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前田陽一さん前田陽一(まえだよういち)1934年12月14日生まれ、1998年5月3日、65歳没。兵庫県龍野市出身の映画監督。1964年、『にっぽん・ぱらだいす』で監督デビュー。劇場映画の衰退後は、TVに活躍の場を移し、多くのTVドラマを手がける。『大空港』(1978-1980)『ザ・ハングマン』『新・必殺仕事人』(1981-1982)『新・必殺仕舞人』(1982)『赤かぶ検事奮戦記』『京都殺人案内』『フルムーン旅情ミステリー』(19
5月3日が命日・忌日の有名人・著名人678年(天武天皇7年4月7日)薨去(病)十市皇女さま天武天皇の第一皇女、大友皇子の正妃762年(上元2年4月5日)76歳崩御(?)玄宗陛下唐の第6代皇帝1207年(承元元年4月5日)59歳薨去(?)九条兼実さま公卿1338年(延元3年/建武5年4月13日)14歳薨去(?)恒良親王殿下後醍醐天皇の皇子1481年49歳没(病死あるいは毒殺)メフメト2世さんオスマン帝国第7代スルタンコンスタンティノープルを攻略1616
前田陽一の特集で一本記事にし忘れた作品があったことに気づき、年内に間に合うよう取り上げました。ラピュタ阿佐ヶ谷前田陽一のマジメ精神喜劇ぱらだいすより製作:松竹監督:前田陽一脚本:満友敬司前田陽一原作:早坂暁撮影:加藤正幸美術:芳野尹孝音楽:大森盛太郎出演:フランキー堺財津一郎倍賞千恵子大村崑北林谷栄1970年9月15日公開「紅観光」のガイド福田勝造(フランキー堺)は、宮崎ハルミと名乗る老婆(北林谷栄)を御魂神社に案内します。その神社には彼が恋焦が
ラピュタ阿佐ヶ谷前田陽一のマジメ精神喜劇パラダイスより製作:松竹監督:前田陽一脚本:瀬川昌治永井素夫前田陽一原案:吉田進撮影:吉川憲一美術:熊谷正雄音楽:いずみたく出演:森田健作ミヤコ蝶々夏純子岸部シロー小倉一郎三木のり平小池朝雄1976年6月12日公開東京から遠くはなれた団地に住む赤木勝彦(森田健作)は、朝早くに起きて通勤しています。彼の夢は、恋人の山川礼子(夏純子)と結婚し、分譲住宅を手に入れることでした。通勤列車のボックス席には、内野(小倉一
ラピュタ阿佐ヶ谷前田陽一のマジメ精神喜劇ぱらだいすより製作:松竹監督:前田陽一脚本:石堂淑朗前田陽一原案:富永一朗撮影:小原治夫美術:佐藤公信音楽:山本直純出演:中村晃子ホキ徳田扇町京子春川ますみ南道郎左卜全1965年6月26日公開昔、江戸の罪人が流されてきたという為朝島で、助徳(南道郎)は観光会長を兼ねながら海流荘という旅館を経営しています。彼はトップレスの海女の巨大な看板を建てて、観光客を誘致することで為朝島を日本のハワイにしようと目論んでいました
ラピュタ阿佐ヶ谷前田陽一のマジメ精神喜劇ぱらだいすより製作:渡辺プロダクション監督:前田陽一脚本:石松愛弘前田陽一潤色:鴨下信一撮影:梁井潤美術:樋口幸男音楽:山本直純出演:堺正章いかりや長介なべおさみ吉沢京子范文雀紀比呂子1971年4月29日公開城南大学に逆田(堺正章)が新入生として入学してきます。彼は早速応援団の入部の勧誘を受けますが、坊主にされるのが嫌で、なし崩しにヤスオ(田辺靖雄)をリーダーとする軽音楽部に入部します。そんなある日、鍋山団
「虹をわたって」(1972)天地真理の第1回主演作品をU-NEXTで観ました。初見。監督は前田陽一。主題歌を歌う天地真理の映像はコチラ。横浜のドブ川に浮かぶダルマ船。プータロー集団が暮らしている『蓮花荘』という水上ホテルに、真っ白な洋服を来た少女マリ(天地真理)が突然現れます。宿主のおばさん(武智豊子)の計らいでしばらく宿泊して食堂船で働くことになったマリ。最近亡くなった豊さん(三井弘次)の孫娘だと聞かされたマフィア(なべおさみ)、船長(谷村昌彦)、ハッケ(岸部シロー)、入
僕は一つのことではなく、多方面のことを知りたいと思う。この年齢になれば、何かに的を絞った方がよいとの考え方もあるが、あまりにも興味をそそられるものが多すぎるから、そんなわけにはいかないからだ。そういえばパスカルの『パンセ』(前田陽一訳)には「オネットム」という言葉が出てくる。日本語に訳すと「まっとうな人」ということだそうだが、一つのことに抜きん出た専門家よりも、パスカルは「あらゆる欲求に全般的に応じてくれる」という人を理想としたのだ。「すべてを少しずつ。人は普遍的であるとともに、すべての
ひとつ前の当ブログで、2018年7月15日に71歳の若さで亡くなった生田悦子さんについて書きました。萩本欽一さんの『欽ドン!良い子悪い子普通の子』にキャスティングされ、松居直美さん、小柳みゆきさんと「よせなべトリオ」を組んだ生田悦子さんは、舞台でコントなどをやったことなかったので戸惑ったらしいのですが、松竹で何本か喜劇映画には出ています。僕が印象に残っているのは『喜劇男の子守唄』(1972前田陽一監督)です。主演のフランキー堺さんはかつての戦災孤児、自分が恩を受けた娼婦の子供と暮していま
ひとつ前の当ブログで、『喜劇・命のお値段』(1971前田陽一監督)を取り上げました。この映画よりも前に「公害」問題をモチーフにしたコメディがあります。ドリフターズの『ミヨちゃんのためなら全員集合‼』(1969渡辺祐介監督)です。この作品の公開は1969年12月31日ですから、1970年のお正月映画というわけです。いかりや長介さんの役は、漢方薬を作る工場の工場長で、作業員が加藤茶さん、仲本工事さん、荒井注さん、高木ブーさんです。この工場の煙突が出す煙(モクモクと出る煙が赤や黄色でサイケな感
ひとつ前の当ブログで、藤村俊二さんと石坂浩二さんが兄弟役を演じた『喜劇猪突猛進せよ‼』(1971前田陽一監督)を取り上げました。前田陽一監督は、同じ1971年に『喜劇・命のお値段』(1971前田陽一監督)を作っています。主演はフランキー堺さんと財津一郎さん。刑務所を出た詐欺師の二人はかつて朝鮮戦争にかり出された時からの腐れ縁です。傷病兵の手当てをしたことがあるフランキーさんはひょんなことからニセ医者に。フランキーさんは「医者求む」という募集広告を見て、ある医院に入り込みます。医学生なの
「喜劇命のお値段」(1971)フランキー堺、財津一郎共演の詐欺師コメディをU-NEXTで観ました。朝鮮戦争と公害に対する風刺もある1作。監督は前田陽一。何度目かの刑期を終えて出所した福田(フランキー堺)と加東(財津一郎)。40歳を迎えてまともな職に就こうと一度は決心するも、福田が故郷の同窓会で「自分は医者だ」と偽ったことがキッカケで、無免許医者として生計を立てることになります。医師免許の公文書偽造は加東の得意技。廃業寸前で跡取りを探している病院に面接して、まんまと開業医を
終戦直後から昭和33年の売春防止法発効までの遊郭を舞台に、そこでたくましく生きる女たちとその客や業者たちなど、さまざまな人間模様を軽快なタッチで描く。売春防止法が施行されるまでのお話。個人的に好きな長門裕之が出てるので楽しめた。香山美子とホキ徳田の対比がすごい。昔堅気な女と先進的な女どちらも魅力的ではあるが、香山美子の役は悲しいな。神とか、菩薩と呼ばれる香山美子。品があり神々しい感じがよかった。テレビではよくみていたが、映画でみることがあまりなく、いい女優さんなんだなあと改
年間342本目(9月2本目)1972年公開邦画37位(85位)通算邦画7,553本洋画6,428本合計13,981本前田監督は吉田喜重監督の助監督でもあったので最後に残った松竹ヌーベルバーグの一人として数えられる。騒動の時は監督デビューしていなかったのでそのまま松竹に残る。(五社崩壊で自然とフルーになる)題名通りで、当時人気絶頂であった天地真理の歌謡映画であり、天地真理だけでなく当時GSで人気であった沢田研二や萩原健一も歌手演技(素人のまま)で出演し
「あと一週間といわれているんだ」(中略)「何が一週間なんだ」「おれの寿命だよ。医者から言われて今日で三日目だよ。なんとか撮影を終わらせたいね」夕刻『新唐獅子株式会社』の前田組数十人が撤退した。次の日、前田(陽一)は横浜でのロケ中に倒れ緊急入院した。(前之園明良「エッセイ」「海鳴り32」編集工房ノア)
年間472本目(11月45本目)1982年公開邦画51位(65本中)通算邦画7,286本洋画6,325本合計13,611本皆さん、松竹ヌーベルバーグを憶えていますか?映画ファンであれば、すぐに、大島渚、吉田喜重、篠田正浩を思い浮かべる人が多いのであろうが、その後世代で、ヌーベルバーグであったが独立せずに松竹に残ったのが前田陽一であり、初期にはスプラッターな社会風刺も入った喜劇で「集金旅行」「土佐の一本つり」などでも評価を受けたのであるがサラリーマン監督
「喜劇大誘拐」の前田陽一監督による同棲カップルと少年の父親捜しのロードムービーです。同棲中の小夜子と晋作のところに見知らね女友達が子どもを連れて現れ晋作の子だとおしつけていく。女によると隣人の明美が子どもを残して失踪し置き手紙に晋作をはじめ5人の連絡先が残してあり、その子ども新一の父親を捜しに旅に出るが…ミッドランドスクエアの月一フィルム上映で観ました。今再放送の「おしん」でおしんを惑わす男役で登場している渡瀬恒彦と桃井かおりの主演作品です。1979年の作品なのでハリウッドなら「エイリア
シネマヴェーラ渋谷日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのかより荒野のダッチワイフ製作:国映大和屋竺プロダクション監督・脚本:大和屋竺撮影:甲斐一美術:朝倉俊博音楽:相倉久人山下洋輔出演:港雄一山本昌平渡みき辰巳典子渚マリ津崎公平麿赤児1967年10月3日公開殺し屋のショウ(港雄一)は、ある日、不動産経営者のナカ(津崎公平)に仕事を依頼されます。ナカの恋人(辰巳典子)が誘拐され、彼女を取り戻して欲しいという内容でした。ショウはナカから女が凌辱され
『にっぽんぱらだいす』1964年(日)前田陽一監督作品終戦後、進駐軍相手の慰安婦として従事してきた女性たち。慰安所は、、進駐軍による、『性病の蔓延を防ぐ』という建前の元廃止されることとなり、女性たちは赤線地帯での女郎屋で働くことに。そんな赤線地帯も、昭和31年の『売春防止法』の成立によって閉鎖。それでも逞しい女性たちは、新しい仕事場としてトルコ風呂(今のソープランド)を選び・・・とにかく女性たちが逞しいです。その中で唯一、香山美子だけが時代に乗ること
神保町シアター植木等と渡辺プロダクションの映画より製作:松竹監督:前田陽一脚本:田波靖男馬嶋満撮影:竹村博美術:佐藤公信音楽:森岡賢一郎出演:天地真理沢田研二岸部シロー日色ともゑなべおさみ財津一郎萩原健一1972年9月29日公開横浜の運河に水上ホテル「レンゲ荘」と掲げられた一隻のボロ船が停泊していました。ある日、その住人の豊さん(三井弘次)が亡くなり、遺品の中から100万円が見つかります。住人のマフィア(なべおさみ)は、船に居住している者たちを焚き
衛星劇場で放送された「喜劇あぁ軍歌」を見た。反戦というよりは、放映当時の社会風刺の方が強い気がする。60年代は現代よりも強い「戦後」なのね。靖国の参拝対象が息子というのは強烈だ。私が参拝する時は戦死者、犠牲者という大きく抽象的な存在が対象となるが、そうではない方々が多くいらっしゃるということに気付いた。序盤はとにかくつまらないのだが、中盤、フランキー堺と財津一郎を始めとする精神障害者の芝居がまた強烈だ。恐怖奇形人間といい、昔の映画は自由だ。現在では靖国も真面目にしか描けないし、キチガ
この映画は2月に観たのに、記事にするのをうっかり忘れていました(笑)。シネマヴェーラ渋谷愛と哀しみの迷宮メロドラマの深き谷を歩めより製作:松竹監督:前田陽一脚本:野村芳太郎吉田剛原作:土屋隆夫撮影:加藤正孝美術:重田重盛音楽:山本直純出演:加賀まりこ田辺昭知谷幹一山東昭子牟田悌三高橋とよ左卜全大泉滉1967年10月26日公開小吉(田辺昭知)は田舎の集落で郵便局の臨時の配達人をしながら燻った青春を送っていました。ある日、小吉は鬱憤を爆発さ