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第23話/慟哭の記憶と願望街のなかに馴染んで、ひとの目をいっさい気にすることなく生きていたピクルを、ジャックが抱きしめる。「エエカッコしい」ではないという点でも、嚙みつきをもっとも強力な武器とするという点でも、ジャックには理想の男のはずである。ピクルってもともとかわいいけど、さらに大柄のジャックに抱きしめられてるの子どもみたいでさらにかわいいな。ピクルを放し、先輩がいまの自分を築いたのだとジャックは語りかける。あの敗北のことだ。あのとき、ふたりはくちをかみ合うという交わり
第22話/都心での生き方今週、っていうか先週の刃牙らへんです。更新がぐだぐだになっていてすみません。最近モンハンライズ/サンブレイクを買ってしまい、そのせいではないのですが、そのせいで書きものに割く時間が…いやモンハンのせいじゃないんだった。すでに九条掲載のスピリッツが出ているうえに、刃牙らへん掲載チャンピオンが明日発売…ということで、今日も駆け足で。勇次郎とジャックの戯れが済んだあと、久々にピクルの日常が描かれる。ふつうに、人々の歩く道をボーっと進んでいる。パンツを履くようになった
第21話/ガラスジャックの挑発をエフエフ笑いとばし、ケツ叩きでしつける範馬勇次郎。服のうえから叩いているのだが、その音は破裂音のようで、ホテルの外にまで響いているようである。少なくとも、同じフロアの、ドアの向こうにいる客たちは爆発かとびっくりしている。続く震動はもっとすごい。地震にもおもわれるほどだが、現場にいる客室係、野中というらしいが、彼にはなにが起こったかわかるようだ。なにしろバキと勇次郎の親子喧嘩開始を見ているひとだからな。ドアを開けて野中が目撃したものは、顔をガ
第20話/親子で涙毎度更新が遅くなってしまってごめんなさい。以前より職場環境よくなって時間はあるはずなのに、あいた時間にこれまでできなかったことをいろいろつめこむせいか、前よりぜんぜんブログに割く時間が減ってしまっています。書きものはふつうにライフワークだし、ぼくの根幹にある行為だし、いまでもなんらかのかたちで本を出したりできたらいいなとぼんやりおもう程度には情熱を傾けてはいるので、このような状況は望ましくない。なんとか改善していきたいですが、とりあえず、もうあまりおられるとはお
第19話/父が子を誘う理由範馬勇次郎とジャック・ハンマーの親子がホテルで会食中だ。テーブルにはモリモリの骨付きラム肉が置いてある。ひとつひとつは小さいけど、とてもふたりで食べる量には見えない。ウェイターが説明する前で、ふたりは勝手にはじめる。ふつうは骨を外すものだが、ジャックはポッキーみたいに骨ごと食べる。骨ごと食べるというか、骨も食べられる箇所のように当たり前にかじるのである。勇次郎はふつうに食べてるらしい。勇次郎も人間の骨格をしていないし、やろうとおもえばできそうだけど
『刃牙らへん』第1巻を購入して読みました。1991年の連載開始以来、タイトルを変え巻数をリセットしながら続いている「刃牙」の第6シリーズ。『グラップラー刃牙』全42巻『バキ』全31巻『範馬刃牙』全37巻『刃牙道』全22巻『バキ道』全17巻『刃牙らへん』第1巻~数えてみたら、通算でちょうど150巻目に当たるのですね、本作は。ちなみに、「外伝」と「外伝ピクル」は数に入れていません。「SAGA」はレーベルがヤングチャンピオンコミックスなので除外してあります。まず浮か
第18話/初めてのこと今回のチャンピオンは、『刃牙らへん』1巻発売記念でスピンオフ作品の短篇がたくさん載っているぞ!ほとんどがストーリー的に意味のあるものではなく、単発的に魅力を伝えるものだが、疵面だけはちがう。疵面だけは、ふつうに続く感じのストーリーだ。期待していいんですか?このブログの、しかもこの記事読んでいるようなかたにはあまり意味のないはなしだろうけど、疵面はほんとにおもしろいから、バキ読者で読んだことないひとはぜひ読んでみてください。本編では鎬昂昇戦を終え
よく食べるおすすめパンは?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようパン屋どんどん潰れてるね~やっぱりジャムパンヤマザキジャムパン山崎製パン×3個セット…Amazon(アマゾン)ヤマザキ高級ジャムパン3個セット山崎製パンAmazon(アマゾン)皆さんお疲れ様です春ぽくなってきたね~まだ寒暖差けっこうあるね~で仕事少し時間予約時間早くなりバタバタ久々のリピーターさんお疲れ様でした赤鉛筆スケッチタトゥ
第17話/範馬家の評価ジャック対鎬昂昇が終わり、負けた鎬昂昇のくちを通じて、ジャックの美意識をもたない徹底ぶりについて、ふたたび描写されているところである。これは、前作『バキ道』のおわりのぶぶんで、本部がガイア、加藤と議論していたところから始まっているので、本作『刃牙らへん』のテーマとなっていることといえる。刃牙は光成を訪れている。ジャックは最大トーナメントでバキとたたかったころよりはるかに強くなった。いまでも勝てるか?という問いかけである。バキはそのことには応えないが、清々
第16話/美意識の徹底ジャック・ハンマーと鎬昂昇のたたかいはジャックの勝利で決着した。嚙みつきのダメージとしては首筋と腕の二箇所、致命的な攻撃を受けてしまったので、当然、昂昇は病院に運ばれた。試合前に約束していたとおり、兄の紅葉が治療することに。ほかの医師だか看護師だかは、まだ眠ってはいるけどふつうに生還した鎬昂昇をみて、「武術」ってすごいといっている。体力のはなしならともかく、出血に耐えることは武術とあまりかんけいない気がするけど、このひとたちは素人だし、それに、一般人よりは
第15話/噛み合い首筋を噛み切られ、うえから首を踏まれ、さらに腕の太い血管まで切られた鎬昂昇。血の軌道からして、ジャックは本気で噛み切りにいっているようだ。両目の視力を奪われた直後、まだ脳裏に残像として残っていたであろう腕を嚙んだ感じだったので、じっさい余裕はなかったのだろう。ここでとらなければ終わりだった。独歩と克巳が腕のダメージの大きさを語る。最初の首筋のやつももちろん大きいが、ナイフ戦闘術では四肢の付け根をねらうのは当たり前のようだ。ジャックが目をおさえて視力がない
第14話/大出血わざわざ裸締めをほどいてまでして、ジャックは鎬昂昇の首筋にかみついたわけだが、試合前の武道家らしからぬウォーミングアップからして、ひょっとしたら鎬はなんらかの準備をしているのではないかとおもわれた。本部がしたように、強化繊維の服を着てくる・・・というようなことはできないが、なにか技術的な備えをしてくるのではないかと。しかし、なんの準備もないのだった。少なくとも、嚙みつきが完了する時点まで、それは見られないのだった。崩れ落ちた鎬の首から勢いよく血が噴き出る
第13話/人類史上二人目紀元前564年、古代ギリシャで行われていた、現代でいう総合格闘技であるパンクラチオンで、嚙みつきが実行された。スパルタ代表のメガクレスという男である。相手のヒゲの男は、左腕のあたりから出血している。とはいえ、食いちぎったとか咀嚼したとかそういう次元ではなく、歯をつかって攻撃したくらいの感じかもしれない。ヒゲの男は審判に抗議する。これが容れられたのかどうかは不明だが、女のように噛みついたというクレームに対し、メガクレスは不敵に笑いながら、ライオンのように噛み
第12話/あの頃よりまた更新が遅くなり、月曜になってしまった。すみません。駆け足でいきます。ジャック対鎬昂昇の試合がはじまり、開始早々、鎬の斬撃拳が炸裂、ジャックは上半身の全体にわたってあちこち切られてしまう。とはいえ、傷じたいは浅そうだ。筋肉の厚さのせいなのか、頭蓋骨ごと切ってるんじゃないかというほど深く猪狩の顔を裂いたシコルスキーの斬撃も、ジャックではせいぜい切り傷程度のものになっていた。皮膚の下の肉がかたすぎて弾かれてしまうのかもしれない。観戦しているバキの評価で
第11話/久方ぶりの闘技場鎬昂昇とジャック・ハンマーの対決がはじまる。鎬のセコンドは花田である。花田は、今さら言うと前置きして、ジャックは嚙みつきだけに特化したファイターじゃないと、なんか当たり前のことをいう。ジャックのことを知っているふうだが、花田は、たたかってもいないし、なんならジャックに視認すらされてないよね・・・。鎬は最大トーナメント出場者だしピクルのときも顔出してたからジャックもぎりぎり知ってたけど。なに言ってんだコイツ。鎬昂昇は優しいので、今さらだねとしつつも、
第10話/キケン度高まる鎬昂昇とジャック・ハンマーの試合がはじまる!出血は不可避の危険なたたかいだ。バキ戦前のアライジュニアみたいな気持ちで臨んではいけない感じの試合である。試合前のジャックの異様な補給風景だ。バキも試合前に大量の食事を摂るという異様な人間だが、ジャックではそれが食料ではない。なんだかわからないが、大量の錠剤と注射である。錠剤はばりばり噛み砕いて液体で流し込む。液体はただの水なのかな・・・。注射は腕にさして、なにやら心地よさげだ。その光景を、選手の見送
第9話/帰ってこい鎬昂昇のジャック戦が迫る!というか、試合はもう明日行われるらしい。。花田はいったい、マジでなにしに登場したんだ・・・。鎬昂昇は兄・紅葉の前で自重による調整を行っている。調整といっても、内容的には自重でできるもっとも難しい動きの連続だ。三本指での逆立ち、くらいならバキ世界ならできるものはごろごろいるとおもうが、そこから足をつけないまま、腕の外側に足をまわしてVシット的な姿勢になる。パワーとか持続力とかいうことより、筋肉と筋肉、関節や骨の協働性を確認している
第8話/親子ジャック・ハンマーと範馬勇次郎が街を練り歩く!よくこういう場面あるけど、歩くからには、どっかに向かってるんだよな。それとも、散歩しようと声かけてこうなるのか・・・。すれちがう通行人はあっけにとられている。ジャックは二度の骨延長手術で243センチにまでなっている。こないだディズニーで2メートル近い外国人を見たけど、「でっか・・・!」と声が出てしまうくらいでかかった。以前いた道場でも190センチ程度が最大で、知人にも2メートル超はいない。ジャックは、そんなまれにみか
第7話/花田派と鎬流本部の道場で鎬昂昇と花田が激突する。はなしとしてはジャック対戦権をめぐってということになっているようだけど、ワンマッチでもあり、ここの喧嘩で決まるようなことでもないだろう。ジャックとしても花田なんて、最大トーナメントの会場で見かけたことがあるくらいでぜんぜん知らないだろうし。でも、本部がくちをきいたら別かもしれない。実戦ということでスタートしたものでもあり、それらしく、花田が脱いだ上着を足でひっかけて投げつける。途中で広がってしまって、失速することは避け
第5話/いい風貌(かお)前回誰かとおもったら花田が、花山の拳を受け止めてカウンターの投げをうったところである。ダンプからカウンターがとれないように、花山からはカウンターがとれない、というはなしだったが、それは、花山が構えはじめるとなぜかみんなそれを最後まで見届けてしまうという、ヒーローの変身場面にも似た不条理あってのことだった。花田は、逃げつつ、しかし見届けはするという、いいポジションで、投げを放ったのであった。鈍重そうだが花山理論ではスピードも破壊力の要のひとつだ。
第4話/腕っぷし試し前回更新が遅くなってすみません。最近また眠れない感じが続いててうまく時間配分が・・・。もう火曜なので、短めにさくさく書きます。鎬昂昇がジャック・ハンマーとたたかう!みたいなはなしになっていたとおもうが、今回はどちらも登場せず、花山組の描写からはじまる。なんか色黒のヒゲ男が用心棒として雇ってもらおうとしているところだ。バキ外伝、花山が主人公の『疵面』ではよく見られた風景である。たいがいは身の程知らずの色黒だったが、今回の色黒はわけがちがうようである
土曜日の競馬はケンしました。当日は9時より麹町にて仕事。昼休憩を挟まなければ12時半には終わりそうだったけど、T係長が経費でお昼代を出してくれるというので(あとから営業に請求するとのこと)、現場近くにあった「四川料理食為鮮」という中華料理店で食事。四川料理食為鮮六番町店(麹町/中華料理)★★★☆☆3.26■本格中華料理!幅広いコースメニューに自信があります。■予算(夜):¥3,000~¥3,999tabelog.comこの週は前々週、前週とお金を遣い過ぎたのを戒めるために日曜
第3話/刀帯びし肉体前話。ジャックの次の相手は五体が刃と化す斬撃空手の鎬昂昇だ!拳が刃となるという点では、一流どころの空手家ではたいていそうであるともいえる。鎬昂昇が神心会の道場を訪れ、克巳とともに独歩の演武を見ているところだ。独歩が得意の針金切りを見せている。手刀の、といっているが、よくわからないな、絵の感じだと背刀っぽいんだが・・・。掌を返したところなのかな。当初独歩を上回る実力と考えられていた克巳だったが、なんやかんやで、けっきょく独歩のほうが強いのかなという感じ
第2話/UltimatepureboyJack前回。バキ新連載『刃牙らへん』はほぼジャックが主人公っぽい。前回剣豪・佐部京一郎の刀を噛み折ったジャックだが、その少年時代が少し描かれる。場面はカトリックの教会、語り手はサミュエル神父だ。なぜだかこの神父が、幼いころのジャックを知っているというのである。11年前、教会の最奥、キリスト像の前で汗を流している少年に神父は出会う。キリストを「守っていた」というのだ。イエスさまに守られているものがイエスさまを守るのかと、神父は笑
第1話/刃と牙バキ相撲篇のバキ道が終わり、ジャック・ハンマーの嚙道をひっさげて新連載開始です。タイトルは『刃牙らへん』!少し前から板垣先生のなかで流行っていたっぽい言い回しで、作中でも何回か見られたものだ。刃牙のまわり、ということなのであるから、スピンオフとはいかないまでも、主人公の成長譚的なしばりからは抜けた物語になるのかも。武蔵篇以来の佐部京一郎の登場である。もとは独歩が主人公の外伝『拳刃』のキャラクターだったが、武蔵があらわれたごく初期の段階で、武蔵がどれだけ「ホ