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(写真:IUジョンジュンの妹ルナイメージ)その日、潜伏中のジョンジュンのもとに、一通の手紙が秘かに届けられた。母からの手紙で、ジョンジュンの身を案ずるものだった。そしてその手紙で初めてジョンジュンは、妹ルナが兄の危機を聞きつけ、自分を助けるために中国へ渡ったことを知ったのだった。ジョンジュンは中国になど、一度も行ったことがなかった。ジョンジュンは驚き、自分を護っている秘密組織の捜査官ジ
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第二十四回をお届けします。~*前回のあらすじ*クナが海に溶け、タバシャーラらと妖精は舞を続けた。そのうちに不思議な光が現われ、タバシャーラとウサラハナを穏やかにさせた。次第に海は混沌とし、全てが溶け合った。<25>クナとイラの声がして、タバシャーラは意識を取り戻した。ふかふかした草の上に寝かされている。隣にウサラハナがいた。彼女も同時に目覚めたら
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第二十三回をお届けします。~*前回のあらすじ*スクリーンから、小さな妖精たちが現われた。海の刻<とき>が轟<とどろ>く中、妖精たちはダンスする。クナ、タバシャーラ、ウサラハナも踊り始めた。<24>――ごおおおおおおおおん海の刻(とき)が轟(とどろ)いた。クナが言った。「そろそろ、ぼくは海に戻ります。」「海に戻る?」「ぼくは海の子ですから、海と一
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第二十二回をお届けします。~*前回のあらすじ*クナが、寄せては返す波のように歌った。万物の時と海の刻<とき>、小さな妖精達のダンスを歌い、最後に答えがもたらされると歌った。<23>海の刻(とき)が轟(とどろ)き、世界が動く。海の刻(とき)と世界は、途切れることなくそれを繰り返した。クナが言った。「そろそろ妖精たちが、ダンスをしながら現われます。そうしたら
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第二十一回をお届けします。~*前回のあらすじ*海中に、スクリーンのような様々な景色が、現われては去って行った。それらの景色は無数にあり、適当に重なった。やがて海が轟音を響かせるリズムに合わせ、景色のスクリーンは縦横、長さが揃えられていった。<22>クナが歌った。海の刻(とき)の中にいるせいなのか、タバシャーラとウサラハナにも歌詞が理解できた。クナ
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第二十回をお届けします。~*前回のあらすじ*クナの足がリズムを取ると、海が轟音を響かせ、世界が大きく動いた。それが続き、リズムが合った時、クナが「海の刻<とき>」だと告げた。<21>タバシャーラとウサラハナの前を、巨大な何かが通り過ぎた。それが何かを確認した時、二人は、また驚愕することになった。それは一つの景色だった。見渡す限りの草原で、草食動物たちが草
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十九回をお届けします。~*前回のあらすじ*海の世界に入ったクナとタバシャーラとウサラハナ。クナはゆったりした舞を舞った。そして舞の中で、正確なリズムを刻んだ。リズムは海の世界に満ちた。<20>幾度めかにクナが足をとん、と踏んだ時だった。いきなり海が、とんでもない大音響で鳴った。――ごおおおおおおおおん世界を震撼(しんかん)させ、割ってしまうよ
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十八回をお届けします。~*前回のあらすじ*荒ぶる太古の世界に足を踏み入れ、イラとタバシャーラとウサラハナはクナの待つ海岸に着いた。そしてイラが祈祷<きとう>の始まりを告げた。クナが海に語りかけ、海は、4人の前にそびえ立った。<19>海の世界が、タバシャーラとウサラハナを包んだ。二人は冷たさでなく温かみを感じた。穏やかで優しい。それは太古の昔に生命を育
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十七回をお届けします。~*前回のあらすじ*村長は、目の前の激しい気象は太古の地球の力であり、祈祷<きとう>に必要なものだと言った。タバシャーラとウサラハナはその光景が信じられないが、村長に答えは必ず出ると言われ、正式に祈祷を依頼する。<18>しばらくして多見島の記憶の世界から、イラがやってきた。「お待たせいたしました。準備が整いましたので、お迎えに参り
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十六回をお届けします。~*前回のあらすじ*ご祈祷の日、海の衣を着たタバシャーラとウサラハナは、祈祷<きとう>場所に着いて驚愕<きょうがく>した。雨の降っていない場と、風雨吹き荒れる荒天の場とが隣り合っていたからだ。村長は、荒天の場は太古の地球の記憶だと言った。<17>「村長、なぜそんな太古の地球の記憶などが、この場にあるのですか?ここはご祈祷の場ではな
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十五回をお届けします。~*前回のあらすじ*タバシャーラとウサラハナは潔斎<けっさい>の日々を過ごすうちに、身の内が清められていくのを感じ、また、多見島の懐に抱かれている安心を感じていた。やがて祈祷<きとう>の日がやってきた。<16>祈祷(きとう)の朝、二人の下(もと)に不思議な衣(ころも)が届けられた。
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十四回をお届けします。~*前回のあらすじ*タバシャーラは、アッサバ国の窮状<きゅうじょう>を伝え、救って欲しいと訴えた。イラは、祈祷で本当に必要なのは、タバシャーラとウサラハナの力だと言った。<14>窓が大きく開け放たれている。月が、夜の世界を青白く輝かせていた。宿所からは、月に照らされた海が煌(きら)めき、静かに波打っているのが見えた。夜風
~エンジョイライフ・グループのブログヘお越し下さり、ありがとうございます。「海の刻<とき>」第十二回をお届けします。~*前回のあらすじ*バブルの最中に、アッサバ国は隣国と戦争を始めた。しかしバブルははじけた。さらに戦いにも負け、アッサバ国は一気に不景気に落ち込んだ。<12>クナのくるくるした瞳が、タバシャーラとウサラハナを痛ましそうに見ていた。村長はずっと静かに話を聞いている。イラが尋ねた。「それからどうなったのですか?」「敗戦とオドニア
「待たせたな、ソンジェ」と言って、1時間もしないうちに、ルーカスは、ソンジェの家に姿を見せた。そして勝手知ったるソンジェの家を、隅から隅まで見て回った後、ソンジェのいる部屋へ戻ってきて、不思議そうな顔をして、ルーカスはソンジェに言った。「ところで、お前のフィアンセはどこにいるんだ?」「親友のお前の一大事で、万策尽きて、困っているんだろう・・・、と思ったから、今
~エンジョイライフ・グループのブログにお越し下さり、ありがとうございます。「絵師」第十八回をお届けします。~*前回のあらすじ*清輝<せいき>の前に、竜王と翠流<すいる>が現われた。竜王は清輝に「翠流が通した神の力は、清輝を決して罰しない」と言った。<12-②>「悪を行えば、罰を受けるのは当然ではありませんか?私は明らかに、してはならぬことをしてしまいました。」「神にとって、私にとって、翠流(すいる)にとって、そなたの行為は悪ではなく、過ちである。し
(財閥の末裔ユン・ソンジェ:イメージ~イ・ミンホ)「ジュン、君が言っていたことが、的中した。死んだ、ハンナ・リーは、君が言っていたとおり、言語学者で、シャーマニズムの第1人者だった。やはりかなりの重要人物だったようで、彼女の死後、彼女のパソコンも、彼女が治療していた患者の記録も、政府機関から派遣された捜査官たちが、すべて持ち帰ったそうだ。地元の警察は、上層部から手を引くように命令され
「ところで、この記事なのですが、気になります」と、ジュンはネットで見つけた記事を、指さし、ソンジェに言った。「昨年、アメリカで起きた殺人事件ですね。通り魔、殺人事件ですが、記憶にないので、たぶんそれほど話題にならなかった事件です」と、ソンジェは言った。「なぜ、話題にならなかったのでしょう?」と、ジュンは訝かしんだ。
ハンナ・リーはその日、突然、入った仕事のため、帰宅が大幅に遅れた。しかし、待てども、待てども、予約した緊急患者は現れず、結局、ハンナ・リーは深夜近くになってから、研究室を離れ、大学を後にした。コロナ禍のアメリカで、アジア系と思われる人間が、深夜に一人で出歩くことは、危険極まりないことだったのだが、その日は、用心深いハンナでも、どうすることも出来なかった。ハンナは後ろから近づく足音に、気づき
「巫女の霊力は、あなたはどこから来ていると思いますか?」と、ジュンはソンジェに言った。「神からの授かりもの・・・。としか、言いようがないのでは?」「では、なぜ、神は彼女たちにだけその力を与えたと思いますか?」「なぜなんだろう?」「巫女は基本的には未婚でその生涯を閉じます」「ある意味、巫女は、神が選んだ、人間の花嫁なのです」「美しい巫女の場合、そういうケースが多
「だけど、不思議だ。私はヨハン・ハドソンを見ても何も感じないし、むしろ違和感の方が強い。なぜだろう?」その日の夜、自宅にもどってから、ソンジェはジュンに自分の素直な気持ちを伝えた。それに対してジュンは、「前世の彼は、女性だったからです」と事も無げに答えた。しかしソンジェの心は、まるで動かない。「とても美しい巫女でした」美しい巫女・・・と言う言葉にも、心は反応しな
(財閥の末裔ソンジェ:イメージ~イ・ミンホ)その日、たまたまジュンはソンジェと一緒に、テレビ局へ来ていた。因縁のある二人が今生でも再び出会ったということは、たぶん他の因縁のある人物もこの世に生を受け、過去の因縁が再び繰り返される可能性があった。ソンジェとマイケルは、その負の因縁を解くために生まれ変わったとも言えた。突然、周囲が騒がしくなった。振り向くと、大勢の人たちに囲まれ、フラッシュを浴
(財閥の末裔ソンジュ:イメージ~イ・ミンホ)「それで、マイケルは、大丈夫そうか?」と、ユン・ソンジェは、秘書のジウォンにマイケルの状態を聞いた。「はい。ただ、やはりタフな精神力の持ち主とはいえ、ここ数年の出来事は、つらかったんでしょうね。すっかり、気弱になっている」と答えた。ソンジェはちょっとしたことから、かつてアイドルだったマイケルと知り合い、マイケルの歌が好きになった。(元
ユン・ソンジェは、その国では財閥と呼ばれる、華麗なる一族の出身だった。しかしソンジェは、財閥を率いる総裁になることには、まるで興味がなかった。一族のしがらみから逃れ、自由に生きることを望んだ。それでも一族から援助を受け、外国へ留学し、世界中を旅したことは事実だった。だから、多少の恩返しは必要だと考え、仕方なく、一族のグループ企業の理事を務めていた。しかし、子供ころから
言語学者ハンナは、結局、ヨハンの言語訓練を引き受けた。言葉を話そうとしないヨハンに、病院の医師は、発達障害と知的障害さえ疑がい、両親にそう告げていたのだが、ハンナのもとでヨハンは、驚くべき変容を見せた。ヨハンにとって外国語である英語を、ヨハンは短い期間で習得し、半年後には、普通の子供とまったく変わらないレベルの英語を話す少年になっていた。しかしハンナは、ヨハンの特別な能力を、その
「息子の病気は、治るでしょうか?」母親は言語学者であるその女性に、切羽詰まった気持ちで尋ねた。「治るも、治らないも、私には、答えることができません。私は医者ではなく、ただの言語学者なのですから・・・」と、その女性は答えた。「ただ、これはまだ研究が始まったばかりの学説にすぎませんが、私の考えでは、息子さんは病気ではありません」それはヨハンの両親にとって、思いもよらぬ、意外なことばだった。
(写真:StrayKidsヒョンジン..WKorea.8月号より.Thanks.)DJウジンの本業は、ソロ・シンガーなのだが、妖精ヒョンジナが家出してきて、ウジンの家で一緒に暮らすようになってから、まだ売れない歌手であったウジンは、本業だけでは生活出来ず、ときどき特別な仕事を請け負うことがあった。実は今日も、急な仕事が入り、予定の時間よりも、かなり帰宅がウジンは遅れてしまったのだ。DJウジ
ダニエルの放ったフォースとルシファーの放ったフォースがぶつかり合ったとき、光をも重力をも飲み込む巨大なダークエナジーが発生し、ダニエルはそのダークエナジーの檻に閉じ込められた。そこは異次元の空間であり、すべてのものが交差する空間でもあった。そこでダニエルは異次元の世界からの逃亡者である夢魔と出会った。(シャンバラの前大神官ダニエル:イメージ~チョン・ウソン)
(人気カリスマモデルハンソル:イメージカン・ドンウォン)ウィルヘルム卿の息子ハンソルは、最近、いつも機嫌が悪かった。とりわけシェリーに会ったあとは、より機嫌が悪くなった。ハンソルはシェリーのことが実は大嫌いだったのだ。と言うより、ハンソルはルシファーを嫌っていた。ルシファーに会ったとき、ハンソルは知ってしまったのだ。ウィルヘルム卿の心は、遠く離れていてもいつもルシファーのものであり、ウ
(シャンバラの前大神官ダニエル:イメージ~チョン・ウソン)ルシファーはその日も、悪夢に悩まされながら、目覚めた。忘れられない、あの運命の日のことを、ルシファーは鮮明に思い出し、同じことを夢のなかで、幾度も、幾度も、繰り返し体験していた。ルシファーの犯した、たったひとつの大きな過ち。あの時、窮地に追い込まれ、絶対絶命の危機にあったのは、ウィルヘルム卿だった。シャンバラは、平和の星で、
(レムリアの最後のシュビラヨハン:イメージ~フィリックス)自分を見つめる強い視線を感じ、ミシェル(ヨハン)は後ろを振り向いた。もちろんハリーのはずはないが、それでもヨハンは、マルデクでただ一人の友だちだったハリーだったらどんない良いだろう・・・と思い、振り向いた。ヨハンはもちろん、マルデク星が大爆発を起こし、宇宙の塵となり消滅したことを知っていた。長い間、ハリーがマルデク星と共にその運命を共