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前回のブログにも書きましたが、二個移植するにあたり、どの卵を戻すか、随分悩みました『二回目移植BT11判定結果第二子不妊治療2023年』これまでの移植の結果から、移植後の体調変化は意識しても意味がないと分かってからは、意識しないようにして過ごしてきました。そしてBT11。判定日を迎えました。結…ameblo.jp初期胚14G35日目胚盤胞4AAICSI(1PN2PB)3BBICSI(2PN)3ABIVF(2PN)G2IVF(2PN)なぜなら、グレード
胚培養士のWです。今回は11月に開催された生殖医学会にて当院から発表した演題の内容をご報告いたします。今回私は『AIによる前核数自動検出システムが3前核以上と判定した胚における誤判定原因の探索』という演題で口頭発表を行いました。当院ではAIを利用した胚画像解析について、2017年から研究を開始し、受精卵の前核を自動で検出するシステムの開発を行ってきました。・生殖医学会#3「前核数自動検出システムについて」・日本生殖医学会#2「前核数自動検出システムの検出精度から見た実用性」・202
こんにちは!胚培養士のRYOです。皆さんは、受精卵がどのように成長していくか知っていますか??クリニックからの報告書に胚の評価は記載されているけれど、つまりどういう状態なの?と思ったそこのあなた!!今回は受精してから1日目、分割期(おおよそ3日目)、胚盤胞期(おおよそ5日目~7日目)の各成長過程について順に詳しく書いていきます🌛第一弾目は受精してから1日目の胚についてです!培養1日目、つまり受精操作を行った翌日(受精操作からおよそ18時間後)に受精確認を行い、正常受精卵、異常受精卵、未
こんにちは!胚培養士のOです受精後の卵子には、卵子(お母さん)由来の染色体と精子(お父さん)由来の染色体が存在し、それぞれが前核とよばれる核を形成します通常、受精操作の翌日に受精卵の観察を行い前核が2個見られるものを正常受精卵と判断していますそんな前核をよく見てみると、核小体と呼ばれる小さな丸い粒が確認できます実はこの核小体の分布にはパターンがあり、2つの前核が接している面に集まっているものと、バラバラに散らばっているものがあります近年、この核小体の分布と、核内の
2.1PNpronuclear:PN前核前核(PN)とは卵子と精子が受精をすると、受精卵の中に2個の前核(pronuclear:PN)が出現します。この受精卵を2前核期胚(2PN胚)と言い、正常受精とされます。1個の前核は卵子由来で雌性前核、もう1個の前核は精子由来で雄性前核と言います。雌性前核と雄性前核は、その大きさや見え方がほぼ同じである上に、精子の尾部は見えなくなるために、区別はほとんどつきません。雌性前核の中には母親由来の染色体、雄性前核の中には父親由来の染色体が入っ
透明帯除去受精卵の細胞分裂の過程で、細胞質の断片がたくさん出現して低グレード胚になってしまう。分割期胚の断片に関連するペリビテライン糸PVTPerivitellinethreadsassociatedwithfragmentsinhumancleavagestageembryosobservedthroughtime-lapsemicroscopy-ReproductiveBioMedicineOnline(rbmojournal.com)PV
0PNおよび1PN胚から発生した胚盤胞移植後の産科および新生児予後Obstetricandneonataloutcomesafterthetransferofvitrified-warmedblastocystsdevelopingfromnonpronuclearandmonopronuclearzygotes:aretrospectivecohortstudy-FertilityandSterility(fertstert.org)0PN、
体外受精での受精障害受精の確認精子の侵入によって第二減数分裂が再開すると、約3時間後に第二極体が放出され、約6時間後に雌性前核と雄性前核を持つ前核期胚となります。異常受精について正常受精では前核は2個出現し、これを2PNと言います。例えば、前核が1個多く3個に見える3PNという異常受精の仕組みの一つは次のようです。1)精子が2個受精(異常)2)卵子の染色体異常(はじめから2倍の染色体だった)受精障害体外受精での受精率は70~80%ですので、体外受精をしても受精しない
こんにちは!胚培養士のH.Tです。5月28・29日に第63回日本卵子学会の学術集会が行われます。日本卵子学会というのは私たち胚培養士の資格を認定している学会の1つで、日本における哺乳動物の生殖分野で歴史のある学会の1つです。当院からは浅田院長がランチョンセミナーで講演されます。また私たち培養研究部からもシンポジウムでの講演が1題と、一般口演を3題発表予定です。これからは一般口演で発表する演題について順次簡単に紹介していきます!まず1題目は『1PN胚の臨床的有用性―出産から3歳までの
抗セントロメア抗体卵子の減数分裂卵母細胞は黄体化ホルモンの刺激を受けると、減数分裂を再開します。第一減数分裂が完了すると、第一極体が放出されます。精子の侵入によって第二減数分裂が再開すると、第二極体が放出され、雌性前核と雄性前核を持つ前核期胚となります。極体はいずれも退化します。異常受精について正常受精では前核は2個出現し、これを2PNと言います。例えば、前核が1個多く3個に見える3PNという異常受精の仕組みの一つは次のようです。1)精子が2個受精(異常)2)卵子の染色
みなさんこんにちは!胚培養士のH.Tです!この記事でも今年の日本生殖医学会にて当院から発表した演題について簡単に解説いたします。タイトルは『出産調査および1歳半予後調査から見た1前核胚由来胚盤胞の臨床的有用性』です!!一般的に正常受精卵と言われるのは、下の写真のようにお母さん由来の核(前核)が1つとお父さん由来の核1つの合わせて2つ核が見られる受精卵を指します。正常受精卵:2前核しかしながら、下の写真のように1つの核しか見られない受精卵が稀に観察されます。1
みなさんこんにちは!胚培養士のH.Tです!以前の記事にもありましたが、3月14.15日に東京で開催される「日本生殖発生医学会」という学会を当院主催で行います!!今回は当院から発表する演題を簡単に解説します!!(当院からの発表する別の演題はこちらをご覧ください)タイトルは『1前核胚由来胚盤胞における臨床的有用性の検討―出産および1歳半予後調査報告―』です!!正常に受精した受精卵は受精操作(体外受精や顕微授精)の次の日には、お母さん由来の核(正確には前核と呼びます
今回の採卵で、たくさんの卵を凍結する事ができました。でも、懸念事項も告知されました。凍結した卵の中には、正常受精を確実に観察できなかったものも、複数個、含まれていました。「医療従事者だから、専門的な話をするけど~~(略)~~」先生が気をつかってくださり、丁寧に説明を受けることができました。とはいえ、私は染色体や遺伝学に疎いのです。専門的な内容になり、情報を追いかけるのに必死でした。その場で、概要は把握できましたが、内容理解は不十分。帰宅してから、も
みなさんこんにちは、はなおか培養室です今日は面白いたまごちゃんをご紹介します。前回は透明帯のないたまごをご覧頂きましたが、(→「卵の不思議」http://ameblo.jp/hanaokaivf/entry-12289278185.html)今回は透明帯ではなく、卵細胞質が不思議な形をしているたまごちゃんです。名付けて、べびたまご!!!受精確認を行った際に見られたたまごですが、見にくいので模式図だとこちら↓お父さん側とお母さん側の前核が2個揃い、正常受精であることが確認で