になってきているかと思います。が。気になって仕方のないことがひとつ。それらの事業で指導や相談に乗っている保健師さんや看護師さん。本当にきちんとした知識を身に着けていらっしゃるのでしょうか。教科書的な勉強はいくらでもできると思います。ただ、助産師の立場として大きい声では言えませんが「エビデンスにかなった適切な指導」の要領をもとに、固定観念で妊婦さんや産後のママさん
こんにちは。助産師の恵です。「マタ旅」って、ご存知ですか?どこの業界が思いついた単語か分かりませんがマタニティ旅行のことだそうです。一般的には「安定期に入って、出産で忙しくなる前に安全な旅行❤」ということらしいですが、一部お花畑な思考の妊婦さんにより出血や早産など様々なトラブルが起きてしまう現実でもあります。もちろん、しっかり主治医の診断を受けて万全の体勢で必要な旅行に臨む方もいますが、多数が(出産前の思い出に)(お腹の赤ちゃんと一緒❤)と、楽しみ優先な思考で、少なからず無理し
イライラしたときは、思いっきりイライラしてしまいましょう後で後悔するの分かってるから、イライラしないで我慢…なんてしなくていいです。仕事してたって子育てしてたって、仲間と遊んでいたって心が正常に動いているんですもの。ただ、その感情を相手に伝えるときは、言葉を選びましょ言葉は見えない武器にもなるそして、感情は他人には見えない。言ってしまったことは消えないです。何かのときに思い出すから。でも、あなたがイライラしてたことは他の人は忘れます。笑ったり、怒ったり、泣いた
こんにちは。助産師の恵です。外はうだるような暑さ、湿気…外出の方はお身体に充分お気を付けくださいね。タイトルに記したシングル家庭のお話。気分を害する可能性のある方やそんな話は他人に言われたくはない!という方はスルーしてください。私の周りには多数、シングルマザーの友人知人がいます。巷で聞くような悲愴感はなく、みなさん素敵な笑顔をなさっています。もちろん、それぞれ悩みや抱える問題の内容はたくさんあるとは思いますが、何と言ってもお子さんとの関係がとてもバランス取れているように見
おはようございます。助産師の恵です。最近、気になったのが「私は○○病院(有名なブランド総合病院)で産んだから、子供のことも全部そこで診てもらえば安心!」…はい。なるほど。確かにこの方の言ってることは間違っていないんです。総合病院だと、トータルして診てもらえるし、科をまたいでもいくらか融通が効く所もあります。しかし、気になったのがこの方のお住いの地区から車で行ってもそこそこ時間のかかる、要予約制のブランド病院。その方が多く受診する内容も(総合病院に行く必要のないような、毎日のケア