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志野狂いの自分にとって桃山志野は一つの憧れでも有りますがそれと比較する必要も無い位に現代の志野も大好きです。古陶磁狂いにとっては桃山志野が頂点かも知れませんが・・・。現代の志野には桃山時代には無かった志野の作品が生まれてきていますので。加藤唐九郎作『紫匂』現代では赤志野が持て囃されており評価も白い志野に比べて高い。こんな現実が有ります。でも赤志野の事を本当に知ってますか?では問題。以下のぐい呑はいつ頃の作品でしょうか?『絵志野ぐい呑』
今年は慎太郎さんと御目文字の機会が増え嬉しい限り2023年12月12日には一年の締めくくり「美食会」@志ら玉貸し切りで昼夜2回の大掛かりなお集まりでした美食会は三部構成です。いろいろてんこ盛りで眼福と満腹、ほろ酔い宴。まずは加藤唐九郎筆「笑庵」を掲げた唐九郎作の茶杓や茶陶、桃山時代の茶陶の展観席が設けられて唐九郎先生の茶杓は三振りしか認められていないと伺っていますがそのうちのひとつ、銘「過虎渓」桃山って簡単におっしゃるけど約400年前ですからねぇ
思いがけず、心が震える絵を、間近で。値段までついていて、手も震えました。財布を覗くと、帰りの電車の、小銭だけ。足下が、ガクガクきました。
2022年11月19、20日名古屋市北区の御懐石志ら玉に小間の「笑庵」が移されて50年記念の大寄せ茶会が二日間開催されました。笑庵の命名は加藤唐九郎、露地には荒川豊蔵手植えの松というすでに50年前から貫禄たっぷりのお茶室ですね。両日とも大勢のお客さまをお迎えして賑やかな会となりました。庵主は濃茶席の水屋でしたので広間の様子だけUPします。高麗卓に三島の水指でおめでたにふさわしく格調高い点前座。掛物俊成花入青磁花牡丹あとは会記でお楽しみください。
皆さんは小山富士夫という人物をご存知でしょうか?恐らく骨董をする人のかなりの知っているという人で、「六古窯」という言葉を生んだ人としても知られている人なんです。また戦後最大の贋作事件といわれる、「永仁の壺事件」で騙された側で、重要文化財に認定した審議官だったのが「小山富士夫」さんだったのです。一旦は重要文化財となった永仁の壺は贋作だと分かり、指定を取り消され、小山富士夫さんは責任をとって技官を辞任します。すごいのは、ここからです。壺を造ったのは「加藤唐九郎」という人物で日本
国焼茶碗・国宝『卯花墻』志野好きにとっての願望はこの『卯花墻』を両手に抱いてみたい。この御茶碗でお茶を頂いてみたい。もはや見果てぬ夢です。伝説となってしまった陶芸家加藤唐九郎氏は一服頂いた事が有るそうな。第一人者だからこそ叶った出来事。もういないでしょう。今後そんな事が出来る人は・・・。この『卯花墻』に姉妹碗が有る事を御存じでしょうか。『卯の花』では有りませんよ。『卯の花』は遠戚ですから。緋色が出ていませんし。『卯の花』ま
山田和氏の御茶碗問題が決着しました。山田和作『越前志野茶碗』共箱・・・この御茶碗の真贋は?この御茶碗問題です。口径12,6センチ(長)11,8センチ(短)×高さ8,5センチ。ネットオークションに出て来たのは二度目。今回も、多分落札されて行きました。自分の中での答えは別作家の御茶碗が入れられているのではないか、だったのですが・・・。では結果報告です。箱は山田さんの20代のものですが中身は別作家です。御茶碗自体は山田さ
ヴァイオリンていうのは茶道具の御茶碗の世界と非常によく似ていると私は思っています。でも御茶碗の世界は有る意味成熟していてきちんと棲み分けがなされているのですがどうもヴァイオリン事情はまだまだその域には到達していない。御茶碗の世界には古陶磁至上主義を唱える茶の湯一派が存在していてこの人達は現代に造られた古陶磁の写し茶碗も使います。でも写し物は使っても現代陶の御茶碗を茶事で使う人達はかなり少ない。むしろレア。でも陶芸の世界では加藤唐九郎や
伝統というものは血のつながりであり、生命の継承だと思う。自分という人間はお父さんとお母さんの二人から生まれたものだ。お父さんにも似ているし、お母さんにも似ている。しかしお父さんでもなければ、お母さんでもない。結局新しい生命だ。新しい生命がその時代に戦って作り上げられるものが伝統なんだ。加藤唐九郎(かとうとうくろう・愛知県瀬戸市生まれ。32歳のときに作った志野茶碗が大茶人・益田鈍翁の目に止まり、絶賛を受ける。その後、陶祖・藤四郎を否定したとの理由で排斥運動が起こる。贋作だったとされる「永仁の
越前の陶芸家、山田和氏は知人です。どの程度の知人で有るかはこの際問題では無いので説明は省くとして今回の御茶碗の件は実は積年の課題。時たま思い出す程度でしょっちゅう忘れてしまっている問題でも有ります。山田和作『越前志野茶碗』共箱・・・この御茶碗の真贋は?この御茶碗がネットオークションに出て来たのは実は二度目。当然の事ながら一度目から気になっていた御茶碗です。真贋に関して言えば99パーセント、山田さんの御茶碗では無いと自分では思って
私が全く知らない世界のひとつに〝骨董〟があります。以前、『開運なんでも鑑定団』を観ていたら、「おっ、これは高そう!」と思った家宝(?)の評価額がたったの3,000円だったりして私は苦笑い、出品者の顔はみるみるまっ青・・・なんてこともたびたび。😅まぁ、個人の所有物だったらまだ笑って済む場合もありますが、それが国の重要文化財だったらそうはいきません・・・が、残念ながら実際にそれが起きてしまったことが。俗に永仁の壺事件と呼ばれる、重要文化財の偽物騒動が、それ。
おはようございます。2020年12月24日(木)今日はクリスマス・イヴ、終い愛宕、納めの地蔵です。http://s.webry.info/sp/isshokenmeihajimekun.at.webry.info/201501/article_359.html*今日の名言(1)永遠の平和、永遠の平和鈴木貫太郎(すずきかんたろう。慶応3年12月24日<1868年1月18日>–昭和23年<1948年>4月17日。海軍軍人、政治家。海軍大将、第22代枢密院議長、第42代内閣総理大臣。
岡部嶺男旧姓加藤嶺男加藤唐九郎の長男にして父唐九郎が作ったとされる永仁の壷を自分が作者だとして公表。以降論戦となる。父・唐九郎と袂を別ち以来孤高の陶芸家として亡くなった現在でも絶大な人気を博し現代陶芸史にその足跡を残した巨星。その偏屈さゆえに私が好きな陶芸家でも有ります(笑)。ネットオークションで売られている作品を見て真作と確信出来る作品は実は少ない。これは私自身が岡部嶺男の真作を見過ぎているせいかも知れません。実は知り合いのギャ
流政之梅原猛前対話5芸術家と考える華麗なる一族、贅沢話や戦争の話がぶっ飛んでて今なら炎上。大正生まれっていっても、話の舞台は昭和20,30年代。そんなに前じゃない。日本人って自由で身勝手で人生楽しんでた。コロナに気をとられてうっかりしてた。石の彫刻家になるまでの話が面白い。京の若旦那は「三十までは働いちゃいけないという、父の日頃の薫陶」を守っていた。そうはいっても生活できないので、おじさんの会社に就職させてほしいと父の知人に相談したところ「おまえガールフレンドいるだろう。そいつ
加藤唐九郎作『紫志野茶碗、銘・紫匂』最近、やたらと目に付く“紫志野”の文字。でも“紫志野”と箱書きされているからと言ってそれが“紫志野”で有るとは実は言えない事を御存じでしょうか。私が知る限り紫志野を焼けるのは唐九郎を含め五人だけ。それ以外は紫志野と箱書きしているからと言ってそれが紫志野だとは断言出来ない。なぜなら紫志野の本歌は唐九郎の志野茶碗『紫匂』これが最初に造られたホンモノの紫志野。これが御約束。この御茶碗には
贋作数では1,2位を争う陶芸家。北大路魯山人。最近志野のぐい呑が多数出品されておりその一部は高額で落札されています。でも、上手過ぎる。魯山人の志野には魯山人だから仕方が無いのかなぁ・・・というルールが有るのですがその事を知っている人はほんの一握り。信用出来るギャラリーも実は少ない。ネットに出品して来る美術商も判っていない人達が多い。本物以上にあがりの良い志野のぐい呑は疑って掛からなければならない。だってあが
「年は取りたくないね!」生きているから年は取り続け、他界するとそのままの年です。ある時期、年を取らない(積み重ねない)で取る(取り除き捨てる)ことをやりました。50歳から、51、52といかないで、49、48とマイナスしました。数年続けましたが、計算が面倒になり止めました。ずーと続けていれば、今頃は31歳位ですが。何事も継続ですね。浜田庄司は、15秒に60年をプラス。同じ陶芸家の加藤唐九郎は、80歳過ぎで年を聞かれ「忘れた」とか「20何歳」とか答えていました。60年を捨ててマイナス。年だけで
Vinid'Italia1988GamberoRossoVol.44Distillati&LiquoridiGualtieroMarchesiその2GlenCawdor1964Samaroli今回は特別編、マルケージの食後酒ワゴン&バー棚のご紹介です。Samaroliボトルのスコッチです。ScotchWhiskyGlenCawdor1964Samaroli1962年。加水。シェリーカスク。20年間熟成。1983年リリース。360本。私は82
茶陶展(黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部-美濃の茶陶)に行って来た茶陶って言うのは「お茶」で使う陶器のこと。まあ字の通りなんだ茶陶は大陸から伝わって来たものが日本独自に進化した歴史があるんだ。それが最も盛んだったのが桃山時代から戦国時代くらいかな。そのへんで一番有名なのが千利休になるんだろうけど、その頃はもうブームの末期だったように思う(もちろん現在も陶工さんがいて茶道もあるけど、かつてほどの勢いはないのが実情かな)。その千利休で有名なが侘び寂びって言って質素なものを好むやつ。それなので茶
昨日、その知らせを聞き桃山時代の陶器を堪能する今日が最終日
まだ暑さ残る頃のこと‥サントリー美術館に‥美濃の茶陶、近代数奇者旧蔵と、近代陶芸家の作品双方からの名品がたくさん!そしてやっぱり惹かれるのは✨黒✨瀬戸黒茶碗覚々斎歌銘氷逸翁追香理宝塚歌劇団など阪急東宝グループの創業者、小林一三氏の旧蔵品、神秘的な景色が魅惑的‥同じく一三氏の愛蔵品黒織部菫文茶碗正面には鉄絵で2株のすみれの花背面の口付近には鹿の子文様🦌エレガントな雰囲気が好き黒い茶陶が好
二週間前に行く予定だった山田和展に今日(昨日?)、行って来ました。目黒駅から、徒歩10分。往復20分コースですがその前に用事を一つ済ませていますので体力的にはギリギリ。でもこういう日を作らないと体力は戻って行きません。ぐったりするのは後に任せて行きだけは気合を入れて覚悟を決めての強行軍です。でも思ってたよりかは近かったかな。山田さん、少し見切れてます(笑)。正面は、短編映画の上映。猫やキノコ。人形展は山田さんの本質の部分
陶芸家・山田和さんの個展が目黒で有りましたので出掛けて来ました。その前に有楽町で用事が有ったのでそれを済ませてからの山手線移動。本当は二週間前に行く予定だったのですがその日は出掛けようとしたら突然の雨で中止。今日が本人が居る四日間の最終日で少し足が重かったのですが本人が居る内に是が非でも行きたかったので午後3時過ぎに何とか会場に到着。入口に入って記帳をしていると山田さん本人が迎えに出て来てくれました。その奥には奥さんの姿も・・・。
この展覧会、年末を待たずしてマイベスト展になるかも。すんばらしかった!サントリー芸術財団、50周年の記念展覧会だけある!ここまでの名品集めたのはさすが。『しびれるぜ、桃山ー美濃の茶陶黄瀬戸瀬戸黒志野織部』サントリー美術館は個人的にも大好きな美術館の一つ。隈研吾の建築美といい、光の当て方や作品鑑賞への動線などの展示センスといい、何より作品の脇にある研究員による説明がダントツにいい。「しびれるぜ、桃山」;このキャッチもいいねえ~★前知識全然なくても大丈夫!焼き物ー茶碗
銀座の黒田陶苑で陶芸家、山田大作陶展が始まっていたので台風接近中の今日遊びに行って来ました。変わり易い天気で少しパラつきも有りましたが地下鉄を出た時の銀座の空はやけに晴れやか。歩行者天国でしたので車道を楽々と歩いて黒田陶苑へ。『伊賀花入』会うのは一年振り。山田大、御本人です。『葡萄(えび)志野茶碗』『志野長角皿』と『伊賀丸皿』ぐい呑・盃大君は長年の知人である陶芸家山田和氏の息子。割と初期の個展からずっと作品は見て来ていま
昨日から、銀座の黒田陶苑で大君の個展が始まっていたので台風が接近中の今日の昼間に、見に行ってきました。陶芸家・山田大。写真は全て、本人の掲載許可済み。今年もベスト姿かよ(笑)。去年と同じかぁ?『葡萄志野(えびしの)茶碗』銘々皿各種ぐい呑、盃父、山田和氏と比較する事はナンセンスで意味の無い話しなのですがもう既に見紛う御茶碗も有ったりして良くも悪くもその作品の存在感は日毎に増すばかり。『志野茶碗』ここからどう化けて行くか。でも
加藤唐九郎作『紅志野茶碗』大徳寺小田雪窓箱書・・・贋作とは言いたくないニセモノ!この作品を見た時に第一印象は『志野としては、出来いいジャン』でも、作品に見覚えが・・・!緋色と抜絵で一目で判りました。安藤さんの作品ジャン!中身は美濃の陶芸家安藤日出武氏の御茶碗でした。作品の本当の名前は安藤日出武作『志野茶碗』これは安藤さんの掻き銘の“日”を削り加藤唐九郎の銘の“一ム”をリューターで彫り込んだ作品。よく見ると御
銀座の黒田陶苑で知人である山田和さんの茶碗展が初日を迎えたので遊びに行って来ました。カラダが少し重かったので歩行が昔の状態で動きが悪過ぎてやや閉口気味。でも作家さん本人にはそんな顔は見せられません。二階の会場に上がった時はとにかく明るく、です。山田さんは加藤唐九郎が見込んで分身とすべく指導した逸材。そして現在では日本を代表する志野茶碗を造る陶芸家です。左『枯伊羅保茶碗』中央『志野空海茶碗』右『志野茶碗』『志野空海茶碗』は去年
山田さんの個展が銀座の黒田陶苑で始まったので初日の18日遊びに行ってきました。山田和作『志野空海茶碗』今回のメインはこの志野茶碗。とにかくデカイ。左『志野空海茶碗』と右『志野茶碗』隣に有るのはぐい呑に見えますが実は御茶碗。比べて見ればその大きさの違いは一目瞭然。テーマは空と海。だから本当は『しのそらうみぢゃわん』と読んでも良いんだけれどやっぱり『しのくうかいぢゃわん』でいいよ、とは本人の弁。色んなニュアンスが含まれた
加藤唐九郎作『紅志野ぐい呑』共箱・・・贋作とは言いたくないニセモノ!この作品を見た時に第一印象は『志野としては、出来いいジャン』でも、何となく作品に見覚えが・・・。画像を全部見たら悲しくなりました。山田さんの作品ジャン!中身は顔見知りの陶芸家の作品でした。作品の本当の名前は山田和作『志野ぐい呑』これは山田さんのぐい呑に加藤唐九郎の銘の“一ム”を後からリューターで彫り込んだ作品。本来の掻き銘は右側の“カ